高金利通貨(トルコリラ・メキシコペソ)をどうみたらよいか?金利を知ることがFX為替の理解につながる話

 

 


金利が高い通貨とはどういうものか?

金利というのは金融と経済の仕組みが濃縮された仕組みです、皆さんが銀行や郵便局にお金を預ける時にも金利がつきます。

今の日本は超低金利時代といわれ、銀行に預け入れをしても全然利子がつかない、国債の金利も1%もありません。

金利の高い低いはどのように決まるかといわれると信用の高い金融商品は金利が低くなり、信用の低い金融商品は金利が高くなるのです。

皆さんも二人の友人にお金を貸す場合を想定してみてください。

一人は利子も元本払いも期日を守ってしっかり払ってくれる人、もう一人はお金を返す期日が遅れてしまったりいまだに返してくれない人がいたとします。

前者は信用がある人でお金が返ってくる可能性が高いので金利が低くなりますが、後者の人は金利の支払いも遅れたりデフォルト(債務不履行)になる可能性も高くリスクがあるため金利を高くしないと貸すメリットがありません。

そのため、一般的に信用力の高い国債・通貨は金利が低くなり、信用力の低い通貨は金利が高くなる傾向にあるのです。

各国政府が財政規律を守り、国債や通貨の信用を高めようとするのは価格を安定させ金利を抑える狙いがあるのです。



ギリシャ危機を振り返ろう!

2010年1月に、欧州委員会がギリシャの統計上の不備を指摘したことが報道され、同国の財政状況の悪化が世界的に表面化しました。

それを受けた一連の対応でギリシャ政府の不手際や甘い財政に世界の不安がつのり、ギリシャ国債への信用が大きく損なわれる事態になりました。

国債の信用が低くなると、マーケットはその国債を売却するようになります。

そうなると債権価格が暴落し、金利を高くしないと市場にお金が回ってこないようになるので金利は暴騰するようになるのです。



トルコリラ・メキシコペソをどう見るべきか?

金利というのは信用のバロメーターの役割を果たしています。

アメリカや日本などの先進国では現在のところただちに財政が破綻する可能性は低く、国債も順調に消化され、市場での流動性が高く売却しやすいので金利が低い水準になっています。

一方で日本の預貯金の金利に比べて、トルコリラ・メキシコペソは金利が非常に高くなっており、魅力的に感じているトレーダーの人も多いです。

ただ金利が非常に高いということはそれだけリスクも多いということを理解しておかなければなりません。

株式投資をしていて、高配当銘柄に魅力を感じて投資していたけれど、株価が下落してしまって、配当数年分以上の損失を出してしまったという人も少なくないと思います。

FX投資をしていて高金利通貨に魅力を感じて投資するのは一つの手法ですがその国の通貨が現在どういう状態にあるのか、これからどうなっていくのかというのをしっかりと分析して投資をすることが大切です。

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