NY株最高値を更新!初の2万7000ドル台!利下げを注視する必要

 


NY株が最高値を更新

2019年7月11日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は過去最高値を更新し、前日比227ドル88セント(0.85%)高の2万7088ドル08セントで取引を終えました。

ダウ平均が2万7000ドル台に乗るのは史上初めてのことです。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が議会証言で利下げを示唆したことで市場の期待が高まり、株式への買いが膨らんだ。

雇用統計も順調に増加を続けており、米国GDPの大部分を占める個人消費も安定している。

当面は米国経済は拡大を続けることが予想される。


利下げへの期待が広がる

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利下げを示唆したことが市場から好感を受け、株式への買いが進みました。

アメリカの国債金利は昔と比較すると高い水準といえませんが日本と比べると格段に高いので利下げをするインパクトは大きいものといえるでしょう。


この景気拡大はいつまで続くか

米国経済は世界経済に大きな影響を及ぼすので米国経済が好調なことは好ましいことであることは間違いありません。

ただ懸念材料が少なくないことも事実ですので慎重に注視していくことが大切です。

point米中貿易摩擦

ドイツ銀行破綻の懸念

リーマンショックの再来

米中貿易摩擦

まず現在の世界経済で一番大きな関心事は米中貿易摩擦であることは間違いないでしょう。

大阪で開かれたG20で協議継続ということで当面の安心感を得ることはできましたが根本的な解決には至っておらず、米中の間での世界の技術覇権を巡る争いは今後も激化していくこととなるでしょう。

ドイツ銀行破綻の懸念

こちらはあまり大きなニュースとなってはいませんがドイツ銀行はデリバティブ(金融派生商品)を中心に多額の債務を抱えており、破綻の懸念が数年前から囁かれています。

先日も職員を全世界で1万8000人削減するということで大きな話題となりました。

債務規模からすると破綻した場合はリーマンショック以上の金融危機になるといわれており、その動向は注視していく必要があります。

リーマンショックの再来

今回の米国株の高値更新と同じように2007年には米国株は高値を更新していますが2008年にリーマンショックに端を発した金融危機が発生して、世界の金融システムは大きなダメージを受けました。

サブプライムローン(信用力の低い人への融資)など顕在化している問題は現在において見受けられませんが経済が好調になってくるとお金の行き先を求めて投機的な金融商品が増えてくるので注意が必要です。

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