1g当たりの金価格が過去最高値を更新!金から読み解く経済講座
最高値を更新した金価格
2019年8月に入って高値を更新し続けていた金価格がついに過去最高値を更新し、1g5112円まで高騰しました。
米国株式市場が好調で日本もアベノミクスの経済政策により株価が2万円を超える水準を維持していますので利益確定した資金が金への投資となって表れているといえます。
中国や東南アジアなどで成功した資産家などが金投資を好む傾向があるのでこの上昇は当面続きそうです。
金融緩和により資金が金へ
世界各国の金融政策が金融緩和により市場に紙幣を供給することを行っていますので紙幣価値がインフレしているといえます。
そのため、実物資産であり、インフレになった時にも安心できる金融資産として金需要が高まっているといえます。
今後も中央銀行による低金利・金融緩和政策は間違いなく続くことが予想されますので金を中心とする実物資産に資金を移しておくことを検討するとよいでしょう。
根強い資金逃避先
金は人類が貨幣制度を作り上げた数千年前からお金(マネー)の象徴として広く使われてきた金属です。
交換手段として価値の保蔵手段として価値の測定手段として非常に優れていた金はもっともすぐれたマネーを体現する金属として使われてきました。
1971年のニクソンショックにより、金本位制が終了しドルと金が断ち切られましたが人々のお金に対する意識は今も金にあるといってよいと思われます。
今後の金価格の見通し
現在の世界経済の最大の懸案事項は米中貿易摩擦ですがこの問題は根深く簡単に決着のつかない難しい問題ですので長期化することが予想されます。
安全な資金逃避先として金や銀・プラチナなどの需要が高まることは必然といえるでしょう。
現在の価格は過去最高値を更新ということで若干加熱してる感は否めないので需要が落ち着いたところを見計らって金を購入することをおすすめします。