未払い賃金立替制度の内容と申請方法

未払い賃金立替制度とは?

勤務先の会社が倒産すると給与が未払い、退職金が未支給といったケースがあります。

その場合、会社に代わって独立行政法人労働者健康安全機構から立替払いが受けられることがあります。

女性社員
会社の倒産など想定外の事態が起こった場合にも行政の支援が受けられます。


未払い賃金立替制度の対象者は?

1年以上事業をしていた会社が倒産した場合で、以下いずれかの条件に該当する人

①会社が倒産する6カ月前から、倒産後1年半の間に退職した人

②未払い額が2万円以上あるパートやアルバイト

③役員は原則的に対象にならないが、社員と同様に働いていた場合は、対象になることがある

ブログ太郎
審査は厳格に行われており、書類などに不備があると時間がかかってしまいます。


未払い賃金立替制度のポイントは?

①立替払いが請求できるのは、退職の6カ月前から、立替払いを請求する前日までに支払い期日が来ている賃金。ただし、ボーナスは対象外になります。退職手当も請求できます。

②支払われるのは請求できる額の最大8割相当。また年齢によって上限が決まっている。

③時効があり、賃金は2年、退職金は5年で請求権が消滅する

女性社員
請求できる期限など決められています、できる限り早く申請しましょう。


未払い賃金立替制度でもらえる金額は?

立替払いの上限額

退職時の年齢 未払い賃金の限度額 立替払いの上限
30歳未満 110万円 88万円
30歳以上45歳未満 220万円 176万円
45歳以上 370万円 296万円
ブログ太郎
支給が認められれば多くの金額がもらえます、まずは所定の場所で相談してみましょう。


未払い賃金立替制度の申請先

労働基準監督署・・・・・倒産状態でも法律上の整理が済んでいない場合に相談する

労働者健康安全機構・・・破産決定または労働基準監督署から賃金支払い能力のないことが認定された後に申請


未払い賃金立替制度と併用できる制度は?