米国株式が過去最高値を連日更新し続ける3つの理由

米中貿易摩擦が一服

アメリカと中国による超大国間での経済戦争は2018年から2019年にかけて世界経済に大きな影響を与えてきました。

5Gを中心とする次世代通信技術を中心に新時代の覇権を狙おうとする中国に対し、アメリカは世界最大の超大国の威信をかけて大規模な関税を実施したり、ファーウェイを代表する中国企業に対してELリストに入れて、市場での活動を制限するなどして対立してきました。

世界経済の先行きに不透明感が大きくなり、一時期は大きな景気の冷え込みを見せましたが、2019年の暮れになり、貿易摩擦も両国間で一定の妥結をみるのではないかとの見方が強まっており、世界経済に良い影響を与えています。

ただ、香港で行われている抗議デモが激化しており、世界中の国から懸念が出ているなど、まだまだ注視しなければならないところも多いのが実情です。

金利引き下げによる株価上昇

アメリカのトランプ大統領を中心としてアメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)に対して、金利の引き下げを求める声が上がり続けていましたが2019年に入って、一定の規模で金利が引き下げられることになりました。

ヨーロッパや日本ではマイナス金利政策が行われており、投資先としてのうまみも少ないため、金利が引き下げられた先の資金の行き先が米国株に向かっているというのが現在の状況です。

ただ株価は最高値を更新し続けていますがここで資金が不動産などに流れ込み、信用力の低い借り手に住宅ローンを販売し、金融危機の引き金となったリーマンショックのような事態になる可能性も常に頭の片隅に留めておく必要があります。

足元の経済が非常に好調

アメリカでは経済に加えて、雇用環境も非常に良好となっていて、それが株価を押し上げている面もあります。

経済の指標として代表的な米国雇用統計の失業率も非常に低い水準を維持しており、しばらくの間はこの状況が続く可能性があります。

資産運用

Posted by ゼロ