ロイヤル・ダッチ・シェル(米国株研究)

企業概要

オランダのハーグに本拠を置くオランダとイギリスの石油会社で欧州石油メジャー企業の一角である。

ユーロネクスト・アムステルダム、ロンドン証券取引所、ニューヨーク証券取引所に上場している。

第二次世界大戦後から1970年代まで、世界の石油の生産をほぼ独占状態に置いたセブン・シスターズ7社の内の一社であり、ヨーロッパ最大のエネルギーグループである。

グループ企業は145の国に広がり、世界中に47以上の製油所と、4万店舗以上のガソリンスタンドをグローバルに展開している。

確認埋蔵量で世界3位、生産量で同2位とエクソンモービルに次ぐ規模を誇ります。

ロイヤル・ダッチ・シェルの事業は、垂直統合で行っており、探鉱 、生産、輸送、精製、販売までの事業を一括でしている。また事業の多角化を早くから行っており、ロイヤル・ダッチ・シェルは石油事業、ガス事業、石炭事業、化学事業、原子力発電事業、金属事業など様々な事業を保有している。

2000年代の初めからは代替エネルギーに力を注ぎ、太陽光発電 、風力発電、水素プロジェクトなどの新規分野にも積極的に投資をしている。同社が出資するロンドンアレイは、 2006年12月に世界最大の海上風力発電所を建設すると発表した。

16年2月に同業の英BGを買収し、ブラジル開発にも進出している。

財務内容

株価 59,99ドル (11/15)

時価総額   238,335,402千ドル(11/15)

発行済株式数 3,972,918,846株(11/15)

PER(実績) (連) 25.42倍(15:57)

PBR(実績)  (連) 2.20倍(15:57)

EPS(実績) (連) 2.36(2014/12)

BPS(実績) (連) 27.25(2014/12)

決算評価

大幅に売上高が減少した15年から回復基調にあるもののまだそれ以前ほどの売上高は達成できていない。

減価償却費や人件費などのかさみをどれだけ抑えられるかがカギとなるだろう。

将来予測

ここ数年の高値は1株80ドルを超えているが現在は60ドル前後である。

時価総額が約25兆円と非常に高値となっており、ここから大きく伸ばしていくことは難しいと思われる。

業界首位を争うエクソンモービルは29兆円でさほどの差は感じられない。

ガスなども含めた総合的なエネルギー事業を行っており、設備投資や人件費などをどれだけ抑えられるかも重要となってきそうである。

株価考察

米国株が連日最高値を更新している影響もあって株価はかなりの高値となっている。

売り上げや営業利益も回復基調にあるものの大幅な上昇は厳しい模様。

1株40ドルを切る水準となったら投資適格水準と判断してもよいだろう。

株式投資

Posted by ゼロ