エクソン・モービル(米国株研究)
企業概要
エクソンモービル社は、アメリカ合衆国テキサス州に本拠を置く、総合エネルギー企業である。
世界最大級の石油会社でロックフェラーの系譜を引く老舗で6大メジャーの一つ。
1999年にエクソンとモービルが合併し、現在の形となった。
エクソンモービルは世界200カ国以上で事業を展開している。21カ国に38の石油精製所を展開し、毎日の石油精製量は630万バレルである。エクソンモービルが保有している石油埋蔵量は2007年末で720億バレル換算とされ、現在の生産量で14年以上持つと予想される。
前身であるエクソンとモービルは、ともに第二次世界大戦後から1960年代まで、石油の生産をほぼ独占状態に置いた「セブン・シスターズ」と呼ばれる国際石油資本(メジャー)の1つであった。
元々は2社とも、ジョン・ロックフェラーが1870年に設立したスタンダード・オイルの流れを汲む企業である。スタンダード・オイルは、1911年、 アメリカ連邦最高裁により独占禁止法違反で解体命令が出され、34社に分割する判決が下された。
分割された34社のうち、ジャージースタンダード(スタンダード石油会社ニュージャージー)が最終的にエクソンに、ソコニー(スタンダード石油会社ニューヨーク)が最終的にモービルになり、1999年に両社が合併してエクソンモービルとなった。現在のエクソンモービルは、エネルギー資源の探鉱・生産、輸送、精製、販売までの事業を垂直統合で一括で行っている。
財務内容
時価総額 289,830,766千ドル(11/18)
発行済株式数 4,231,106,066株(11/19)
PER(実績) (連) 14.04倍(15:58)
PBR(実績) (連) 1.51倍(15:58)
EPS(実績) (連) 4.88(2018/12)
BPS(実績) (連) 45.27(2018/12)
決算評価
決算日 | 2018年12月31日 | 2017年12月31日 | 2016年12月31日 |
売上高 | 290,212,000千 | 244,363,000千 | 226,094,000千 |
営業利益 | 31,719,000千 | 19,275,000千 | 8,422,000千 |
税引前利益 | 30,953,000千 | 18,674,000千 | 7,969,000千 |
当期利益 | 20,840,000千 | 19,710,000千 | 7,840,000千 |
EPS(一株当たり利益) | 4.88 | 4.63 | 1.88 |
総資産 | 346,196,000千 | 348,691,000千 | 330,314,000千 |
自己資本 | 191,794,000千 | 187,688,000千 | 167,325,000千 |
自己資本比率 | 55.40% | 53.83% | 50.66% |
BPS(一株当たり純資産) | 45.27 | 44.28 | 40.34 |
資本金 | 15,258,000千 | 14,656,000千 | 12,157,000千 |
有利子負債 | 19,235,000千 | 23,079,000千 | 27,707,000千 |
将来予測
70ドル弱と可もなく不可もなくといった水準の株価で安定している。
100ドルを超えていた時期もあったが売上高が減少していたため、落ち込んだが最近は売上高と営業利益が持ち直しているため、市場の状態が良ければ上昇する余地は残されている。
ただ、連日米国株が最高値を更新し続けているため、時期を注意する必要がある。
株価考察
70ドルはここ10年来で見ても低い水準であるが景気の過熱もかなりの推移に達しており、この段階で購入することはリスクを伴う。
売上高や営業利益などは回復を続けており、業績は期待を持てる。
利回りは5%付近になっており、キャピタルゲインよりもインカムゲインを狙って投資する方がよいだろう。