フリーポート・マクモラン(米国株研究)
企業概要
フリーポート・マクモランは、チリのコデルコ社と並ぶ銅・モリブデン生産における世界最大の企業であり、金の鉱山会社。本社は米国ルイジアナ州ニューオーリンズ。
06年11月19日、世界最大級の銅会社であったフェルプス・ドッジを、株式1株につき$88の現金及びフリーポート・マクモランの株式0.67株という条件で吸収合併した結果、資源メジャーとなった。
銅の副産物として、金、銀、モリブデン、レニウムを扱う鉱山会社。銅だけでなく、他の副産物も市況が高騰していることにより、銅クレジットの低減に役立っている。副産物の内、モリブデン部門については、吸収したフェルプス・ドッジ社が保有していたクライマックス・モリブデン社という関連会社が業務を担当している。
2012年1月、インドネシア・パプア州のグラスベルグ鉱山開発に伴う環境破壊と、それに抗議する住民への拷問・残虐行為を理由に、世界最悪企業賞(パブリックアイ・アワード)の6位に選出された。
財務内容
株価 11.01(11/21)
時価総額 16,467,870千ドル(11/22)
発行済株式数 1,450,913,690株(11/22)
PER(実績) (連) 6.34倍(18:40)
PBR(実績) (連) 1.68倍(18:40)
EPS(実績) (連) 1.79(2018/12)
BPS(実績) (連) 6.76(2018/12)
決算評価
2018年12月期(連) | 2017年12月期(連) | 2016年12月期(連) | |
決算日 | 2018年12月31日 | 2017年12月31日 | 2016年12月31日 |
売上高 | 18,628,000千 | 16,403,000千 | 14,830,000千 |
営業利益 | 4,546,000千 | 3,552,000千 | -3,441,000千 |
税引前利益 | 3,892,000千 | 2,902,000千 | -3,472,000千 |
当期利益 | 2,602,000千 | 1,817,000千 | -4,315,000千 |
EPS(一株当たり利益) | 1.79 | 1.25 | -3.16 |
総資産 | 42,216,000千 | 37,302,000千 | 37,317,000千 |
自己資本 | 9,798,000千 | 7,977,000千 | 6,051,000千 |
自己資本比率 | 23.21% | 21.38% | 16.22% |
BPS(一株当たり純資産) | 6.76 | 5.51 | 4.19 |
資本金 | 158,000千 | 158,000千 | 157,000千 |
有利子負債 | 11,141,000千 | 13,117,000千 | 16,027,000千 |
将来予測
2012年に世界最悪企業賞の6位に選出された影響は甚大で、決算の数字は悪くないものの企業イメージの低下は深刻である。
そこから回復する抜本的な案もないのでまだまだ見通しは厳しいだろう。
株価考察
2011年には60ドルを超えていたこともあることを考えると非常に低迷していると言わざるを得ない。
最高値の10分の1になっていた時期もあり、そこから大幅に改善していないため、将来見通しは明るくない。
2012年の問題による企業イメージの低下は深刻でそこから脱却するのは厳しいだろう。
株価は安いが回復するイメージがないので手を出すのは控えたほうがよいだろう。