為替に潜む3つのリスクを知り投資力を向上させよう!FXトレードの真髄

 

為替に潜む3つのリスクとは

為替・通貨は国が発行している貨幣のことをいいます。

貨幣というものは金本位制の時代と違って、現物の価値あるものと交換できるわけではなく、人々の信用の総意によって価値を持つようになりました。

そのため、通貨を発行している国の政情が不安定になったり、財政状態に著しい不安が生じた場合、国家の信用を担保にしている通貨も大きな影響を受けることになります。

為替には3つのリスクがあるといわれています。

信用リスク・流動性リスク・価格変動リスクの3つです。



信用リスク

信用リスクとはその通貨を発行している国の信用度によって通貨が影響されることをいいます。

アメリカや日本などは政治的にも経済的にも安定しており、国際的な信用が高いので通貨は非常に安定した価値を保っています。

逆に政治や経済面で不安を抱える国ではその国が発行する通貨も不安定な値動きをするようになります。

最近でも大きな価格変動があったトルコリラやクーデターが起き事実上の内乱が起こっているベネズエラではハイパーインフレが起き通貨の価値が非常に低くなっていたりするのです。

一般的には、安定し国際的な信用が高い国の通貨・国債の金利は低くなっていますが、不安定な国の金利は非常に高くなっています、これを信用リスクプレミアムといいます。

FXで為替を選択する時はその通貨の発行している国の政治的・経済的な安定・信用を見極めることが重要になってきます。



流動性リスク

流動性リスクとはその通貨・国債が市場で売却しやすいかということを意味します。

米ドルや日本円・ユーロなどは国際的な信用が高く、流通量も多いため、世界中で非常に多くのトレーダーが日々売買しており、市場で売りたいときに売れる状態になっています。

逆にいわゆるマイナーな通貨は流通量が少なく、トレードする人も少ないため、何か大きなことが起こると売りたくても市場で売れないという事態になります。

ギリシャ危機が起きた際はギリシャの通貨・国債から投資家が資金を引き揚げたため、売りたくても売れず金利を非常に高くしなければならないという状態になりました。

通貨の国際的な信用・安定、どれくらい市場で流通しており、どれくらいのトレーダーが売買しているのかということを把握しておくことでその通貨がどういう動きをするのかということがわかるようになります。



価格変動リスク

価格変動リスクというのは信用リスクと表裏一体を成すもので通貨の価値が下落するか上がるかというリスクです。

世界で金融危機が起こった際は投資家は資金を引き揚げ、より信用できる金融商品に移動させます。

アメリカドルや日本円・スイスフランなど信用性の高い通貨は金融危機が起こった際に資金の逃避先として選ばれることが多いので通貨高になります。

逆にその国から資金が流出した場合は通貨としての価値が下がり、通貨安になります。

以上紹介した3つのリスクの観点から為替・通貨を見ていくと大きな方針を立てやすいと思います。

 

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