高額療養費制度の内容と申請方法

2019年9月11日


高額療養費制度とは?

一カ月の医療費の自己負担分が一定の額を超えた場合、超えた分が健康保険から支給される制度のことをいいます。

入院手術で100万円かかり、3割負担で30万円払ったとしても、一般的な所得の会社員では約9万円が自己負担限度額となっており、およそ21万円が払い戻される仕組みとなっています。

女性社員
健康保険があっても大きな事故や病気の場合は際限なく医療費は膨らむもの。そういう時に助けてくれる制度なんです。


高額療養費制度の対象者は?

健康保険に加入している人で、一カ月の医療費が自己負担限度額を超えている人が対象になります。

月初めから月終わりでカウントするので注意が必要です。

ブログ太郎
所得によって異なりますが医療費を大きく抑制してくれます、算出期間にだけは注意しましょう。


高額療養費制度のポイントは?

①医療費の額は、医療を受けた人ごと、医療機関ごとに計算され、それぞれで合計が自己負担限度額を超えた場合に給付の対象になる。

②一カ月とは各月の1日~月末まで。1月20日~2月10日の入院で一月分が5万円、2月分が5万円といった場合、高額療養費の対象になりません。

③一カ月の自己負担額は年齢と所得によって異なります。

④自己負担限度額を超える月が多いと自己負担限度額が低くなる「多数該当」や、家族の医療費を合算できる「世帯合算」もあります。

⑤事前に「限度額認定証」を提出すれば、窓口での支払いが自己負担限度額までで済むようになります。

女性社員
多数該当や世帯合算によってさらに医療費を下げることも可能になっているのよ。


高額療養費制度でもらえる金額は?

高額療養費の自己負担限度額

70歳未満の場合

標準報酬月額 自己負担限度額 多数該当の場合
83万円以上 25万2600円+(総医療費-84万2000円)×1% 14万100円
53万円~79万円 16万7400円+(総医療費-55万8000円)×1% 9万3000円
28万円~50万円 8万100円+(総医療費-26万7000円)×1% 4万4400円
26万円以下 5万7600円 4万4400円
市区町村民税の非課税者など 3万5400円 2万4600円

 

ブログ太郎
負担が大きくなり過ぎないように配慮されているんだね。


高額療養費制度の申請先

会社員は勤務先を通じて健康保険組合・協会けんぽ・国民健康保険加入者は市区町村の役所で申請します。


高額療養費制度と併用できる制度は?

 

 

資産運用

Posted by ゼロ