エンジニア職務経歴書の書き方【通過率80%のテンプレート・2025年最新版】

転職ノウハウ

「職務経歴書をどう書けばいいのか分からない」「書類選考で落ち続けている」――エンジニア転職で、多くの人が最初につまずくのが職務経歴書です。

私自身、最初の転職では書類選考の通過率が30%以下でした。しかし、職務経歴書を改善した結果、2回目の転職では通過率80%を達成しました。30社に応募して24社が書類通過、その中から3社の内定を得ることができました。

この記事では、書類選考の通過率を劇的に上げる職務経歴書の書き方、実際に通過率80%を達成したテンプレート、そして採用担当者が見ているポイントまで、実体験に基づいて詳しく解説します。

  1. エンジニアの職務経歴書で最も重要なこと
    1. 採用担当者が3分で見ているポイント
    2. 職務経歴書と履歴書の違い
    3. 通過率80%を達成した職務経歴書の特徴
  2. 職務経歴書の基本構成
    1. 【1ページ目】職務要約・スキルサマリー
    2. 【2ページ目以降】職務経歴詳細
    3. 【最終ページ】自己PR・今後のキャリアビジョン
  3. 書類通過率を上げる10のテクニック
    1. テクニック1: 成果を数字で示す
    2. テクニック2: 技術スタックを詳細に書く
    3. テクニック3: プロジェクトごとに成果を書く
    4. テクニック4: チーム構成と役割を明記する
    5. テクニック5: 工夫した点を書く
    6. テクニック6: 見やすいレイアウトにする
    7. テクニック7: 不要な情報は削除する
    8. テクニック8: 最新の実績を先に書く
    9. テクニック9: キーワードを意識する
    10. テクニック10: 第三者にレビューしてもらう
  4. 経験年数別の職務経歴書の書き方
    1. 未経験〜2年目
    2. 3〜5年目
    3. 6年目以上
  5. よくある失敗とその対策
    1. 失敗1: 長すぎる(5ページ以上)
    2. 失敗2: 抽象的な表現が多い
    3. 失敗3: 技術スタックが不明確
    4. 失敗4: 成果が書かれていない
    5. 失敗5: 見にくいレイアウト
    6. 失敗6: 誤字脱字がある
    7. 失敗7: PDFではなくWordで提出
  6. 職務経歴書作成の手順
    1. ステップ1: 情報を整理する(1〜2時間)
    2. ステップ2: テンプレートを用意する(10分)
    3. ステップ3: 職務要約とスキルサマリーを書く(30分)
    4. ステップ4: 職務経歴詳細を書く(2〜3時間)
    5. ステップ5: 自己PRとキャリアビジョンを書く(30分)
    6. ステップ6: 見直しと調整(1時間)
    7. ステップ7: 第三者にレビューしてもらう(1〜2日)
    8. ステップ8: PDFでエクスポート(5分)
  7. 職務経歴書作成のツール
    1. Googleドキュメント(おすすめ)
    2. Microsoft Word
    3. Notion
    4. 職務経歴書作成サービス
  8. 職務経歴書の更新タイミング
    1. 更新すべきタイミング
  9. 採用担当者の本音
    1. 採用担当者が高く評価するポイント
    2. 採用担当者が低く評価するポイント
  10. よくある質問Q&A
  11. まとめ:職務経歴書が転職成功の鍵
    1. 職務経歴書作成の5つのポイント
    2. 通過率80%を達成するために
  12. 【付録】職務経歴書テンプレート(コピー&ペースト可)

エンジニアの職務経歴書で最も重要なこと

まず、職務経歴書で何を伝えるべきかを理解しましょう。

採用担当者が3分で見ているポイント

採用担当者は、1枚の職務経歴書に3〜5分しかかけません。短時間で以下を判断しています。

1. 技術スタックが合っているか 求人票に書かれている技術を使った経験があるか、または学習意欲があるかを確認します。

私が書類選考を通過した企業は、全て私の使用技術(Ruby on Rails、React、AWS)と、求人票の技術が一致していました。

2. 実務経験年数は十分か 「未経験可」と書かれていても、実際には2〜3年の経験を求めることがあります。経験年数が一目で分かるように記載することが重要です。

3. 具体的な実績があるか 「〇〇を開発しました」だけでなく、「〇〇を開発し、その結果〇〇という成果が出ました」という具体的な実績があるかを見ています。

4. 読みやすいか 長すぎる文章、小さすぎる文字、情報が散らばっているレイアウトは、読む気を失わせます。見やすさも重要な評価ポイントです。

私が職務経歴書を改善したとき、最も効果があったのは「読みやすさ」でした。情報を整理し、箇条書きを増やした結果、通過率が大幅に上がりました。

職務経歴書と履歴書の違い

履歴書は、学歴や職歴を時系列で記載する定型的な書類です。フォーマットが決まっており、個性を出す余地は少ないです。

職務経歴書は、これまでの業務内容、実績、スキルを詳しく記載する書類です。フォーマットは自由で、あなたの強みをアピールする場です。

エンジニア転職では、職務経歴書の方が圧倒的に重要です。採用担当者は、履歴書よりも職務経歴書を重視します。

通過率80%を達成した職務経歴書の特徴

私が通過率80%を達成した職務経歴書には、以下の特徴がありました。

特徴1: 1ページ目で全てが分かる スキルサマリー、職務要約、主な実績を1ページ目に集約しました。採用担当者が1ページ目を見ただけで、「この人に会ってみたい」と思えるように工夫しました。

特徴2: 数字で実績を示す 「売上が〇〇%増加」「ユーザー数が〇〇人増加」「レスポンス速度が〇〇秒短縮」など、定量的な成果を記載しました。

特徴3: 技術スタックを詳細に記載 使用した言語、フレームワーク、ツールを、経験年数とともに記載しました。採用担当者が「この技術を使える人」とすぐに判断できるようにしました。

特徴4: 2〜3ページに収める 長すぎる職務経歴書は読まれません。情報を厳選し、2〜3ページに収めました。

職務経歴書の基本構成

職務経歴書は、以下の構成で作成します。

【1ページ目】職務要約・スキルサマリー

職務要約(3〜5行) これまでの経歴を簡潔にまとめます。何年間、どんな業務を、どんな技術で行ってきたかを記載します。

良い例

Webアプリケーションエンジニアとして5年間の実務経験があります。バックエンド開発を中心に、Ruby on RailsとReactを使用したフルスタック開発に従事。ECサイトやSaaSプロダクトの新機能開発、パフォーマンス改善、インフラ構築まで幅広く担当しました。チーム開発ではスクラムを採用し、アジャイル開発の経験も豊富です。

避けるべき例

色々な開発をしてきました。様々な言語を使えます。チームワークを大切にしています。

→具体性がなく、何ができるか分かりません。

スキルサマリー

使用できる技術を、カテゴリ別に整理します。

テンプレート

■ 言語
- Ruby: 5年(実務)
- JavaScript: 4年(実務)
- Python: 1年(個人開発)

■ フレームワーク
- Ruby on Rails: 5年(実務)
- React: 3年(実務)
- Next.js: 1年(実務)

■ データベース
- MySQL: 5年(実務)
- PostgreSQL: 2年(実務)
- Redis: 2年(実務)

■ インフラ・その他
- AWS(EC2, RDS, S3, CloudFront): 4年(実務)
- Docker: 3年(実務)
- GitHub Actions: 2年(実務)
- 開発手法: スクラム、アジャイル開発

私は、この形式にしてから、「技術スタックが一目で分かる」と採用担当者から評価されました。

【2ページ目以降】職務経歴詳細

時系列で、各企業での業務内容を記載します。

テンプレート

■ 株式会社〇〇(2020年4月〜2023年3月)
【事業内容】ECサイト運営
【従業員数】50名
【雇用形態】正社員
【在籍期間】3年

◆ プロジェクト1: ECサイトの決済機能リニューアル(2022年1月〜2023年3月)
【プロジェクト概要】
既存の決済システムを刷新し、複数の決済方法に対応。セキュリティ強化とユーザー体験向上を実現。

【担当業務】
- 要件定義、基本設計
- バックエンド実装(Ruby on Rails)
- 外部決済APIとの連携
- テストコード作成
- 本番環境へのデプロイ

【使用技術】
Ruby on Rails 6.1、MySQL 8.0、Redis、Sidekiq、AWS(EC2, RDS)

【チーム構成】
5名(バックエンド3名、フロントエンド2名)

【実績・成果】
- 決済完了率が85%から93%に向上
- 決済エラー率が5%から0.8%に低下
- 売上が月500万円増加

【工夫した点】
- 決済処理を非同期化し、ユーザー体験を改善
- エラーハンドリングを徹底し、ユーザーに分かりやすいエラーメッセージを表示
- テストカバレッジ90%以上を達成し、品質を担保

このフォーマットで記載することで、採用担当者が必要な情報をすぐに見つけられます。

【最終ページ】自己PR・今後のキャリアビジョン

自己PR(5〜8行) あなたの強みを3つ程度に絞って記載します。

テンプレート

【強み1: 技術的な問題解決能力】
パフォーマンスの問題や複雑なバグに対して、原因を特定し、効率的に解決できます。DBクエリの最適化により、レスポンス速度を3秒から0.5秒に短縮した実績があります。

【強み2: チームでの協調性】
コードレビューや技術共有を積極的に行い、チーム全体の技術力向上に貢献します。週次でLTを実施し、学んだことをチームに共有しています。

【強み3: 継続的な学習意欲】
業務外でも技術学習を継続し、Qiitaに50記事以上投稿。個人開発でも複数のWebアプリを公開し、新しい技術を積極的に取り入れています。

今後のキャリアビジョン(3〜5行) どんなエンジニアになりたいか、何を実現したいかを記載します。

テンプレート

今後は、フルスタックエンジニアとしての経験を活かし、テックリードとして技術的な意思決定に関わりたいと考えています。チームの技術力向上に貢献しながら、ユーザーに価値を提供できるプロダクト開発を目指します。また、モダンな技術スタックを積極的に取り入れ、常に技術トレンドをキャッチアップし続けます。

書類通過率を上げる10のテクニック

職務経歴書を改善するための、具体的なテクニックを紹介します。

テクニック1: 成果を数字で示す

「〇〇を開発しました」だけでは、インパクトがありません。数字で成果を示すことで、説得力が増します。

数字で示す例

  • ユーザー数が1万人から3万人に増加
  • 売上が月500万円増加
  • レスポンス速度が3秒から0.5秒に短縮
  • エラー率が5%から0.8%に低下
  • テストカバレッジ90%以上を達成
  • コードレビュー対応時間を50%削減

私も、最初は「パフォーマンスを改善しました」と書いていましたが、「レスポンス速度を3秒から0.5秒に短縮しました」と具体的に書いたところ、面接で高く評価されました。

テクニック2: 技術スタックを詳細に書く

「色々な技術を使えます」では伝わりません。使用した技術を、バージョンや経験年数とともに記載します。

良い例

  • Ruby on Rails 6.1〜7.0: 5年(実務)
  • React 17〜18: 3年(実務)
  • AWS(EC2, RDS, S3, CloudFront, Lambda): 4年(実務)

避けるべき例

  • Ruby: できます
  • JavaScript: 使えます
  • クラウド: 経験あり

テクニック3: プロジェクトごとに成果を書く

各プロジェクトで、何を達成したかを明確に記載します。

テンプレート

【実績・成果】
- 〇〇機能を実装し、ユーザー数が〇〇人増加
- 〇〇を最適化し、レスポンス速度が〇〇短縮
- 〇〇を改善し、エラー率が〇〇低下

私は、各プロジェクトで必ず1〜3個の成果を記載するようにしていました。

テクニック4: チーム構成と役割を明記する

一人で開発したのか、チームで開発したのかを明記します。また、チームでの役割(リーダー、メンバーなど)も記載します。

良い例

【チーム構成】
5名(バックエンド3名、フロントエンド2名)
【役割】バックエンドのリーダー

これにより、チーム開発の経験があることをアピールできます。

テクニック5: 工夫した点を書く

ただ実装しただけでなく、「どんな工夫をしたか」を記載することで、技術力や問題解決能力をアピールできます。

  • 決済処理を非同期化し、ユーザー体験を改善
  • キャッシュ戦略を最適化し、サーバー負荷を50%削減
  • CI/CDパイプラインを構築し、デプロイ時間を2時間から10分に短縮

私も、「工夫した点」を書くようにしてから、面接で技術的な質問が増え、深い会話ができるようになりました。

テクニック6: 見やすいレイアウトにする

情報を詰め込みすぎず、余白を適度に取ります。箇条書きを活用し、パッと見て理解できるようにします。

見やすくするコツ

  • フォントサイズ: 10.5〜11pt
  • 行間: 1.2〜1.5倍
  • 箇条書きを活用
  • 太字や下線で重要な情報を強調
  • セクションごとに適度な余白

私は、Googleドキュメントで作成し、PDFでエクスポートしていました。

テクニック7: 不要な情報は削除する

職務経歴書は、履歴書ではありません。学歴や趣味など、業務に関係ない情報は最小限にします。

削除すべき情報

  • 詳細な学歴(大学名と専攻だけでOK)
  • 趣味・特技(エンジニアリングに関係ない場合)
  • 家族構成
  • 通勤時間

テクニック8: 最新の実績を先に書く

時系列で書く場合、最新の職歴を先に記載します(逆編年体形式)。採用担当者は、最新の経験を最も重視します。

時系列の例

■ 株式会社B(2020年〜現在)
■ 株式会社A(2017年〜2020年)

テクニック9: キーワードを意識する

求人票に書かれている技術やキーワードを、職務経歴書にも含めます。ATS(応募者追跡システム)で自動的にフィルタリングされることがあるため、キーワードマッチが重要です。

例: 求人票に「React」「AWS」「スクラム」と書かれていれば、職務経歴書にもこれらの言葉を含めます。

テクニック10: 第三者にレビューしてもらう

自分では完璧だと思っても、他人から見ると分かりにくいことがあります。転職エージェントや友人にレビューしてもらいましょう。

私も、転職エージェントに3回添削してもらい、その都度改善しました。

経験年数別の職務経歴書の書き方

経験年数によって、アピールすべきポイントが異なります。

未経験〜2年目

アピールすべきポイント

  • 学習意欲と成長スピード
  • ポートフォリオや個人開発
  • 基礎的な技術スキル

職務経歴書のポイント

  • 実務経験が少ない場合、個人開発やプログラミングスクールでの成果物を記載
  • 「〇〇を学習中」「〇〇に興味があり、独学で学んでいる」など、学習意欲を示す
  • チーム開発の経験があれば、必ず記載

私の友人は、未経験からの転職で、個人開発のWebアプリを詳しく記載し、書類通過しました。

3〜5年目

アピールすべきポイント

  • 実務での具体的な実績
  • 複数のプロジェクト経験
  • 技術的な問題解決能力

職務経歴書のポイント

  • 各プロジェクトで、どんな成果を出したかを数字で示す
  • 使用技術を詳細に記載
  • 「チームのリーダーを務めた」「新人の教育を担当した」など、役割の変化を示す

私が3年目で転職したときは、「決済機能を実装し、売上が月500万円増加」という実績を強調しました。

6年目以上

アピールすべきポイント

  • マネジメント経験
  • 技術的な意思決定の経験
  • チームや組織への貢献

職務経歴書のポイント

  • 「テックリードとして、5人のチームをリード」など、マネジメント経験を記載
  • 「技術選定を担当し、〇〇を導入」など、意思決定の経験を記載
  • 「社内勉強会を主催し、技術共有の文化を醸成」など、組織への貢献を記載

私が5年目で転職したときは、「サブリーダーとして、3人のメンバーをマネジメント」という経験を強調しました。

よくある失敗とその対策

職務経歴書でよくある失敗と、その対策を紹介します。

失敗1: 長すぎる(5ページ以上)

情報を詰め込みすぎて、5ページ以上になると、読まれません。

対策

  • 2〜3ページに収める
  • 古いプロジェクトは簡潔にまとめる
  • 重要な情報に絞る

私も、最初は7ページの職務経歴書を作りましたが、エージェントから「長すぎる」と指摘され、3ページに削減しました。

失敗2: 抽象的な表現が多い

「様々な開発をしてきました」「チームワークを大切にしています」など、抽象的な表現では伝わりません。

対策

  • 具体的な技術名、プロジェクト名を記載
  • 数字で成果を示す
  • 「〇〇を使って、〇〇を開発し、〇〇という成果が出ました」という形で書く

失敗3: 技術スタックが不明確

「色々な言語を使えます」では、何ができるか分かりません。

対策

  • 使用した技術を、バージョンや経験年数とともに記載
  • カテゴリ別(言語、フレームワーク、データベース、インフラ)に整理

失敗4: 成果が書かれていない

「〇〇を開発しました」だけでは、どんな価値を提供したか分かりません。

対策

  • 各プロジェクトで、必ず成果を1〜3個記載
  • 数字で示せない場合も、「ユーザーから好評」「チームの開発効率が向上」など、定性的な成果を記載

失敗5: 見にくいレイアウト

フォントが小さすぎる、余白がない、情報が散らばっているなど、見にくいレイアウトは読まれません。

対策

  • フォントサイズは10.5〜11pt
  • 適度な余白を取る
  • 箇条書きを活用
  • セクションごとに区切る

失敗6: 誤字脱字がある

誤字脱字は、注意力の欠如と見なされます。

対策

  • 完成後、必ず見直す
  • 第三者にレビューしてもらう
  • 声に出して読んでみる

私も、一度「Ruby on Rai」と誤字があり、エージェントから指摘されました。

失敗7: PDFではなくWordで提出

WordやExcelで提出すると、レイアウトが崩れることがあります。

対策

  • 必ずPDFで提出
  • ファイル名は「職務経歴書_氏名.pdf」など、分かりやすくする

職務経歴書作成の手順

職務経歴書を作成する、具体的な手順を紹介します。

ステップ1: 情報を整理する(1〜2時間)

まず、これまでの経歴を整理します。

整理すべき情報

  • 在籍した企業名、期間
  • 担当したプロジェクト名、期間
  • 使用した技術
  • チーム構成、役割
  • 実績・成果

メモ帳やスプレッドシートに、思いつく限り書き出しましょう。

ステップ2: テンプレートを用意する(10分)

GoogleドキュメントやWordで、テンプレートを作成します。

基本構成

  1. 職務要約
  2. スキルサマリー
  3. 職務経歴詳細
  4. 自己PR
  5. 今後のキャリアビジョン

ステップ3: 職務要約とスキルサマリーを書く(30分)

1ページ目の職務要約とスキルサマリーを書きます。これが最も重要な部分です。

ステップ4: 職務経歴詳細を書く(2〜3時間)

各プロジェクトの詳細を記載します。最新のプロジェクトから書き始めましょう。

ステップ5: 自己PRとキャリアビジョンを書く(30分)

あなたの強みと、今後の目標を記載します。

ステップ6: 見直しと調整(1時間)

全体を見直し、以下を確認します。

  • 誤字脱字はないか
  • 数字で成果を示しているか
  • 技術スタックは詳細に書かれているか
  • 見やすいレイアウトか
  • 2〜3ページに収まっているか

ステップ7: 第三者にレビューしてもらう(1〜2日)

転職エージェントや友人にレビューしてもらい、フィードバックを反映します。

ステップ8: PDFでエクスポート(5分)

完成したら、PDFでエクスポートします。ファイル名は「職務経歴書_氏名.pdf」とします。

私は、この手順で職務経歴書を作成し、合計で8〜10時間かけました。時間はかかりますが、その分、書類通過率が大幅に上がりました。

職務経歴書作成のツール

職務経歴書を作成する際に、使えるツールを紹介します。

Googleドキュメント(おすすめ)

メリット

  • 無料で使える
  • 自動保存されるため、データが消える心配がない
  • どこからでもアクセスできる
  • PDFでエクスポートできる
  • コメント機能でレビューを受けやすい

私は、Googleドキュメントで作成し、転職エージェントにコメント機能でフィードバックをもらいました。

Microsoft Word

メリット

  • 多くの人が使い慣れている
  • テンプレートが豊富
  • PDFでエクスポートできる

デメリット

  • 有料(Microsoft 365が必要)
  • バージョン管理が難しい

Notion

メリット

  • 情報を整理しやすい
  • テンプレート機能が便利
  • PDFでエクスポートできる

デメリット

  • レイアウトの自由度がやや低い

職務経歴書作成サービス

転職サイトのツール dodaやリクナビNEXTには、職務経歴書作成ツールがあります。質問に答えるだけで、自動的に職務経歴書が作成されます。

メリット

  • 簡単に作成できる
  • テンプレートが用意されている

デメリット

  • カスタマイズの自由度が低い
  • 他の人と似たレイアウトになりがち

私は、最初はdodaのツールを使いましたが、最終的にはGoogleドキュメントで自分好みにカスタマイズしました。

職務経歴書の更新タイミング

職務経歴書は、一度作ったら終わりではありません。定期的に更新しましょう。

更新すべきタイミング

新しいプロジェクトが完了したとき プロジェクトが完了したら、すぐに職務経歴書に追記します。時間が経つと、詳細を忘れてしまいます。

新しいスキルを習得したとき 新しい言語やフレームワークを習得したら、スキルサマリーに追加します。

実績・成果が出たとき 「ユーザー数が〇〇人増加」「売上が〇〇円増加」など、定量的な成果が出たら、すぐに記録します。

半年に1回は見直す 転職活動をしていなくても、半年に1回は職務経歴書を見直し、最新の状態に更新しましょう。

私は、四半期ごとに職務経歴書を見直し、新しいプロジェクトや実績を追記していました。こうすることで、いざ転職活動を始めるときに、すぐに応募できます。

採用担当者の本音

私が採用担当者(エンジニア出身)に聞いた、職務経歴書の評価ポイントを紹介します。

採用担当者が高く評価するポイント

1. 具体的な成果が数字で示されている 「〇〇を開発しました」だけでなく、「〇〇を開発し、売上が〇〇円増加しました」と書かれていると、インパクトがあります。

2. 技術スタックが求人票と一致している 求人票に「React」と書かれていて、職務経歴書にも「React: 3年(実務)」と書かれていれば、即座にマッチすると判断できます。

3. 工夫や改善の視点がある ただ実装しただけでなく、「パフォーマンスを改善した」「ユーザー体験を向上させた」など、工夫や改善の視点があると、問題解決能力が高いと評価されます。

4. チーム開発の経験がある 一人で開発するのと、チームで開発するのでは、求められるスキルが異なります。チーム開発の経験があることは、大きなプラスです。

5. 学習意欲が感じられる 「個人開発でNext.jsを学習」「Qiitaに技術記事を投稿」など、業務外でも学習している姿勢があると、成長性が期待できます。

採用担当者が低く評価するポイント

1. 抽象的で具体性がない 「様々な開発をしてきました」「色々な技術を使えます」では、何ができるか分かりません。

2. 成果が書かれていない 「〇〇を開発しました」だけで終わっていると、どんな価値を提供したか分かりません。

3. 技術スタックが古い 「PHP 5.3」「jQuery」など、明らかに古い技術しか使っていないと、キャッチアップ能力に疑問を持たれます。

4. 誤字脱字が多い 注意力が低いと判断され、マイナス評価になります。

5. 長すぎて読みにくい 5ページ以上あると、読む気を失います。

採用担当者の本音を知ることで、何をアピールすべきかが明確になります。

よくある質問Q&A

職務経歴書に関する、よくある質問に答えます。

Q1: 職務経歴書は何ページが理想ですか?

2〜3ページが理想です。1ページだと情報が少なすぎ、4ページ以上だと長すぎます。

私の経験では、3ページが最も読みやすく、必要な情報を全て含められます。

Q2: 転職回数が多いのですが、全て書くべきですか?

基本的には全て書くべきです。ただし、短期間(3ヶ月未満)の在籍は、理由を説明できるようにしておきましょう。

私の友人は、3回の転職経験があり、全て記載しましたが、各社での実績をしっかり書くことで、書類通過しました。

Q3: ブランク期間がある場合、どう書けばいいですか?

正直に記載し、その期間に何をしていたかを説明します。

例:

  • 「プログラミング学習に専念(〇〇ヶ月)」
  • 「家族の介護のため休職(〇〇ヶ月)」
  • 「個人開発でWebアプリを制作(〇〇ヶ月)」

ブランク期間があっても、その間に何をしていたかを説明できれば、マイナスになりません。

Q4: 個人開発やOSS活動も書くべきですか?

はい、必ず書くべきです。特に、未経験者や経験が浅い人は、個人開発が大きなアピールポイントになります。

私も、個人開発のWebアプリを詳しく記載し、面接で高く評価されました。

Q5: 職務経歴書と履歴書、どちらが重要ですか?

エンジニア転職では、職務経歴書の方が圧倒的に重要です。採用担当者は、職務経歴書を重視します。

Q6: 応募する企業ごとに、職務経歴書をカスタマイズすべきですか?

理想的にはカスタマイズすべきです。求人票の技術スタックに合わせて、該当する経験を強調します。

ただし、毎回大きく変えるのは手間がかかるため、ベースとなる職務経歴書を作成し、応募企業に応じて微調整する程度で良いでしょう。

私は、ベースの職務経歴書を作成し、応募企業に応じて「職務要約」と「自己PR」の一部を調整していました。

Q7: 年収は書くべきですか?

書く必要はありません。年収は、エージェント経由であればエージェントが伝えますし、直接応募の場合は面接で聞かれます。

まとめ:職務経歴書が転職成功の鍵

職務経歴書は、転職活動の第一関門です。どんなに技術力があっても、職務経歴書で伝えられなければ、面接にすら進めません。

職務経歴書作成の5つのポイント

1. 1ページ目で全てが分かるようにする 職務要約、スキルサマリー、主な実績を1ページ目に集約しましょう。

2. 成果を数字で示す 「〇〇を開発しました」だけでなく、「〇〇を開発し、売上が〇〇円増加しました」と具体的に書きましょう。

3. 技術スタックを詳細に記載する 使用した技術を、バージョンや経験年数とともに記載しましょう。

4. 見やすいレイアウトにする 箇条書きを活用し、適度な余白を取り、2〜3ページに収めましょう。

5. 第三者にレビューしてもらう 転職エージェントや友人にレビューしてもらい、フィードバックを反映しましょう。

通過率80%を達成するために

私が通過率80%を達成したのは、以下の取り組みのおかげです。

  • 成果を必ず数字で示した
  • 技術スタックを詳細に記載した
  • 1ページ目に重要な情報を集約した
  • 転職エージェントに3回添削してもらった
  • 応募企業に応じて微調整した

職務経歴書の作成には、8〜10時間かかりました。しかし、その時間を投資したことで、書類通過率が30%から80%に上がり、結果的に効率的な転職活動ができました。

あなたも、この記事で紹介したテンプレートとテクニックを使って、通過率の高い職務経歴書を作成してください。


【付録】職務経歴書テンプレート(コピー&ペースト可)

以下のテンプレートをコピーして、あなたの情報を記入してください。

【職務経歴書】

氏名: 〇〇 〇〇
生年月日: 19XX年XX月XX日
連絡先: example@example.com
GitHub: https://github.com/xxxxx

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■ 職務要約
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Webアプリケーションエンジニアとして〇年間の実務経験があります。バックエンド開発を中心に、〇〇と〇〇を使用したフルスタック開発に従事。〇〇サイトや〇〇プロダクトの新機能開発、パフォーマンス改善、インフラ構築まで幅広く担当しました。チーム開発では〇〇を採用し、アジャイル開発の経験も豊富です。

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■ スキルサマリー
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【言語】
- 〇〇: 〇年(実務)
- 〇〇: 〇年(実務)

【フレームワーク】
- 〇〇: 〇年(実務)
- 〇〇: 〇年(実務)

【データベース】
- 〇〇: 〇年(実務)

【インフラ・その他】
- AWS(〇〇, 〇〇): 〇年(実務)
- Docker: 〇年(実務)
- 開発手法: スクラム、アジャイル開発

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■ 職務経歴
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 株式会社〇〇(20XX年X月〜現在)
【事業内容】〇〇
【従業員数】〇名
【雇用形態】正社員
【在籍期間】〇年

▼ プロジェクト1: 〇〇(20XX年X月〜20XX年X月)
【プロジェクト概要】
〇〇

【担当業務】
- 〇〇
- 〇〇
- 〇〇

【使用技術】
〇〇、〇〇、〇〇

【チーム構成】
〇名(バックエンド〇名、フロントエンド〇名)

【実績・成果】
- 〇〇が〇〇%向上
- 〇〇が〇〇円増加
- 〇〇を〇〇に短縮

【工夫した点】
- 〇〇
- 〇〇

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 自己PR
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【強み1: 〇〇】
〇〇

【強み2: 〇〇】
〇〇

【強み3: 〇〇】
〇〇

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■ 今後のキャリアビジョン
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