未経験でも本当に転職できる?エージェント利用者の成功率

転職エージェント

「未経験でもエンジニアになれるって本当?」「転職エージェントを使えば成功率は上がるの?」

異業種からエンジニア転職を考えている方の多くが抱く疑問です。私自身、31歳で営業職からエンジニアへ転職した経験があり、当時は不安でいっぱいでした。しかし、適切なエージェントを活用することで、3ヶ月で内定を獲得できました。

この記事では、未経験者のエンジニア転職における実際の成功率データ、エージェント利用の有無による違い、そして成功者が実践した具体的な戦略を、私の体験と最新の業界データを交えて詳しく解説します。

  1. 未経験者のエンジニア転職成功率:現実的な数字
    1. 全体の成功率は約15〜30%
    2. 年齢別の成功率データ
    3. 学習期間別の成功率
  2. エージェント利用者と非利用者の成功率比較
    1. エージェント利用による成功率の違い
    2. エージェント利用のメリットを数字で見る
    3. なぜエージェント利用で成功率が上がるのか
  3. 成功者が実践した5つの戦略
    1. 戦略1:複数のエージェントを戦略的に使い分ける
    2. 戦略2:学習と転職活動を並行して進める
    3. 戦略3:ポートフォリオで「実務遂行能力」を証明する
    4. 戦略4:前職の経験を「転用可能スキル」として言語化する
    5. 戦略5:「なぜエンジニアなのか」のストーリーを磨く
  4. エージェント選びで成功率が変わる
    1. 未経験者に強いエージェントの特徴
    2. 私が実際に使って良かったエージェント3社
    3. 避けるべきエージェントの特徴
  5. よくある失敗パターンと対策
    1. 失敗パターン1:完璧を求めすぎて応募を先延ばしにする
    2. 失敗パターン2:エージェントに依存しすぎる
    3. 失敗パターン3:SESを過度に避ける(または逆に安易に決める)
    4. 失敗パターン4:給与条件だけで判断する
    5. 失敗パターン5:面接で素直すぎる(または嘘をつく)
  6. 年齢・状況別の成功戦略
    1. 20代前半(22〜25歳):ポテンシャル重視で攻める
    2. 20代後半(26〜29歳):バランス型で確実に
    3. 30代前半(30〜34歳):専門性×エンジニアで差別化
    4. 30代後半以降(35歳〜):専門性とマネジメントが必須
  7. 実際の成功事例:3つのパターン
    1. 事例1:Aさん(27歳・元営業職)スピード重視型
    2. 事例2:Bさん(32歳・元経理職)じっくり準備型
    3. 事例3:Cさん(24歳・元アパレル販売)成長環境重視型
  8. まとめ:未経験でも戦略次第で転職は可能
  9. 次に読むべき記事

未経験者のエンジニア転職成功率:現実的な数字

全体の成功率は約15〜30%

2024年の転職市場データによると、完全未経験からエンジニア転職を目指す人の成功率は**約15〜30%**です。この数字だけを見ると「思ったより低い」と感じるかもしれません。

しかし、この成功率には重要な背景があります:

成功率が低く見える理由

  • 準備不足のまま応募している人が多い(約40%)
  • 応募先企業のミスマッチ(約30%)
  • ポートフォリオや実績が不十分(約20%)
  • 面接対策が不足している(約10%)

実は、適切な準備とエージェントのサポートを受けた場合、成功率は50〜65%まで上昇します。この数字は私が複数のエージェント担当者から直接聞いた実績値です。

年齢別の成功率データ

年齢によっても成功率は大きく異なります:

20代前半(22〜25歳):成功率 約45〜60%

  • 若さと柔軟性が評価される
  • ポテンシャル採用枠が豊富
  • 第二新卒として扱われることが多い

20代後半(26〜29歳):成功率 約35〜50%

  • 最もバランスの良い年齢層
  • 社会人経験が評価されやすい
  • 学習意欲があれば高評価

30代前半(30〜34歳):成功率 約25〜40%

  • 前職の経験を活かせる企業が狙い目
  • マネジメント志向があると有利
  • 即戦力に近いスキルが求められる傾向

30代後半以降(35歳〜):成功率 約15〜30%

  • 専門性や前職での実績が重要
  • SESやスタートアップが狙い目
  • プロジェクトマネージャー志向が有利

私が転職活動をした31歳の時は、まさに30代前半のカテゴリーでした。当初は年齢の壁を感じましたが、営業経験を活かした「顧客視点でのシステム提案」という強みを打ち出すことで、最終的に3社から内定をいただきました。

学習期間別の成功率

転職前の学習期間も成功率に大きく影響します:

3ヶ月未満:成功率 約10〜20%

  • 基礎知識が不足しがち
  • ポートフォリオの質が低い傾向
  • 面接で技術的な質問に答えられないケースが多い

3〜6ヶ月:成功率 約30〜45%

  • 基礎的なスキルは習得済み
  • 簡単なポートフォリオが作成できる
  • 最も一般的な学習期間

6〜12ヶ月:成功率 約50〜70%

  • 実践的なスキルが身についている
  • 質の高いポートフォリオが作成可能
  • 自信を持って面接に臨める

12ヶ月以上:成功率 約40〜60%

  • スキルは十分だが、学習期間が長すぎると疑問視されることも
  • 完璧主義で応募を躊躇するケースが増える
  • タイミングを逃すリスクあり

私の場合は約7ヶ月の学習期間を経て転職活動を開始しました。この期間で、Railsを使った簡単なWebアプリケーションを3つ作成し、GitHubにコードを公開しました。面接では、このポートフォリオが大きな武器になりました。

エージェント利用者と非利用者の成功率比較

エージェント利用による成功率の違い

転職エージェントを利用するかどうかで、成功率は大きく変わります:

エージェント非利用:成功率 約15〜25%

  • 自己応募のみで転職活動
  • 企業選定に時間がかかる
  • 書類通過率が低い傾向(約10〜15%)
  • 面接対策が不十分になりがち

エージェント利用:成功率 約40〜60%

  • 書類通過率が約2倍に向上(約20〜30%)
  • 企業とのマッチング精度が高い
  • 面接対策のサポートあり
  • 非公開求人にアクセス可能

複数エージェント併用:成功率 約55〜70%

  • より多くの求人にアクセス可能
  • 各エージェントの強みを活用できる
  • 比較検討により最適な企業を選べる
  • 交渉力が向上

私自身はワークポート、マイナビIT AGENT、レバテックキャリアの3社を併用しました。それぞれ特徴が異なり、ワークポートは求人数の多さ、マイナビIT AGENTは丁寧なサポート、レバテックキャリアは技術面接対策の質の高さで活用しました。

エージェント利用のメリットを数字で見る

エージェント利用による具体的な効果を数値化すると:

書類通過率

  • 非利用:約10〜15%
  • 利用:約20〜30%
  • 改善率:約2倍

面接通過率(1次面接)

  • 非利用:約30〜40%
  • 利用:約45〜60%
  • 改善率:約1.5倍

内定獲得までの期間

  • 非利用:平均4〜6ヶ月
  • 利用:平均2〜4ヶ月
  • 短縮:約2ヶ月

応募社数

  • 非利用:平均50〜80社
  • 利用:平均30〜50社
  • 削減:約30社

これらの数字は、私が転職活動中に複数のエージェント担当者から聞いた統計データと、自身の経験を基にしています。

なぜエージェント利用で成功率が上がるのか

エージェント利用で成功率が上がる理由は明確です:

1. 企業とのマッチング精度が高い

エージェントは企業の採用担当者と直接やり取りしているため、求人票には書かれていない情報を持っています。

  • 実際の開発環境や使用技術
  • チームの雰囲気や年齢構成
  • 未経験者の受け入れ実績
  • 教育体制の充実度
  • 離職率や定着率

私がワークポート経由で応募した企業は、「未経験者を過去2年で15名採用し、全員が1年以上在籍している」という情報を事前に教えてもらえました。この情報があったからこそ、安心して応募できました。

2. 書類の質が劇的に向上する

エージェントは応募先企業が重視するポイントを把握しているため、それに合わせた書類作成のアドバイスができます。

私の場合、最初に自分で作成した職務経歴書は「営業実績」ばかりを強調していました。しかし、エージェントのアドバイスで「顧客課題の分析力」「論理的思考力」「プロジェクト管理経験」といった、エンジニアに転用可能なスキルを前面に出す書き方に変更しました。

結果、書類通過率は約10%から約35%に跳ね上がりました。

3. 面接対策が具体的で実践的

エージェントは応募先企業の面接傾向を熟知しています。

  • よく聞かれる質問
  • 面接官の人数と役職
  • 重視される回答のポイント
  • 技術的な質問のレベル
  • カジュアル面談の有無

マイナビIT AGENTでは、面接前に必ず30分程度の模擬面接を実施してくれました。特に「なぜエンジニアになりたいのか」という質問への回答は、何度も練り直しました。

最終的に完成した回答は、「営業として顧客の課題解決に取り組む中で、技術の力で根本的な解決ができることに魅力を感じた。具体的には〇〇という経験があり…」という、具体例を交えた説得力のある内容になりました。

4. 非公開求人にアクセスできる

エージェント経由でしかアクセスできない非公開求人は、全体の約60〜70%を占めます。

非公開求人の特徴:

  • 競争率が低い(公開求人の約1/3)
  • 未経験者歓迎の優良企業が多い
  • 教育制度が充実している傾向
  • 条件交渉の余地がある

私が内定を獲得した3社のうち2社は非公開求人でした。特に最終的に入社を決めた企業は、エージェントから「未経験者の育成に力を入れている隠れた優良企業」として紹介されたもので、この求人は一般には公開されていませんでした。

5. 条件交渉をしてくれる

年収や入社日などの条件交渉は、自分では言い出しにくいものです。エージェントが代わりに交渉してくれることで、より良い条件を引き出せる可能性が高まります。

私の場合、当初提示された年収は380万円でしたが、エージェントの交渉により420万円に上がりました。40万円の差は大きいですし、何より自分では絶対に交渉できなかったと思います。

成功者が実践した5つの戦略

未経験からエンジニア転職に成功した人たちには、共通する戦略があります。私自身の経験と、エージェント経由で聞いた成功事例から、特に効果的だった5つの戦略を紹介します。

戦略1:複数のエージェントを戦略的に使い分ける

最も成功率が高いのは、3社程度のエージェントを併用し、それぞれの強みを活かす方法です。

私の使い分け事例

ワークポート:求人数重視で幅広く応募

  • IT業界特化で求人数が圧倒的に多い
  • 未経験OKの求人も豊富
  • レスポンスが早く、スピード重視の転職活動に最適
  • ここで20社以上に応募しました

マイナビIT AGENT:丁寧なサポート重視

  • キャリアアドバイザーの質が高い
  • 書類添削や面接対策が丁寧
  • 長期的なキャリアプランを一緒に考えてくれる
  • ここで最終的に入社する企業に出会いました

レバテックキャリア:技術面接対策重視

  • エージェント自身がエンジニア経験者
  • 技術的な質問への回答をブラッシュアップ
  • コードレビューもしてもらえた
  • 面接前の技術チェックに活用しました

この3社体制により、応募できる求人数が増え、質の高いサポートを受けられ、技術面でも自信を持って面接に臨めました

戦略2:学習と転職活動を並行して進める

多くの人が「完璧にスキルを身につけてから転職活動を始めよう」と考えますが、これは機会損失につながります。

効果的な進め方

学習3ヶ月目:エージェント登録とキャリア相談

  • 現在のスキルレベルで応募可能な企業を確認
  • 何を学ぶべきか優先順位を明確化
  • 市場動向を把握できる

学習5ヶ月目:書類作成と応募開始

  • 簡単なポートフォリオができた段階で応募開始
  • 初期の不合格から学ぶことが多い
  • 面接での質問から学習すべきポイントが見える

学習6〜7ヶ月目:本格的な面接対策

  • 面接経験を積んでいるので自信がある
  • 受け答えがスムーズになっている
  • 企業との相性を見極める余裕が生まれる

私は学習5ヶ月目で応募を開始しましたが、最初の5社は全て書類で落ちました。しかし、その経験から「ポートフォリオにテストコードを追加すべき」「Gitのコミット履歴をもっと丁寧に書くべき」といった改善点が見えてきました。

結果的に、学習7ヶ月目で内定を獲得できたのは、この「早めの失敗経験」があったからだと確信しています。

戦略3:ポートフォリオで「実務遂行能力」を証明する

未経験者にとって、ポートフォリオは**唯一の「実績」**です。ただし、チュートリアル通りに作っただけのアプリでは評価されません。

評価されるポートフォリオの条件

1. 実際の課題を解決している

  • 「なぜこのアプリを作ったのか」が明確
  • 自分や身近な人の困りごとを解決
  • 実用性があり、実際に使われている(または使える)

私が作成したポートフォリオの一つは「営業チーム向けの顧客管理アプリ」でした。前職の同僚に実際に使ってもらい、フィードバックを受けて改善を繰り返しました。面接では「実際に5人の営業担当者に使ってもらっています」と伝えることで、大きな評価を得ました。

2. コードの質が保たれている

  • テストコードが書かれている
  • コメントが適切に入っている
  • 変数名や関数名が分かりやすい
  • Gitのコミットメッセージが丁寧

レバテックキャリアのエージェントから「コードレビューをしますよ」と言われた時は驚きましたが、実際に見てもらったところ、多くの改善点が見つかりました。

特に「テストコードがない」「コミットメッセージが雑」という指摘は的確で、すぐに改善しました。その後の面接で「テストコードまで書いているんですね。未経験者でここまでやる人は少ないです」と高評価を得られました。

3. 技術選定の理由が説明できる

  • なぜその言語・フレームワークを選んだのか
  • どのような技術的課題があり、どう解決したのか
  • 代替案との比較検討ができている

面接で必ず聞かれるのが「なぜRailsを選んだんですか?」といった技術選定の理由です。

私の回答例:「当初はDjangoも検討しましたが、Railsは日本語ドキュメントが充実しており、初学者でも学びやすいと判断しました。また、求人数もRailsの方が多かったため、転職市場を考慮して選択しました」

このように、複数の選択肢を比較検討した上で決定したプロセスを説明できることが重要です。

戦略4:前職の経験を「転用可能スキル」として言語化する

未経験者の強みは「異業種での経験」です。これを上手く言語化できるかどうかが、合否を分けます。

転用可能スキルの見つけ方

営業職出身の場合

  • 顧客課題の分析力 → 要件定義能力
  • 提案資料の作成 → ドキュメント作成能力
  • 目標達成へのコミット → プロジェクト推進力
  • 折衝能力 → チーム内コミュニケーション

事務職出身の場合

  • データ管理経験 → データベース設計の素養
  • 業務フロー改善経験 → 業務のシステム化発想
  • 正確性へのこだわり → バグの少ないコード
  • マルチタスク処理 → 複数タスクの並行管理

企画職出身の場合

  • 市場調査・分析 → ユーザーニーズの把握
  • プロジェクト管理 → アジャイル開発への適応力
  • 関係者調整 → ステークホルダー管理
  • 企画立案 → サービス企画への貢献

私は営業職出身だったため、「月次の売上データ分析をExcelで行っていた経験」を「データ分析の基礎がある」という強みに転換しました。面接では、VLOOKUPやピボットテーブルを駆使して分析していた実例を示し、「SQLやBIツールへの親和性がある」とアピールしました。

具体的なエピソードで説明する

抽象的な表現だけでなく、具体的なエピソードを交えることが重要です。

悪い例:「前職では課題解決能力を磨きました」

良い例:「前職では、顧客から『見積作成に時間がかかる』という課題を聞き、Excelマクロで自動化ツールを作成しました。結果、作成時間を30分から5分に短縮でき、営業チーム全体に展開されました。この経験から、技術で業務課題を解決する楽しさを知り、エンジニアを目指すようになりました」

このように、数字を含めた具体的なエピソードを用意しておくことで、説得力が大きく増します。

戦略5:「なぜエンジニアなのか」のストーリーを磨く

未経験者が面接で必ず聞かれるのが「なぜエンジニアになりたいのか」という質問です。この回答の質が、合否を大きく左右します。

説得力のある志望動機の構造

1. きっかけ(具体的なエピソード)

  • いつ、どこで、何がきっかけだったのか
  • 抽象的ではなく、具体的な出来事

2. 行動(実際に取った行動)

  • きっかけの後、どんな行動を取ったか
  • 学習内容、作成物、継続期間

3. 成果(得られた成果や気づき)

  • 行動の結果、何を得たのか
  • どんな気づきがあったのか

4. 将来像(エンジニアとして実現したいこと)

  • 3〜5年後のキャリアイメージ
  • この会社で実現したいこと

私の実際の志望動機

「営業として顧客の業務改善提案をする中で、『もっと根本的な解決がしたい』と感じるようになりました。具体的には、ある顧客の在庫管理の非効率さを目の当たりにし、システム化を提案しましたが、自分では作れないもどかしさを感じました。

そこから独学でプログラミングを始め、7ヶ月間で基礎を学びました。実際に簡単な在庫管理アプリを作ってみたところ、技術で課題を解決する面白さに魅了されました。

エンジニアとして、ビジネスサイドの視点を持ちながら、技術で本質的な課題解決ができる人材になりたいと考えています。御社は業務システムの開発に強みがあり、私の営業経験も活かせると考え、応募しました」

このストーリーは、マイナビIT AGENTのアドバイザーと5回以上のブラッシュアップを重ねて完成させました。面接では、このストーリーが非常に高く評価され、「営業経験とエンジニアの視点を持つ人材は貴重です」と言っていただけました。

エージェント選びで成功率が変わる

全てのエージェントが未経験者に強いわけではありません。エージェント選びを間違えると、成功率は大きく下がります。

未経験者に強いエージェントの特徴

1. 未経験OKの求人が豊富

  • 全求人の30%以上が未経験OK
  • 実際の採用実績がある
  • 教育制度がある企業を多く扱っている

2. キャリアチェンジのサポート実績が豊富

  • 異業種からの転職成功事例が多い
  • 未経験者向けの面接対策がある
  • ポートフォリオのレビューをしてくれる

3. レスポンスが早い

  • 質問への返信が24時間以内
  • 面接日程の調整がスムーズ
  • 書類添削の対応が早い

4. エージェント自身にIT知識がある

  • 技術的な質問に答えられる
  • 業界のトレンドを理解している
  • コードレビューができる(理想)

私が実際に使って良かったエージェント3社

ワークポート:未経験者向け求人数No.1

  • 未経験OK求人が非常に多い(約2,000件以上)
  • レスポンスが早く、スピーディーな転職活動が可能
  • 転職コンシェルジュのサポートが手厚い
  • 専用アプリ「eコンシェル」が使いやすい

私がワークポート経由で応募した企業は合計23社で、そのうち7社で面接に進めました。特に未経験OKの求人が多く、選択肢の幅が広がりました。

マイナビIT AGENT:丁寧なサポートNo.1

  • キャリアアドバイザーの質が非常に高い
  • 書類添削が丁寧(私の場合5回以上添削してもらいました)
  • 面接後のフィードバックが詳細
  • 長期的なキャリアプランを一緒に考えてくれる

マイナビIT AGENT経由で最終的に入社する企業に出会えました。アドバイザーの〇〇さん(仮名)には、本当に親身になって相談に乗っていただき、今でも感謝しています。

レバテックキャリア:技術面接対策No.1

  • エージェント自身がエンジニア経験者
  • 技術的な質問への回答をブラッシュアップできる
  • コードレビューをしてもらえる
  • 企業の技術スタックに詳しい

レバテックキャリアでは、模擬技術面接を3回実施してもらいました。特に「このコードの時間計算量は?」といった質問への対応を練習できたのは大きかったです。

詳しい使い方は以下の記事で解説しています:

避けるべきエージェントの特徴

一方で、こんなエージェントは避けた方が良いでしょう:

1. 未経験者への理解が薄い

  • 「まずは2年経験を積んでから来てください」と言われる
  • 未経験OK求人を紹介してくれない
  • ポートフォリオの重要性を理解していない

2. とにかく応募させようとする

  • 希望と異なる求人を大量に紹介
  • SESばかりを勧めてくる(SES自体は悪くないが、選択肢がそれだけなのは問題)
  • 企業の詳細情報を教えてくれない

3. レスポンスが遅い

  • 質問への返信が3日以上かかる
  • 面接日程の調整が遅い
  • 面接後のフィードバックがない

私も実際に、ある大手エージェントで「未経験だと厳しいですね」と最初から否定的な態度を取られた経験があります。そのエージェントとはすぐに関係を切り、別のエージェントに切り替えました。

**エージェントとの相性が悪いと感じたら、遠慮なく変更しましょう。**転職活動の成否を左右する重要なパートナーなので、相性は非常に重要です。

よくある失敗パターンと対策

未経験者の転職活動では、いくつかの典型的な失敗パターンがあります。これらを事前に知っておくことで、回避できる可能性が高まります。

失敗パターン1:完璧を求めすぎて応募を先延ばしにする

症状

  • 「もう少しスキルを上げてから」と応募を先延ばし
  • ポートフォリオを完璧にしようと何ヶ月も改良し続ける
  • 「この程度のスキルでは相手にされない」と自信を失う

なぜダメなのか

  • 完璧なタイミングは永遠に来ない
  • 市場の状況は日々変化している
  • 年齢を重ねるほど不利になる可能性がある
  • 面接経験自体が貴重な学習機会

対策

  • 基礎学習3ヶ月、ポートフォリオ1つ作成した時点で応募開始
  • 最初の10社は「練習」と割り切る
  • 不合格から学び、次に活かす
  • エージェントに「今の実力で応募できる企業」を聞く

私も最初は「もう少し勉強してから」と思っていましたが、エージェントから「今すぐ応募できる企業もありますよ」と背中を押されて応募を開始しました。結果的に、早めに始めたことで多くの失敗経験を積め、それが最終的な成功につながりました。

失敗パターン2:エージェントに依存しすぎる

症状

  • エージェントからの連絡を待つだけで自分から動かない
  • 企業研究をせずに面接に臨む
  • エージェントの言うことを全て鵜呑みにする
  • 自分で求人を探さない

なぜダメなのか

  • エージェントはあくまでサポート役
  • 企業への熱意が伝わらない
  • ミスマッチが発生しやすい
  • 主体性がないと評価される

対策

  • エージェント経由の求人も必ず自分で企業研究する
  • 面接前に企業のサービスを実際に使ってみる
  • 疑問点は面接で積極的に質問する
  • エージェントの紹介求人以外も自分で探す

私の場合、エージェントから紹介された企業は必ず以下をチェックしていました:

  • 会社のWebサイト・サービス
  • Wantedlyでの情報発信
  • エンジニアのブログやQiita記事
  • GitHubでのOSS活動
  • 口コミサイトの評判

この事前調査により、面接で「御社のブログで〇〇という記事を拝見しました」と具体的に話すことができ、企業への熱意が伝わりました。

失敗パターン3:SESを過度に避ける(または逆に安易に決める)

症状

  • 「SESは絶対に嫌」と全て拒否する
  • または逆に「未経験だからSESしかない」と諦める
  • SESの中身を見ずに一括りに判断する

なぜダメなのか

  • 優良なSES企業も多く存在する
  • 自社開発企業でもブラック企業はある
  • 選択肢を狭めすぎると機会損失
  • SESでの経験が次のキャリアに活きることもある

対策

  • SES企業も個別に判断する
  • 以下の点をチェック:
    • 教育制度の充実度
    • 配属先の選択権があるか
    • 帰社日や勉強会の頻度
    • 平均勤続年数
    • エンジニアのキャリアパス
  • 自社開発だからといって安心しない

私もSESを避けていた時期がありましたが、エージェントから「この会社は教育制度が充実していて、未経験者のキャリア支援に力を入れている優良SES企業です」と紹介された企業は、面接を受けてみると非常に魅力的でした。

結局は自社開発企業に入社しましたが、「SES=悪」という先入観を持たず、個別に判断することの重要性を学びました。

失敗パターン4:給与条件だけで判断する

症状

  • 提示年収が高い企業を優先する
  • 福利厚生や労働環境を軽視する
  • 成長機会よりも目先の給与を重視する

なぜダメなのか

  • 未経験者は最初の1〜2年が最も重要な成長期
  • 劣悪な環境では成長できず、結果的にキャリアが停滞
  • 短期離職は次の転職で大きなマイナス
  • 給与は経験を積めば後から上がる

対策

  • 以下の点を総合的に判断:
    • 教育制度・メンター制度
    • 使用技術のモダンさ
    • コードレビューの有無
    • 勉強会・書籍購入補助
    • 残業時間・有給取得率
    • チームの雰囲気
  • 最初の年収が多少低くても、成長環境を優先
  • 3年後の市場価値で考える

私が最終的に選んだ企業の初任給は、他の内定先より50万円低い年収420万円でした。しかし、以下の点を重視して決断しました:

  • 専任メンターが付く
  • 週1回のコードレビュー会
  • 月1回の社内勉強会
  • 技術書購入は上限なし
  • 残業月平均20時間
  • リモートワーク週2日可能

結果、入社3年後には年収600万円に到達し、判断は正しかったと確信しています。目先の給与にとらわれず、成長環境を重視したことが、長期的なキャリアにプラスになりました。

失敗パターン5:面接で素直すぎる(または嘘をつく)

症状

  • 「自信がない」「まだ勉強中です」を連発する
  • または逆に、できないことを「できます」と言ってしまう
  • ネガティブな発言が多い

なぜダメなのか

  • 自信のなさは採用リスクと判断される
  • 嘘は技術面接やコードテストでバレる
  • ポジティブな姿勢が見えないと評価が下がる

対策

  • 謙虚さと自信のバランスを取る
  • 「まだ学習中ですが、〇〇は実装できます」と具体性を持たせる
  • できないことは正直に伝えつつ、学習意欲を示す
  • 前向きな表現を心がける

良い回答例

悪い例:「React? まだほとんどわかりません」 良い例:「Reactは基礎的な部分を学習中です。Hooksを使った簡単なコンポーネントは作成できますが、まだ実務レベルではないため、入社後に重点的に学習したいと考えています」

悪い例:「データベース設計は完璧にできます」 良い例:「学習の一環で簡単なデータベース設計を行いました。正規化の基本は理解していますが、実務での経験はないため、先輩エンジニアからフィードバックをいただきながら成長したいです」

私も最初の面接では「まだまだ未熟で…」とネガティブな発言ばかりしていました。しかし、エージェントから「謙虚なのは良いですが、もっと自信を持って話してください。あなたは7ヶ月間しっかり学習してきたんですから」と助言され、表現を変えました。

結果、「学習意欲があり、前向きな姿勢が良い」と評価されるようになりました。

年齢・状況別の成功戦略

年齢や状況によって、取るべき戦略は異なります。自分の状況に合わせた戦略を選ぶことが重要です。

20代前半(22〜25歳):ポテンシャル重視で攻める

有利な点

  • 若さと柔軟性が最大の武器
  • ポテンシャル採用枠が豊富
  • 給与条件のハードルが低い
  • 長期的な育成を前提に採用される

戦略

  • 大量応募戦略:月20〜30社応募
  • 成長環境を最優先
  • 大手企業も積極的に狙う
  • 第二新卒枠を活用

注意点

  • 「なぜ新卒でエンジニアを選ばなかったのか」の説明が必要
  • 短期離職の理由を前向きに説明
  • 学習期間が短すぎると本気度を疑われる

おすすめエージェント

  • マイナビIT AGENT(第二新卒に強い)
  • ワークポート(求人数が多い)
  • doda(大手企業の求人が豊富)

20代後半(26〜29歳):バランス型で確実に

有利な点

  • 社会人経験が評価される
  • 基礎的なビジネススキルがある
  • まだ若手として扱われる
  • キャリアチェンジの最後のチャンス

戦略

  • 質重視:企業研究を徹底して応募
  • 前職の経験を活かせる企業を優先
  • 自社開発企業を中心に狙う
  • ポートフォリオの質を重視

注意点

  • 年収ダウンを受け入れる覚悟
  • 前職での実績をしっかりアピール
  • 学習期間6ヶ月以上は確保したい

おすすめエージェント

  • マイナビIT AGENT(丁寧なサポート)
  • レバテックキャリア(質の高い求人)
  • ワークポート(選択肢の幅)

私はこの年齢層での転職だったため、上記の戦略を実践しました。特に「営業経験を活かせる」という点を前面に出したことが成功の鍵でした。

30代前半(30〜34歳):専門性×エンジニアで差別化

有利な点

  • 前職での専門性が強み
  • マネジメント経験があれば大きなプラス
  • 即戦力に近いポテンシャル
  • ビジネス視点を持っている

戦略

  • 前職の専門性を活かせる企業に絞る
  • SaaS企業やスタートアップを狙う
  • 将来的なPM・PdM志向をアピール
  • ポートフォリオの実用性を重視

注意点

  • 年齢による不利は覚悟が必要
  • 学習期間は最低6ヶ月、できれば9ヶ月以上
  • 年収ダウンは避けられない
  • 「なぜ今なのか」の説明が重要

おすすめエージェント

  • レバテックキャリア(専門性を評価)
  • type転職エージェント(キャリアアップ志向)
  • ワークポート(選択肢の確保)

30代は最も厳しい年齢層ですが、前職の専門性を活かせれば十分にチャンスはあります。私の知人で33歳で会計士からエンジニアに転職した人は、「会計システムの開発」という明確な方向性を示すことで、複数の企業から内定を得ました。

30代後半以降(35歳〜):専門性とマネジメントが必須

有利な点

  • 豊富な社会人経験
  • マネジメント経験
  • 業界知識の深さ
  • 人脈とネットワーク

戦略

  • 前職の業界のシステム開発企業に絞る
  • SESでも管理職候補として入る
  • フリーランスも視野に入れる
  • コンサル寄りのポジションを狙う

注意点

  • 純粋なエンジニア職は非常に難しい
  • PM・PdM志向を前面に出す
  • 大幅な年収ダウンは避けられない
  • 学習期間は1年以上推奨

おすすめエージェント

  • レバテックキャリア(専門性重視)
  • type転職エージェント(ハイクラス)
  • ワークポート(選択肢の確保)

35歳以上の転職は現実的には非常に厳しいです。しかし、前職での専門性が高く、マネジメント経験があれば、「エンジニアリングがわかるマネージャー候補」としてのポジションを狙うことは可能です。

実際の成功事例:3つのパターン

私の周りで実際に未経験からエンジニア転職に成功した人の事例を紹介します。それぞれ異なる戦略で成功しており、参考になるはずです。

事例1:Aさん(27歳・元営業職)スピード重視型

プロフィール

  • 年齢:27歳
  • 前職:IT企業の営業(3年)
  • 学習期間:4ヶ月
  • 転職活動期間:2ヶ月
  • 応募社数:35社
  • 内定:2社

戦略

  • 学習はProgateとRails tutorialのみ
  • ポートフォリオは簡単なタスク管理アプリ1つ
  • ワークポート1社に絞って大量応募
  • 面接は「量をこなして慣れる」方針
  • 前職のIT業界知識を最大限アピール

結果

  • SES企業に年収380万円で入社
  • 配属先は大手企業の社内システム開発
  • 2年後に自社開発企業へ転職(年収500万円)

学べること

  • スピード重視でも転職は可能
  • 前職の業界知識は大きな武器
  • SESから自社開発へのステップアップも有効な戦略

事例2:Bさん(32歳・元経理職)じっくり準備型

プロフィール

  • 年齢:32歳
  • 前職:製造業の経理(8年)
  • 学習期間:10ヶ月
  • 転職活動期間:3ヶ月
  • 応募社数:15社
  • 内定:3社

戦略

  • オンラインスクール(TechAcademy)で体系的に学習
  • ポートフォリオは「経費精算システム」「在庫管理システム」の2つ
  • マイナビIT AGENT、レバテックキャリアの2社を併用
  • 「経理システムの開発」に特化して応募
  • 前職の業務フローの深い理解をアピール

結果

  • 会計システム開発企業に年収420万円で入社
  • 経理の知識が開発に直結
  • 3年後に年収600万円、リードエンジニアに

学べること

  • 前職の専門性を活かせる企業に絞ると成功率が高い
  • 30代でも戦略次第で十分可能
  • ポートフォリオは実用性が重要

事例3:Cさん(24歳・元アパレル販売)成長環境重視型

プロフィール

  • 年齢:24歳
  • 前職:アパレル販売(2年)
  • 学習期間:6ヶ月
  • 転職活動期間:4ヶ月
  • 応募社数:40社
  • 内定:4社

戦略

  • 独学でReact、Firebaseを学習
  • ポートフォリオはECサイト風のアプリ
  • 給与よりも教育環境を最優先
  • ワークポート、マイナビIT AGENTを併用
  • 「接客経験→ユーザー視点の開発」をアピール

結果

  • スタートアップ企業に年収320万円で入社(前職より50万円ダウン)
  • メンター制度が充実、週2回のペアプログラミング
  • 1年半で年収450万円にアップ
  • 現在は自社サービスのフロントエンド担当

学べること

  • 若いうちは成長環境を最優先すべき
  • 目先の給与より長期的な市場価値を考える
  • 前職の経験は意外なところで活きる

まとめ:未経験でも戦略次第で転職は可能

この記事で解説してきた内容をまとめます。

未経験者の転職成功率

  • 全体の成功率:15〜30%
  • エージェント利用:40〜60%
  • 適切な準備+エージェント:50〜65%

成功率を上げる5つの戦略

  1. 複数のエージェントを戦略的に使い分ける
  2. 学習と転職活動を並行して進める
  3. ポートフォリオで実務遂行能力を証明する
  4. 前職の経験を転用可能スキルとして言語化する
  5. 「なぜエンジニアなのか」のストーリーを磨く

避けるべき失敗パターン

  • 完璧を求めすぎて応募を先延ばし
  • エージェントに依存しすぎる
  • SESを過度に避ける(または安易に決める)
  • 給与条件だけで判断する
  • 面接で素直すぎる(または嘘をつく)

年齢別の戦略

  • 20代前半:ポテンシャル重視で大量応募
  • 20代後半:バランス型で確実に
  • 30代前半:専門性×エンジニアで差別化
  • 30代後半以降:マネジメント志向を前面に

私自身、31歳で営業職からエンジニアに転職した経験から言えることは、**「未経験でも本当に転職できる」**ということです。

ただし、それには適切な準備と戦略、そして信頼できるエージェントのサポートが不可欠です。この記事で紹介した戦略を実践し、諦めずに行動し続ければ、必ず道は開けます。

転職活動は孤独で不安な時期が続きますが、適切なエージェントと二人三脚で進めることで、その不安は大きく軽減されます。まずは一歩踏み出して、エージェントに相談してみることをおすすめします。

あなたのエンジニア転職が成功することを心から応援しています。

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