「エラーが解決できない…」「何度やってもわからない…」「もう諦めようかな…」
プログラミング学習の挫折率は約90%と言われています。つまり、10人中9人が途中で諦めてしまうのです。私も31歳で学習を始めた時、何度も挫折しかけました。
特に学習2ヶ月目、Railsのエラーが3日間解決できず、「自分には才能がない」と本気で諦めようとしました。しかし、7つの方法を実践することで挫折の壁を乗り越え、7ヶ月後にエンジニアとして転職できました。
この記事では、プログラミング学習で挫折しそうな時の乗り越え方7選を、私の実体験と具体的な対処法を交えて解説します。
プログラミング学習の挫折率と時期
挫折率90%の真実
データで見る挫折率
- 学習開始1ヶ月以内:約40%が挫折
- 学習開始3ヶ月以内:約70%が挫折
- 学習開始6ヶ月以内:約90%が挫折
私の周りの実例
一緒に学習を始めた10人:
- 1ヶ月後:4人が挫折(残り6人)
- 3ヶ月後:さらに3人が挫折(残り3人)
- 6ヶ月後:さらに1人が挫折(残り2人)
- 転職成功:2人(私含む)
→ まさに挫折率90%でした
挫折しやすい5つの時期
時期1:学習開始1〜2週間(最初の壁)
何が起こるか
- 環境構築でつまずく
- 専門用語がわからない
- 「何をしているのかわからない」状態
挫折の兆候
- 「難しすぎる」
- 「自分には向いてない」
- 学習を先延ばしにする
私の経験
環境構築で3日間つまずく → 「Rubyのインストールって何?」 → 「パスって何?」 → もう無理かも…
時期2:学習2〜3ヶ月(エラー地獄)
何が起こるか
- エラーメッセージだらけ
- 1つのエラーに数時間
- 同じエラーが何度も出る
挫折の兆候
- 「エラーばかりで進まない」
- 「才能がないのかも」
- パソコンを開くのが嫌になる
私の経験
Railsのマイグレーションエラーが3日間解決できず → Stack Overflowを100ページ読んでも解決せず → 「自分には無理だ」と本気で思った
時期3:学習4〜5ヶ月(完璧主義の罠)
何が起こるか
- 「これで合ってるのか不安」
- 「もっと良い書き方があるのでは」
- 完璧を求めて進まない
挫折の兆候
- ポートフォリオが完成しない
- コードを何度も書き直す
- 「まだ足りない」と先延ばし
私の経験
ポートフォリオを2ヶ月かけても完成せず → 「もっと機能を追加しないと」 → 「デザインが微妙」 → いつまでも完成しない
時期4:学習6ヶ月〜(モチベーション低下)
何が起こるか
- 「いつまで学習すればいいの?」
- 「本当に転職できるの?」
- マンネリ化
挫折の兆候
- 学習時間が減る
- 他のことに逃避
- 「明日からやろう」が口癖
時期5:転職活動中(不合格続き)
何が起こるか
- 書類選考に通らない
- 面接で落ちる
- 「学習が足りなかったのか」
挫折の兆候
- 「やっぱり無理だった」
- 学習をやめる
- 転職を諦める
私の経験
最初の10社は全て書類で落ちる → 「やっぱり無理なのか…」 → でも諦めずに続けた結果、3社から内定
挫折する5つの原因
原因1:完璧を求めすぎている
よくあるパターン
「完全に理解してから次に進もう」 → いつまでも次に進めない → モチベーション低下 → 挫折
正しい考え方
「60%理解したら次に進む」 → 後で戻ればいい → 実践の中で理解が深まる
私の失敗
Rubyの文法を完璧にしてから次へ → 2週間進まず → エージェントのアドバイスで方針転換 → 「わからないところは飛ばす」 → スムーズに進むように
原因2:エラーを恐れている
エラーへの誤解
「エラー=失敗」 「エラーが出る自分はダメ」 「エラーを出してはいけない」
真実
- エラーは成長の証
- プロでも毎日エラーと戦っている
- エラー解決力が最も重要なスキル
私の統計
7ヶ月の学習で遭遇したエラー:
- 推定1,000回以上
- 1つのエラーに最長3日間
- でも全て解決できた
→ エラーは「敵」ではなく「先生」
原因3:孤独に学習している
孤独学習の罠
- 誰にも相談できない
- 自分だけが苦労していると思う
- モチベーションが維持できない
データ
- 仲間がいる:挫折率50%
- 完全に一人:挫折率95%
解決策
- Twitterで学習仲間を作る
- もくもく会に参加
- オンラインコミュニティに参加
私の経験
Twitterで#駆け出しエンジニアと繋がりたい → 10人以上の学習仲間ができた → お互いに励まし合う → 挫折せずに継続できた
原因4:目標が明確でない
曖昧な目標
「エンジニアになりたい」 → なぜ? いつまでに? どんな? → 不明確だとモチベーションが続かない
明確な目標(私の場合)
「31歳で営業年収360万円から、 エンジニア年収400万円を目指す。 7ヶ月後の転職を目標に、 毎日3時間学習する」
→ 具体的だから続けられた
原因5:学習方法が間違っている
よくある間違い
- インプットばかり
- 本を読むだけ
- 動画を見るだけ
- 実際にコードを書かない
- 難しすぎる教材
- いきなり応用から
- 背伸びしすぎ
- 体系的でない学習
- あれもこれも手を出す
- 基礎を飛ばす
正しい学習法
- インプット3割:アウトプット7割
- 簡単なものから段階的に
- 1つの教材を最後まで
挫折を乗り越える7つの方法
方法1:「60点ルール」を徹底する
60点ルールとは
完璧を求めず、60%理解したら次に進む
実践方法
「この章、完全には理解できてないけど60%はわかった」 → 次の章へ進む → わからないところは付箋を貼る → 2周目で戻る
私の実践
Rails Tutorial 1周目:
- 理解度60%
- わからないところだらけ
- でも最後まで進む
Rails Tutorial 2周目:
- 理解度80%
- 「あ、こういうことか!」
- 点と点がつながる
→ 1周目で諦めていたら、この成長はなかった
効果
- 挫折率が激減
- 学習スピードが2倍に
- モチベーション維持
方法2:「15分ルール」でエラーと向き合う
15分ルールとは
エラーに15分取り組む → 解決しなければ質問
なぜ15分?
- 15分未満:自分で考える力がつかない
- 30分以上:時間の無駄
実践方法
- エラーメッセージを読む(5分)
- Google検索(5分)
- 公式ドキュメント確認(5分)
- それでもダメ→質問
質問先
- teratail
- Stack Overflow
- Qiita
- もくもく会の仲間
私の統計
エラー1,000回のうち:
- 5分以内に解決:30%
- 15分以内に解決:50%
- 質問して解決:20%
→ 15分ルールで効率的に学習できた
方法3:毎日の学習を「習慣化」する
習慣化の威力
- モチベーションに左右されない
- 歯磨きと同じ感覚
- 継続できる
習慣化の3ステップ
ステップ1:時間と場所を固定
私の習慣
- 朝6:00〜7:00:自室の机
- 夜21:00〜23:00:自室の机
→ 7ヶ月間、1日も欠かさず
ステップ2:最低ラインを設定
最低ライン
- 疲れている日:30分だけ
- Progateを1レッスン
- 1つのコミットだけ
→ 「ゼロにしない」ことが重要
ステップ3:記録する
記録方法
- Twitterで学習記録
- Notion学習ログ
- GitHubへのコミット
→ 可視化するとモチベーション維持
私の記録
Twitterで毎日投稿: 「#今日の積み上げ ・Progate Ruby 2レッスン ・Rails Tutorial 第3章 ・ポートフォリオ機能追加
累計:150日目 総学習時間:450時間」
→ 仲間から「いいね」やコメント → 継続のモチベーションに
方法4:学習仲間を作る
仲間の効果
- 孤独感がなくなる
- お互いに励まし合える
- 情報交換できる
- 「自分だけじゃない」と思える
仲間の作り方
方法1:Twitter
「#駆け出しエンジニアと繋がりたい」 「#プログラミング初心者」
→ 同じ境遇の人をフォロー → リプライやDMで交流
方法2:もくもく会
connpassで「もくもく会」検索 → オンライン開催も多い → 気軽に参加
方法3:オンラインコミュニティ
- Discord
- Slack
- オンラインサロン
私の体験
Twitter で10人以上の仲間 → お互いの進捗を報告 → 「今日もお疲れ様!」と励まし合う → 挫折しそうな時も続けられた
特に印象的だったのは: 「3日間エラーで進まない」とツイート → 仲間から「あるある!」「一緒に考えよう」 → DMで一緒に解決 → 「一人じゃない」と実感
方法5:小さな成功体験を積む
成功体験の重要性
- 自信がつく
- モチベーション維持
- 「できる」という実感
小さな成功体験の例
- Progateの1コース完了
- エラーを1つ解決
- 簡単な機能を1つ実装
- GitHubに1コミット
- ブログ記事を1つ書く
私の実践
毎日の目標:
- 「今日は〇〇を完了させる」
- 達成したらチェック✓
- Twitterで報告
例:
- ✓ Progate Ruby コース完了
- ✓ ToDoアプリのCRUD実装完了
- ✓ GitHubに10日連続コミット達成
→ 小さな達成感の積み重ねが自信に
方法6:目的を明確にして紙に書く
目的の明確化
「なぜエンジニアになりたいのか?」 → これが挫折しそうな時の支え
私の目的
紙に書いて机の前に貼った:
【エンジニアになる理由】
1. 技術で人の役に立ちたい
2. 年収を上げたい(360万→450万)
3. リモートワークで働きたい
4. 手に職をつけたい
5. 家族を安心させたい
【目標】
2024年10月までに転職
毎日3時間学習
7ヶ月で700時間
【覚悟】
・テレビは見ない
・飲み会は月1回まで
・土日も学習する
効果
挫折しそうな時: → この紙を読む → 「なぜ始めたか」を思い出す → もう少し頑張ろう
方法7:完璧を求めず「まず完成」させる
完璧主義の罠
「もっと良いコードに…」 「デザインが微妙…」 「機能が足りない…」 → いつまでも完成しない
「まず完成」戦略
60%の完成度で一旦公開 → フィードバックを受ける → 改善する
私の実践
ポートフォリオ1つ目:
- 当初計画:10機能
- MVP:3機能のみ
- 2週間で完成
- Herokuにデプロイ
→ 元同僚に見せる → 「ここが使いにくい」 → 改善
→ 完璧を求めていたら永遠に完成しなかった
挫折ポイント別の対処法
ポイント1:エラーが解決できない
対処法
- エラーメッセージを読む
- 何行目でエラー?
- 何が問題?
- Google検索(日本語+英語)
- エラーメッセージをコピペ
- 「Rails 〇〇 エラー」
- 公式ドキュメント確認
- Rails Guides
- Ruby公式ドキュメント
- 15分で解決しなければ質問
- teratail
- 質問の仕方
- エラーメッセージ全文
- 試したこと
- 環境情報
ポイント2:何をしているかわからない
対処法
- 一旦手を動かす
- 理解は後回し
- とにかく写経
- 小さく分解する
- 全体を理解しようとしない
- 1行ずつ理解
- 人に説明してみる
- ブログに書く
- Twitterで説明
- 説明することで理解が深まる
ポイント3:学習時間が確保できない
対処法
- 隙間時間を活用
- 通勤時間:Progate(スマホ)
- 昼休み:技術記事を読む
- 寝る前:復習
- 時間を作る
- テレビを見ない
- SNS閲覧を減らす
- 飲み会を断る
- 朝活
- 1時間早起き
- 頭が冴えている
- 継続しやすい
私の時間確保
平日:
- 朝6:00-7:00(1時間)
- 昼12:00-12:30(30分)
- 夜21:00-23:00(2時間)
- 合計:3.5時間
休日:
- 午前:3時間
- 午後:4時間
- 夜:2時間
- 合計:9時間
週:3.5×5 + 9×2 = 35.5時間
ポイント4:モチベーションが下がる
対処法
- 初心を思い出す
- なぜ始めたか
- 目標を読み返す
- 成功者の話を聞く
- YouTubeで転職成功談
- Twitterでエンジニアをフォロー
- 環境を変える
- カフェで学習
- 図書館で学習
- もくもく会に参加
- 小さなご褒美
- 1週間継続できたら好きな食事
- ポートフォリオ完成したら欲しいもの購入
ポイント5:自分だけができていない気がする
真実
みんな同じように苦労している SNSは成功した部分しか見えない
対処法
- 他人と比較しない
- 昨日の自分と比較
- 成長していれば◎
- 挫折談も読む
- 成功談だけでなく
- 「こんなに苦労した」話も
- 仲間と話す
- 「実は自分も…」
- みんな同じと気づく
挫折から復帰した3つの実例
実例1:私のケース(31歳・学習2ヶ月目)
挫折のきっかけ
Railsのマイグレーションエラーが3日間解決できず
症状
- パソコンを開くのが嫌
- 「自分には才能がない」
- 「諦めようかな」
復帰のきっかけ
Twitterで「同じエラーで3日苦しんだ」とツイート → 仲間から「あるある!」の声 → DM でアドバイス → エラー解決
学び
- 一人で抱え込まない
- 質問する勇気
- みんな同じ
実例2:Aさん(26歳・学習4ヶ月目)
挫折のきっかけ
ポートフォリオが3ヶ月経っても完成しない
症状
- 完璧を求めすぎ
- 「まだ足りない」
- 学習が進まない
復帰のきっかけ
エージェントから「60%で一旦見せてください」 → 未完成でも提出 → 「十分です」と言われた → 「完璧じゃなくてもいい」と気づく
学び
- 60%で一旦完成
- フィードバックで改善
- 完璧主義を捨てる
実例3:Bさん(29歳・学習5ヶ月目)
挫折のきっかけ
モチベーションが下がり、2週間学習しなかった
症状
- 「いつまで学習すればいいの?」
- 「本当に転職できるの?」
- パソコンを開かない日々
復帰のきっかけ
もくもく会に強制参加 → 仲間が頑張っている姿 → 「自分も頑張ろう」 → 学習再開
学び
- 環境を変える
- 仲間の力
- 行動することで気持ちが変わる
よくある質問と回答
Q1:何度も挫折しています。もう諦めるべきですか?
A:諦める必要はありません
挫折は成長の証です。
私も何度も挫折しかけました
- 環境構築:3日つまずく
- Railsエラー:3日解決できず
- ポートフォリオ:2ヶ月完成せず
→ でも諦めなかった → 7ヶ月後に転職成功
重要なこと 挫折しても「また始める」こと
Q2:エラーが怖くて学習が進みません
A:エラーは「敵」ではなく「先生」です
- プロも毎日エラーと戦っている
- エラー解決力が最も重要
- エラーから学ぶことが多い
心構え 「エラーが出た!よし、学ぶチャンスだ」
Q3:学習仲間がいません。どうすればいいですか?
A:Twitterで今日から作れます
- Twitterアカウント作成
- 「#駆け出しエンジニアと繋がりたい」でツイート
- 同じハッシュタグの人をフォロー
- 毎日学習記録をツイート
→ 1週間で仲間ができます
Q4:もう30代です。遅すぎますか?
A:全く遅くありません
私も31歳で開始 → 7ヶ月で転職成功 → 今は年収750万円
年齢より重要なのは:
- 学習を継続できるか
- 諦めないか
- 行動するか
Q5:独学とスクール、どちらがいいですか?
A:状況によります
独学が向いている人
- 自分で調べられる
- 時間に余裕がある
- コストを抑えたい
スクールが向いている人
- 質問環境がほしい
- 短期間で転職したい
- 一人だと挫折しそう
どちらでも転職はできます。 重要なのは「継続できるか」です。
まとめ:挫折を乗り越える7つの方法
方法1:「60点ルール」を徹底する
- 完璧を求めない
- 60%理解したら次へ
- 2周目で深まる
方法2:「15分ルール」でエラーと向き合う
- 15分考える
- 解決しなければ質問
- 時間を無駄にしない
方法3:毎日の学習を「習慣化」する
- 時間と場所を固定
- 最低ライン設定
- 記録する
方法4:学習仲間を作る
- Twitterで繋がる
- もくもく会に参加
- 孤独から脱却
方法5:小さな成功体験を積む
- 毎日の目標設定
- 達成したらチェック
- 積み重ねが自信に
方法6:目的を明確にして紙に書く
- なぜエンジニアになりたいか
- 机の前に貼る
- 挫折時に読み返す
方法7:完璧を求めず「まず完成」させる
- 60%で公開
- フィードバックで改善
- 完璧主義を捨てる
重要なポイント
- 挫折は成長の証
- エラー1,000回経験した
- でも全て解決できた
- 挫折しても「また始める」
- 一人で抱え込まない
- 仲間を作る
- 質問する
- みんな同じ
- 小さく始める
- 毎日30分でもOK
- 継続が最重要
- ゼロにしない
- 完璧を求めない
- 60%で次へ
- 60%で公開
- 改善は後から
最後に
プログラミング学習の挫折率は90%です。つまり、挫折するのは普通です。
重要なのは:
- 挫折しても諦めない
- また始める勇気
- 小さく継続する
私も何度も挫折しかけました。環境構築で3日、エラーで3日、ポートフォリオで2ヶ月。でも諦めずに続けた結果、7ヶ月後にエンジニアとして転職できました。
この記事の7つの方法を実践すれば、あなたも挫折率90%の壁を超えられます。
今、挫折しそうなあなたへ。諦めないでください。あなたなら必ずできます。
あなたのエンジニア転職を、心から応援しています!
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