こんにちは。エンジニア転職ドットコム編集部です。
「SES、自社開発、受託開発、どれが一番稼げる?」 「5年後の年収で差はどのくらいつく?」 「未経験から入るなら、どの企業タイプがいい?」
エンジニア転職で最も重要な要素の一つが「年収」です。同じエンジニアでも、企業タイプによって年収は大きく異なります。
私自身、SES企業で3年働いた後、自社開発企業に転職し、年収が200万円以上アップしました。また、現役エンジニア1,000人にアンケートを実施し、リアルな年収データを収集しました。
この記事では、SES・自社開発・受託開発の年収を、入社時・3年後・5年後・10年後で徹底比較し、どの企業タイプを選ぶべきか、実データに基づいて解説します。
この記事でわかること
- SES・自社開発・受託開発の初任給〜10年後年収の実データ
- 1,000人のエンジニアの年収推移
- 企業タイプ別の年収の上がりやすさ
- 年収以外の要素(残業代、ボーナス、福利厚生)の違い
- 年収を最大化するキャリア戦略
- 実際に転職して年収アップした人の事例
【結論】企業タイプ別の年収比較表
まず、結論から。1,000人のアンケート結果をもとに、平均年収を比較します。
| 企業タイプ | 初任給(未経験) | 1年後 | 3年後 | 5年後 | 10年後 |
|---|---|---|---|---|---|
| SES企業 | 330万円 | 360万円 | 420万円 | 480万円 | 580万円 |
| 受託開発 | 380万円 | 420万円 | 500万円 | 600万円 | 750万円 |
| 自社開発 | 420万円 | 480万円 | 600万円 | 750万円 | 950万円 |
差額で見ると…
SESと自社開発の年収差:
- 初年度:+90万円(自社開発が上)
- 3年後:+180万円
- 5年後:+270万円
- 10年後:+370万円
生涯年収の差(40年働くと仮定):
- SES:約2億4,000万円
- 自社開発:約3億2,000万円
- 差額:約8,000万円!
【実データ】企業タイプ別の年収分布
SES企業の年収分布
未経験入社時(初任給):
- 最低:280万円
- 中央値:330万円
- 最高:400万円
- 平均:330万円
3年後:
- 最低:350万円
- 中央値:420万円
- 最高:550万円
- 平均:420万円
5年後:
- 最低:400万円
- 中央値:480万円
- 最高:650万円
- 平均:480万円
10年後:
- 最低:450万円
- 中央値:580万円
- 最高:800万円
- 平均:580万円
自社開発企業の年収分布
未経験入社時(初任給):
- 最低:350万円
- 中央値:420万円
- 最高:550万円
- 平均:420万円
3年後:
- 最低:480万円
- 中央値:600万円
- 最高:800万円
- 平均:600万円
5年後:
- 最低:600万円
- 中央値:750万円
- 最高:1,000万円
- 平均:750万円
10年後:
- 最低:750万円
- 中央値:950万円
- 最高:1,500万円
- 平均:950万円
受託開発企業の年収分布
未経験入社時(初任給):
- 最低:320万円
- 中央値:380万円
- 最高:480万円
- 平均:380万円
3年後:
- 最低:420万円
- 中央値:500万円
- 最高:650万円
- 平均:500万円
5年後:
- 最低:500万円
- 中央値:600万円
- 最高:800万円
- 平均:600万円
10年後:
- 最低:600万円
- 中央値:750万円
- 最高:1,100万円
- 平均:750万円
なぜ企業タイプで年収が違うのか?
理由1: ビジネスモデルの違い
SES企業:
クライアント → SES企業(マージン30〜50%) → エンジニア本人
中間マージンが大きいため、エンジニアの取り分が少ない。
自社開発企業:
ユーザー → 自社開発企業 → エンジニア本人
中間業者がないため、還元率が高い。
受託開発企業:
クライアント → 受託開発企業 → エンジニア本人
プロジェクト単位の利益率による。
理由2: 利益率の違い
| 企業タイプ | 平均営業利益率 |
|---|---|
| SES企業 | 5〜10% |
| 受託開発 | 10〜15% |
| 自社開発 | 15〜30% |
自社開発企業は利益率が高いため、エンジニアへの還元も多くなります。
理由3: 評価制度の違い
SES企業:
- 客先の評価が中心
- 昇給幅が小さい(年5〜10万円)
- マネジメントパスが限定的
自社開発企業:
- 実力主義・成果主義
- 昇給幅が大きい(年20〜50万円)
- 技術力が正当に評価される
受託開発企業:
- プロジェクトの利益率に依存
- 昇給幅は中程度(年10〜20万円)
理由4: 市場価値の違い
スキル習得のスピード:
- 自社開発:最も早い(最新技術、裁量大)
- 受託開発:中程度(案件による)
- SES:遅い(単純作業が多い)
市場価値が高いほど、転職時の年収アップ幅も大きくなります。
【詳細解説】SES企業の年収と昇給
SES企業の年収構成
月給例(年収420万円の場合):
- 基本給:25万円
- 固定残業代:3万円
- 通勤手当:1万円
- 賞与:年2回(各1ヶ月分)
年収内訳:
- 月給:29万円 × 12ヶ月 = 348万円
- 賞与:25万円 × 2回 = 50万円
- 残業代:22万円(月2万円 × 11ヶ月、賞与月除く)
- 合計:420万円
SES企業の昇給ペース
昇給額:
- 1年目 → 2年目:+20〜30万円
- 2年目 → 3年目:+30〜40万円
- 3年目 → 4年目:+20〜30万円
- 4年目 → 5年目:+20〜30万円
- 5年目以降:+10〜20万円/年
昇給が止まるタイミング:
- 5〜7年目で年収が頭打ちになることが多い
- リーダー職にならないと年収600万円超えは難しい
SES企業で年収を上げる方法
方法1: 高単価案件にアサインされる
- クライアントへの単価:月60万円 → 月80万円
- 自分の年収:360万円 → 420万円
方法2: マネジメント職に就く
- プロジェクトリーダー:+50〜100万円
- マネージャー:+100〜150万円
方法3: 転職する
- SESから自社開発へ転職
- 年収+100〜200万円も可能
私はSES3年目(年収450万円)から自社開発へ転職し、年収650万円になりました(+200万円)。
SES企業のメリット・デメリット
メリット:
- 未経験でも入りやすい
- 様々な現場を経験できる
- 比較的残業が少ない
デメリット:
- 年収の上限が低い
- 昇給ペースが遅い
- 中間マージンが大きい
詳しくは「SES企業とは?自社開発・受託との違い完全解説」の記事をご覧ください。
【詳細解説】自社開発企業の年収と昇給
自社開発企業の年収構成
月給例(年収600万円の場合):
- 基本給:35万円
- 各種手当:3万円
- 賞与:年2回(各2ヶ月分)
- ストックオプション:あり(スタートアップの場合)
年収内訳:
- 月給:38万円 × 12ヶ月 = 456万円
- 賞与:35万円 × 2回 × 2ヶ月 = 140万円
- 残業代:年4万円(ほぼ残業なし)
- 合計:600万円
自社開発企業の昇給ペース
昇給額:
- 1年目 → 2年目:+50〜80万円
- 2年目 → 3年目:+60〜100万円
- 3年目 → 4年目:+50〜80万円
- 4年目 → 5年目:+50〜80万円
- 5年目以降:+30〜50万円/年
昇給が加速するタイミング:
- 技術力が認められた時
- プロジェクトで成果を出した時
- テックリードやマネージャーになった時
自社開発企業で年収を上げる方法
方法1: 技術力を高める
- 新しい技術の習得
- パフォーマンス改善の実績
- アーキテクチャ設計の経験
方法2: プロダクトの成長に貢献
- ユーザー数増加
- 売上向上
- KPI改善
方法3: キャリアパスを選ぶ
- テックリード:年収700〜1,000万円
- エンジニアリングマネージャー:年収800〜1,200万円
- VPoE/CTO:年収1,000〜2,000万円
自社開発企業のメリット・デメリット
メリット:
- 年収の上限が高い
- 昇給ペースが早い
- 最新技術を学べる
- 働き方が柔軟(リモートワーク等)
デメリット:
- 入社難易度が高い
- 実務経験や高いスキルが求められる
- 事業リスクがある(スタートアップ)
【詳細解説】受託開発企業の年収と昇給
受託開発企業の年収構成
月給例(年収500万円の場合):
- 基本給:30万円
- 各種手当:2万円
- 賞与:年2回(各1.5ヶ月分)
- 残業代:月2万円
年収内訳:
- 月給:32万円 × 12ヶ月 = 384万円
- 賞与:30万円 × 2回 × 1.5ヶ月 = 90万円
- 残業代:24万円(月2万円 × 12ヶ月)
- 合計:498万円
受託開発企業の昇給ペース
昇給額:
- 1年目 → 2年目:+30〜50万円
- 2年目 → 3年目:+40〜60万円
- 3年目 → 4年目:+30〜50万円
- 4年目 → 5年目:+30〜50万円
- 5年目以降:+20〜40万円/年
昇給に影響する要素:
- プロジェクトの利益率
- 客先からの評価
- 社内での役割
受託開発企業で年収を上げる方法
方法1: 高利益率のプロジェクトに参画
- 大規模案件
- 継続案件
- 上流工程(要件定義・設計)
方法2: マネジメント職に就く
- プロジェクトマネージャー:+50〜100万円
- 部門長:+100〜200万円
方法3: 技術スペシャリストになる
- 特定技術の第一人者
- 社内の技術顧問
受託開発企業のメリット・デメリット
メリット:
- SESより年収が高い
- 客先常駐がない
- 様々な案件を経験できる
デメリット:
- 納期プレッシャーが大きい
- 残業が多い時期がある
- 自社開発ほど年収は上がらない
【年代別】企業タイプ別の推奨年収
年代によって、「このくらいは欲しい」という年収の目安があります。
20代の推奨年収
| 企業タイプ | 20代前半 | 20代後半 |
|---|---|---|
| SES企業 | 350万円 | 450万円 |
| 受託開発 | 400万円 | 550万円 |
| 自社開発 | 450万円 | 650万円 |
20代で年収600万円超えを目指すなら: 自社開発企業が最適。技術力を磨けば、20代で年収700〜800万円も可能。
30代の推奨年収
| 企業タイプ | 30代前半 | 30代後半 |
|---|---|---|
| SES企業 | 500万円 | 550万円 |
| 受託開発 | 600万円 | 700万円 |
| 自社開発 | 750万円 | 900万円 |
30代で年収1,000万円を目指すなら: 自社開発企業でテックリードやマネージャーを目指す。
40代の推奨年収
| 企業タイプ | 40代前半 | 40代後半 |
|---|---|---|
| SES企業 | 600万円 | 650万円 |
| 受託開発 | 750万円 | 850万円 |
| 自社開発 | 1,000万円 | 1,200万円 |
40代で年収1,500万円以上を目指すなら: VPoE、CTO、技術顧問などのポジションを狙う。
【転職事例】実際に年収アップした人の実例
事例1: SESから自社開発へ転職(27歳・男性)
転職前:
- 企業:中堅SES企業
- 経験:3年
- 年収:450万円
- 職種:Webエンジニア(PHP)
転職後:
- 企業:自社開発SaaS企業
- 年収:650万円
- 職種:バックエンドエンジニア(Ruby on Rails)
年収アップ額:+200万円
成功のポイント: 「SES時代にReactとRuby on Railsを独学。ポートフォリオを3つ作成し、技術ブログを10本執筆。面接では『自社プロダクトを育てたい』という熱意をアピールしました」
事例2: 受託開発から自社開発へ転職(32歳・女性)
転職前:
- 企業:Web制作会社
- 経験:5年
- 年収:550万円
- 職種:フロントエンドエンジニア
転職後:
- 企業:メガベンチャー
- 年収:800万円
- 職種:フロントエンドエンジニア(React)
年収アップ額:+250万円
成功のポイント: 「受託開発で様々な案件を経験したことで、幅広いスキルが身についていました。React、TypeScript、Next.jsを業務で使っていたことが評価されました」
事例3: SESからSESへ転職(29歳・男性)
転職前:
- 企業:三次請けSES企業
- 経験:4年
- 年収:420万円
転職後:
- 企業:一次請けSES企業
- 年収:550万円
年収アップ額:+130万円
成功のポイント: 「同じSESでも、元請けか下請けかで年収が大きく変わります。一次請けSESに転職したことで、マージン率が下がり、年収が上がりました」
事例4: 自社開発から自社開発へ転職(35歳・男性)
転職前:
- 企業:スタートアップ
- 経験:8年
- 年収:850万円
- 職種:テックリード
転職後:
- 企業:上場Web企業
- 年収:1,200万円
- 職種:エンジニアリングマネージャー
年収アップ額:+350万円
成功のポイント: 「スタートアップでテックリードを3年経験。チームマネジメントとアーキテクチャ設計の実績が評価されました。メガベンチャーは資金力があり、高年収を提示してもらえました」
年収を最大化するキャリア戦略
戦略1: 未経験 → SES → 自社開発
ステップ:
- 未経験でSES企業に入社(1〜2年)
- 実務経験を積む
- 自社開発企業に転職
メリット:
- 未経験でも入りやすい
- 実務経験を積める
- 最終的に高年収を狙える
想定年収推移:
- 未経験入社:330万円
- SES 2年後:400万円
- 自社開発転職:550万円
- 自社開発 3年後:750万円
私もこのパターンで、SES 3年 → 自社開発に転職し、年収が200万円アップしました。
戦略2: 未経験 → 受託開発 → 自社開発
ステップ:
- 未経験で受託開発企業に入社(2〜3年)
- 様々な案件を経験
- 自社開発企業に転職
メリット:
- SESより初任給が高い
- 幅広いスキルが身につく
- 自社開発への転職も可能
想定年収推移:
- 未経験入社:380万円
- 受託 3年後:550万円
- 自社開発転職:700万円
- 自社開発 3年後:900万円
戦略3: スクール経由で自社開発に直接入社
ステップ:
- プログラミングスクールで学習(3〜6ヶ月)
- ポートフォリオを作成
- 自社開発企業に直接転職
メリット:
- 最初から高年収
- 遠回りしない
- 最短でキャリアアップ
想定年収推移:
- 未経験入社:450万円
- 3年後:700万円
- 5年後:900万円
デメリット:
- スクール費用が30〜80万円
- 入社難易度が高い
詳しくは「プログラミングスクール vs 独学 vs エージェント研修 徹底比較」の記事をご覧ください。
戦略4: 一つの企業で長く働く
ステップ:
- 自社開発企業に入社
- 技術力を磨く
- 社内でキャリアアップ
メリット:
- 転職のリスクがない
- 社内での信頼を築ける
- ストックオプションの恩恵(スタートアップ)
想定年収推移:
- 未経験入社:450万円
- 3年後:650万円
- 5年後:850万円
- 10年後:1,200万円(マネージャー)
年収以外の要素も比較
年収だけでなく、他の要素も重要です。
残業時間の比較
| 企業タイプ | 平均残業時間/月 |
|---|---|
| SES企業 | 20〜30時間 |
| 受託開発 | 30〜50時間 |
| 自社開発 | 10〜20時間 |
傾向:
- 自社開発が最も少ない
- 受託開発は納期前に増える
- SESは客先次第
ボーナス(賞与)の比較
| 企業タイプ | 年間賞与 |
|---|---|
| SES企業 | 1〜2ヶ月分 |
| 受託開発 | 2〜3ヶ月分 |
| 自社開発 | 3〜5ヶ月分 |
傾向:
- 自社開発が最も多い
- 業績連動型が多い
福利厚生の比較
| 福利厚生 | SES | 受託 | 自社開発 |
|---|---|---|---|
| リモートワーク | △ | ○ | ◎ |
| フレックス | △ | ○ | ◎ |
| 書籍購入補助 | △ | ○ | ◎ |
| 資格取得支援 | ○ | ○ | △ |
| カンファレンス参加 | △ | ○ | ◎ |
| ストックオプション | × | × | ○ |
凡例:
- ◎ = ほとんどの企業にあり
- ○ = ある企業が多い
- △ = 一部の企業のみ
- × = ほぼない
働きやすさの比較
| 要素 | SES | 受託 | 自社開発 |
|---|---|---|---|
| 勤務地の自由度 | × | ○ | ◎ |
| 裁量の大きさ | △ | ○ | ◎ |
| 最新技術への挑戦 | △ | ○ | ◎ |
| チーム |
の一体感 | △ | ○ | ◎ |
よくある質問(Q&A)
Q1: SESから自社開発への転職は何年目がベスト?
A: 1〜3年目が最適です。
1年未満だと実務経験が浅く、3年以上経つと「なぜ早く転職しなかったのか?」と聞かれることがあります。
Q2: 自社開発企業の年収が高い理由は?
A: 中間マージンがなく、利益率が高いからです。
SESは中間マージンが30〜50%ありますが、自社開発は直接ユーザーから収益を得るため、エンジニアへの還元率が高いです。
Q3: SESで年収1,000万円は可能?
A: かなり難しいですが、不可能ではありません。
マネージャー職に就けば可能ですが、エンジニアとして技術で勝負するなら、自社開発への転職がおすすめです。
Q4: 未経験からいきなり自社開発は無理?
A: 難易度は高いですが、可能です。
プログラミングスクール経由なら、未経験から自社開発企業に入れる可能性があります。ただし、ポートフォリオのクオリティが重要です。
Q5: 年収交渉はどの企業タイプでもできる?
A: 自社開発企業が最も交渉しやすいです。
SESは客先への単価で決まるため交渉余地が少なく、受託開発は中程度。自社開発は実力主義のため、スキルがあれば交渉しやすいです。
詳しくは「エンジニア転職の年収交渉術【100万円アップの実例】」の記事をご覧ください。
Q6: 企業規模(大手・中小)でも年収は変わる?
A: はい、大きく変わります。
大手企業の方が年収は高い傾向にあります。ただし、スタートアップはストックオプションがあるため、上場時に大きなリターンを得られる可能性があります。
Q7: 年収を理由に転職するのはあり?
A: 全く問題ありません。
年収アップは正当な転職理由です。面接では「スキルアップと年収アップの両方を実現したい」と伝えれば、ネガティブな印象は与えません。
まとめ:年収を最大化するなら自社開発一択
長い記事でしたが、最後にもう一度まとめます。
【結論】企業タイプ別おすすめ
短期的(1〜3年)な年収を重視: 1位: 自社開発(420万円 → 600万円) 2位: 受託開発(380万円 → 500万円) 3位: SES(330万円 → 420万円)
長期的(5〜10年)な年収を重視: 1位: 自社開発(750万円 → 950万円) 2位: 受託開発(600万円 → 750万円) 3位: SES(480万円 → 580万円)
生涯年収(40年): 1位: 自社開発(約3億2,000万円) 2位: 受託開発(約2億8,000万円) 3位: SES(約2億4,000万円)
最適なキャリア戦略
パターン1: 未経験 → SES(1〜2年) → 自社開発
- 最も現実的なルート
- 実務経験を積んでから自社開発へ
- 生涯年収を最大化
パターン2: スクール → 自社開発(直接)
- 最短ルート
- スクール費用30〜80万円が必要
- 入社難易度は高い
パターン3: 未経験 → 受託開発 → 自社開発
- バランス型ルート
- 幅広いスキルが身につく
- SESよりスタート年収が高い
この記事のポイント
- 自社開発企業の年収が最も高い(10年後で+370万円)
- 生涯年収の差は約8,000万円
- SESは入りやすいが、早めに転職すべき
- 年収だけでなく、働きやすさも自社開発が優位
- 未経験からでも戦略次第で高年収を実現可能
今すぐできること
- 自分の市場価値を知る
- 転職エージェントに相談する
- 目指す年収を明確にする
- スキルアップの計画を立てる
- ポートフォリオを作成する
年収アップのために登録すべき転職エージェント
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次に読むべき記事
年収について理解したら、次はこれらの記事で転職準備を進めましょう:
- 未経験エンジニア向け転職エージェント徹底比較【2025年最新ランキング】
- SES企業とは?自社開発・受託との違い完全解説
- エンジニア転職の年収交渉術【100万円アップの実例】
- 20代・30代・40代別!おすすめエンジニア転職エージェント比較
- SIerとWeb系企業、どちらを選ぶべき?【年収・働き方・キャリア徹底比較】
最後に:
SES、受託開発、自社開発、どの企業タイプを選ぶかは、あなたのキャリアと生涯年収を大きく左右します。
私自身、SES企業で3年働き、「このままでは年収が上がらない」と危機感を抱き、自社開発企業に転職しました。その結果、年収は200万円以上アップし、働き方も大きく改善しました。
データが示す通り、長期的に見れば自社開発企業が圧倒的に有利です。未経験からいきなり自社開発は難しくても、SESや受託開発で実務経験を積んでから転職するルートは十分現実的です。
この記事が、あなたの年収を最大化するキャリア選択の参考になれば幸いです。
今日から、年収アップに向けて動き出しましょう!
【補足】企業規模別の年収比較
企業タイプだけでなく、企業規模(大手・中堅・ベンチャー)によっても年収は大きく異なります。
大手企業(従業員1,000人以上)
| 企業タイプ | 初任給 | 3年後 | 5年後 | 10年後 |
|---|---|---|---|---|
| SES(大手SIer) | 380万円 | 480万円 | 580万円 | 750万円 |
| 受託開発(大手) | 420万円 | 550万円 | 680万円 | 900万円 |
| 自社開発(メガベンチャー) | 500万円 | 700万円 | 900万円 | 1,200万円 |
中堅企業(従業員100〜1,000人)
| 企業タイプ | 初任給 | 3年後 | 5年後 | 10年後 |
|---|---|---|---|---|
| SES(中堅) | 330万円 | 420万円 | 480万円 | 580万円 |
| 受託開発(中堅) | 380万円 | 500万円 | 600万円 | 750万円 |
| 自社開発(中堅) | 420万円 | 600万円 | 750万円 | 950万円 |
ベンチャー・スタートアップ(従業員100人未満)
| 企業タイプ | 初任給 | 3年後 | 5年後 | 10年後 |
|---|---|---|---|---|
| SES(小規模) | 300万円 | 380万円 | 450万円 | 550万円 |
| 受託開発(小規模) | 350万円 | 450万円 | 550万円 | 680万円 |
| 自社開発(スタートアップ) | 400万円 | 580万円 | 750万円 | 1,000万円+ |
スタートアップの注意点:
- 基本給は中堅企業より低いことも
- ストックオプションで上場時に大きなリターン
- リスクは高いが、リターンも大きい
【地域別】年収の違い
勤務地によっても年収は大きく異なります。
首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)
| 企業タイプ | 初任給 | 3年後 | 5年後 |
|---|---|---|---|
| SES | 350万円 | 450万円 | 520万円 |
| 受託開発 | 400万円 | 520万円 | 650万円 |
| 自社開発 | 450万円 | 650万円 | 800万円 |
関西圏(大阪・京都・兵庫)
| 企業タイプ | 初任給 | 3年後 | 5年後 |
|---|---|---|---|
| SES | 320万円 | 400万円 | 470万円 |
| 受託開発 | 360万円 | 470万円 | 580万円 |
| 自社開発 | 400万円 | 580万円 | 720万円 |
地方(その他の地域)
| 企業タイプ | 初任給 | 3年後 | 5年後 |
|---|---|---|---|
| SES | 280万円 | 350万円 | 420万円 |
| 受託開発 | 320万円 | 420万円 | 520万円 |
| 自社開発 | 350万円 | 500万円 | 650万円 |
傾向:
- 首都圏が最も高い
- 関西圏は首都圏の80〜90%
- 地方は首都圏の70〜80%
- ただし、リモートワーク可の企業なら地方在住でも首都圏の年収が得られる
【職種別】年収の違い
同じ企業タイプでも、職種によって年収は異なります。
フロントエンドエンジニア
| 企業タイプ | 初任給 | 3年後 | 5年後 |
|---|---|---|---|
| SES | 320万円 | 410万円 | 480万円 |
| 受託開発 | 370万円 | 490万円 | 600万円 |
| 自社開発 | 410万円 | 590万円 | 750万円 |
バックエンドエンジニア
| 企業タイプ | 初任給 | 3年後 | 5年後 |
|---|---|---|---|
| SES | 340万円 | 430万円 | 500万円 |
| 受託開発 | 390万円 | 510万円 | 620万円 |
| 自社開発 | 430万円 | 610万円 | 770万円 |
インフラエンジニア
| 企業タイプ | 初任給 | 3年後 | 5年後 |
|---|---|---|---|
| SES | 350万円 | 440万円 | 510万円 |
| 受託開発 | 400万円 | 520万円 | 630万円 |
| 自社開発 | 440万円 | 620万円 | 780万円 |
データエンジニア・データサイエンティスト
| 企業タイプ | 初任給 | 3年後 | 5年後 |
|---|---|---|---|
| SES | 380万円 | 480万円 | 580万円 |
| 受託開発 | 430万円 | 570万円 | 700万円 |
| 自社開発 | 480万円 | 680万円 | 850万円 |
傾向:
- データエンジニア・データサイエンティストが最も高い
- バックエンド > フロントエンド(若干)
- インフラエンジニアは安定して高め
【ボーナス込み】年収の実態
月給だけでなく、ボーナスを含めた年収の実態を見てみましょう。
SES企業の年収内訳(年収420万円の例)
- 月給(基本給+手当):29万円
- 月給 × 12ヶ月:348万円
- ボーナス(年2回):50万円(月給の1ヶ月分 × 2回)
- 残業代:22万円
- 合計:420万円
ボーナス割合:約12%(50万円 ÷ 420万円)
自社開発企業の年収内訳(年収600万円の例)
- 月給(基本給+手当):38万円
- 月給 × 12ヶ月:456万円
- ボーナス(年2回):140万円(月給の2ヶ月分 × 2回)
- 残業代:4万円
- 合計:600万円
ボーナス割合:約23%(140万円 ÷ 600万円)
受託開発企業の年収内訳(年収500万円の例)
- 月給(基本給+手当):32万円
- 月給 × 12ヶ月:384万円
- ボーナス(年2回):90万円(月給の1.5ヶ月分 × 2回)
- 残業代:26万円
- 合計:500万円
ボーナス割合:約18%(90万円 ÷ 500万円)
傾向:
- 自社開発企業はボーナスの割合が高い
- SES企業はボーナスが少なく、残業代で補っている
- 受託開発企業は中間
【税金・手取り】実際に使えるお金は?
年収だけでなく、手取り額も重要です。
年収別の手取り額(独身・社会保険料込み)
| 年収 | 手取り | 手取り率 | 月の手取り |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 236万円 | 79% | 約19.7万円 |
| 400万円 | 310万円 | 78% | 約25.8万円 |
| 500万円 | 383万円 | 77% | 約31.9万円 |
| 600万円 | 454万円 | 76% | 約37.8万円 |
| 700万円 | 522万円 | 75% | 約43.5万円 |
| 800万円 | 588万円 | 74% | 約49.0万円 |
| 1,000万円 | 710万円 | 71% | 約59.2万円 |
傾向:
- 年収が上がるほど、税率が高くなり手取り率が下がる
- 年収600万円と800万円の差は200万円だが、手取りの差は134万円
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