「Salesforceエンジニアって何?普通のエンジニアと何が違うの?」「未経験からでもなれるって本当?」「年収が高いらしいけど、どのくらい稼げるの?」「プログラミングができなくてもSalesforceエンジニアになれるの?」
近年、IT業界で急速に注目を集めているのがSalesforceエンジニアです。Salesforceは、世界No.1のCRM(顧客関係管理)プラットフォームで、世界中の15万社以上が導入しています。日本でも、大企業から中小企業まで、導入が加速しており、Salesforceエンジニアの需要は爆発的に増加しています。
最大の魅力は、未経験からでも比較的短期間(6ヶ月〜1年)で転職でき、年収600万円以上も十分可能という点です。さらに、プログラミングスキルが必須ではないため、文系出身者やIT未経験者でも挑戦しやすいのです。
Salesforceエンジニアへの転職を目指す方向けの戦略ガイドです。
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この記事では、未経験から年収600万円を目指す方法を解説します。
私自身、転職エージェントとして100人以上のSalesforceエンジニアの転職をサポートしてきました。その経験から断言できるのは、Salesforceエンジニアは今、最もコストパフォーマンスの高いキャリア選択の一つだということです。
この記事では、Salesforceエンジニアの仕事内容、年収、未経験からの転職方法、必要な資格、そして年収600万円を実現する具体的な戦略まで、2025年最新の情報を徹底解説します。
- Salesforceエンジニアとは?【仕事内容を徹底解説】
- Salesforceエンジニアの年収【2025年最新データ】
- Salesforce職は本当に年収が高いのか?
- Salesforceエンジニアに必要なスキル【レベル別ロードマップ】
- 未経験からSalesforceエンジニアになる方法【5つのルート】
- Salesforceエンジニア転職の具体的ステップ【12ヶ月完全ロードマップ】
- Salesforceエンジニアの求人の探し方【2025年版】
- Salesforceエンジニアのキャリアパス【5つの方向性】
- Salesforceエンジニアの成功事例・失敗事例
- よくある質問(FAQ)
- Q1. プログラミング経験がなくてもSalesforceエンジニアになれますか?
- Q2. 文系出身でもSalesforceエンジニアになれますか?
- Q3. 未経験からSalesforceエンジニアになるのにどのくらいの期間が必要ですか?
- Q4. Salesforce認定アドミニストレーター資格は必須ですか?
- Q5. Salesforceエンジニアの将来性は?
- Q6. Salesforceエンジニアはリモートワークできますか?
- Q7. Salesforceエンジニアの年収は本当に高いですか?
- Q8. 年齢制限はありますか?
- Q9. Salesforce以外のスキルも必要ですか?
- Q10. フリーランスになれますか?
- まとめ:Salesforceエンジニアとして成功するための10のステップ
- Salesforce職で年収600万円を目指そう
- 最後に:あなたのSalesforceエンジニアとしてのキャリアを応援します
- あなたに最適な転職エージェントを見つけよう
Salesforceエンジニアとは?【仕事内容を徹底解説】
Salesforceとは何か?
Salesforce(セールスフォース)は、世界No.1のシェアを誇るCRM(顧客関係管理)プラットフォームです。顧客情報、営業活動、マーケティング、カスタマーサポートなど、企業の顧客関連業務をクラウド上で一元管理できるシステムです。
Salesforceの主なプロダクト:
- Sales Cloud:営業支援(商談管理、見積もり、売上予測など)
- Service Cloud:カスタマーサポート支援(問い合わせ管理、チケット管理など)
- Marketing Cloud:マーケティング自動化(メール配信、キャンペーン管理など)
- Commerce Cloud:ECサイト構築・運営
- Platform:カスタムアプリケーション開発基盤
Salesforceの最大の特徴は、ノーコード・ローコードで業務システムを構築できる点です。従来のシステム開発では、Javaなどのプログラミング言語でゼロから開発する必要がありましたが、Salesforceでは、マウス操作でシステムを構築できます。
Salesforceエンジニアの役割
Salesforceエンジニアは、Salesforceプラットフォームを使って、企業の業務に合わせたシステムをカスタマイズ・開発・運用する専門家です。
主な役割:
- 要件定義:顧客の業務課題をヒアリングし、Salesforceでどう解決するかを設計
- 設定・カスタマイズ:Salesforceの標準機能をカスタマイズ(項目追加、画面レイアウト変更、承認プロセス設定など)
- 開発:標準機能で実現できない部分を、Apex(Salesforce専用言語)やVisualforceで開発
- データ移行:既存システムからSalesforceへのデータ移行
- 他システム連携:Salesforceと基幹システム、会計システムなどを連携
- 運用・保守:導入後のシステム改善、ユーザーサポート、新機能の追加
Salesforceエンジニアの1日の仕事の流れ
実際のSalesforceエンジニアの1日を見てみましょう。
午前(9:00〜12:00)
9:00 – 朝会(15分) プロジェクトチームで進捗共有。今日のタスク確認。
9:15 – 顧客ミーティング(1時間) 営業部門の担当者と打ち合わせ。「商談プロセスを自動化したい」という要望をヒアリング。どの機能を使えば実現できるか提案。
10:30 – 設定作業(1.5時間) Salesforceの設定画面で、新しい項目を追加。商談のステータスに応じて、自動でメール通知が飛ぶように承認プロセスを設定。コーディングは不要、マウス操作で完了。
午後(13:00〜18:00)
13:00 – Apex開発(2時間) 標準機能では実現できない複雑なビジネスロジックを、Apex(Salesforce専用言語)でコーディング。既存の在庫管理システムと連携し、在庫数をリアルタイムで同期する処理を実装。
15:00 – テスト(1時間) 開発した機能が正しく動作するか、テスト環境で確認。様々なパターンでテストし、バグがないことを確認。
16:00 – ドキュメント作成(1時間) 今日実装した機能の設計書、操作マニュアルを作成。ユーザーが使いやすいように、スクリーンショット付きで説明。
17:00 – チームメンバーへのレビュー(30分) 後輩エンジニアが作成した設定内容をレビュー。改善点をアドバイス。
17:30 – 翌日の準備とメール対応(30分)
18:00 – 退勤
Salesforceエンジニアの仕事は、顧客とのコミュニケーション、設定・開発、テスト、ドキュメント作成がバランスよく組み合わさっています。純粋な開発だけでなく、業務理解とコミュニケーションが重要です。
Salesforceエンジニアと一般的なエンジニアの違い
| 項目 | Salesforceエンジニア | 一般的なエンジニア(Java、Pythonなど) |
|---|---|---|
| 開発言語 | Apex、Visualforce(Salesforce専用) | Java、Python、Ruby、PHPなど |
| 開発環境 | クラウド(Salesforce上で完結) | ローカル環境、AWS、GCPなど |
| コーディング割合 | 20〜40%(設定中心) | 80〜100% |
| 必要なスキル | 業務理解、Salesforce知識、コミュニケーション | プログラミング、アルゴリズム、データ構造 |
| 未経験からの難易度 | 比較的低い(6ヶ月〜1年) | 高い(1〜2年) |
| 資格の重要性 | 非常に高い(必須) | やや低い(あれば有利) |
| 年収(3年目) | 500〜700万円 | 450〜600万円 |
| 需要 | 急増中(供給不足) | 高い |
最大の違いは、Salesforceは「設定」が中心である点です。プログラミングよりも、「Salesforceの機能をどう組み合わせて業務課題を解決するか」という設計力と業務理解が重要です。
Salesforceエンジニアの種類
Salesforceエンジニアには、いくつかの専門分野があります。
1. Salesforce開発者(Developer)
- Apex、Visualforceでのコーディングが中心
- カスタムアプリケーション開発
- 他システムとの連携開発(API)
2. Salesforce管理者(Administrator)
- 設定・カスタマイズが中心
- ユーザー管理、セキュリティ設定
- レポート・ダッシュボード作成
- 運用・保守
3. Salesforceコンサルタント
- 要件定義、業務設計が中心
- 顧客の業務課題をヒアリングし、最適なソリューションを提案
- プロジェクトマネジメント
4. Salesforceアーキテクト
- システム全体の設計
- 大規模なSalesforce環境の構築
- パフォーマンス最適化、セキュリティ設計
未経験からの場合、まずはSalesforce管理者としてスタートし、その後、開発者→コンサルタント→アーキテクトとステップアップするのが一般的です。
Salesforceエンジニアの年収【2025年最新データ】
経験年数別の年収相場
Salesforceエンジニアは、一般的なエンジニアと比較して、早い段階で高年収に到達できるのが特徴です。
未経験〜1年目(Salesforce管理者):
- 年収レンジ:350万円〜500万円
- 平均年収:420万円
- 主な業務:基本的な設定、ユーザーサポート
2〜3年目(Salesforce開発者):
- 年収レンジ:450万円〜650万円
- 平均年収:550万円
- 主な業務:Apex開発、複雑なカスタマイズ、小規模プロジェクトのリード
4〜5年目(シニアSalesforce開発者):
- 年収レンジ:600万円〜850万円
- 平均年収:700万円
- 主な業務:大規模プロジェクト、アーキテクチャ設計、チームリード
6〜10年目(Salesforceコンサルタント・アーキテクト):
- 年収レンジ:800万円〜1200万円
- 平均年収:950万円
- 主な業務:要件定義、プロジェクト管理、技術的な意思決定
10年以上(Salesforce技術責任者、CTA):
- 年収レンジ:1000万円〜1800万円
- 平均年収:1300万円
- 主な業務:組織全体のSalesforce戦略、大規模案件の統括
資格別の年収への影響
Salesforceの最大の特徴は、資格が年収に直結する点です。
保有資格と年収の関係:
| 資格 | 年収への影響 | 難易度 |
|---|---|---|
| Salesforce認定アドミニストレーター | +50万円 | 低(合格率65%) |
| Salesforce認定Platform アプリケーションビルダー | +80万円 | 中(合格率55%) |
| Salesforce認定Platform デベロッパーI | +100万円 | 中(合格率50%) |
| Salesforce認定Platform デベロッパーII | +150万円 | 高(合格率30%) |
| Salesforce認定アーキテクト(5種類) | +200〜300万円 | 最高(合格率10〜30%) |
| CTA(Certified Technical Architect) | +400〜600万円 | 超高(世界で数千人のみ) |
複数資格を持つことで、年収は累積的に上がります。例えば、アドミニストレーター+デベロッパーI+アーキテクト資格を持つ場合、年収1000万円超も珍しくありません。
企業規模別・業態別の年収比較
大手SIer・コンサルティングファーム:
- 年収レンジ:500万円〜1200万円
- 特徴:大規模案件が多い、福利厚生充実、研修制度充実
- 企業例:アクセンチュア、デロイト、NTTデータ、日立製作所
- 向いている人:大企業で安定して働きたい、大規模案件を経験したい
Salesforce専門会社:
- 年収レンジ:450万円〜1000万円
- 特徴:Salesforceに特化、技術力が高い、裁量が大きい
- 企業例:テラスカイ、セールスフォース・ドットコム、ウフル
- 向いている人:Salesforceを極めたい、専門性を高めたい
事業会社(自社のSalesforce運用):
- 年収レンジ:400万円〜800万円
- 特徴:ワークライフバランス良好、安定している、社内SE的な働き方
- 業界:製造業、金融、小売、不動産など
- 向いている人:一つの会社で長く働きたい、安定重視
スタートアップ・ベンチャー:
- 年収レンジ:400万円〜900万円
- 特徴:裁量が大きい、スピード感、ストックオプションの可能性
- 向いている人:新しい挑戦が好き、成長環境を求める
フリーランス:
- 年収レンジ:600万円〜1500万円(単価60〜150万円/月)
- 特徴:高収入、自由な働き方、案件の選択肢が多い
- 向いている人:独立志向、複数の案件を経験したい
他職種との年収比較(3年目時点)
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| Salesforceエンジニア | 550万円 |
| バックエンドエンジニア | 500万円 |
| フロントエンドエンジニア | 480万円 |
| インフラエンジニア | 500万円 |
| QAエンジニア | 430万円 |
| SAPコンサルタント | 600万円 |
| 一般的なSE | 450万円 |
Salesforceエンジニアは、一般的なエンジニアよりも年収が高めです。理由は、需要に対して供給が圧倒的に不足しているためです。
Salesforce職は本当に年収が高いのか?
Salesforceエンジニアは確かに年収が高い傾向にありますが、
他の職種との比較も重要です。
詳しくはエンジニアの職種別キャリアパス完全マップで、
全職種の年収を比較できます。
あなたのキャリア目標に合った職種を選んでください。
年収600万円を実現するための戦略
戦略1:最短で複数資格を取得する
年収600万円を実現する最も確実な方法は、複数のSalesforce資格を取得することです。
推奨資格取得ルート:
- Salesforce認定アドミニストレーター(3ヶ月)
- Salesforce認定Platform アプリケーションビルダー(2ヶ月)
- Salesforce認定Platform デベロッパーI(3ヶ月)
この3つを取得すれば、実務経験2〜3年で年収600万円は十分可能です。
戦略2:大規模案件を経験する
小規模案件(数十人規模の企業)より、大規模案件(数千人規模の企業)を経験する方が、年収が上がりやすいです。
大手SIerやコンサルティングファームでは、大規模案件を経験できる機会が多いです。
戦略3:専門分野を持つ
Salesforceの中でも、特定の分野に特化することで、希少価値が上がります。
- Financial Services Cloud(金融業界向け)
- Health Cloud(医療業界向け)
- CPQ(見積もり管理)
- Marketing Cloud(マーケティング自動化)
- Einstein Analytics(AI・データ分析)
これらの専門分野を持つと、年収+100〜200万円も可能です。
戦略4:英語力を身につける
Salesforceの本社はアメリカにあり、最新情報は英語で提供されます。英語ができると、以下のメリットがあります:
- 外資系企業への転職が可能(年収+200〜400万円)
- グローバル案件に関われる
- 最新情報をいち早くキャッチアップできる
TOEIC 750点以上が目安です。
戦略5:フリーランスになる
実務経験3〜5年で、フリーランスとして独立すると、年収800万円〜1200万円も可能です。
Salesforceのフリーランス案件は、単価60〜150万円/月と高単価です。年間で720万円〜1800万円の収入になります。
Salesforceエンジニアに必要なスキル【レベル別ロードマップ】
未経験から転職するために最低限必要なスキル
1. 基本的なITリテラシー(重要度:★★★★★)
- パソコンの基本操作(Windows/Mac)
- インターネットの仕組み
- ExcelやGoogleスプレッドシートの操作
2. Salesforceの基礎知識(重要度:★★★★★)
- Salesforceとは何か
- CRMの基本概念
- Salesforceの主要プロダクト(Sales Cloud、Service Cloudなど)
学習方法:
- Trailhead(Salesforce公式の無料学習サイト)
- 「はじめてのSalesforce」(書籍)
3. コミュニケーション能力(重要度:★★★★★)
- 顧客の要望をヒアリングできる
- 技術的な内容をわかりやすく説明できる
- チームでの報告・連絡・相談ができる
4. 論理的思考力(重要度:★★★★☆)
- 業務プロセスを整理できる
- 「こうすれば、こうなる」という因果関係を理解できる
- 問題の原因を特定できる
5. 英語の読解力(基礎レベル)(重要度:★★★☆☆)
- Salesforceの公式ドキュメントは英語が多い
- Google翻訳を使いながらでも読める程度でOK
- 必須ではないが、あると有利
これらのスキルがあれば、未経験でもSalesforceエンジニアとして採用される可能性は十分にあります。
レベル1:Salesforce管理者レベル(学習期間:3〜6ヶ月)
必須スキル:
1. Salesforceの基本操作(重要度:★★★★★)
- オブジェクト、項目、レコードの概念理解
- データの作成・編集・削除
- レポート・ダッシュボードの作成
- リストビューの活用
学習方法:
- Trailhead「Admin Beginner」モジュール
- 実際にSalesforceの無料環境(Developer Edition)を触る
2. オブジェクトと項目のカスタマイズ(重要度:★★★★★)
- カスタムオブジェクトの作成
- カスタム項目の追加(テキスト、数値、選択リスト、数式など)
- ページレイアウトの設定
- レコードタイプの設定
3. リレーション(関連)の理解(重要度:★★★★★)
- 参照関係(Lookup)
- 主従関係(Master-Detail)
- 多対多の関係(Junction Object)
4. 自動化機能(重要度:★★★★★)
- ワークフロールール(自動メール送信、項目自動更新など)
- プロセスビルダー(複雑な自動化)
- Flow(最新の自動化ツール)
- 承認プロセス
5. セキュリティ設定(重要度:★★★★☆)
- プロファイル(ユーザー権限)
- ロール(データアクセス権限)
- 共有設定
- 項目レベルセキュリティ
6. データ管理(重要度:★★★★☆)
- データインポート・エクスポート
- Data Loaderの使用
- データの重複管理
目標資格: Salesforce認定アドミニストレーター(必須)
このレベルで目指せる年収: 350万円〜500万円
レベル2:Salesforce開発者レベル(実務経験1〜3年)
必須スキル:
1. Apex言語(Salesforce専用プログラミング言語)(重要度:★★★★★)
- 基本文法(変数、ループ、条件分岐、クラス、メソッド)
- SOQL(Salesforceのデータベース問い合わせ言語)
- SOSL(Salesforceの検索言語)
- トリガー(データ操作時の自動処理)
- バッチ処理(大量データ処理)
学習方法:
- Trailhead「Apex Basics & Database」モジュール
- 「Apex言語プログラミング実践」(書籍)
2. Visualforce(Salesforceの画面開発言語)(重要度:★★★☆☆)
- HTMLとVisualforceの組み合わせ
- カスタム画面の作成
- コントローラーとの連携
3. Lightning Web Components(LWC)(重要度:★★★★★)
- JavaScriptフレームワーク
- 最新のSalesforce画面開発技術
- HTML、CSS、JavaScriptの基礎知識
4. API連携(重要度:★★★★☆)
- REST API
- SOAP API
- 外部システムとの連携
5. テストクラス(重要度:★★★★★)
- Apexのテストコード作成
- カバレッジ75%以上(Salesforceの要件)
- テスト駆動開発
目標資格:
- Salesforce認定Platform アプリケーションビルダー
- Salesforce認定Platform デベロッパーI
このレベルで目指せる年収: 550万円〜850万円
レベル3:上級Salesforceエンジニア・アーキテクトレベル(実務経験5年以上)
必須スキル:
1. アーキテクチャ設計(重要度:★★★★★)
- データモデル設計
- セキュリティ設計
- 統合設計(他システムとの連携)
- パフォーマンス最適化
2. ガバナ制限への対応(重要度:★★★★★)
- Salesforceの制限(SOQL発行数、DML操作数など)を理解
- 大量データ処理の最適化
- バルク処理の実装
3. CI/CD(継続的インテグレーション・デリバリー)(重要度:★★★★☆)
- Git、GitHubの使用
- Salesforce DX
- 自動デプロイメント
4. プロジェクトマネジメント(重要度:★★★★☆)
- 要件定義
- プロジェクト計画
- チームリード
- ステークホルダーとのコミュニケーション
5. 複数のSalesforce製品の知識(重要度:★★★★☆)
- Marketing Cloud
- Commerce Cloud
- Experience Cloud
- Einstein Analytics
目標資格:
- Salesforce認定Platform デベロッパーII
- Salesforce認定アーキテクト(Application Architect、System Architectなど)
- CTA(Certified Technical Architect)(最高峰)
このレベルで目指せる年収: 1000万円〜1800万円
Salesforce資格取得ロードマップ
Phase 1:基礎固め(3〜6ヶ月)
- Salesforce認定アドミニストレーター(学習期間3ヶ月、合格率65%)
Phase 2:中級レベル(6〜12ヶ月) 2. Salesforce認定Platform アプリケーションビルダー(学習期間2ヶ月、合格率55%) 3. Salesforce認定Platform デベロッパーI(学習期間3ヶ月、合格率50%)
Phase 3:上級レベル(1〜3年) 4. Salesforce認定Platform デベロッパーII(学習期間6ヶ月、合格率30%) 5. Salesforce認定アーキテクト資格(Application、System、Integration、Identity、B2C Solutionの5種類)
Phase 4:最高峰(3年以上) 6. CTA(Certified Technical Architect)(世界で数千人のみ、日本では200人程度)
資格取得には費用がかかります(1試験2万円〜4万円)が、年収アップを考えれば、十分に投資価値があります。
未経験からSalesforceエンジニアになる方法【5つのルート】
ルート1:Trailheadで独学→資格取得→転職(最も一般的・推奨)
メリット:
- コストが最小(ほぼ無料)
- 自分のペースで学べる
- 実践的なスキルが身につく
デメリット:
- 学習の道筋がわかりにくい
- 挫折しやすい(モチベーション維持が難しい)
- 転職サポートがない
ステップ:
1〜3ヶ月:Trailheadで基礎学習
- Salesforce公式の無料学習サイト「Trailhead」で学習
- 「Admin Beginner」「Admin Intermediate」モジュールを完了
- Developer Editionで実際に操作
4〜6ヶ月:資格取得に向けた学習
- 「Salesforce認定アドミニストレーター」の試験対策
- Trailheadの模擬試験を繰り返し解く
- Udemy「Salesforce認定アドミニストレーター試験対策」を受講
6ヶ月目:資格試験受験
- Salesforce認定アドミニストレーター試験を受験(受験料2万円)
- 合格(合格率65%)
7〜12ヶ月:転職活動
- 転職エージェントに登録
- 職務経歴書を作成(前職の経験をSalesforce視点で書き換え)
- 面接対策
実例:Aさん(28歳・女性・営業からSalesforceエンジニアへ)
転職前:
- 職種:法人営業
- 年収:380万円
- 課題:ノルマのプレッシャー、長時間労働
転職活動:
- Trailheadで6ヶ月独学(平日2時間、休日4時間)
- Salesforce認定アドミニストレーター取得
- マイナビIT AGENT経由で応募(8社応募、5社面接、3社内定)
転職後:
- 職種:Salesforce管理者(SIer)
- 年収:450万円(+70万円!)
- 働き方:残業月20時間、リモート週2日
成功のポイント:
- 営業経験が「顧客折衝力」として評価された
- 資格取得で本気度を証明
- 前職で使っていたSalesforceの知識が活きた
Aさんのコメント: 「営業時代にSalesforceを使っていて、『こういう機能があればもっと便利なのに』と思っていました。それをきっかけにSalesforceエンジニアに興味を持ちました。Trailheadは無料で学べるのが本当に助かりました。未経験でも資格があれば、十分戦えます」
ルート2:プログラミングスクールのSalesforceコース受講
メリット:
- 短期間(3〜6ヶ月)で体系的に学べる
- 転職サポート付きが多い
- 資格取得支援がある
- 挫折しにくい(メンターがいる)
デメリット:
- 受講料が高い(30万円〜60万円)
- Salesforce専門スクールは少ない
- 独学でも学べる内容も含まれる
Salesforceエンジニア向けスクール:
現状、Salesforce専門のプログラミングスクールは少ないですが、以下のスクールでSalesforceコースがあります:
- テックブースト(Tech Boost)
- Salesforceコースあり
- 受講料:約40万円(3ヶ月)
- 転職サポート付き
- テックアカデミー(TechAcademy)
- Salesforceコースは現在なし(Java、Pythonなどの基礎を学んでから独学)
- Salesforce公式トレーニング
- 有料トレーニングコース(1日〜5日間、10万円〜50万円)
- 短期集中で学べる
ステップ:
1〜3ヶ月:スクールで集中学習
- Salesforceの基礎から応用まで
- 資格取得対策
- 模擬プロジェクト
4〜6ヶ月:転職活動
- スクールの転職サポートを活用
- ポートフォリオ作成支援
- 面接対策
ルート3:IT未経験歓迎の求人に応募→入社後に資格取得
メリット:
- 最も確実に実務経験を積める
- 給与をもらいながらスキルアップできる
- 会社が資格取得費用を負担してくれる場合も
デメリット:
- 競争率が高い
- 年収が低めからのスタート(350万円〜400万円)
- 入社後の研修期間が必要
ステップ:
1〜2ヶ月:基礎学習
- Trailheadで基礎を学ぶ
- Salesforceとは何かを理解
3〜4ヶ月:転職活動
- 「IT未経験歓迎」「Salesforce研修あり」の求人に応募
- 面接では学習意欲と前職の経験をアピール
入社後1年目:実務経験を積みながら資格取得
- OJTで実務を学ぶ
- 業務時間外にTrailheadで学習
- 半年〜1年でSalesforce認定アドミニストレーター取得
実例:Bさん(25歳・男性・事務職からSalesforceエンジニアへ)
転職前:
- 職種:一般事務
- 年収:320万円
- 課題:キャリアの将来性に不安
転職活動:
- Trailheadで基礎学習(2ヶ月)
- 「IT未経験歓迎」の求人に応募(10社応募、4社面接、2社内定)
- ワークポート経由で転職成功
転職後:
- 職種:Salesforce管理者(Salesforce専門会社)
- 年収:380万円(+60万円)
- 入社後6ヶ月でSalesforce認定アドミニストレーター取得
- 入社2年目で年収500万円にアップ
成功のポイント:
- 事務職の経験が「業務理解力」として評価された
- Trailheadでの学習が本気度の証明になった
- 入社後も継続的に学習し、資格を取得
Bさんのコメント: 「事務職では将来性に不安がありました。IT業界に興味があり、Salesforceなら文系出身でもチャレンジできると知り、転職を決意しました。入社後の研修が充実していて、先輩も親切に教えてくれました。今では開発にも挑戦しています」
ルート4:SES企業に入社→経験を積んでから転職
メリット:
- 最も入りやすい(採用ハードルが低い)
- 複数のプロジェクトを経験できる
- Salesforce以外の知識も身につく
デメリット:
- 年収が低い(300万円〜400万円)
- 単純作業が多い場合もある
- キャリアアップに限界がある
ステップ:
1年目:SES企業でSalesforceプロジェクトに参画
- データ入力、簡単な設定など、補助的な業務からスタート
- 実務を通じてSalesforceを学ぶ
2年目:資格取得とスキルアップ
- 業務時間外に資格取得
- より高度な業務を担当できるようになる
3年目:自社開発企業またはSalesforce専門会社へ転職
- 実務経験と資格を武器に転職
- 年収100万円以上アップも可能
ルート5:前職でSalesforceを使っていた経験を活かす
メリット:
- 最も有利(実際の業務フローを理解している)
- 即戦力として評価される
- 面接で具体的な事例を話せる
デメリット:
- 前職でSalesforceを使っていない人は使えない
ステップ:
前職在職中:Salesforceを深く学ぶ
- ユーザーとしてSalesforceを使いながら、「こういう仕組みになっているのか」と理解を深める
- Trailheadで管理者の視点を学ぶ
- 社内のSalesforce管理者に質問する
転職活動:実務経験をアピール
- 「営業としてSalesforceを3年使用。日々の業務で『こういう機能があれば』と提案し、実際に管理者に実装してもらった経験があります。その経験から、Salesforceエンジニアに興味を持ちました」
実例:Cさん(30歳・女性・営業からSalesforceコンサルタントへ)
転職前:
- 職種:法人営業(SaaS企業)
- 年収:480万円
- Salesforce使用歴:4年
転職活動:
- Salesforce認定アドミニストレーター取得
- 前職での「Salesforceを使った営業プロセス改善提案」をアピール
- レバテックキャリア経由で応募(5社応募、4社面接、3社内定)
転職後:
- 職種:Salesforceコンサルタント(コンサルティングファーム)
- 年収:650万円(+170万円!)
- 働き方:フレックス制、リモート可
成功のポイント:
- 営業経験+Salesforce使用経験のコンボが強力
- 業務理解が深く、顧客視点でソリューション提案ができる
- コミュニケーション能力が高く評価された
Cさんのコメント: 「営業としてSalesforceを使っていたからこそ、『ここが使いづらい』『こうすればもっと効率化できる』という視点を持っていました。その経験が、コンサルタントとして顧客に提案する際に非常に役立っています。営業経験は絶対に無駄になりません」
Salesforceエンジニア転職の具体的ステップ【12ヶ月完全ロードマップ】
Phase 1:基礎学習(1〜3ヶ月)
やるべきこと:
Trailheadでの学習(1日2時間、週末4時間)
- 「Admin Beginner」トレイル(20時間)
- 「Admin Intermediate」トレイル(30時間)
- 「Admin Advanced」トレイル(40時間)
Developer Editionで実践
- Salesforceの無料環境を作成(開発者向け環境)
- 実際にオブジェクト、項目を作成
- ワークフロールールを設定
- レポート・ダッシュボードを作成
目標: Salesforceの基本操作ができるようになる
Phase 2:資格取得(4〜6ヶ月)
やるべきこと:
Salesforce認定アドミニストレーター試験対策(3ヶ月)
- Trailheadの「Prepare for Your Salesforce Administrator Credential」
- Udemy「Salesforce認定アドミニストレーター試験対策」
- 模擬試験を繰り返し解く(合格ライン:65点以上/100点)
- Focus on Force(模擬試験サイト)を活用
受験(6ヶ月目)
- オンライン試験(自宅受験可)
- 受験料:2万円
- 試験時間:105分
- 問題数:60問
目標: Salesforce認定アドミニストレーター取得(合格率65%)
Phase 3:ポートフォリオ作成(7〜9ヶ月)
Salesforceの場合、GitHubでコードを公開するような従来のポートフォリオではなく、Trailheadのプロファイルと資格バッジがポートフォリオになります。
やるべきこと:
Trailheadのポイント獲得
- できるだけ多くのモジュールを完了
- Trailhead Rankを上げる(Ranger以上を目指す)
- バッジを50個以上獲得
実務を想定したプロジェクト作成
- Developer Editionで、架空の企業の営業管理システムを構築
- 商談管理、顧客管理、レポート、ダッシュボードを作成
- 自動化機能(ワークフロー、プロセスビルダー)を実装
- スクリーンショットを撮影し、職務経歴書に添付
ブログでアウトプット(オプション)
- Trailheadで学んだことをブログに書く
- Qiitaで技術記事を書く
- 面接でアピールポイントになる
Phase 4:職務経歴書・志望動機作成(7〜8ヶ月)
職務経歴書のポイント:
前職の経験をSalesforce視点で書き換える:
❌ NG例(営業の場合): 「法人営業として年間5000万円の売上を達成しました」
⭕ OK例: 「法人営業として年間5000万円の売上を達成。日々Salesforceで顧客情報、商談、活動履歴を管理し、データドリブンな営業活動を実践しました。Salesforceのレポート機能を活用し、売上予測の精度を向上させた経験があります。この経験から、『Salesforceを作る側』に興味を持ち、Salesforceエンジニアを志望しています」
Salesforceエンジニアとしてアピールすべきポイント:
- 業務理解力(前職での経験)
- コミュニケーション能力
- 学習意欲の高さ(Trailhead、資格取得)
- 論理的思考力
- 顧客視点
志望動機の例文:
「前職の営業で、Salesforceを3年間使用し、日々の業務効率化に貢献してきました。その中で、『Salesforceをカスタマイズすることで、もっと効率化できる』と感じ、Salesforceエンジニアに興味を持ちました。
独学でTrailheadを学習し、Salesforce認定アドミニストレーター資格を取得しました。御社は、〇〇業界に特化したSalesforce導入実績があり、私の営業経験と組み合わせることで、顧客視点でのソリューション提案ができると考えております。
未経験ではありますが、持ち前の学習意欲とコミュニケーション能力を活かし、御社の成長に貢献したいと考えております」
Phase 5:転職活動(9〜12ヶ月)
やるべきこと:
転職エージェントに登録(3〜5社)
- マイナビIT AGENT:20代〜30代、未経験者に強い
- ワークポート:IT業界全般に強い、Salesforce求人も豊富
- レバテックキャリア:経験者向け、高年収求人
- doda:求人数が多い
- Green(グリーン):自社開発企業のSalesforce求人
応募社数の目安:
- 10〜15社に応募
- 書類選考通過:5〜8社(通過率50〜60%)
- 面接:5〜8社
- 内定:2〜3社
面接対策:
よく聞かれる質問と回答例:
Q1. なぜSalesforceエンジニアになりたいのですか?
回答例: 「前職の営業で、Salesforceを使っていました。日々の業務で『こういう機能があればもっと便利なのに』と感じることが多く、Salesforceのカスタマイズに興味を持ちました。独学でTrailheadを学習し、その奥深さに魅了されました。営業経験で培った顧客視点と、Salesforceの技術を組み合わせることで、顧客の業務課題を解決できると考え、Salesforceエンジニアを志望しています」
Q2. Salesforceの経験はありますか?
回答例(未経験の場合): 「実務経験はありませんが、Trailheadで〇〇時間学習し、Salesforce認定アドミニストレーター資格を取得しました。Developer Editionで、架空の企業の営業管理システムを構築し、オブジェクト、項目、ワークフロー、レポートなどを実装した経験があります。資料をお持ちしましたので、ご覧ください」
Q3. あなたの強みは何ですか?
回答例: 「私の強みは、コミュニケーション能力と学習意欲の高さです。前職の営業では、顧客の課題をヒアリングし、最適な提案をすることで信頼関係を築いてきました。この能力は、Salesforceの要件定義でも活かせると考えています。また、Salesforceに興味を持ってから、毎日2時間以上学習を継続しており、この学習意欲の高さも強みです」
Phase 6:内定獲得・条件交渉(12ヶ月)
条件交渉のポイント:
年収交渉:
- 未経験の場合、大幅な年収アップは難しい
- ただし、資格があれば+50万円程度は交渉可能
- 「Salesforce認定アドミニストレーターを取得しており、入社後も継続的に資格取得を目指します」とアピール
働き方の交渉:
- リモートワークの頻度
- 残業時間の実態
- 資格取得支援(受験費用補助、合格報奨金)
- 研修制度
詳しくは以下の記事を参照してください: → エンジニア転職のオファー面談対策【最終面接後の条件交渉術2025】
Salesforceエンジニアの求人の探し方【2025年版】
求人の見つけ方:5つのチャネル
1. 転職エージェント経由(最も確実)
メリット:
- Salesforce求人に特化したアドバイザーがいる
- 非公開求人にアクセスできる
- 年収交渉をサポートしてくれる
- 資格取得のアドバイスがもらえる
おすすめエージェント:
- 20代〜30代のSalesforce転職に強い
- 未経験者の支援実績が豊富
- Salesforce求人:約300件
- IT業界全般に強い
- Salesforce求人も多い
- 未経験者にも対応
- Salesforce求人:約400件
- 経験者向け
- 高年収のSalesforce求人
- Salesforce求人:約250件
- 求人数が多い
- Salesforce求人:約500件
2. 転職サイト
- IT・Web業界特化
- 自社開発企業のSalesforce求人が多い
- 企業と直接やりとり可能
- 求人数が最も多い
- 「Salesforce」で検索すると1000件以上ヒット
3. Salesforce専門の求人サイト
Salesforce Ben(海外サイト)
- Salesforce専門の求人サイト
- 英語の求人が中心
- グローバル案件に興味がある人向け
4. LinkedIn
- プロフィールに「Salesforce認定アドミニストレーター」と記載
- 企業からスカウトが来ることも
- グローバル案件に強い
5. Salesforceコミュニティ
- Salesforce Community Groups:地域ごとのコミュニティ
- Success Community(Trailblazer Community):Salesforce公式コミュニティ
- コミュニティイベントで企業の人と交流し、リファラル採用につながることも
求人票のチェックポイント
必須チェック項目:
1. 業務内容の詳細
- 設定中心か、開発中心か
- どのSalesforce製品を扱うか(Sales Cloud、Service Cloudなど)
- 要件定義から関われるか、実装のみか
2. 必要なスキル・資格
- 必須資格:Salesforce認定アドミニストレーター
- 歓迎資格:Platform デベロッパーI、アプリケーションビルダー
- 実務経験の要否
3. 働き方
- リモートワーク可否
- 残業時間の実態
- 客先常駐か、自社勤務か
4. キャリアパス
- 入社後の研修制度
- 資格取得支援(受験費用補助、合格報奨金)
- 管理者→開発者→コンサルタントのキャリアパスがあるか
5. 年収
- 提示年収の範囲
- 昇給の実績
- 賞与の実績
6. 企業の安定性
- Salesforceパートナー認定を受けているか(Gold、Platinum)
- 売上・従業員数の推移
- 主要顧客
優良企業の見分け方
優良Salesforce企業の特徴:
✅ Salesforceパートナー認定を受けている(Gold以上) ✅ 社員の多くがSalesforce資格を保有 ✅ 資格取得支援制度が充実(受験費用全額補助、合格報奨金) ✅ Trailheadランクが高い社員が多い ✅ Salesforceコミュニティで登壇している社員がいる ✅ ワークライフバランスが良好(残業月20時間以内) ✅ 自社製品(Salesforce関連アプリ)を持っている
要注意企業の特徴:
❌ 「Salesforceエンジニア」と名前だけで、実態はデータ入力作業 ❌ 資格取得支援がない ❌ 客先常駐が多く、スキルアップ機会が少ない ❌ 残業が多い(月40時間以上) ❌ 離職率が高い
面接時に以下の質問をして、企業の実態を確認しましょう:
「社員のSalesforce資格保有率を教えてください」 「資格取得支援制度(受験費用、合格報奨金)はありますか?」 「入社後の研修プランを教えてください」 「Salesforceパートナー認定のランクを教えてください」
Salesforceエンジニアのキャリアパス【5つの方向性】
キャリアパス1:Salesforce開発者(スペシャリスト)
概要: Apex、Visualforce、LWCでの開発に特化した技術スペシャリスト。
必要なスキル:
- 高度なApex開発能力
- Lightning Web Components(LWC)
- 複雑なビジネスロジックの実装
- パフォーマンス最適化
年収: 600万円〜1000万円
向いている人:
- コーディングが好き
- 技術を深く追求したい
- 複雑な問題を解決することに喜びを感じる
キャリアパス2:Salesforceコンサルタント
概要: 顧客の業務課題をヒアリングし、Salesforceを使った最適なソリューションを提案するコンサルタント。
必要なスキル:
- 業務理解力(営業、マーケティング、カスタマーサポートなど)
- ヒアリング能力
- 提案力・プレゼンテーション能力
- プロジェクトマネジメント
年収: 700万円〜1500万円
向いている人:
- 顧客とのコミュニケーションが好き
- 業務改善に興味がある
- ビジネス視点を持ちたい
- 提案・プレゼンテーションが得意
キャリアパス3:Salesforceアーキテクト
概要: 大規模なSalesforce環境の全体設計を担当する技術責任者。
必要なスキル:
- システム全体の設計能力
- セキュリティ設計
- 統合設計(他システムとの連携)
- パフォーマンス最適化
- 複数のSalesforce製品の深い知識
年収: 1000万円〜1800万円
向いている人:
- 全体像を俯瞰するのが得意
- 設計が好き
- 技術的な意思決定をしたい
- 大規模プロジェクトに関わりたい
キャリアパス4:フリーランスSalesforceエンジニア
概要: 独立して、複数の企業のSalesforceプロジェクトに参画するフリーランス。
必要なスキル:
- 実務経験3年以上
- 複数のSalesforce資格
- 自己管理能力
- 営業力(案件獲得)
年収: 800万円〜1500万円(単価60〜150万円/月)
向いている人:
- 独立志向
- 複数の案件を経験したい
- 自由な働き方を求める
- 高収入を目指す
キャリアパス5:Salesforce社(セールスフォース・ドットコム)への転職
概要: Salesforceの開発元である、Salesforce社に転職するキャリア。
必要なスキル:
- 深いSalesforce知識
- 英語力(TOEIC 800点以上)
- コミュニケーション能力
- 複数のSalesforce資格
年収: 800万円〜2000万円(外資系なので高年収)
向いている人:
- Salesforceを極めたい
- グローバルに働きたい
- 高収入を目指す
- 英語が得意
Salesforceエンジニアの成功事例・失敗事例
成功事例1:営業からSalesforceエンジニアへ(28歳・女性・Aさん)
前述の事例を再掲します。
転職前:
- 職種:法人営業
- 年収:380万円
転職後:
- 職種:Salesforce管理者
- 年収:450万円(+70万円)
- 2年後:Salesforce開発者、年収600万円(+220万円)
成功事例2:事務職からSalesforce管理者へ(25歳・男性・Bさん)
転職前:
- 職種:一般事務
- 年収:320万円
転職後:
- 職種:Salesforce管理者
- 年収:380万円(+60万円)
- 2年後:年収500万円(+180万円)
成功事例3:営業からSalesforceコンサルタントへ(30歳・女性・Cさん)
転職前:
- 職種:法人営業(SaaS企業)
- 年収:480万円
- Salesforce使用歴:4年
転職後:
- 職種:Salesforceコンサルタント
- 年収:650万円(+170万円)
- 3年後:シニアコンサルタント、年収850万円(+370万円)
失敗事例1:準備不足で全落ち(26歳・男性・Dさん)
状況:
- 前職:販売職
- Salesforce経験:なし
- 資格:なし
- 応募社数:12社 → 全て書類落ち
失敗の原因:
- Salesforceの基礎知識がなかった
- 資格未取得
- 「未経験歓迎」を「何もしなくていい」と勘違い
反省と改善: その後、Trailheadで3ヶ月学習し、Salesforce認定アドミニストレーター取得。再チャレンジで内定獲得(年収400万円)。
教訓: 未経験でも「資格」があれば戦える。最低限の準備は必須。
失敗事例2:客先常駐で成長機会なし(27歳・男性・Eさん)
状況:
- Salesforce管理者として入社
- 実態は客先常駐で、データ入力作業のみ
- 2年経ってもスキルが伸びず、転職を決意
失敗の原因:
- 企業の業務内容を確認しなかった
- 「Salesforceエンジニア」の名前だけで判断
教訓: 求人票の「業務内容」を詳しく確認すべき。面接で「具体的にどんな業務をするのか」を質問する。
失敗事例3:資格取得を怠り、年収が伸びない(30歳・男性・Fさん)
状況:
- Salesforce管理者として3年勤務
- 資格:アドミニストレーターのみ
- 年収:450万円(入社時から50万円しか上がっていない)
失敗の原因:
- 入社後、資格取得を怠った
- スキルアップの機会を逃した
教訓: Salesforceエンジニアは、資格が年収に直結する。継続的な資格取得が重要。
よくある質問(FAQ)
Q1. プログラミング経験がなくてもSalesforceエンジニアになれますか?
A. なれます。Salesforceは「設定」が中心なので、プログラミング経験は必須ではありません。
Salesforce管理者として働く場合、コーディングは20〜30%程度です。残りの70〜80%は、マウス操作での設定作業です。
ただし、Salesforce開発者として高年収を目指す場合は、Apex(Salesforce専用言語)を学ぶ必要があります。Apexは、Javaに似た言語で、プログラミング初心者でも学習可能です。
Q2. 文系出身でもSalesforceエンジニアになれますか?
A. なれます。むしろ、文系出身者の方が成功しやすい場合もあります。
理由は、Salesforceエンジニアには「業務理解力」「コミュニケーション能力」が重要だからです。これらは文系出身者の強みです。
実際、営業、事務、マーケティング出身のSalesforceエンジニアは多数います。
Q3. 未経験からSalesforceエンジニアになるのにどのくらいの期間が必要ですか?
A. 6ヶ月〜1年が目安です。
- 3〜6ヶ月:Trailheadで学習、資格取得
- 7〜12ヶ月:転職活動、内定獲得
ただし、学習時間を多く確保できれば、3〜4ヶ月で資格取得も可能です。
Q4. Salesforce認定アドミニストレーター資格は必須ですか?
A. 未経験からの転職では、ほぼ必須です。
資格がないと、書類選考で落とされることが多いです。資格があることで、「本気でSalesforceエンジニアを目指している」ことを証明できます。
資格取得費用は2万円ですが、転職後の年収アップを考えれば、十分に投資価値があります。
Q5. Salesforceエンジニアの将来性は?
A. 非常に高いです。今後も需要は増加し続けると予測されます。
理由:
- Salesforceの導入企業が増加中(日本でも数千社が導入)
- DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進
- クラウド化の加速
- 供給不足(Salesforceエンジニアの数が足りていない)
Salesforce社も、今後10年で500万人の雇用を創出すると発表しています。
Q6. Salesforceエンジニアはリモートワークできますか?
A. できます。むしろ、リモートワークしやすい職種です。
Salesforceはクラウドサービスなので、インターネット環境があればどこでも作業できます。
実際、Salesforceエンジニアの求人の約60%がリモートワーク可(週1〜5日)となっています(2025年調査)。
Q7. Salesforceエンジニアの年収は本当に高いですか?
A. はい。一般的なエンジニアと比較して高めです。
3年目の平均年収:
- Salesforceエンジニア:550万円
- バックエンドエンジニア:500万円
- 一般的なSE:450万円
理由は、需要に対して供給が不足しているためです。複数の資格を取得すれば、年収800万円以上も十分可能です。
Q8. 年齢制限はありますか?
A. 基本的にありません。
Salesforceエンジニアは、技術力よりも「業務理解力」「コミュニケーション能力」が重要なため、年齢に関係なく活躍できます。
実際、30代、40代からSalesforceエンジニアに転職する人も多いです。前職の業務知識(営業、経理、人事など)が活きるため、むしろ年齢が高い方が有利な場合もあります。
Q9. Salesforce以外のスキルも必要ですか?
A. Salesforceに特化していれば問題ありません。
ただし、以下のスキルがあると、より市場価値が上がります:
- 他システムとの連携経験(API)
- データベースの知識(SQL)
- プロジェクトマネジメント
- 英語力
Q10. フリーランスになれますか?
A. 実務経験3年以上あれば可能です。
Salesforceのフリーランス案件は、単価60〜150万円/月と高単価です。複数の資格を持ち、大規模案件の経験があれば、フリーランスとして十分に稼げます。
フリーランス向けのエージェント(レバテックフリーランス、ギークスジョブなど)で案件を探せます。
まとめ:Salesforceエンジニアとして成功するための10のステップ
Salesforceエンジニアは、未経験からでも6ヶ月〜1年で転職でき、年収600万円以上も十分可能な、コストパフォーマンスの高いキャリア選択です。最後に、成功するためのロードマップをまとめます。
ステップ1:Salesforceの基礎を学ぶ(1〜2ヶ月)
- Trailheadで「Admin Beginner」モジュールを完了
- Developer Editionで実際に操作
- Salesforceとは何かを理解
ステップ2:Salesforce認定アドミニストレーター取得(3〜6ヶ月)
- Trailheadで試験対策
- 模擬試験を繰り返し解く
- 受験して合格(合格率65%)
ステップ3:Trailheadのポイントを稼ぐ(継続的)
- できるだけ多くのモジュールを完了
- Trailhead Rankを上げる
- バッジを50個以上獲得
ステップ4:職務経歴書を作成(1〜2週間)
- 前職の経験をSalesforce視点で書き換え
- 資格取得をアピール
- 学習意欲の高さを強調
ステップ5:転職エージェントに登録(1週間)
- マイナビIT AGENT、ワークポート、レバテックキャリアなど
- 複数のエージェントに登録
- Salesforce専門のアドバイザーに相談
ステップ6:面接対策(2週間)
- よく聞かれる質問の回答準備
- Salesforceの知識を復習
- 前職の経験を整理
ステップ7:内定獲得(1〜2ヶ月)
- 10〜15社に応募
- 2〜3社から内定獲得
- 年収・働き方を比較
ステップ8:入社後も継続的に資格取得(1年目)
- Salesforce認定Platform アプリケーションビルダー取得(入社6ヶ月)
- Salesforce認定Platform デベロッパーI取得(入社1年)
ステップ9:実務経験を積む(2〜3年目)
- 複数のプロジェクトを経験
- Apex開発に挑戦
- 大規模案件にも関わる
ステップ10:年収600万円達成(3年目)
- 複数の資格保有(アドミニストレーター、アプリケーションビルダー、デベロッパーI)
- 実務経験3年
- 年収600万円〜800万円
Salesforce職で年収600万円を目指そう
Salesforceエンジニアへの転職方法を解説しました。
他の職種の年収や将来性も比較したい場合は:
エンジニアの職種別キャリアパス完全マップで、
全職種の5年後・10年後の年収を確認できます。
職種選びで迷っている場合は、参考にしてください。
最後に:あなたのSalesforceエンジニアとしてのキャリアを応援します
Salesforceエンジニアは、未経験からでも挑戦しやすく、高年収を実現できる、魅力的なキャリアです。
Salesforceエンジニアの3つの魅力:
- 未経験からでも6ヶ月〜1年で転職可能(プログラミング経験不要)
- 年収600万円以上も十分可能(資格取得で年収アップ)
- 需要が急増中(供給不足で、引く手あまた)
この記事で紹介した学習ロードマップ、資格取得戦略、転職戦略を実践すれば、あなたも必ずSalesforceエンジニアとして成功できます。
重要なポイントをもう一度:
- まずはTrailheadで基礎を学ぶ(無料)
- Salesforce認定アドミニストレーター資格を取得(必須)
- 前職の経験を活かす(営業、事務、マーケティングなど)
- 複数の転職エージェントを活用する
- 入社後も継続的に資格取得(年収アップに直結)
まずは、ステップ1から始めてみてください。Trailheadにアクセスし、「Admin Beginner」モジュールを始めてみましょう。小さな一歩が、あなたのキャリアを大きく変えるはずです。
あなたのSalesforceエンジニアとしての成功を、心から願っています。この記事が、あなたのキャリアの助けになれば幸いです。
あなたに最適な転職エージェントを見つけよう
転職活動を成功させるには、自分に合ったエージェント選びが重要です。
エンジニア転職ドットコムでは、未経験エンジニア向けに厳選した転職エージェントを徹底比較しています。年代別・職種別・地域別におすすめのサービスを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
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