転職エージェント面談で聞かれること【準備リスト付き・2025年最新版】

転職ノウハウ

「転職エージェントとの初回面談で、何を聞かれるのだろう」「どんな準備をすればいいのか分からない」――初めて転職エージェントを使う方の多くが、こうした不安を抱えています。

私自身、3回の転職で8社のエージェントと面談してきました。最初の面談では準備不足で、希望とは全く違う求人を紹介され、時間を無駄にしました。しかし、2回目以降は事前準備を徹底し、希望通りの求人を効率的に紹介してもらえるようになりました。

この記事では、転職エージェント面談で実際に聞かれる質問、回答のポイント、事前準備のチェックリスト、そして面談を成功させる秘訣まで、実体験に基づいて詳しく解説します。

  1. 転職エージェント面談の基本
    1. 面談の目的
    2. 面談の基本的な流れ(60〜90分)
    3. オンライン面談と対面面談の違い
  2. 面談で必ず聞かれる10の質問
    1. 質問1:「これまでの経歴を教えてください」
    2. 質問2:「なぜ転職を考えているのですか?」
    3. 質問3:「希望年収はいくらですか?」
    4. 質問4:「いつまでに転職したいですか?」
    5. 質問5:「どんな企業で働きたいですか?」
    6. 質問6:「どんな仕事をしたいですか?」
    7. 質問7:「残業や休日出勤について、どう考えていますか?」
    8. 質問8:「他のエージェントも使っていますか?」
    9. 質問9:「現職の退職は問題ありませんか?」
    10. 質問10:「何か質問はありますか?」
  3. 面談前に準備すべき7つのこと
    1. 準備1: 職務経歴書を作成・更新する
    2. 準備2: 転職理由を整理する
    3. 準備3: 希望条件を明確にする
    4. 準備4: 質問リストを作成する
    5. 準備5: 服装を決める
    6. 準備6: 環境を整える(オンライン面談の場合)
    7. 準備7: スケジュールを確認する
  4. 面談を成功させる10のコツ
    1. コツ1: 時間厳守で参加する
    2. コツ2: 正直に話す
    3. コツ3: 具体的に話す
    4. コツ4: メモを取る
    5. コツ5: 質問を積極的にする
    6. コツ6: ポジティブな姿勢を見せる
    7. コツ7: ネガティブな発言は避ける
    8. コツ8: 担当者との相性を見極める
    9. コツ9: 次のアクションを確認する
    10. コツ10: お礼のメールを送る
  5. 面談後にすべき5つのこと
    1. 1. 面談内容を整理する
    2. 2. 職務経歴書を修正する
    3. 3. 紹介された求人を調べる
    4. 4. 応募する企業を決める
    5. 5. エージェントに返信する
  6. よくある失敗とその対策
    1. 失敗1: 準備不足で面談に臨む
    2. 失敗2: 遠慮しすぎて本音を言えない
    3. 失敗3: 前職への不満ばかり話す
    4. 失敗4: 条件を詰め込みすぎる
    5. 失敗5: 質問をしない
    6. 失敗6: 連絡が遅い
    7. 失敗7: 同じ企業に複数のエージェント経由で応募
  7. 面談準備チェックリスト
    1. 前日までの準備
    2. 当日の準備
    3. 面談中
    4. 面談後
  8. まとめ:準備が転職成功の鍵
    1. 面談成功の5つのポイント
    2. よくある質問への回答は準備しておく
    3. エージェント面談は、あなたの味方との対話
  9. 【付録】面談準備シート
    1. 基本情報
    2. 転職理由
    3. 希望条件
    4. 希望年収
    5. 転職時期
    6. 質問リスト

転職エージェント面談の基本

まず、面談の目的と流れを理解しましょう。

面談の目的

転職エージェントとの面談は、企業の採用面接とは全く異なります。

企業面接との違い

企業面接は、あなたを評価し、採用するかどうかを判断する場です。一方、エージェント面談は、あなたの希望を聞き、適切な求人を紹介するための場です。

つまり、エージェント面談では、落とされることはありません。リラックスして、正直に希望を伝えることが大切です。

私も、最初は「面接のように評価されるのでは」と緊張していましたが、実際には和やかな雰囲気で、希望を丁寧に聞いてもらえました。

面談の3つの目的

第一に、あなたのキャリアを把握することです。これまでの経験、スキル、実績を確認し、市場価値を見極めます。

第二に、転職の希望条件を確認することです。年収、働き方、職種、業界など、何を重視するかを明確にします。

第三に、適切な求人を紹介することです。あなたの経験と希望にマッチした求人を、その場で、または後日紹介します。

面談の基本的な流れ(60〜90分)

1. 自己紹介とアイスブレイク(5分) 担当者が自己紹介し、緊張をほぐすための雑談をします。

2. キャリアの確認(15〜20分) 職務経歴書をもとに、これまでの経験を確認します。

3. 転職理由と希望条件の確認(15〜20分) なぜ転職したいのか、どんな企業で働きたいのかを深掘りします。

4. 求人の紹介(15〜20分) その場で、いくつかの求人を紹介します。

5. 今後の流れの説明(5〜10分) 応募から内定までの流れ、選考対策などを説明します。

6. 質疑応答(5〜10分) 不明点や不安なことを質問する時間です。

私が面談を受けた際も、ほぼこの流れでした。ただし、エージェントや担当者によって、多少の違いはあります。

オンライン面談と対面面談の違い

2025年現在、多くのエージェントがオンライン面談に対応しています。

オンライン面談のメリット

  • 移動時間がかからない
  • 自宅から参加できるため、リラックスできる
  • 地方在住でも利用しやすい

オンライン面談のデメリット

  • 通信トラブルのリスク
  • 非言語コミュニケーション(表情、身振りなど)が伝わりにくい

私は、最近はほとんどオンライン面談です。ZoomやGoogle Meetを使い、移動時間をかけずに効率的に面談できるため、非常に便利です。

オンライン面談の準備

  • カメラとマイクのテストをしておく
  • 背景を整理する(または仮想背景を使う)
  • 通信環境を確認する
  • イヤホンを使うと、音声がクリアになる

面談で必ず聞かれる10の質問

ここからは、実際に面談で聞かれる質問と、回答のポイントを紹介します。

質問1:「これまでの経歴を教えてください」

何を確認しているか あなたの経験、スキル、実績を把握し、市場価値を見極めています。

回答のポイント

職務経歴書に書いた内容を、分かりやすく説明します。時系列で、「〇〇社で〇〇年、〇〇の業務を担当しました」という形で説明しましょう。

ただし、細かすぎる説明は不要です。各職場での主な業務と、特筆すべき実績を簡潔に伝えます。

良い回答例

「新卒で〇〇社に入社し、3年間バックエンドエンジニアとして働きました。主にRuby on Railsを使った開発を担当し、ECサイトの決済機能を実装しました。その結果、売上が月500万円増加しました。その後、〇〇社に転職し、2年間フルスタックエンジニアとして、フロントエンドからインフラまで幅広く担当しました」

避けるべき回答

「職務経歴書に書いてある通りです」→説明する気がないと思われます 「色々やってきました」→具体性がなく、何ができるか分かりません

私も、最初の面談では職務経歴書を読み上げるだけでしたが、担当者から「もっと具体的に、どんな成果を出したか教えてください」と言われました。

質問2:「なぜ転職を考えているのですか?」

何を確認しているか 転職の本気度と、どんな企業なら満足できるかを見極めています。

回答のポイント

正直に理由を伝えることが重要ですが、ネガティブな表現は避けましょう。前職への不満を並べるのではなく、「こうしたい」という前向きな理由を中心に話します。

良い回答例

「現在の会社では、レガシーな技術スタックを使っており、モダンな技術を学ぶ機会が少ないです。より成長できる環境で、最新技術に触れながら開発したいと考え、転職を決意しました」

「キャリアアップを目指しています。現在はメンバーとして開発していますが、今後はテックリードとして技術的な意思決定に関わりたいと考えています」

避けるべき回答

「上司と合わないから」→人間関係の問題は、どこでも起こりうる 「給料が低いから」→お金だけが目的と思われる(ただし、年収アップは希望条件として伝えてOK) 「仕事がつまらないから」→モチベーションが低いと思われる

私は、2回目の転職では「技術的な挑戦をしたい」という前向きな理由を中心に話し、担当者からも「良い転職理由ですね」と評価されました。

質問3:「希望年収はいくらですか?」

何を確認しているか 現実的な年収感覚を持っているか、市場価値を理解しているかを確認しています。

回答のポイント

現在の年収を伝えた上で、希望年収を「〇〇万円以上」という形で伝えます。幅を持たせることで、交渉の余地を残せます。

また、「市場価値を考慮して、妥当な金額を提案してほしい」と付け加えると、エージェントが適切な求人を紹介しやすくなります。

良い回答例

「現在の年収は500万円です。希望としては、550万円以上を考えています。ただし、成長環境や働き方も重視しているため、総合的に判断したいと思います」

「現在の年収は600万円です。市場価値を考えると、650〜700万円が妥当だと考えていますが、御社の意見もお聞きしたいです」

避けるべき回答

「できるだけ高く」→具体性がなく、交渉しにくい 「年収は気にしません」→本音ではないと思われる 「最低でも800万円」→現在の年収が500万円なのに800万円は非現実的

私の経験では、現在の年収+50〜100万円が、現実的な希望額です。

質問4:「いつまでに転職したいですか?」

何を確認しているか 転職の緊急度と、どれくらいのペースで転職活動を進めるべきかを確認しています。

回答のポイント

具体的な時期を伝えます。「良い企業があればすぐにでも」というスタンスか、「じっくり時間をかけて探したい」というスタンスかを明確にしましょう。

良い回答例

「できれば3ヶ月以内に転職したいと考えています。現職の引き継ぎに1ヶ月はかかるため、2ヶ月後には内定を得たいです」

「急いではいませんが、良い企業があれば前向きに検討します。半年くらいの期間で、じっくり探したいです」

避けるべき回答

「いつでもいいです」→本気度が低いと思われる 「来月までに」→現実的に厳しく、妥協した企業に入社するリスク

私は、2回目の転職では「3ヶ月以内」と伝え、スピード感を持って転職活動を進めました。

質問5:「どんな企業で働きたいですか?」

何を確認しているか 企業選びの軸を確認し、適切な求人を紹介するための情報を得ています。

回答のポイント

業界、企業規模、社風、働き方など、具体的な希望を伝えます。ただし、全ての条件を満たす企業は少ないため、優先順位をつけることが重要です。

良い回答例

「Web系の自社開発企業を希望しています。企業規模は問いませんが、技術への投資を惜しまない企業が良いです。また、リモートワーク可の企業を優先したいです」

「安定した大手企業で、長く働きたいと考えています。福利厚生が充実していて、ワークライフバランスが取れる企業を希望します」

避けるべき回答

「どこでもいいです」→本気度が低いと思われる 「全ての条件を満たす企業」→現実的でない

私は、「技術への投資を惜しまない企業」「リモートワーク可」「年収550万円以上」という3つの条件を伝え、優先順位も明確にしました。

質問6:「どんな仕事をしたいですか?」

何を確認しているか 職種、役割、技術スタックなど、具体的な仕事内容の希望を確認しています。

回答のポイント

現在のスキルと、今後やりたいことを組み合わせて説明します。「現在は〇〇をしているが、今後は〇〇にも挑戦したい」という形が理想的です。

良い回答例

「現在はバックエンド開発をしていますが、今後はフロントエンドにも挑戦したいです。最終的にはフルスタックエンジニアとして、幅広く活躍したいと考えています」

「現在はメンバーとして開発していますが、今後はテックリードとして、技術的な意思決定に関わりたいです」

避けるべき回答

「現在と全く違うことをしたい」→未経験分野への転職は難易度が高い 「何でもやります」→自分の軸がないと思われる

質問7:「残業や休日出勤について、どう考えていますか?」

何を確認しているか 働き方の希望を確認し、激務の企業を紹介すべきかどうかを判断しています。

回答のポイント

正直に希望を伝えましょう。ワークライフバランスを重視するなら、そう伝えることが重要です。我慢して「残業は問題ありません」と言っても、入社後にミスマッチが生じます。

良い回答例

「月20時間程度の残業は問題ありませんが、恒常的に月50時間を超えるような環境は避けたいです」

「家族との時間を大切にしたいので、ワークライフバランスが取れる企業を希望します。残業は月10時間以内が理想です」

避けるべき回答

「残業は絶対にしたくない」→現実的に難しい 「いくらでもします」→無理をして体調を崩すリスク

質問8:「他のエージェントも使っていますか?」

何を確認しているか 転職活動の本気度と、他社との競合状況を確認しています。

回答のポイント

正直に伝えることをおすすめします。複数のエージェントを使うことは一般的で、隠す必要はありません。

良い回答例

「はい、他に2社のエージェントにも登録しています。ただし、御社を最も信頼しており、メインとして考えています」

「今のところ、御社だけです。まずは御社で転職活動を進めて、必要に応じて他社も検討します」

避けるべき回答

嘘をつく→後でバレると信頼を失う

私の経験では、正直に伝えた方が、担当者も本気でサポートしてくれました。

質問9:「現職の退職は問題ありませんか?」

何を確認しているか 内定が出た場合、確実に入社できるかを確認しています。

回答のポイント

引き継ぎにかかる期間や、退職の障害がないかを伝えます。

良い回答例

「引き継ぎに1ヶ月程度かかると思いますが、問題なく退職できます」

「現在進行中のプロジェクトがあり、引き継ぎには2ヶ月程度必要です。ただし、円満に退職できるよう調整します」

避けるべき回答

「すぐにでも辞められます」→無責任な印象 「退職できるか分かりません」→本気度が低いと思われる

質問10:「何か質問はありますか?」

何を確認しているか あなたの疑問や不安を解消し、信頼関係を築くための時間です。

回答のポイント

必ず何か質問しましょう。「特にありません」は、関心が低いと思われます。

良い質問例

「私のスキルレベルだと、どれくらいの年収が相場ですか?」 「未経験の分野に挑戦する場合、どんな準備が必要ですか?」 「書類選考の通過率を上げるには、職務経歴書をどう改善すればいいですか?」 「御社が最も得意とする業界や職種は何ですか?」

私は、毎回3〜5個の質問を用意していました。特に、「私の強みと弱みをどう見ていますか?」という質問は、客観的なフィードバックをもらえるのでおすすめです。

面談前に準備すべき7つのこと

面談を成功させるには、事前準備が不可欠です。

準備1: 職務経歴書を作成・更新する

面談前に、必ず職務経歴書を作成しましょう。エージェントは、職務経歴書をもとに面談を進めます。

職務経歴書に書くべき内容

  • 基本情報(氏名、生年月日、連絡先)
  • 職務要約(これまでの経歴を3〜5行で要約)
  • 職務経歴(企業名、在籍期間、役職、業務内容、実績)
  • スキル(使用言語、フレームワーク、ツール)
  • 自己PR(強み、今後のキャリアビジョン)

私は、Googleドキュメントで職務経歴書を作成し、常に最新の状態に更新していました。

準備2: 転職理由を整理する

「なぜ転職したいのか」を明確にしましょう。ネガティブな理由だけでなく、前向きな理由も考えておくことが重要です。

整理の方法

  1. 現職への不満を書き出す
  2. それをポジティブな表現に変換する
  3. 「こうしたい」という希望に焦点を当てる

例:

  • 「上司と合わない」→「より風通しの良いチームで働きたい」
  • 「給料が低い」→「スキルに見合った報酬を得たい」
  • 「技術が古い」→「モダンな技術を使って成長したい」

準備3: 希望条件を明確にする

転職で何を実現したいのか、優先順位をつけて整理しましょう。

考えるべき項目

  • 年収(最低ライン、希望額)
  • 職種・役割
  • 業界・企業規模
  • 働き方(リモートワーク、残業時間、休日)
  • キャリアパス
  • 勤務地

優先順位の付け方

全ての条件を満たす企業は少ないため、「絶対に譲れない」「できれば叶えたい」「あれば嬉しい」の3段階に分けます。

私の場合:

  • 絶対に譲れない: 年収550万円以上、リモートワーク可
  • できれば叶えたい: 自社開発企業、モダンな技術スタック
  • あれば嬉しい: フレックスタイム制、社食あり

準備4: 質問リストを作成する

面談で聞きたいことを、事前にリストアップしましょう。

質問例

  • 私のスキルレベルだと、どんな求人がありますか?
  • 書類選考の通過率を上げるには、何を改善すればいいですか?
  • 未経験の分野に挑戦する場合、どんな準備が必要ですか?
  • 面接でよく聞かれる質問を教えてください
  • 年収交渉のコツを教えてください

私は、スマホのメモアプリに質問リストを作成し、面談中に確認していました。

準備5: 服装を決める

オンライン面談でも、服装は重要です。

推奨する服装

  • オフィスカジュアル(襟付きシャツ、ジャケットなど)
  • 清潔感のある服装
  • 派手すぎない色(白、紺、グレーなど)

避けるべき服装

  • Tシャツ、パーカーなどカジュアルすぎる服装
  • パジャマのような部屋着

私は、オンライン面談でも、対面と同じようにオフィスカジュアルで臨んでいました。

準備6: 環境を整える(オンライン面談の場合)

オンライン面談の場合、通信環境や背景を整えましょう。

チェック項目

  • カメラとマイクのテスト
  • 照明(顔が明るく見えるように)
  • 背景の整理(または仮想背景)
  • 通信速度の確認
  • 静かな場所の確保

私は、面談の30分前には準備を完了させ、5分前にはZoomに接続していました。

準備7: スケジュールを確認する

面談の日時、場所(オンラインの場合はURL)を再確認しましょう。

確認項目

  • 日時(曜日、時刻)
  • 場所またはオンラインのURL
  • 担当者の名前
  • 持ち物(職務経歴書、筆記用具など)

私は、Googleカレンダーに登録し、1時間前と10分前に通知が来るように設定していました。

面談を成功させる10のコツ

準備だけでなく、面談中の振る舞いも重要です。

コツ1: 時間厳守で参加する

遅刻は厳禁です。オンライン面談でも、5分前には接続しましょう。

万が一遅れる場合は、必ず事前に連絡します。私は、電車の遅延で5分遅れたことがありますが、10分前に連絡を入れ、謝罪しました。

コツ2: 正直に話す

嘘をついたり、見栄を張ったりする必要はありません。正直に希望を伝えることが、最適な求人紹介につながります。

私も、最初は「残業は問題ありません」と言っていましたが、本音は「月20時間以内にしたい」でした。正直に伝えたところ、ワークライフバランスの良い企業を紹介してもらえました。

コツ3: 具体的に話す

「頑張ります」「色々やってきました」といった抽象的な表現ではなく、具体的な数字や事例を交えて話しましょう。

例:

  • 「売上を伸ばしました」→「決済機能を実装し、売上が月500万円増加しました」
  • 「チーム開発の経験があります」→「5人のチームでスクラム開発を行い、2週間スプリントで機能をリリースしました」

コツ4: メモを取る

担当者の話をメモしましょう。紹介された求人、アドバイス、次のステップなどを記録します。

私は、ノートPCで面談を受けながら、別のウィンドウでGoogleドキュメントにメモしていました。

コツ5: 質問を積極的にする

疑問や不安があれば、遠慮せずに質問しましょう。「こんなこと聞いていいのかな」と思うことでも、聞いて大丈夫です。

私も、「年収交渉はどうすればいいですか」「職務経歴書のこの部分は、どう改善すればいいですか」と、細かいことまで質問しました。

コツ6: ポジティブな姿勢を見せる

転職への意欲を示しましょう。「この企業、面白そうですね」「早速応募したいです」といった前向きな反応が、担当者のモチベーションにもつながります。

私は、紹介された求人に対して、必ず何らかの反応を返すようにしていました。

コツ7: ネガティブな発言は避ける

前職への不満を延々と話すのは避けましょう。「前の会社は最悪でした」「上司が無能でした」といった発言は、印象が悪くなります。

私も、最初の面談では前職への不満を話してしまい、担当者から「前向きな転職理由を考えましょう」とアドバイスされました。

コツ8: 担当者との相性を見極める

面談中に、担当者の質を見極めましょう。レスポンスの速さ、業界知識、提案の的確さなどを評価します。

相性が悪いと感じたら、担当者変更を依頼するか、他のエージェントをメインにすることも検討しましょう。

コツ9: 次のアクションを確認する

面談の最後に、次に何をすべきかを確認しましょう。

確認すべきこと

  • いつまでに求人を紹介してもらえるか
  • 応募する企業を決める期限
  • 次の連絡はいつか
  • 職務経歴書の修正が必要か

私は、「次は何をすればいいですか?」と必ず聞いていました。

コツ10: お礼のメールを送る

面談後、お礼のメールを送ると好印象です。

メール例

件名: 本日の面談のお礼

〇〇様

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

丁寧にヒアリングしていただき、また具体的な求人も紹介していただき、転職活動の方向性が明確になりました。

特に、〇〇についてのアドバイスは非常に参考になりました。

引き続き、よろしくお願いいたします。

〇〇(あなたの名前)

私は、面談後24時間以内に必ずお礼のメールを送っていました。

面談後にすべき5つのこと

面談が終わっても、やるべきことがあります。

1. 面談内容を整理する

メモをもとに、面談内容を整理しましょう。

整理すべき項目

  • 紹介された求人リスト
  • 担当者からのアドバイス
  • 改善すべき点(職務経歴書、スキルなど)
  • 次のアクション

私は、Googleドキュメントに「エージェント面談記録」というファイルを作成し、各エージェントとの面談内容を記録していました。

2. 職務経歴書を修正する

担当者からのフィードバックをもとに、職務経歴書を修正しましょう。

私も、「この実績をもっと詳しく書いた方がいい」「このスキルは削除していい」といったアドバイスをもらい、その都度修正していました。

3. 紹介された求人を調べる

エージェントが紹介した求人を、自分でも調べましょう。

調べる方法

  • 企業の公式サイト
  • 採用ページ
  • 口コミサイト(OpenWork、転職会議など)
  • 技術ブログやSNS
  • プレスリリース

私は、紹介された全ての企業を調べ、「興味あり」「保留」「興味なし」の3つに分類していました。

4. 応募する企業を決める

紹介された求人の中から、応募する企業を選びましょう。

選ぶ基準

  • 自分の希望条件に合っているか
  • 企業の将来性はあるか
  • 口コミの評判は悪くないか
  • スキルレベルは合っているか

私は、最初は「とりあえず全部応募する」というスタンスでしたが、選考に時間がかかりすぎたため、2回目以降は厳選して応募するようにしました。

5. エージェントに返信する

応募する企業を決めたら、できるだけ早くエージェントに返信しましょう。

返信例

〇〇様

ご紹介いただいた求人を確認しました。

以下の3社に応募したいと考えています。

  • A社: 自社開発でモダンな技術を使っている点が魅力的です
  • B社: リモートワーク可で、ワークライフバランスが取れそうです
  • C社: 成長フェーズの企業で、キャリアアップが期待できます

B社とC社については、以下の点を教えていただけますか?

  • 残業時間の実態
  • チームの構成(何人のチームか)

引き続き、よろしくお願いいたします。

私は、返信の際に必ず「なぜその企業に興味があるか」を伝えるようにしていました。担当者も、あなたの希望を理解しやすくなります。

よくある失敗とその対策

面談でよくある失敗と、その対策を紹介します。

失敗1: 準備不足で面談に臨む

職務経歴書を用意せず、希望も曖昧なまま面談に臨むと、適切な求人を紹介してもらえません。

対策

  • 最低でも前日までに職務経歴書を作成
  • 希望条件を3〜5個リストアップ
  • 質問リストを用意

失敗2: 遠慮しすぎて本音を言えない

「年収を上げたい」「残業を減らしたい」という本音を隠すと、ミスマッチが生じます。

対策

  • 正直に希望を伝える
  • 「こう思われるかも」と気にしすぎない
  • エージェントはあなたの味方だと理解する

私も、最初は遠慮して「年収は気にしません」と言っていましたが、本音は「年収を上げたい」でした。正直に伝えた方が、適切な求人を紹介してもらえました。

失敗3: 前職への不満ばかり話す

転職理由を聞かれて、前職への不満を延々と話すのは避けましょう。

対策

  • 不満をポジティブな表現に変換する
  • 「こうしたい」という前向きな理由を中心に話す
  • 前職で学んだことも伝える

失敗4: 条件を詰め込みすぎる

「年収700万円以上」「完全リモート」「フレックスタイム」「残業月10時間以内」「自社開発」「モダンな技術」など、条件を詰め込みすぎると、該当する企業がほとんどありません。

対策

  • 条件に優先順位をつける
  • 「絶対に譲れない」条件は2〜3個に絞る
  • 「できれば」という条件と分ける

失敗5: 質問をしない

「質問はありますか?」と聞かれて、「特にありません」と答えるのは、関心が低いと思われます。

対策

  • 事前に質問リストを用意
  • 面談中に疑問が浮かんだら、メモしておく
  • 最低でも2〜3個は質問する

失敗6: 連絡が遅い

エージェントからの連絡に、数日後に返信すると、「本気度が低い」と思われます。

対策

  • できるだけ24時間以内に返信
  • すぐに判断できない場合も、「確認して返信します」と一報入れる
  • レスポンスの早さが、信頼関係につながる

失敗7: 同じ企業に複数のエージェント経由で応募

複数のエージェントを使っている場合、同じ企業に重複して応募してしまうことがあります。

対策

  • 応募状況をスプレッドシートで管理
  • 応募前に必ず確認
  • エージェントに「他社で同じ企業を紹介されていないか」確認

面談準備チェックリスト

面談前に、以下をチェックしましょう。

前日までの準備

  • [ ] 職務経歴書を作成・更新
  • [ ] 転職理由を整理
  • [ ] 希望条件を明確化(優先順位付き)
  • [ ] 質問リストを作成
  • [ ] 服装を決める
  • [ ] 面談の日時・場所を確認
  • [ ] オンラインの場合、通信環境をテスト

当日の準備

  • [ ] 服装を整える
  • [ ] 職務経歴書を印刷(対面の場合)またはPDFで準備
  • [ ] 筆記用具、ノートを用意
  • [ ] オンラインの場合、背景を整理
  • [ ] オンラインの場合、30分前にはスタンバイ
  • [ ] 5分前には接続(オンライン)または到着(対面)

面談中

  • [ ] 時間厳守で参加
  • [ ] 正直に話す
  • [ ] 具体的に話す(数字、事例を交える)
  • [ ] メモを取る
  • [ ] 質問を積極的にする
  • [ ] ポジティブな姿勢を見せる
  • [ ] 次のアクションを確認

面談後

  • [ ] お礼のメールを送る(24時間以内)
  • [ ] 面談内容を整理
  • [ ] 職務経歴書を修正
  • [ ] 紹介された求人を調べる
  • [ ] 応募する企業を決める
  • [ ] エージェントに返信(できるだけ早く)

まとめ:準備が転職成功の鍵

転職エージェントとの面談は、転職活動の第一歩です。適切な準備をすることで、あなたに合った求人を効率的に紹介してもらえます。

面談成功の5つのポイント

1. 職務経歴書を必ず準備する 面談の土台となる重要な資料です。事前に作成・更新しましょう。

2. 希望条件を明確にする 「どんな企業で働きたいか」を具体的に伝えることが、適切な求人紹介につながります。

3. 正直に話す 見栄を張ったり、遠慮したりせず、本音を伝えましょう。

4. 質問を積極的にする 疑問や不安は、遠慮せずに質問しましょう。エージェントはあなたの味方です。

5. 面談後のアクションを早く お礼のメール、返信、職務経歴書の修正など、スピード感を持って対応しましょう。

よくある質問への回答は準備しておく

面談では、以下の10の質問がほぼ確実に聞かれます。事前に回答を準備しておきましょう。

  1. これまでの経歴を教えてください
  2. なぜ転職を考えているのですか?
  3. 希望年収はいくらですか?
  4. いつまでに転職したいですか?
  5. どんな企業で働きたいですか?
  6. どんな仕事をしたいですか?
  7. 残業や休日出勤について、どう考えていますか?
  8. 他のエージェントも使っていますか?
  9. 現職の退職は問題ありませんか?
  10. 何か質問はありますか?

エージェント面談は、あなたの味方との対話

企業の採用面接とは違い、エージェント面談は評価される場ではありません。あなたの希望を伝え、最適な求人を紹介してもらうための、味方との対話です。

リラックスして、正直に希望を伝えてください。準備をしっかり行えば、あなたに合った求人と出会えるはずです。

私自身、8社のエージェントと面談し、準備の重要性を痛感しました。最初の面談では準備不足で失敗しましたが、2回目以降は事前準備を徹底し、希望通りの転職を実現できました。

この記事が、あなたの転職エージェント面談の成功につながれば幸いです。準備をしっかり行い、理想の転職を実現してください。


【付録】面談準備シート

以下のシートをコピーして、面談前に記入しましょう。

基本情報

  • 氏名:
  • 年齢:
  • 現在の職種:
  • 現在の年収:

転職理由

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