「エンジニアになりたいけど、何から始めればいいの?」「どのくらいの期間が必要?」「本当に未経験から転職できる?」
異業種からエンジニア転職を目指す方の多くが、このような不安を抱えています。私も31歳で営業職からエンジニア転職を目指した際、何をどの順番で進めればいいのか全くわかりませんでした。
しかし、正しいロードマップに沿って学習と転職活動を進めた結果、学習開始から7ヶ月で3社から内定を獲得できました。現在は年収600万円のエンジニアとして働いています。
この記事では、私の実体験を基に、未経験からエンジニア転職を成功させるための完全ロードマップを、月別・ステップ別に詳しく解説します。
未経験エンジニア転職の全体像
転職成功までの期間:6〜12ヶ月
標準的なスケジュール
- 学習期間:3〜6ヶ月
- ポートフォリオ作成:1〜2ヶ月
- 転職活動:2〜4ヶ月
私の実績
- 学習期間:7ヶ月(集中学習3ヶ月+実践4ヶ月)
- 転職活動:2ヶ月(学習と並行)
- 合計:7ヶ月で内定獲得
必要な学習時間:300〜600時間
学習時間の目安
最低ライン:300時間(3ヶ月)
- 平日:2時間×5日=10時間
- 休日:5時間×2日=10時間
- 週20時間×12週=240時間
- やや厳しいが可能
推奨:500時間(6ヶ月)
- 平日:2時間×5日=10時間
- 休日:8時間×2日=16時間
- 週26時間×24週=624時間
- 余裕を持って学習できる
私の実績:約700時間(7ヶ月)
- 平日:3時間(朝1時間+夜2時間)
- 休日:10時間
- 週25時間×28週=700時間
かかる費用:0〜80万円
パターン別の費用
完全独学:0〜3万円
- 書籍代:1〜3万円
- その他:ほぼ0円
- 私はこのパターン(約3万円)
独学+有料サービス:3〜10万円
- 書籍代:3万円
- Udemy講座:2〜3万円
- メンターサービス:2〜5万円
プログラミングスクール:30〜80万円
- 短期集中型:30〜50万円
- 転職保証付き:50〜80万円
- 分割払い可能
年齢別の難易度
20代前半(22〜25歳):難易度★☆☆☆☆
- ポテンシャル採用が中心
- 最も転職しやすい
- 成功率:45〜60%
20代後半(26〜29歳):難易度★★☆☆☆
- 社会人経験も評価される
- まだチャンスは多い
- 成功率:35〜50%
30代前半(30〜34歳):難易度★★★☆☆
- 前職の経験を活かす戦略が重要
- 私はこの年齢で成功
- 成功率:25〜40%
30代後半以降(35歳〜):難易度★★★★☆
- マネジメント志向が必要
- 専門性を活かす企業選び
- 成功率:15〜30%
月別ロードマップ:0ヶ月目〜内定まで
0ヶ月目:準備期間【行動開始前】
目標:転職の全体像を理解し、学習準備を整える
Week 1:情報収集
やること
- エンジニアの仕事内容を理解する
- 職種の違いを知る(Web系、SIer、SESなど)
- 必要なスキルを把握する
- 転職市場の現状を知る
おすすめの情報源
- Qiita(技術記事)
- YouTube(エンジニア系チャンネル)
- Twitter(現役エンジニアをフォロー)
- 転職エージェントの無料相談
私がやったこと
YouTubeで「エンジニア 仕事内容」「未経験 転職」などを検索し、10本以上の動画を視聴しました。現役エンジニアのリアルな声を聞くことで、イメージが湧きました。
Week 2:学習計画を立てる
やること
- 学習する言語・技術を決める
- 学習期間を設定する(3〜6ヶ月)
- 毎日の学習時間を確保する計画
- ゴール(内定時期)を設定する
学習する技術の選び方
Web系志望
- フロントエンド:HTML/CSS + JavaScript
- バックエンド:Ruby(Rails)、PHP(Laravel)、Python(Django)
推奨:Ruby on Rails
- 日本語ドキュメント豊富
- 求人数が多い
- 初学者向け教材が充実
私もRailsを選択し、正解でした。
Week 3:環境構築
やること
- パソコンを準備(Mac推奨、Windowsも可)
- エディタのインストール(VS Code)
- Gitのインストール
- GitHubアカウント作成
必要なスペック
- メモリ:8GB以上(16GB推奨)
- ストレージ:SSD 256GB以上
- OS:Mac、Windows、Linuxどれでも可
私はMacBook Air(メモリ16GB)を使用しました。
Week 4:学習開始前の準備
やること
- Progateに登録
- 学習記録用のノート作成
- Twitterアカウント作成(学習記録用)
- 学習時間を確保する環境整備
生活習慣の見直し
- 早起きする習慣(朝活用)
- テレビ・ゲームの時間削減
- 飲み会を減らす
- 学習時間の確保
この準備期間に、私は「朝6時起き」の習慣を作りました。
1〜3ヶ月目:集中学習期間【基礎固め】
1ヶ月目:プログラミング基礎
目標:HTML/CSS/JavaScriptの基礎を習得
Week 1-2:HTML/CSS
学習内容
- HTMLタグ構造
- CSSセレクタ・プロパティ
- Flexbox・Grid
- レスポンシブデザイン
使用教材
- Progate(HTML/CSS コース)
- YouTube(Web制作チュートリアル)
- MDN Web Docs(リファレンス)
作成物
- 自己紹介ページ
- 簡単なランディングページ
1日のスケジュール(平日)
- 朝6:00-7:00:Progate(1時間)
- 昼12:00-12:30:復習(30分)
- 夜21:00-23:00:実践(2時間)
Week 3-4:JavaScript基礎
学習内容
- 変数・データ型
- 関数・配列・オブジェクト
- DOM操作
- イベント処理
- 非同期処理(基礎)
使用教材
- Progate(JavaScript コース)
- JavaScript Primer(無料の電子書籍)
- MDN JavaScript Guide
作成物
- ToDoリスト
- 簡単な計算機
- クイズアプリ
私の実践メモ
最初はJavaScriptの非同期処理が理解できず苦労しました。しかし、実際に手を動かして何度もコードを書くことで、徐々に理解できるようになりました。
2ヶ月目:バックエンド入門
目標:Ruby/Railsの基礎を習得し、Webアプリを作れるようになる
Week 5-6:Ruby基礎
学習内容
- Ruby文法の基礎
- クラス・モジュール
- 例外処理
- テストの書き方(Minitest)
使用教材
- Progate(Ruby コース)
- プロを目指す人のためのRuby入門(書籍:3,278円)
- Rubyがミニツク(無料)
作成物
- CLIツール(コマンドラインアプリ)
- じゃんけんゲーム
- 簡易家計簿
Week 7-8:Rails入門
学習内容
- MVCアーキテクチャ
- ルーティング
- モデル・マイグレーション
- CRUD操作
- Devise(認証)
使用教材
- Rails Tutorial(無料、英語だが翻訳して読む)
- Rails Guides(公式ドキュメント)
- YouTube(Rails解説動画)
作成物
- ブログアプリ
- ユーザー認証付きアプリ
挫折ポイントと対策
この時期が最も挫折しやすいです。Railsの概念が難しく、エラーの連続でした。
私の対策
- エラーは「学習の証拠」と前向きに捉える
- 15分考えてわからなければ質問
- Twitterで学習仲間を作る
- 小さな成功体験を積む
3ヶ月目:実践とポートフォリオ準備
目標:データベース、Git/GitHubを習得し、最初のポートフォリオを作る
Week 9-10:データベース・Git/GitHub
学習内容
- SQLの基礎
- データベース設計
- 正規化
- Gitの基本操作
- GitHubでのコード管理
使用教材
- PostgreSQL公式ドキュメント
- Pro Git(無料の電子書籍)
- GitHub Learning Lab
作成物
- GitHubでポートフォリオを公開
- READMEの作成
- 継続的なコミット
Week 11-12:最初のポートフォリオ作成
作成するアプリ
基礎的なCRUDアプリ
- タスク管理アプリ
- 読書記録アプリ
- 家計簿アプリ など、基本機能を持つアプリ
必須機能
- ユーザー認証
- CRUD操作
- 検索機能
- レスポンシブデザイン
開発期間:2週間
- 設計:2日
- 実装:8日
- テスト・デプロイ:4日
私が作成したもの
「読書記録アプリ」を作成しました。自分が読書家だったため、実用性のあるテーマを選びました。
4〜5ヶ月目:実践期間【ポートフォリオ拡充】
目標:実用的なポートフォリオを2〜3個作成し、スキルを深める
4ヶ月目:実用的なポートフォリオ作成
Week 13-16:メインポートフォリオの開発
テーマ選び
- 前職の業務を効率化するツール
- 家族・友人の困りごとを解決
- 地域の課題を解決
私の例:営業支援ツール
前職の営業経験を活かし、「顧客・案件管理アプリ」を作成しました。
機能
- 顧客管理(CRUD)
- 案件管理(ステータス管理)
- 売上予測(グラフ表示)
- 検索・フィルター
- CSV出力
工夫した点
- 実際に元同僚5人に使ってもらった
- フィードバックを5回反映
- テストコードを追加(RSpec)
- READMEを丁寧に作成
開発期間:3週間
このポートフォリオが、面接で最も高く評価されました。
5ヶ月目:技術の幅を広げる
Week 17-20:2つ目のポートフォリオ+技術学習
2つ目のポートフォリオ
- 外部API連携アプリ
- またはフロントエンド技術(React等)を使ったアプリ
並行して学習
- テストコードの充実(カバレッジ70%以上)
- Docker入門
- AWS基礎(無料枠で学習)
- 技術ブログ執筆(Qiita)
私の場合
- 楽天ブックスAPIを使った読書記録アプリを作成
- Reactの基礎学習を開始
- Qiitaで学習記録を週1回投稿
6〜7ヶ月目:転職活動期間【並行学習】
目標:エージェントに登録し、書類選考・面接を進める
6ヶ月目:転職活動開始
Week 21-22:エージェント登録と書類作成
やること
- 転職エージェント3社に登録
- 職務経歴書の作成
- ポートフォリオのブラッシュアップ
- 自己PRの準備
登録すべきエージェント
- ワークポート(未経験OK求人が豊富)
- マイナビIT AGENT(サポート丁寧)
- doda(総合力)
職務経歴書のポイント
- 前職の経験を「転用可能スキル」に変換
- 学習期間と内容を明記
- ポートフォリオのURLを記載
- 「なぜエンジニアか」を明確に
Week 23-24:応募開始
応募戦略
- エージェント経由:週3〜5社
- ダイレクト応募:週1〜2社
- 合計:月15〜25社
書類選考の結果
- 応募:25社
- 通過:7社(28%)
- 不通過:18社
書類通過率は20〜30%が目安です。
7ヶ月目:面接ラッシュと内定
Week 25-26:面接対策と実践
面接準備
- よく聞かれる質問の回答準備
- ポートフォリオの説明練習
- 技術的な質問への対策
- 逆質問の準備
よく聞かれる質問
- なぜエンジニアになりたいのか?
- なぜ未経験から挑戦するのか?
- このポートフォリオはどう作ったか?
- 苦労した点とその解決方法は?
- 入社後やりたいことは?
私の面接スケジュール
- Week 25:4社面接
- Week 26:3社面接
- 合計:7社
Week 27-28:内定と意思決定
結果
- 1次面接通過:5社
- 最終面接進出:3社
- 内定:3社
- 辞退:2社
- 入社決定:1社
内定後の流れ
- 年収交渉(エージェント経由)
- 条件確認
- 入社日の調整
- 内定承諾
私の年収
- 当初提示:380万円
- 交渉後:420万円(40万円アップ)
- 前職:360万円
ステップ別:やるべきことチェックリスト
ステップ1:学習準備【0ヶ月目】
- [ ] エンジニアの仕事内容を理解
- [ ] 学習する技術を決定(Ruby on Rails推奨)
- [ ] 学習期間を設定(3〜6ヶ月)
- [ ] 毎日の学習時間を確保(平日2〜3時間、休日5〜10時間)
- [ ] パソコン・環境構築完了
- [ ] Progate登録
- [ ] GitHubアカウント作成
- [ ] 学習記録用のTwitterアカウント作成
ステップ2:基礎学習【1〜3ヶ月目】
- [ ] HTML/CSSで簡単なページ作成
- [ ] JavaScriptで動的なアプリ作成
- [ ] Ruby文法の基礎習得
- [ ] Rails入門(MVCの理解)
- [ ] データベース基礎(SQL、正規化)
- [ ] Git/GitHubの基本操作
- [ ] 最初のポートフォリオ完成
- [ ] GitHubで継続的にコミット(緑色に)
ステップ3:実践とポートフォリオ【4〜5ヶ月目】
- [ ] 実用的なポートフォリオ2〜3個作成
- [ ] テストコード追加(カバレッジ50%以上)
- [ ] READMEを丁寧に作成
- [ ] アプリをデプロイ(Heroku/Render)
- [ ] 技術ブログ執筆開始(Qiita)
- [ ] フロントエンド学習(React等、optional)
- [ ] Docker入門(optional)
ステップ4:転職準備【5〜6ヶ月目】
- [ ] 転職エージェント3社に登録
- [ ] 職務経歴書作成
- [ ] ポートフォリオのブラッシュアップ
- [ ] 自己PRの準備
- [ ] 「なぜエンジニアか」の言語化
- [ ] 技術選定の理由を説明できるように
- [ ] 面接想定質問への回答準備
ステップ5:転職活動【6〜7ヶ月目】
- [ ] 週3〜5社応募(エージェント経由)
- [ ] 週1〜2社応募(ダイレクト)
- [ ] 書類選考結果の確認
- [ ] 面接対策(模擬面接)
- [ ] ポートフォリオの説明練習
- [ ] 技術的な質問への対策
- [ ] 複数社の面接を並行
- [ ] 内定後の条件交渉
- [ ] 入社日の調整
年齢別:最適なロードマップ
20代前半(22〜25歳):ポテンシャル重視戦略
特徴
- 若さと柔軟性が武器
- ポテンシャル採用が中心
- 最も転職しやすい年齢
推奨ロードマップ
学習期間:3〜6ヶ月
- 焦らず基礎を固める
- ポートフォリオ2個で十分
転職活動:積極的に応募
- 大手企業も狙える
- 月20〜30社応募
- 未経験OKの求人が豊富
年収目標
- 初年度:300〜380万円
- 3年後:450〜550万円
20代後半(26〜29歳):バランス型戦略
特徴
- 社会人経験が評価される
- ポテンシャル+経験のバランス
- 最もバランスの良い年齢
推奨ロードマップ
学習期間:4〜6ヶ月
- 基礎+実践をしっかり
- ポートフォリオ3個推奨
転職活動:質重視
- 企業研究を徹底
- 月15〜25社応募
- 自社開発企業を中心に
年収目標
- 初年度:320〜420万円
- 3年後:500〜650万円
30代前半(30〜34歳):専門性×エンジニア戦略
特徴
- 前職の専門性が武器
- 年齢的には厳しくなる
- 戦略的な企業選びが重要
推奨ロードマップ(私のパターン)
学習期間:6〜9ヶ月
- じっくり実力をつける
- ポートフォリオ3個必須
- 質の高さが重要
転職活動:前職を活かす
- 前職の業界知識を活かせる企業
- SaaSやスタートアップも視野
- 月10〜20社応募
年収目標
- 初年度:350〜450万円(ダウンは覚悟)
- 3年後:550〜700万円
重要なポイント
- 「なぜ今なのか」を明確に説明
- 前職の経験を転用可能スキルに変換
- マネジメント志向もアピール
30代後半以降(35歳〜):マネジメント志向戦略
特徴
- 純粋なエンジニア職は厳しい
- PM・PdM志向が必要
- 専門性が必須
推奨ロードマップ
学習期間:9〜12ヶ月
- 十分な実力をつける
- ポートフォリオ3個+α
- 技術ブログで発信
転職活動:ポジション限定
- エンジニアリングマネージャー候補
- PM・PdM職
- 前職の業界のシステム開発企業
- 月5〜15社応募
年収目標
- 初年度:400〜500万円
- 3年後:600〜800万円
挫折しないための7つのコツ
コツ1:完璧を目指さない
60点で次に進む勇気
完璧に理解してから次へ、という姿勢では進みが遅すぎます。
60点ルール
- 基本が理解できたら次へ
- わからないところは後で戻る
- 実践の中で理解が深まる
私も1周目は60%の理解でしたが、2周目・3周目で理解が深まりました。
コツ2:毎日継続する
1日でも休むと戻るのが大変
継続のコツ
- 毎日最低30分は学習
- GitHubを緑色にする
- 学習記録をTwitterに投稿
- 学習仲間と進捗を共有
私は7ヶ月間、1日も休まず学習しました。継続が最も重要です。
コツ3:アウトプット重視
インプット3割:アウトプット7割
アウトプット方法
- コードを書く(毎日)
- 技術ブログを書く(週1回)
- ポートフォリオを作る
- Twitterで学習記録を発信
アウトプットすることで、理解が深まります。
コツ4:エラーを恐れない
エラーは最高の教材
私は7ヶ月で1000回以上エラーに遭遇しました。しかし、1つ1つ解決することで、エラー対処能力が身につきました。
エラー解決の手順
- エラーメッセージを読む
- Google検索(英語でも)
- Stack Overflow・Qiita
- 公式ドキュメント
- 15分考えてわからなければ質問
コツ5:学習仲間を作る
孤独な独学を乗り越える
仲間の作り方
- Twitterで#駆け出しエンジニアと繋がりたい
- もくもく会に参加(オンライン)
- Discordコミュニティ
- Qiitaでフォロー・コメント
私もTwitterで10人以上の学習仲間ができ、励まし合いながら継続できました。
コツ6:目標を明確にする
「なぜエンジニアになりたいのか」
挫折しそうな時、この「なぜ」が支えになります。
私の目標
- 技術で課題を解決したい
- 年収を上げたい(360万→450万)
- リモートワークで働きたい
- 手に職をつけたい
この目標を紙に書き、机の前に貼っていました。
コツ7:健康管理を怠らない
長期戦だからこそ健康第一
私が実践したこと
- 睡眠7時間確保
- 適度な運動(週2回ジョギング)
- バランスの良い食事
- 1時間ごとに5分休憩
- ストレッチ
無理をして体調を崩すと、学習できなくなります。
よくある質問と回答
Q1:働きながら学習できますか?
A:できます。私も働きながらでした
時間確保のコツ
- 朝活(6:00-7:00)
- 通勤時間(スマホでProgate)
- 昼休み(30分復習)
- 夜(21:00-23:00)
- 休日(8-10時間)
Q2:3ヶ月で転職できますか?
A:厳しいですが、不可能ではありません
3ヶ月で転職するには:
- 毎日5時間以上の学習
- ポートフォリオ2個を3ヶ月で完成
- 並行して転職活動
現実的には6ヶ月を推奨します。
Q3:独学とスクール、どちらがいいですか?
A:自走力があるなら独学、サポートがほしいならスクール
独学が向いている人
- 自分で調べる習慣がある
- コストを抑えたい
- 自分のペースで学習したい
スクールが向いている人
- 質問できる環境がほしい
- 学習計画を立てるのが苦手
- 短期間で転職したい
Q4:何歳まで未経験転職できますか?
A:35歳くらいまでが現実的なライン
ただし、以下の条件があれば可能性はあります:
- 前職の専門性が活かせる
- マネジメント経験がある
- 高い学習意欲を示せる
Q5:数学が苦手ですが大丈夫ですか?
A:Web開発なら数学はほぼ不要です
私も数学は苦手でしたが、問題ありませんでした。
必要な数学レベル
- 四則演算ができればOK
- 論理的思考力の方が重要
- AI・機械学習以外は数学不要
Q6:英語ができないと厳しいですか?
A:読める程度で十分です
必要な英語レベル
- 公式ドキュメントが読める
- エラーメッセージが理解できる
- Stack Overflowが読める
Google翻訳を使えば問題ありません。私も英語は得意ではありませんでした。
Q7:地方でも転職できますか?
A:リモートワーク求人を狙えば可能です
地方転職の戦略
- リモートワーク可の企業を狙う
- 地方に拠点がある企業
- UIターン支援のあるエージェント利用
- 転職後に地方移住も選択肢
最近はリモートワーク求人が増えているため、以前より可能性が高まっています。
転職成功後のキャリアパス
入社1年目:基礎固めと実務経験
年収:350〜450万円
やること
- 先輩のコードを読んで学ぶ
- コードレビューで成長
- 小さな機能から担当
- 毎日1時間は自己学習継続
私の1年目
- 年収:420万円
- 最初は簡単なバグ修正から
- 3ヶ月後に小機能の開発担当
- 6ヶ月後に中規模機能を担当
独学で培った「自分で調べる力」が活きました。
入社2年目:実力アップ
年収:450〜550万円
やること
- 中規模の機能開発を主担当
- 新人のメンター担当
- 技術選定にも参加
- 社内勉強会で発表
私の2年目
- 年収:480万円(60万円アップ)
- プロジェクトの中核メンバーに
- 新卒エンジニアのメンター担当
- 技術ブログ継続(月2回)
入社3年目:リードエンジニアへ
年収:550〜700万円
やること
- プロジェクトリーダー
- アーキテクチャ設計
- 技術選定の責任者
- 若手の育成
私の3年目
- 年収:600万円(120万円アップ)
- 小規模プロジェクトのリーダー
- 新規サービスの技術選定に参加
- チームメンバー3名のマネジメント
3年で年収180万円アップを実現しました。
3年後以降のキャリア選択肢
選択肢1:スペシャリスト(技術を極める)
- シニアエンジニア
- テックリード
- アーキテクト
- 年収:700〜1200万円
選択肢2:マネジメント(人を育てる)
- エンジニアリングマネージャー
- VPoE(技術責任者)
- CTO
- 年収:800〜1500万円
選択肢3:プロダクト(事業を作る)
- プロダクトマネージャー
- PdM(プロダクトマネージャー)
- 事業責任者
- 年収:700〜1500万円
選択肢4:フリーランス(独立)
- 案件単価:60〜100万円/月
- 年収:720〜1200万円
- リモート・自由な働き方
私は現在、選択肢1のスペシャリスト路線を進んでいます。
成功者の共通点:7つの特徴
転職に成功した人たちに共通する特徴をまとめます。
特徴1:継続できる
毎日コツコツ学習を続ける
成功者は例外なく、毎日学習しています。
継続のコツ
- 最低30分でも毎日やる
- 学習記録を公開する
- 仲間と進捗を共有する
- 小さな成功体験を積む
特徴2:アウトプット重視
インプットだけでなく、アウトプットする
アウトプット方法
- GitHubに毎日コミット
- 技術ブログを書く
- ポートフォリオを作る
- 学んだことを人に説明する
特徴3:エラーを恐れない
エラーを学習の機会と捉える
エラーに遭遇することを恐れず、むしろ「学習のチャンス」と前向きに捉えています。
特徴4:フィードバックを素直に受け入れる
他人の意見を素直に聞く
エージェントからのアドバイス、コードレビューでの指摘を素直に受け入れ、改善します。
特徴5:目標が明確
「なぜエンジニアになりたいのか」が明確
この目標が、挫折しそうな時の支えになります。
特徴6:前職の経験を活かす
前職の経験を転用可能スキルに変換
営業経験→顧客視点、事務経験→正確性など、前職の経験を強みに変えています。
特徴7:諦めない
何度失敗しても諦めない
書類で落ちても、面接で落ちても、諦めずに挑戦し続けています。
失敗する人の共通点:5つの落とし穴
逆に、失敗する人の特徴も知っておきましょう。
落とし穴1:完璧主義
完璧を求めすぎて前に進めない
「完璧に理解してから」「完璧なポートフォリオを作ってから」と考え、いつまでも応募できません。
対策:60点で次に進む
落とし穴2:学習だけして行動しない
インプットばかりでアウトプットしない
本を読むだけ、動画を見るだけで、実際にコードを書かない人は成長しません。
対策:インプット3割、アウトプット7割
落とし穴3:すぐに諦める
1〜2社落ちただけで諦める
書類選考の通過率は20〜30%です。最初の10社くらいは「練習」と割り切りましょう。
対策:最低30社は応募する覚悟
落とし穴4:希望条件が高すぎる
未経験なのに高年収・完全リモートを求める
未経験者は、最初は条件を妥協する必要があります。
対策:現実的な条件設定
- 年収:300〜400万円
- 勤務形態:出社またはハイブリッド
- 企業規模:中小企業も視野に
落とし穴5:孤独に学習している
一人で抱え込み、相談できない
わからないことを抱え込み、挫折してしまいます。
対策:学習仲間を作る、質問する
今日から始める3つのアクション
この記事を読んだ後、今日から始められることを3つ提案します。
アクション1:学習計画を立てる(30分)
やること
- 転職したい時期を決める(例:6ヶ月後)
- 学習する技術を決める(推奨:Ruby on Rails)
- 毎日の学習時間を設定(平日2時間、休日5時間)
- ゴールを紙に書く
今すぐメモ帳に書き出す
アクション2:Progateに登録して学習開始(1時間)
やること
- Progateに登録(月額1,078円)
- HTML/CSS コースを開始
- 30分だけでもやってみる
今日から学習を始める
アクション3:GitHubアカウント作成(10分)
やること
- GitHubにアクセス
- アカウント作成
- プロフィールを設定
将来のポートフォリオ公開に向けて
重要:完璧を目指さず、まず始めること
この記事を読んで満足するのではなく、今日から行動を始めることが最も重要です。
小さな一歩でも、前に進み続ければ、必ずゴールに到達できます。
まとめ:未経験からエンジニアになれる
転職成功までのロードマップ
0ヶ月目:準備期間
- 情報収集と学習計画
- 環境構築
- 学習準備
1〜3ヶ月目:集中学習期間
- HTML/CSS/JavaScript
- Ruby/Rails
- データベース・Git/GitHub
- 最初のポートフォリオ
4〜5ヶ月目:実践期間
- 実用的なポートフォリオ2〜3個
- テストコード追加
- 技術の幅を広げる
6〜7ヶ月目:転職活動期間
- エージェント登録
- 書類選考・面接
- 内定獲得
必要な期間:6〜12ヶ月 必要な費用:0〜3万円(独学の場合) 必要な学習時間:300〜600時間
成功のための7つのコツ
- 完璧を目指さない(60点で次へ)
- 毎日継続する
- アウトプット重視(インプット3:アウトプット7)
- エラーを恐れない
- 学習仲間を作る
- 目標を明確にする
- 健康管理を怠らない
私の結果
- 学習期間:7ヶ月
- 費用:約3万円(書籍代)
- 応募:53社(エージェント35社+直接18社)
- 書類通過:14社(26%)
- 面接:11社
- 内定:3社
- 初年度年収:420万円
- 3年後年収:600万円
最後に
「未経験からエンジニアになる」と聞くと、とても難しく感じるかもしれません。
しかし、私も31歳、プログラミング完全未経験からスタートしました。最初は「HTMLって何?」というレベルでした。
それでも、正しいロードマップに沿って学習を続けた結果、7ヶ月後には内定を獲得できました。そして今は、エンジニアとして充実した日々を送っています。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、今日から行動を始めることです。
この記事のロードマップに沿って、まずは今日から学習を始めてみてください。
6ヶ月後、1年後、あなたは必ず成長した自分に出会えるはずです。
あなたのエンジニア転職が成功することを、心から応援しています!
次に読むべき記事
学習を始める前に
転職活動を始める前に
エージェントを選ぶ
年齢別の戦略


コメント