エンジニア転職の健康診断・入社手続き完全マニュアル【必要書類チェックリスト2025】

転職ノウハウ

「内定が出た!でも、次に何をすればいいの?」

エンジニア転職で内定を獲得した喜びもつかの間、入社手続きの複雑さに戸惑っていませんか?

私は3年前にエンジニアへ転職した際、健康診断の予約を後回しにして直前に慌てたり、必要書類の準備漏れで人事から催促されたりと、スムーズとは言えない入社手続きを経験しました。

この記事では、内定から入社日までに必要な手続きをすべて時系列で解説します。健康診断の受け方、必要書類の準備、前職の退職手続き、入社初日の準備まで、実際に私が経験した失敗談も交えながら、漏れなくスムーズに入社するためのマニュアルをお届けします。

  1. 内定から入社までの全体スケジュール
    1. 標準的なスケジュール(入社日から逆算)
    2. 私の失敗体験:健康診断を後回しにした結果
  2. 健康診断の完全ガイド
    1. 雇入時健康診断とは?
    2. 健康診断を受ける3つの方法
    3. 健康診断の予約から受診までの流れ
    4. 健康診断で引っかかりやすい項目と対策
  3. 必要書類の完全チェックリスト
    1. 【必須】ほぼすべての企業で必要な書類
    2. 【企業による】場合によって必要な書類
    3. 必要書類チェックリスト(印刷用)
  4. 前職の退職手続きと同時進行すべきこと
    1. 退職の流れと入社準備の並行スケジュール
    2. 前職で受け取るべき書類の完全リスト
    3. 会社貸与品の返却リスト
    4. 有給休暇の消化戦略
  5. 入社初日の準備と心構え
    1. 入社初日の持ち物チェックリスト
    2. 入社初日の服装
    3. 入社初日のスケジュール例
    4. 自己紹介の準備
    5. 入社初日の注意点
  6. 入社後1週間〜1ヶ月の手続きと準備
    1. 入社後に行う手続き
    2. 住所変更に伴う各種手続き
    3. 研修期間中の心構え
    4. 試用期間中の評価と本採用
  7. 転職エージェントの入社後サポート活用法
    1. 入社後にエージェントができること
    2. 実際に活用できた事例
    3. おすすめの転職エージェント
  8. よくある質問(FAQ)
    1. Q1: 健康診断で再検査になった場合、入社できませんか?
    2. Q2: 源泉徴収票が前職からもらえない場合はどうすればいいですか?
    3. Q3: 年金手帳を紛失した場合はどうすればいいですか?
    4. Q4: 入社日を延期することはできますか?
    5. Q5: 入社前に引っ越しをする場合、住所はどちらを書けばいいですか?
    6. Q6: 入社初日に遅刻しそうな場合はどうすればいいですか?
    7. Q7: 入社してすぐに退職することはできますか?
    8. Q8: 入社後に副業を始めたいのですが、どのタイミングで申請すればいいですか?
  9. まとめ:スムーズな入社のための5つのポイント
    1. ポイント1: 健康診断は内定後すぐに予約
    2. ポイント2: 必要書類は早めにリストアップして準備
    3. ポイント3: 前職の退職手続きと並行して進める
    4. ポイント4: わからないことは遠慮せず質問する
    5. ポイント5: 余裕を持ったスケジュールで行動する
  10. 入社後の成功のために:最初の3ヶ月が重要
    1. 最初の3ヶ月で意識すべきこと
    2. 試用期間を乗り越えるために
    3. 入社3ヶ月後の自己評価
  11. 次のステップ:入社後のキャリアプラン
    1. 入社1年後の目標設定
    2. 入社3年後のキャリアパス
    3. おすすめの次に読むべき記事
  12. 最後に:新しいキャリアのスタートへ
  13. 印刷用チェックリスト
    1. 入社までのスケジュールチェックリスト
    2. 必要書類チェックリスト
    3. 前職で受け取る書類チェックリスト
    4. 会社貸与品返却チェックリスト
    5. 入社初日の持ち物チェックリスト
  14. あなたに最適な転職エージェントを見つけよう

内定から入社までの全体スケジュール

まずは全体像を把握しましょう。一般的な入社までのスケジュールです。

標準的なスケジュール(入社日から逆算)

入社2ヶ月前:

  • ✅ 内定承諾書の提出
  • ✅ 雇用契約書の確認・締結
  • ✅ 現職への退職意思表示
  • ✅ 健康診断の予約(早めに!)

入社1.5ヶ月前:

  • ✅ 健康診断の受診
  • ✅ 退職日の確定
  • ✅ 引き継ぎ計画の作成
  • ✅ 年金手帳・雇用保険証の所在確認

入社1ヶ月前:

  • ✅ 引き継ぎ業務の実施
  • ✅ 源泉徴収票の受領(前職)
  • ✅ 健康診断結果の提出
  • ✅ 入社書類の記入・提出

入社2週間前:

  • ✅ 最終出社・退職挨拶
  • ✅ 離職票の受領(前職)
  • ✅ 会社貸与品の返却完了
  • ✅ 入社日の最終確認

入社1週間前:

  • ✅ 入社準備(服装、通勤経路など)
  • ✅ 必要に応じて引っ越し
  • ✅ 入社初日の持ち物確認
  • ✅ 自己紹介の準備

入社日:

  • ✅ 入社手続き完了
  • ✅ オリエンテーション参加
  • ✅ 社内システムアカウント発行
  • ✅ 研修開始

私の失敗体験:健康診断を後回しにした結果

私は内定承諾から入社まで2ヶ月あったので、「健康診断なんて余裕」と高をくくっていました。しかし、入社1ヶ月前に予約しようとしたところ、希望の病院は2週間先まで予約が埋まっており、結果が出るまで1週間かかることが判明。

結局、入社日の3日前にギリギリで結果を提出することになり、人事担当者に迷惑をかけてしまいました。

教訓: 健康診断は内定承諾後すぐに予約しましょう。特に4月入社や10月入社のシーズンは混雑します。

健康診断の完全ガイド

入社手続きで最も時間がかかり、忘れやすいのが健康診断です。

雇入時健康診断とは?

労働安全衛生法により、企業は従業員を雇用する際に健康診断を実施することが義務付けられています。これを「雇入時健康診断」と言います。

法律で定められた検査項目:

  1. 既往歴および業務歴の調査
  2. 自覚症状および他覚症状の有無
  3. 身長、体重、視力、聴力の検査
  4. 胸部X線検査
  5. 血圧測定
  6. 貧血検査(赤血球数、血色素量)
  7. 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
  8. 血中脂質検査(LDL、HDL、中性脂肪)
  9. 血糖検査
  10. 尿検査(尿糖、尿蛋白)
  11. 心電図検査

所要時間: 約1〜2時間 結果が出るまで: 3日〜1週間(病院により異なる)

健康診断を受ける3つの方法

方法1: 企業が指定する病院で受診(無料)

多くの企業では、提携している病院を指定し、その費用を企業が負担します。

メリット:

  • 費用が無料(企業負担)
  • 結果が企業に直接送られる
  • 必要な検査項目が網羅されている

デメリット:

  • 病院が限定される
  • 予約が混雑している場合がある
  • 自宅から遠い場合も

私の会社の例: 都内3箇所の提携病院から選択でき、オンラインで予約。費用は全額会社負担で、結果も1週間以内に会社に送付されました。

方法2: 自分で病院を選んで受診し、費用を請求(一旦自己負担)

企業が病院を指定せず、自分で選んで受診するパターンです。

メリット:

  • 好きな病院を選べる
  • 自宅近くで受診可能
  • スケジュール調整がしやすい

デメリット:

  • 一旦自己負担(後日精算)
  • 結果を自分で提出する必要
  • 検査項目の漏れに注意

費用の目安: 8,000円〜15,000円

注意点: 企業が求める検査項目をすべて満たしているか、事前に病院に確認しましょう。特に心電図検査が含まれていないケースがあります。

方法3: 3ヶ月以内の健康診断結果を提出(費用負担なし)

入社日から3ヶ月以内に受診した健康診断結果があれば、それを提出できる場合があります。

メリット:

  • 新たに受診する必要がない
  • 時間と費用の節約

デメリット:

  • 企業が求める検査項目を満たしている必要
  • タイミングが限定的

該当するケース:

  • 前職で定期健康診断を受けていた
  • 人間ドックを最近受けた
  • 他社の入社用に健康診断を受けていた

注意: 必ず人事担当者に「3ヶ月以内の結果で代用可能か」を確認してください。

健康診断の予約から受診までの流れ

ステップ1: 企業から指定される病院リストを確認(内定後すぐ)

内定承諾後、人事担当者から健康診断に関する案内が届きます。

確認すべきポイント:

  • 指定病院のリスト
  • 予約方法(Web、電話)
  • 提出期限
  • 費用負担の方法

ステップ2: できるだけ早く予約(内定後1週間以内推奨)

特に以下の時期は予約が混雑します:

  • 3月〜4月(新卒入社・年度末)
  • 9月〜10月(中途入社が多い)
  • 年末(健康診断受診者が増える)

私の後輩の失敗談: 4月1日入社で、3月中旬に予約しようとしたところ、都内の提携病院はすべて3週間待ち。結果が間に合わず、入社日を1週間遅らせることになりました。

ステップ3: 受診前日の準備

健康診断の前日は以下に注意:

  • 前日21時以降は食事を取らない(空腹時血糖検査のため)
  • 当日朝は食事を取らない
  • 水・お茶は飲んでOK
  • アルコールは前日から控える
  • 激しい運動は避ける

ステップ4: 当日の持ち物

  • 身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 健康保険証(念のため)
  • 問診票(事前に記入)
  • メガネ・コンタクト(視力検査用)
  • 受診票・紹介状(企業から渡された場合)

ステップ5: 受診(所要時間1〜2時間)

一般的な流れ:

  1. 受付・問診票提出
  2. 身長・体重・視力・聴力検査
  3. 血圧測定
  4. 採血(空腹時)
  5. 尿検査
  6. 胸部X線検査
  7. 心電図検査
  8. 医師の診察

楽な服装で行きましょう: 採血や心電図検査があるため、腕をまくりやすく、上下が分かれた服装が便利です。

ステップ6: 結果の受け取り(3日〜1週間後)

結果の受け取り方法は以下のいずれか:

  • 病院から企業に直接郵送
  • 自分で受け取り、企業に提出
  • PDFでダウンロード(電子化対応病院)

再検査が必要な場合: 数値に異常があると再検査を求められることがあります。この場合、人事担当者に相談し、入社日を調整する必要がある場合も。

健康診断で引っかかりやすい項目と対策

エンジニアは座り仕事が多く、運動不足になりがちです。健康診断で引っかかりやすい項目と事前対策を紹介します。

1. 血中脂質(LDL、中性脂肪)【最も引っかかりやすい】

原因:

  • 外食・コンビニ食が多い
  • 運動不足
  • 夜遅い時間の食事

対策(1週間前から):

  • 揚げ物・脂っこい食事を控える
  • 野菜中心の食事に
  • 前日は特に軽めの食事

私の経験: 前職の営業時代は接待で外食が多く、中性脂肪が基準値を超えていました。エンジニアになってからは自炊を増やし、数値が改善しました。

2. 肝機能(γ-GTP)【お酒好きは注意】

原因:

  • 飲酒習慣
  • 睡眠不足
  • ストレス

対策(2週間前から):

  • 禁酒または大幅に減酒
  • 十分な睡眠(7時間以上)
  • 水分を多めに摂取

3. 血糖値【運動不足・間食が多い人】

原因:

  • 糖質の過剰摂取
  • 運動不足
  • 不規則な食生活

対策(1週間前から):

  • 甘い飲み物を控える
  • お菓子・間食を減らす
  • 前日は特に糖質を控えめに

4. 血圧【ストレスが多い人】

原因:

  • 塩分の過剰摂取
  • ストレス
  • 運動不足

対策(3日前から):

  • 塩分を控える(外食を避ける)
  • 十分な睡眠
  • リラックスする時間を作る

測定時のコツ: 血圧測定前は深呼吸して落ち着きましょう。緊張すると血圧が上がります。

再検査になった場合の対処法:

健康診断で再検査が必要と診断された場合、すぐに人事担当者に相談してください。多くの企業では、「要再検査」でも入社は可能で、入社後に再検査を受ければOKという対応をしてくれます。

ただし、結核などの感染症や重大な疾患が見つかった場合は、入社時期の調整が必要になることもあります。

必要書類の完全チェックリスト

入社時に提出が求められる書類は企業によって異なりますが、一般的なものをリストアップします。

【必須】ほぼすべての企業で必要な書類

1. 雇用契約書(企業から送られる)

企業から送付されるため、記入・捺印して返送します。

記載内容:

  • 勤務地
  • 業務内容
  • 勤務時間
  • 給与額
  • 賞与
  • 休日
  • 契約期間(正社員の場合は無期)

チェックポイント:

  • 面接で聞いた条件と一致しているか
  • 試用期間の有無と条件
  • みなし残業の時間数と金額

私の失敗談: 雇用契約書に書かれた「試用期間3ヶ月は賞与なし」という条件を見落としていました。入社後に気づいて少しショックを受けました。契約書は隅々まで読みましょう。

2. 年金手帳(または基礎年金番号通知書)

厚生年金の加入手続きに必要です。

所在確認:

  • 自宅で保管している
  • 前職の会社が保管している場合は退職時に返却してもらう
  • 紛失した場合は年金事務所で再発行(2週間程度)

注意: 2022年4月から年金手帳の発行は廃止され、「基礎年金番号通知書」に変更されました。ただし、過去に発行された年金手帳は引き続き有効です。

基礎年金番号がわからない場合:

  • ねんきん定期便で確認
  • 年金事務所に問い合わせ
  • マイナンバーカードと連携済みなら番号不要の場合も

3. 雇用保険被保険者証

雇用保険の継続手続きに必要です。

所在確認:

  • 自宅で保管している
  • 前職の会社が保管している場合は退職時に返却してもらう
  • 紛失した場合はハローワークで再発行(即日〜1週間)

初めて働く方: 雇用保険被保険者証は初回の就職時に発行されます。新卒の場合は入社後に企業が手続きしますが、転職の場合は前職のものを引き継ぎます。

4. 源泉徴収票(前職からもらう)

年末調整に必要です。退職時に前職から発行されます。

受け取るタイミング:

  • 退職日当日、または退職後1週間以内
  • 最後の給与明細と一緒に郵送されることが多い

紛失した場合: 前職の会社に連絡して再発行を依頼(通常1週間程度)

注意点:

  • 1月〜12月の間に転職した場合、前職の源泉徴収票を新しい会社に提出することで、年末調整を新しい会社でまとめて行ってもらえます
  • 提出しない場合は自分で確定申告が必要

5. マイナンバー(個人番号)

税務・社会保険手続きに必要です。

提出方法:

  • マイナンバーカードのコピー
  • 通知カードのコピー+身分証明書
  • マイナンバーが記載された住民票

注意: マイナンバーは重要な個人情報です。提出時は郵送の場合は書留、持参の場合は封筒に入れて提出しましょう。

6. 身分証明書のコピー

本人確認のため。

認められる身分証明書:

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • パスポート
  • 住民基本台帳カード

提出形式: 両面コピー(運転免許証の場合、裏面に住所変更がある場合は裏面も必須)

7. 銀行口座情報(給与振込用)

給与振込先の口座情報。

必要な情報:

  • 銀行名
  • 支店名
  • 口座種別(普通/当座)
  • 口座番号
  • 口座名義(カタカナ)

提出方法:

  • 通帳のコピー
  • キャッシュカードのコピー
  • 専用フォームに記入

注意: ネット銀行は使用できない企業もあるため、事前確認が必要です。特に地方銀行指定や大手都市銀行指定の場合もあります。

8. 住民票(発行から3ヶ月以内)

現住所の確認のため。

取得場所:

  • 市区町村役場
  • コンビニ交付(マイナンバーカード保有者)

費用: 300円〜400円

記載事項: 企業によって「世帯全員」または「本人のみ」、「マイナンバー記載の有無」などの指定があるため、事前確認が必要です。

9. 健康診断結果(前述)

入社日の1〜2週間前までに提出。

10. 卒業証明書(新卒または第二新卒の場合)

最終学歴の証明。

取得方法:

  • 出身校の事務室で発行
  • 郵送での取り寄せも可能(1〜2週間)

費用: 300円〜500円

注意: 中途採用では不要な場合も多いですが、大手企業や金融系では求められることがあります。

【企業による】場合によって必要な書類

11. 入社誓約書(企業から送られる)

秘密保持や服務規律への同意。

内容:

  • 就業規則の遵守
  • 秘密保持義務
  • 競業避止義務
  • 副業禁止条項(企業による)

チェックポイント: 退職後の競業避止条項や副業禁止条項は、将来のキャリアに影響する可能性があるため、よく確認しましょう。

12. 扶養控除等申告書

扶養家族がいる場合の税控除に必要。

対象者:

  • 配偶者を扶養している
  • 16歳以上の子供や親を扶養している

独身で扶養家族がいない場合: 提出は必要ですが、扶養者欄は空欄でOKです。

13. 給与所得者の保険料控除申告書

生命保険料や地震保険料の控除を受ける場合。

提出タイミング: 年末調整時(11月頃)

14. 資格証明書のコピー

応募時に提出した資格(基本情報技術者、AWS認定など)の証明。

必要な場合:

  • 資格手当がある
  • 資格保有が必須条件だった職種

提出形式:

  • 合格証書のコピー
  • 認定証のコピー
  • オンライン認定の場合はスクリーンショット

15. 前職の退職証明書または離職票

退職したことの証明。

違い:

  • 退職証明書: 企業が発行する任意の書類(即日発行可能)
  • 離職票: ハローワークが発行する公的書類(退職後10日前後)

必要な場合: 企業によっては退職の証明として求められることがあります。特に前職を円満退職していない場合や、短期間で退職した場合に求められやすいです。

16. 身元保証書(企業から送られる)

身元保証人(通常2名)が必要な場合。

身元保証人になれる人:

  • 親、兄弟姉妹などの親族
  • 配偶者
  • 場合によっては友人・知人(企業による)

身元保証人の役割: 従業員が会社に損害を与えた場合の連帯保証。ただし、実際に保証人に請求が行くケースはまれです。

記入事項:

  • 保証人の氏名・住所・電話番号
  • 勤務先
  • 続柄
  • 捺印

注意: 身元保証書の提出を求めない企業も増えています。プライバシーの観点から、特にベンチャー企業やWeb系企業では不要なケースが多いです。

17. 通勤経路届

自宅から会社までの通勤経路と交通費の申請。

記入内容:

  • 最寄り駅
  • 利用路線
  • 定期代(1ヶ月/3ヶ月/6ヶ月)
  • 所要時間

注意: 最も安いルートを記載することが基本ですが、会社によっては「最も早いルート」や「最も安全なルート」を認める場合もあります。

18. 緊急連絡先

緊急時の連絡先。

記入内容:

  • 連絡先の氏名(家族、配偶者など)
  • 続柄
  • 電話番号
  • 住所

19. 個人情報取り扱い同意書

個人情報の取り扱いに関する同意。

内容:

  • 社内システムでの個人情報管理
  • 顔写真の社員証への使用
  • 社内報への掲載

20. 写真(証明写真)

社員証や入館証に使用。

サイズ: 3cm×4cm(履歴書サイズ)が一般的 枚数: 2〜3枚 服装: スーツまたはビジネスカジュアル 撮影時期: 3ヶ月以内

注意: 最近はデジタルデータでの提出を求める企業も増えています。

必要書類チェックリスト(印刷用)

□ 雇用契約書(記入・捺印済み)
□ 年金手帳または基礎年金番号通知書
□ 雇用保険被保険者証
□ 源泉徴収票(前職)
□ マイナンバー確認書類
□ 身分証明書のコピー
□ 銀行口座情報
□ 住民票(発行から3ヶ月以内)
□ 健康診断結果
□ 卒業証明書(必要な場合)
□ 入社誓約書(記入・捺印済み)
□ 扶養控除等申告書
□ 資格証明書のコピー
□ 退職証明書または離職票(必要な場合)
□ 身元保証書(必要な場合)
□ 通勤経路届
□ 緊急連絡先
□ 個人情報取り扱い同意書
□ 証明写真2〜3枚

このチェックリストを印刷して、準備状況を管理しましょう。

前職の退職手続きと同時進行すべきこと

入社準備と同時に、前職の退職手続きも進める必要があります。

退職の流れと入社準備の並行スケジュール

退職日の2ヶ月前(内定承諾直後):

前職でやること:

  • 直属の上司に退職意思を伝える
  • 退職届を提出
  • 引き継ぎ計画を作成

入社準備でやること:

  • 雇用契約書の確認・締結
  • 健康診断の予約

注意点: 退職意思は必ず「直属の上司」に最初に伝えましょう。同僚や人事に先に伝えると、トラブルの原因になります。

退職日の1.5ヶ月前:

前職でやること:

  • 引き継ぎ業務の開始
  • 引き継ぎ資料の作成
  • 後任者への説明

入社準備でやること:

  • 健康診断の受診
  • 年金手帳・雇用保険証の所在確認
  • 住民票などの取得

退職日の1ヶ月前:

前職でやること:

  • 引き継ぎの進捗確認
  • 有給休暇の消化計画
  • 退職時に受け取る書類の確認

入社準備でやること:

  • 健康診断結果の提出
  • 入社書類の記入・提出
  • 必要に応じて引っ越し準備

退職日の2週間前:

前職でやること:

  • 引き継ぎの完了
  • デスク・ロッカーの整理
  • 取引先への挨拶(必要に応じて)

入社準備でやること:

  • 入社日の最終確認
  • 入社初日の持ち物確認
  • 通勤経路の下見

最終出社日(退職日):

前職でやること:

  • 退職挨拶
  • 会社貸与品の返却(PC、携帯、社員証、鍵など)
  • 退職時に受け取る書類の受領

重要書類:

  • 源泉徴収票
  • 雇用保険被保険者証
  • 年金手帳(会社保管の場合)
  • 離職票(後日郵送の場合も)

入社準備でやること:

  • 入社前の最終確認
  • リフレッシュ期間の過ごし方を計画

前職で受け取るべき書類の完全リスト

退職時に前職から受け取るべき書類をリストアップします。

1. 源泉徴収票(必須)

その年の1月1日から退職日までの給与と源泉徴収税額が記載された書類。

受取時期: 退職日または退職後1週間以内 用途: 転職先での年末調整、または確定申告

注意: 源泉徴収票は再発行が面倒なので、受け取ったら大切に保管しましょう。

2. 雇用保険被保険者証(必須)

雇用保険の加入証明書。

受取時期: 退職日(会社保管の場合) 用途: 転職先での雇用保険継続手続き

自宅保管の場合: 自分で保管している場合は、退職時の返却は不要です。

3. 年金手帳(会社保管の場合)

厚生年金の記録が記載された手帳。

受取時期: 退職日 用途: 転職先での厚生年金加入手続き

4. 離職票(雇用保険被保険者離職票)(条件付き必須)

失業保険の申請に必要な書類。

受取時期: 退職後10日〜2週間程度(ハローワークから会社経由で届く) 用途:

  • 失業保険の申請(転職先が決まっていない場合)
  • 転職先から求められた場合の提出

転職先が決まっている場合: 離職票は基本的に不要ですが、企業によっては提出を求められることがあります。

私の経験: 転職先が決まっていたので離職票は不要と思っていましたが、人事から「念のため提出してほしい」と言われ、前職に発行依頼をしました。

5. 退職証明書(企業による)

退職したことを証明する書類。

受取時期: 退職日(希望者のみ発行) 用途: 転職先から求められた場合

離職票との違い: 退職証明書は会社が任意で即日発行できますが、離職票はハローワークが発行するため時間がかかります。

6. 健康保険資格喪失証明書(転職まで期間が空く場合)

健康保険の資格を喪失したことの証明。

受取時期: 退職後1〜2週間 用途: 国民健康保険への切り替え、または家族の扶養に入る際

転職先がすぐ決まっている場合: 不要(転職先の健康保険に加入)

7. 退職所得の源泉徴収票(退職金がある場合)

退職金の金額と税額が記載された書類。

受取時期: 退職金支給時 用途: 確定申告(必要な場合)

会社貸与品の返却リスト

退職時に必ず返却すべきものをリストアップします。

必ず返却:

  • ノートPC・タブレット
  • 会社携帯・スマートフォン
  • 社員証・入館証
  • 名刺(自分の名刺と、受け取った他社の名刺)
  • 制服・作業着
  • 健康保険証(退職日に返却)
  • 社内資料・マニュアル(紙・電子)
  • オフィスの鍵・ロッカーの鍵
  • 定期券(現物支給の場合)
  • 文房具・備品(会社所有のもの)

データの取り扱い:

  • 業務用PC内の個人データはバックアップ後削除
  • 会社のクラウドストレージ内の個人データも削除
  • 私用メールや個人ファイルの持ち出しは事前承認を

私の失敗談: 退職時に受け取った名刺を返却し忘れ、後日郵送で返却しました。取引先の名刺も会社の資産なので、必ず返却しましょう。

有給休暇の消化戦略

日本の労働基準法では、退職時の有給休暇取得は労働者の権利です。

有給休暇の消化パターン:

パターン1: 最終出社日を早めて有給消化

例: 退職日3月31日、最終出社日3月10日、3月11日〜31日を有給消化

メリット:

  • 引き継ぎ完了後にゆっくり休める
  • 入社前にリフレッシュできる

デメリット:

  • 引き継ぎが不十分になるリスク
  • 緊急時の対応ができない

パターン2: 週に1〜2日ずつ有給を取得

例: 退職までの2ヶ月間、毎週金曜日を有給にする

メリット:

  • 引き継ぎを続けながら有給消化
  • 急な対応も可能

デメリット:

  • まとまった休みが取れない
  • 消化しきれない可能性

パターン3: 有給の買取(企業による)

一部の企業では、未消化の有給休暇を買い取ってくれる制度があります。

買取の条件:

  • 企業の就業規則に明記されている場合のみ
  • 法律上の義務ではない

私の場合: 退職時に有給が15日残っていたため、最終出社日を2週間前に設定し、残りを有給消化にしました。引き継ぎは完了していたので、円満に退職できました。

注意点: 引き継ぎが不十分なまま有給消化に入ると、会社や後任者に迷惑をかけるだけでなく、自分の評価も下がります。業界内での評判は重要なので、円満退職を心がけましょう。

入社初日の準備と心構え

入社初日は第一印象を決める重要な日です。しっかり準備しましょう。

入社初日の持ち物チェックリスト

必須の持ち物:

  • 身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 印鑑(シャチハタ不可、認印)
  • 筆記用具(ペン、ノート)
  • 通帳またはキャッシュカード(給与振込先確認用)
  • 提出書類(まだ提出していない書類がある場合)
  • メモ帳・手帳

あると便利:

  • クリアファイル(書類を受け取る際)
  • USBメモリ(会社支給前に必要な場合)
  • 名刺入れ(名刺をもらう可能性)
  • 社会保険労務士証(資格保持者)
  • ハンカチ・ティッシュ
  • 常備薬

持っていかない方が良いもの:

  • 大きな荷物(入社初日は手続きが多い)
  • 貴重品(大金、高価な時計など)

私の経験: 入社初日にノートPCが支給されるか不明だったため、念のため個人のノートPCを持参しましたが、結局使わず荷物になってしまいました。事前に人事に確認すれば良かったです。

入社初日の服装

一般的な服装:

SIer・大手企業:

  • スーツ(黒・紺・グレー)
  • ワイシャツ・ブラウス(白またはライトブルー)
  • ネクタイ(派手すぎないもの)
  • 革靴

Web系・ベンチャー:

  • ビジネスカジュアル(襟付きシャツ+チノパン)
  • 革靴またはきれいめのスニーカー

スタートアップ:

  • カジュアルOKの企業も多い
  • ただし初日はビジネスカジュアルが無難

注意: 入社前に服装規定を確認しましょう。特にWeb系企業は服装自由が多いですが、初日だけは少しフォーマルにしておくと無難です。

私の会社の例: SES企業でしたが、客先常駐先によって服装が異なるため、初日はスーツで出社しました。オリエンテーション後、常駐先の服装に合わせるよう指示されました。

入社初日のスケジュール例

一般的な入社初日の流れです。

9:00 – 9:30 受付・オリエンテーション開始

  • 人事部に出社報告
  • 社内オリエンテーション用の資料配布
  • ロッカー・デスクの案内

9:30 – 10:30 会社説明・経営理念の説明

  • 会社の歴史・ビジョン
  • 組織図・各部署の説明
  • 経営陣の紹介

10:30 – 12:00 労務関係の説明

  • 就業規則の説明
  • 勤怠管理システムの使い方
  • 福利厚生制度の説明
  • 給与・賞与の支給日

12:00 – 13:00 昼食(先輩社員と)

  • 社員食堂の案内
  • ランチミーティング

13:00 – 14:00 社内システムの設定

  • メールアカウントの発行
  • 社内システムへのログイン設定
  • PC・スマートフォンの支給と設定
  • 名刺の発注

14:00 – 15:00 配属部署への挨拶

  • 部署メンバーへの自己紹介
  • デスク・座席の案内
  • 業務の概要説明

15:00 – 16:30 セキュリティ研修

  • 情報セキュリティポリシー
  • PC・スマートフォンの利用規定
  • パスワード管理
  • SNS利用のガイドライン

16:30 – 17:30 初日のまとめ・質疑応答

  • 初日の振り返り
  • 質問タイム
  • 翌日以降のスケジュール確認

17:30 退社

私の初日: オリエンテーションは午前中で終わり、午後は配属部署で簡単な業務の説明を受けました。初日は情報量が多く、メモを取るのに必死でした。

自己紹介の準備

入社初日は必ず自己紹介の機会があります。事前に準備しておきましょう。

自己紹介の構成(1分バージョン):

  1. 名前と出身地(10秒) 「○○と申します。出身は△△県です」
  2. 前職の経歴(20秒) 「前職では営業職として3年間、法人向けの提案営業を担当していました」
  3. 転職理由とエンジニアを選んだ理由(20秒) 「もっと技術で価値を生み出したいと考え、エンジニアへのキャリアチェンジを決意しました」
  4. スキル・学習状況(10秒) 「独学でプログラミングを学び、基本情報技術者試験にも合格しました」
  5. 意気込み(10秒) 「一日も早く戦力になれるよう頑張ります。ご指導よろしくお願いいたします」

自己紹介のポイント:

  • 明るくハキハキと話す
  • 前職の詳細は簡潔に(ネガティブなことは言わない)
  • 「頑張ります」という前向きな姿勢を見せる
  • 趣味や特技を加えると親近感が出る

私の失敗談: 初日の自己紹介で緊張しすぎて早口になり、何を言ったか覚えていません。事前に練習しておけば良かったです。

入社初日の注意点

1. 時間厳守(15分前到着が理想)

初日は受付の場所がわからないこともあるため、早めに到着しましょう。

2. メモを取る習慣

説明されることをすべて覚えるのは不可能です。積極的にメモを取りましょう。

3. わからないことは質問する

「こんなこと聞いていいのかな?」と遠慮せず、わからないことは質問しましょう。初日だからこそ許されます。

4. 挨拶をしっかりする

すれ違う人には積極的に挨拶しましょう。「新入社員の○○です」と自己紹介すると印象が良いです。

5. ランチは誘われたら断らない

初日のランチは先輩社員が誘ってくれることが多いです。社内の雰囲気を知る良い機会なので、できるだけ参加しましょう。

6. SNSへの投稿は慎重に

入社初日の様子をSNSに投稿するのは、社内の情報セキュリティポリシーを確認してからにしましょう。

入社後1週間〜1ヶ月の手続きと準備

入社初日だけでなく、その後も様々な手続きが続きます。

入社後に行う手続き

1週間以内:

  • 社内システムへのアクセス権限設定
  • 各種ツール(Slack、GitHub、Jiraなど)のアカウント作成
  • 開発環境のセットアップ
  • メンター・教育担当者との面談
  • チームミーティングへの参加

2週間以内:

  • 住民税の納付方法変更(特別徴収への切り替え)
  • 健康保険証の受領(自宅に郵送される)
  • 社内研修の受講
  • 簡単な業務へのアサイン

1ヶ月以内:

  • 試用期間中の目標設定面談
  • 配属プロジェクトの決定
  • 本格的な業務開始
  • 初回の給与支給

住所変更に伴う各種手続き

転職に伴って引っ越しをする場合、以下の手続きが必要です。

役所での手続き:

  • 転出届・転入届(引っ越し後14日以内)
  • マイナンバーカードの住所変更
  • 運転免許証の住所変更

その他の変更手続き:

  • 銀行口座の住所変更
  • クレジットカードの住所変更
  • 各種サブスクリプションサービスの住所変更
  • 郵便物の転送届(郵便局)

会社への報告: 住所変更があった場合、速やかに人事部に報告し、通勤手当の変更手続きを行いましょう。

研修期間中の心構え

多くの企業では、入社後1〜3ヶ月の研修期間があります。

研修期間中にやるべきこと:

1. 基礎知識の習得

  • 会社の業務フロー
  • 使用する技術スタック
  • 開発プロセス
  • セキュリティポリシー

2. 社内人脈の構築

  • 同期との関係構築
  • 先輩エンジニアとのコミュニケーション
  • 他部署との交流

3. 自己学習の継続

  • 業務に必要な技術の予習
  • オンライン学習の活用
  • 技術書の読書

4. 質問する習慣

  • わからないことは遠慮せず質問
  • 質問リストを作成しておく
  • 同じ質問を繰り返さないよう記録

私の研修期間: 入社後2ヶ月間は社内研修とOJTでした。最初の1ヶ月は座学中心で、プログラミング基礎から学びました。2ヶ月目からは簡単なコーディング業務を任され、徐々に実践的なスキルを身につけました。

試用期間中の評価と本採用

多くの企業では3〜6ヶ月の試用期間があり、その後本採用となります。

試用期間中の評価ポイント:

1. 業務遂行能力

  • 指示された業務を期限内に完了できるか
  • 報告・連絡・相談ができるか
  • 自ら学習して成長しているか

2. コミュニケーション

  • チームメンバーと円滑に協力できるか
  • 適切に質問・相談できるか
  • 指摘を素直に受け入れられるか

3. 勤怠・態度

  • 遅刻・欠勤がないか
  • 就業規則を守っているか
  • 積極的に業務に取り組んでいるか

試用期間が延長されるケース:

  • スキル不足が顕著
  • 勤怠に問題がある
  • チームとのコミュニケーションに課題

本採用されないケース:

  • 重大な規律違反
  • 業務遂行能力が著しく不足
  • 経歴詐称が発覚

注意: 試用期間中でも簡単に解雇されることはありません。改善の機会が与えられるのが通常です。

転職エージェントの入社後サポート活用法

多くの転職エージェントは、入社後もサポートを提供しています。

入社後にエージェントができること

1. 入社手続きのアドバイス(内定〜入社前)

書類準備や健康診断についての相談に乗ってくれます。

質問例: 「健康診断はどこで受ければいいですか?」 「源泉徴収票が前職からもらえないのですが、どうすればいいですか?」

2. 退職交渉のサポート(内定〜退職日)

前職の退職交渉で困ったことがあれば、アドバイスしてくれます。

質問例: 「前職から引き止めにあっているのですが、どう対応すれば?」 「有給休暇を消化させてもらえないのですが…」

3. 条件面の調整(内定〜入社前)

万が一、雇用契約書の内容が面接時の説明と異なる場合、企業との調整を代行してくれます。

4. 入社後のフォローアップ(入社後1〜3ヶ月)

入社後の状況確認の連絡が来ます。

確認内容:

  • 業務は順調か
  • 面接時の説明と実態に相違はないか
  • 何か困っていることはないか

5. トラブル対応(入社後)

万が一、入社後にトラブルがあった場合(条件の相違、ハラスメントなど)、相談に乗ってくれます。

実際に活用できた事例

事例1: 健康診断の費用負担トラブル

私の後輩は、企業から「健康診断は自己負担」と言われ、15,000円を支払いました。しかし、転職エージェントに相談したところ、「雇入時健康診断は企業負担が原則」とアドバイスされ、企業に確認したところ、誤解だったことが判明し、全額返金されました。

事例2: 雇用契約書の内容が面接と違う

ある人は、面接では「年収400万円」と言われていたのに、雇用契約書には「年収380万円」と記載されていました。転職エージェントが企業に確認したところ、人事のミスだったことが判明し、正しい金額に訂正されました。

事例3: 入社後の配属部署が違う

Webフロントエンド開発の職種で入社したはずが、実際はインフラチームに配属されそうになったケース。転職エージェントが企業に抗議し、当初の約束通りフロントエンド開発チームに配属されました。

おすすめの転職エージェント

入社後のサポートが手厚いエージェントを紹介します。

ワークポート:

  • IT業界に特化した転職エージェント
  • 入社後3ヶ月間のフォローアップあり
  • 書類準備のアドバイスが丁寧

マイナビIT AGENT:

  • 大手の安心感
  • 入社後の定期的な連絡
  • トラブル時の対応が早い

レバテックキャリア:

  • エンジニア専門のアドバイザー
  • 技術的な相談もできる
  • 入社後のキャリア相談も可能

未経験エンジニア向け転職エージェント徹底比較はこちら

よくある質問(FAQ)

入社手続きに関してよく聞かれる質問にお答えします。

Q1: 健康診断で再検査になった場合、入社できませんか?

A: ほとんどの場合、入社は可能です。

再検査が必要でも、すぐに入社できないということはありません。人事担当者に状況を説明し、入社後に再検査を受ければ問題ないケースがほとんどです。

ただし、結核などの感染症や重大な疾患が見つかった場合は、治療を優先し、入社時期を調整する必要があります。

私の後輩の例: 血圧が高く再検査になりましたが、「入社後に再検査を受けてください」という対応で、問題なく入社できました。

Q2: 源泉徴収票が前職からもらえない場合はどうすればいいですか?

A: 法律上、企業は退職者に源泉徴収票を交付する義務があります。

まずは前職の人事部に電話またはメールで依頼しましょう。それでももらえない場合は、以下の手段があります。

  1. 内容証明郵便で請求: 正式な書面で請求
  2. 税務署に相談: 税務署から企業に指導してもらう
  3. 労働基準監督署に相談: 労働トラブルとして相談

最終手段: 源泉徴収票なしで確定申告する方法もありますが、手間がかかります。

Q3: 年金手帳を紛失した場合はどうすればいいですか?

A: 年金事務所で再発行できます。

再発行の手順:

  1. 最寄りの年金事務所に行く
  2. 「年金手帳再交付申請書」を記入
  3. 身分証明書を提示
  4. 即日〜1週間で再発行

注意: 2022年4月以降は年金手帳の新規発行は廃止され、「基礎年金番号通知書」になっています。企業によっては基礎年金番号だけで手続き可能です。

Q4: 入社日を延期することはできますか?

A: 正当な理由があれば可能です。

延期が認められやすい理由:

  • 家族の病気・介護
  • 前職の引き継ぎが長引いている
  • 体調不良
  • 健康診断の再検査が必要

延期が認められにくい理由:

  • 単純な気持ちの変化
  • 他社の選考を受けたい
  • 旅行に行きたい

手順:

  1. できるだけ早く人事担当者に連絡
  2. 延期の理由を正直に説明
  3. 新しい入社日を提案
  4. 謝罪と感謝の気持ちを伝える

注意: 入社日の延期は企業に迷惑をかけるため、よほどの理由がない限り避けましょう。

Q5: 入社前に引っ越しをする場合、住所はどちらを書けばいいですか?

A: 入社書類には「入社日時点の住所」を記載します。

入社前に引っ越しをする予定がある場合、以下のように対応します。

パターン1: 入社日より前に引っ越しが完了する場合 → 新住所を記載

パターン2: 入社日前後に引っ越しをする場合 → 旧住所を記載し、「○月○日に引っ越し予定」と人事に伝える

パターン3: 入社日より後に引っ越しをする場合 → 旧住所を記載し、引っ越し後に住所変更届を提出

通勤手当の申請: 新住所からの通勤経路で申請する場合、引っ越し完了後の申請になります。

Q6: 入社初日に遅刻しそうな場合はどうすればいいですか?

A: すぐに人事担当者に電話連絡しましょう。

連絡内容:

  • 現在の状況(電車遅延、寝坊など)
  • 到着予定時刻
  • 謝罪の気持ち

悪い例: メールやLINEで連絡 良い例: 電話で直接伝える

私の同期の話: 初日に電車遅延で30分遅刻しましたが、すぐに電話連絡したため大きな問題にはなりませんでした。ただし、印象は良くないので、当日は余裕を持って出発しましょう。

Q7: 入社してすぐに退職することはできますか?

A: 法律上は可能ですが、強くおすすめしません。

民法上、2週間前に退職意思を伝えれば退職できます。試用期間中でも同様です。

ただし:

  • 職歴に短期離職の記録が残る
  • 次の転職で不利になる
  • 企業に迷惑をかける
  • 転職エージェントとの関係が悪化

どうしても続けられない場合: まずは人事や上司に相談しましょう。配置転換や業務内容の調整で解決できる可能性があります。

Q8: 入社後に副業を始めたいのですが、どのタイミングで申請すればいいですか?

A: 入社後3〜6ヶ月経ってから申請するのが無難です。

入社直後は本業に集中すべき時期です。副業を始めるのは、本業に慣れ、一定の実績を作ってからにしましょう。

申請の手順:

  1. 就業規則で副業の可否を確認
  2. 上司に相談
  3. 人事部に副業申請書を提出
  4. 承認後に開始

注意: 競合にあたる副業は認められないことが多いです。

まとめ:スムーズな入社のための5つのポイント

内定から入社までの手続きをスムーズに進めるためのポイントをまとめます。

ポイント1: 健康診断は内定後すぐに予約

入社手続きで最も時間がかかるのが健康診断です。内定承諾後すぐに予約しましょう。

理想的なスケジュール:

  • 内定承諾後1週間以内: 予約
  • 内定承諾後2週間以内: 受診
  • 内定承諾後3週間以内: 結果提出

特に4月入社や10月入社のシーズンは予約が混雑するため、早めの行動が重要です。

ポイント2: 必要書類は早めにリストアップして準備

企業から届く入社書類の案内をよく読み、必要な書類をリストアップしましょう。

準備が必要な書類(再掲):

  • 年金手帳・雇用保険証(所在確認)
  • 源泉徴収票(前職から受領)
  • 住民票(発行から3ヶ月以内)
  • 卒業証明書(必要な場合、取り寄せに時間がかかる)

紛失している書類があれば、すぐに再発行の手続きを始めましょう。

ポイント3: 前職の退職手続きと並行して進める

入社準備と退職手続きは同時進行です。特に以下の書類は退職時に必ず受け取りましょう。

退職時に受け取る書類:

  • 源泉徴収票
  • 雇用保険被保険者証
  • 年金手帳(会社保管の場合)
  • 離職票(必要な場合)

退職日に受け取れない書類は、いつ、どのように受け取るか事前に確認しておきましょう。

ポイント4: わからないことは遠慮せず質問する

入社手続きでわからないことがあれば、人事担当者や転職エージェントに遠慮なく質問しましょう。

よくある質問:

  • 「健康診断はどこで受ければいいですか?」
  • 「提出期限に間に合わない場合はどうすればいいですか?」
  • 「この書類の書き方がわかりません」

質問することは恥ずかしいことではありません。むしろ、わからないまま放置する方が問題です。

ポイント5: 余裕を持ったスケジュールで行動する

すべての手続きは、期限よりも余裕を持って完了させましょう。

理想的なマージン:

  • 健康診断: 入社日の2週間前までに結果提出
  • 入社書類: 提出期限の1週間前までに準備完了
  • 前職の退職: 入社日の1週間前までに完了

ギリギリの行動は、トラブル発生時に対応できなくなります。

私の教訓: 健康診断をギリギリに予約して慌てた経験から、その後の転職では必ず早めに行動するようにしています。余裕を持つことで、精神的にも楽になります。

入社後の成功のために:最初の3ヶ月が重要

手続きが無事に完了したら、いよいよ新しいキャリアのスタートです。

最初の3ヶ月で意識すべきこと

1. 謙虚な姿勢を保つ

未経験エンジニアとして入社した場合、わからないことだらけで当然です。「知らないことは知らない」と素直に認め、先輩エンジニアから積極的に学ぶ姿勢が大切です。

2. 報告・連絡・相談を徹底する

特に初期は、些細なことでも上司やメンターに報告・連絡・相談しましょう。

  • 報告: 進捗状況を定期的に伝える
  • 連絡: 関係者に必要な情報を共有する
  • 相談: 判断に迷ったら早めに相談する

3. 自己学習を継続する

業務時間内の学習だけでなく、業務時間外にも自己学習を続けましょう。

おすすめの学習方法:

  • 業務で使う技術の公式ドキュメントを読む
  • Udemyなどのオンライン講座を受講
  • 技術書を読む
  • 個人開発プロジェクトを進める

4. 社内の人間関係を築く

技術力だけでなく、コミュニケーション能力も重要です。

  • ランチは誘われたら積極的に参加
  • 社内イベントに参加
  • 雑談も大切なコミュニケーション

5. 健康管理を怠らない

新しい環境でのストレスは想像以上です。

  • 十分な睡眠を取る
  • 規則正しい食生活
  • 適度な運動
  • 休日はしっかり休む

私の経験: 入社直後は張り切りすぎて、毎日深夜まで勉強していました。しかし、1ヶ月で体調を崩し、結果的に業務に支障が出ました。無理せず、長期的な視点で成長することが大切です。

試用期間を乗り越えるために

試用期間(通常3〜6ヶ月)は、企業があなたを評価する期間です。

評価されるポイント:

技術面:

  • 指示された業務を完了できる
  • わからないことを調べて解決できる
  • 少しずつ独力で実装できるようになる

態度面:

  • 時間を守る(遅刻・早退をしない)
  • 報告・連絡・相談ができる
  • 素直に指摘を受け入れられる

コミュニケーション面:

  • チームメンバーと協力できる
  • 適切に質問できる
  • 自分の考えを伝えられる

試用期間の評価面談: 多くの企業では、試用期間終了前に面談があります。フィードバックを真摯に受け止め、改善点があれば素直に対応しましょう。

入社3ヶ月後の自己評価

入社3ヶ月が経過したら、自己評価をしてみましょう。

チェックリスト:

  • □ 基本的な業務フローを理解している
  • □ 使用している技術の基礎を理解している
  • □ 簡単な実装を独力でできる
  • □ わからないことを適切に質問できる
  • □ チームメンバーと円滑にコミュニケーションできる
  • □ 勤怠に問題がない
  • □ 自己学習を継続している
  • □ 職場の雰囲気に馴染んでいる

これらが達成できていれば、順調なスタートを切れています。

達成できていない項目があれば、上司やメンターに相談し、改善策を考えましょう。

次のステップ:入社後のキャリアプラン

入社手続きが完了し、新しい環境に慣れたら、次のキャリアを考え始めましょう。

入社1年後の目標設定

技術面の目標:

  • メイン技術の中級レベルに到達
  • 関連技術を2〜3つ習得
  • 資格を1〜2個取得
  • 個人開発プロジェクトを1つ完成

業務面の目標:

  • 一人で小規模な機能を実装できる
  • コードレビューで指摘が減る
  • 後輩の相談に乗れる
  • プロジェクトで成果を出す

年収面の目標:

  • 昇給で年収が20万円〜50万円アップ
  • 副業で月3万円〜5万円稼ぐ
  • 資格手当で月5,000円〜10,000円アップ

入社3年後のキャリアパス

未経験からエンジニアになって3年後には、以下のキャリアパスが見えてきます。

パターン1: 技術スペシャリスト

  • 特定の技術領域で深い専門性を身につける
  • シニアエンジニア・リードエンジニアを目指す
  • 年収600万円〜800万円

パターン2: プロジェクトマネージャー

  • マネジメントスキルを磨く
  • プロジェクトリーダー・PMを目指す
  • 年収600万円〜900万円

パターン3: 転職でキャリアアップ

  • 2〜3年の実務経験を武器に転職
  • より高年収・好条件の企業へ
  • 年収500万円〜700万円

パターン4: フリーランス

  • 実務経験とスキルを活かして独立
  • 自由な働き方を実現
  • 年収600万円〜1,000万円以上

おすすめの次に読むべき記事

入社手続きが完了したら、以下の記事も参考にしてください。

入社後のキャリアアップ:

年収アップ戦略:

スキルアップ:

副業で収入アップ:

最後に:新しいキャリアのスタートへ

内定おめでとうございます!そして、エンジニアとしてのキャリアをスタートされる決断に、心から敬意を表します。

私自身、3年前に未経験からエンジニアに転職した際、入社手続きの複雑さに戸惑い、何度も失敗しました。健康診断の予約を後回しにしたり、必要書類の準備が遅れたり、前職の退職手続きで手間取ったり…今思えば、もっと計画的に進めればよかったと反省しています。

この記事が、あなたの入社手続きをスムーズに進める助けになれば幸いです。

入社手続きは確かに面倒ですが、新しいキャリアをスタートさせるための大切なプロセスです。一つひとつ確実にクリアして、自信を持って入社日を迎えてください。

そして入社後は、焦らず、謙虚に、しかし確実にスキルを身につけていってください。未経験からのスタートは不安も多いと思いますが、1年後、3年後には必ず成長した自分に出会えるはずです。

あなたのエンジニアとしてのキャリアが、素晴らしいものになることを心から願っています。

新しいキャリアのスタート、応援しています!


著者プロフィール

異業種(営業職)から未経験でエンジニアに転職し、現在3年目。入社手続きで多くの失敗を経験したことから、同じ道を歩む人のために情報を発信しています。SES企業でスタートし、現在は大手企業への常駐でWeb開発を担当。

このブログ「エンジニア転職ドットコム」では、未経験からエンジニアを目指す人に向けて、リアルな体験談と実践的なノウハウを発信しています。

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印刷用チェックリスト

この記事で紹介したチェックリストをまとめました。印刷して使用してください。

入社までのスケジュールチェックリスト

入社2ヶ月前:

  • □ 内定承諾書の提出
  • □ 雇用契約書の確認・締結
  • □ 現職への退職意思表示
  • □ 健康診断の予約

入社1.5ヶ月前:

  • □ 健康診断の受診
  • □ 退職日の確定
  • □ 引き継ぎ計画の作成
  • □ 年金手帳・雇用保険証の所在確認

入社1ヶ月前:

  • □ 引き継ぎ業務の実施
  • □ 源泉徴収票の受領(前職)
  • □ 健康診断結果の提出
  • □ 入社書類の記入・提出

入社2週間前:

  • □ 最終出社・退職挨拶
  • □ 離職票の受領(前職)
  • □ 会社貸与品の返却完了
  • □ 入社日の最終確認

入社1週間前:

  • □ 入社準備(服装、通勤経路など)
  • □ 必要に応じて引っ越し
  • □ 入社初日の持ち物確認
  • □ 自己紹介の準備

必要書類チェックリスト

必須書類:

  • □ 雇用契約書(記入・捺印済み)
  • □ 年金手帳または基礎年金番号通知書
  • □ 雇用保険被保険者証
  • □ 源泉徴収票(前職)
  • □ マイナンバー確認書類
  • □ 身分証明書のコピー
  • □ 銀行口座情報
  • □ 住民票(発行から3ヶ月以内)
  • □ 健康診断結果

企業により必要:

  • □ 卒業証明書
  • □ 入社誓約書
  • □ 扶養控除等申告書
  • □ 資格証明書のコピー
  • □ 退職証明書または離職票
  • □ 身元保証書
  • □ 通勤経路届
  • □ 緊急連絡先
  • □ 個人情報取り扱い同意書
  • □ 証明写真2〜3枚

前職で受け取る書類チェックリスト

  • □ 源泉徴収票
  • □ 雇用保険被保険者証
  • □ 年金手帳(会社保管の場合)
  • □ 離職票(必要な場合)
  • □ 退職証明書(必要な場合)
  • □ 健康保険資格喪失証明書(期間が空く場合)
  • □ 退職所得の源泉徴収票(退職金がある場合)

会社貸与品返却チェックリスト

  • □ ノートPC・タブレット
  • □ 会社携帯・スマートフォン
  • □ 社員証・入館証
  • □ 名刺(自分の名刺と受け取った名刺)
  • □ 制服・作業着
  • □ 健康保険証
  • □ 社内資料・マニュアル
  • □ オフィスの鍵・ロッカーの鍵
  • □ 定期券(現物支給の場合)
  • □ 文房具・備品

入社初日の持ち物チェックリスト

必須:

  • □ 身分証明書
  • □ 印鑑(認印)
  • □ 筆記用具
  • □ ノート
  • □ 通帳またはキャッシュカード
  • □ 提出書類

あると便利:

  • □ クリアファイル
  • □ 名刺入れ
  • □ ハンカチ・ティッシュ
  • □ 常備薬

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