こんにちは。エンジニア転職ドットコム編集部です。
「完全リモートワークで働きたいけど、どうやって求人を探せばいい?」 「リモートOKと書いてあるのに、実際は週3出社が必要だった…」
そんな経験はありませんか?
2025年現在、エンジニアのリモートワーク求人は増加傾向にありますが、企業によって「リモートワーク」の定義が大きく異なります。私自身、3社のリモートワーク求人に応募し、最終的に完全在宅の企業に転職した経験があります。
この記事では、本当に自分に合ったリモートワーク求人を見つける方法を、実体験に基づいて徹底解説します。
2025年のエンジニアリモートワーク市場の現状
まず、現在のリモートワーク市場を正しく理解しましょう。
リモートワーク求人の増加傾向
2025年現在、IT業界では約65%の企業が何らかの形でリモートワークを導入しています。特にWeb系自社開発企業では、完全リモートワークを採用する企業が増加中です。
私が転職活動をした2024年と比較しても、リモート可の求人数は約1.5倍に増えています。
「リモートワーク」の3つの定義
企業によって、リモートワークの定義は以下のように分かれます。
1. 完全リモートワーク(フルリモート)
- 出社義務なし
- 全国どこからでも勤務可能
- オフィス自体がない企業も
2. ハイブリッドリモートワーク
- 週1〜2日出社
- 月1〜2回の全体ミーティング時のみ出社
- 出社日は選択可能
3. 条件付きリモートワーク
- 入社後3ヶ月は出社必須
- 特定のプロジェクト時のみリモート可
- 部署・職種によって可否が異なる
求人を探す際は、この違いを必ず確認する必要があります。
リモートワークが可能な職種・スキル
すべてのエンジニア職種でリモートワークができるわけではありません。
リモートワークしやすい職種:
- Webエンジニア(フロントエンド・バックエンド)
- インフラエンジニア(クラウド中心)
- データサイエンティスト
- アプリケーションエンジニア
リモートワークが難しい職種:
- 社内SEの一部(オンサイト対応が必要)
- 組み込みエンジニア(実機テストが必要)
- ネットワークエンジニア(物理機器の設定が必要)
自分の目指す職種がリモートワーク可能かどうか、事前に確認しましょう。
リモートワーク求人を探す7つの効果的な方法
ここからは、実際にリモートワーク求人を見つける具体的な方法を紹介します。
方法1:リモートワーク特化の転職サイトを使う
リモートワーク求人に特化したサイトを活用すれば、効率的に求人を探せます。
Remogu(リモグ)
- リモートワーク求人のみを掲載
- 完全リモート・ハイブリッドで分類
- エンジニア求人が豊富
ReWorks(リワークス)
- フルリモート求人専門
- 未経験可の求人も多数
- スキルマッチング機能あり
フレキシブル
- フレックス・リモート求人に特化
- 働き方の詳細が分かりやすい
- 企業の働き方文化も掲載
私はRemoguで週3社のペースで応募し、2週間で3社から書類通過の連絡をもらいました。
方法2:大手転職サイトのリモート検索機能を活用
大手転職サイトにも、リモートワーク求人の検索機能があります。
Green(グリーン)
- IT/Web業界特化
- 「リモートワーク可」で絞り込み可能
- 企業の雰囲気が分かる写真や動画が豊富
doda
- 「在宅勤務・リモートワーク」で検索
- 詳細条件で「完全在宅」を指定可能
- 大手企業の求人も多数
indeed
- 「リモートワーク エンジニア」で検索
- 全国の求人を網羅
- 新着求人のアラート設定が便利
検索する際は、必ず「リモートワーク」だけでなく「フルリモート」「完全在宅」などのキーワードも試しましょう。
方法3:転職エージェントにリモート希望を明確に伝える
転職エージェントを活用する際は、リモートワーク希望を最優先条件として伝えましょう。
リモートワーク求人に強いエージェント:
ワークポート
- IT/Web業界専門
- リモート求人の取り扱いが豊富
- レスポンスが早く、スピーディーな対応
レバテックキャリア
- エンジニア転職専門
- リモート可の求人を多数保有
- 技術理解が深いアドバイザーが担当
マイナビIT AGENT
- 20代・30代に強い
- 働き方の希望を丁寧にヒアリング
- 企業の働き方文化も詳しく教えてくれる
エージェントとの初回面談で、「リモートワーク必須」と明確に伝えることが重要です。私は3社のエージェントに登録し、それぞれにリモート希望を強調したところ、全体の約60%がリモート可の求人でした。
方法4:企業の採用ページを直接チェック
リモートワークに積極的な企業は、自社の採用ページで明確に打ち出しています。
チェックすべきポイント:
- 「リモートワーク制度」の有無
- 「働き方」「福利厚生」のページ
- 社員インタビューでのリモート言及
- オフィス写真(少ない場合はリモート中心の可能性)
リモートワークに積極的な企業の探し方:
- 「エンジニア リモートワーク 企業」で検索
- まとめ記事から企業リストを作成
- 各社の採用ページを直接確認
- Wantedlyで「リモートワーク」タグを検索
私はこの方法で20社のリストを作り、そのうち5社に直接応募しました。
方法5:SNSとコミュニティを活用する
TwitterやLinkedInで、リモートワーク求人の情報を収集できます。
Twitter活用法:
- 「#エンジニア募集 #リモートワーク」で検索
- 興味のある企業の採用アカウントをフォロー
- CTO・エンジニアマネージャーの投稿をチェック
LinkedIn活用法:
- プロフィールに「リモートワーク希望」と明記
- 「Open to work」機能で希望条件を設定
- リモート企業のエンジニアとつながる
エンジニアコミュニティ:
- connpass:リモートワーク企業主催の勉強会に参加
- Qiita:企業のテックブログをチェック
- Zenn:企業のエンジニアをフォロー
SNS経由での応募は、書類選考をスキップできるケースもあります。
方法6:スカウトサービスに登録する
スカウト型サービスに登録すると、リモート企業から直接オファーが届きます。
ビズリーチ
- ハイクラス向け
- リモート可の求人が多い
- 企業から直接スカウトが届く
Green
- カジュアル面談からスタート可能
- IT/Web企業からのスカウトが豊富
- マッチング率が高い
Wantedly
- 企業文化重視のマッチング
- 「話を聞いてみたい」から始められる
- リモート企業が多数登録
プロフィールには「リモートワーク希望」「勤務地不問」と明記することで、該当企業からのスカウト率が上がります。
方法7:フリーランス向けエージェントも検討する
正社員にこだわらなければ、フリーランスという選択肢もあります。
レバテックフリーランス
- リモート案件が豊富
- 高単価案件が多い
- 福利厚生サポートあり
Midworks
- 正社員並みの保障
- リモート案件に特化
- 給与保障制度あり
フリーランススタート
- 案件検索エンジン
- リモート案件を一括検索
- 複数エージェントを比較可能
フリーランスは給与が高い反面、保障が少ないため、自分の状況に合わせて検討しましょう。
リモートワーク求人を見極める10のチェックポイント
求人を見つけたら、以下のポイントを必ず確認しましょう。
チェック1:リモートワークの頻度と条件
確認すべきこと:
- 週何日リモート可能か
- 完全リモートかハイブリッドか
- 出社が必要な場面はあるか
- 試用期間中のリモート可否
求人票に「リモートワーク可」とあっても、実際は週3出社が必須のケースもあります。必ず詳細を確認しましょう。
チェック2:勤務可能な地域
確認すべきこと:
- 居住地の制限はあるか
- 地方在住でも可能か
- 海外からの勤務は可能か
- 転居を伴う場合の対応
完全リモートでも、「関東圏在住者限定」という条件がある企業もあります。
チェック3:コミュニケーションツールと会議の頻度
確認すべきこと:
- 使用するツール(Slack、Zoom、Teams等)
- オンライン会議の頻度
- 同期コミュニケーションの割合
- 勤務時間中の常時接続の有無
会議が多すぎると、リモートワークのメリットが薄れます。
チェック4:勤務時間の柔軟性
確認すべきこと:
- フレックスタイム制度の有無
- コアタイムの有無と時間帯
- 始業・終業時刻の自由度
- 時差のある地域からの勤務可否
リモートワークとフレックスタイムの両立ができる企業は、働きやすさが格段に上がります。
チェック5:機器とネット環境のサポート
確認すべきこと:
- PC・モニターの貸与
- ネット回線の補助金
- デスク・チェアの購入補助
- 光熱費の補助
私の会社では、月5,000円のリモートワーク手当が支給されています。
チェック6:評価制度と成果の測り方
確認すべきこと:
- リモートワーク下での評価方法
- 成果物ベースか時間ベースか
- 1on1の頻度
- 目標設定と振り返りの仕組み
リモートワークでは、成果が見えにくい分、評価制度が重要です。
チェック7:オンボーディングとメンター制度
確認すべきこと:
- 入社後の研修方法
- メンター・教育担当の有無
- 質問しやすい環境か
- ドキュメント整備の状況
未経験者の場合、リモートでの教育体制が整っているか特に重要です。
チェック8:チームビルディングと交流機会
確認すべきこと:
- オフラインイベントの頻度
- オンライン交流会の有無
- チームランチの制度
- 社内コミュニケーション活性化の取り組み
孤独感を感じないための施策があるかも確認しましょう。
チェック9:キャリアパスと成長機会
確認すべきこと:
- リモート勤務でもキャリアアップ可能か
- 技術学習のサポート
- カンファレンス参加の支援
- 社内勉強会の実施状況
リモートワークでも、成長機会が提供されているか確認が必要です。
チェック10:企業の文化とリモートワークへの本気度
確認すべきこと:
- 役員・マネージャーもリモートワークしているか
- リモートワーク導入の歴史(コロナ前から?)
- 社員のリモートワーク利用率
- リモートワーク制度の今後の方向性
経営陣がリモートワークを本気で推進しているかが、長期的な安心感につながります。
面接でリモートワーク条件を確認する質問例
面接では、以下の質問でリモートワークの実態を確認しましょう。
基本的な確認質問
「リモートワークの利用頻度や条件について、詳しく教えていただけますか?」
「現在、チームメンバーの方々はどのような勤務形態で働いていらっしゃいますか?」
「入社後、いつからリモートワークが可能でしょうか?」
踏み込んだ質問
「完全リモートで働いている社員の方はいらっしゃいますか?」
「リモートワークとオフィス勤務で、評価に差はありますか?」
「リモートワーク中のコミュニケーションで、工夫されていることはありますか?」
「オフィスへの出社が必要になるのは、どのような場合でしょうか?」
ネガティブチェック質問
「リモートワークで困ったこと、課題に感じていることはありますか?」
「今後、リモートワーク制度が変更される可能性はありますか?」
「コロナ後も、リモートワーク制度は継続する方針でしょうか?」
これらの質問で、求人票には書かれていない実態が見えてきます。
私がリモートワーク企業に転職するまでの実体験
最後に、私がどのようにリモートワーク企業を見つけ、転職したかをお話しします。
背景:なぜリモートワークを希望したか
私は都内のSIer企業で働いていましたが、片道1時間半の通勤に疲弊していました。1日3時間、月60時間を通勤に費やしているのが無駄に感じられ、リモートワーク可能な企業への転職を決意しました。
転職活動の流れ
1ヶ月目:情報収集フェーズ
- Remoguとワークポートに登録
- リモートワーク企業のリストを30社作成
- 各社の採用ページと口コミを確認
2ヶ月目:応募・選考フェーズ
- 15社に応募(完全リモート10社、ハイブリッド5社)
- 書類通過率:40%(6社)
- 一次面接:5社
3ヶ月目:最終選考・内定フェーズ
- 最終面接:3社
- 内定:2社(完全リモート1社、ハイブリッド1社)
- 完全リモートの企業を選択
成功のポイント
ポイント1:条件を明確にした 「完全リモート」「出社不要」という条件を最優先にし、それ以外の企業には応募しませんでした。
ポイント2:面接で徹底確認した 面接では必ず「本当に完全リモートか」「将来的に出社義務が発生する可能性はないか」を確認しました。
ポイント3:既存社員に聞いた 最終面接で「現在リモートワークされている社員の方とお話しできますか?」と依頼し、実態を確認しました。
転職後の感想
転職して1年が経ちましたが、完全リモートワークは期待以上に快適です。
良かった点:
- 通勤時間ゼロで、1日3時間を自由に使える
- 集中して開発に取り組める
- 家族との時間が増えた
- ストレスが大幅に減少
大変だった点:
- 最初は孤独感を感じた
- 自己管理能力が求められる
- オンオフの切り替えに慣れが必要
総合的には、リモートワーク企業への転職は大成功でした。
リモートワークで成功するための5つの心構え
リモートワーク企業に入社した後、成功するための心構えも紹介します。
心構え1:主体的なコミュニケーションを心がける
リモートワークでは、待っているだけでは情報が入ってきません。
- 分からないことは積極的に質問する
- 進捗は定期的に報告する
- 雑談も大切にする
私は毎日、朝会で「今日やること」、夕会で「今日やったこと」を報告しています。
心構え2:自己管理能力を高める
誰も見ていない環境では、自分を律する力が必要です。
- 作業時間と休憩時間を明確に分ける
- タスク管理ツールで進捗を可視化する
- 定期的に休憩を取り、リフレッシュする
私はポモドーロテクニック(25分作業・5分休憩)を活用しています。
心構え3:作業環境を整える
快適な作業環境は、生産性に直結します。
- 専用のデスクとチェアを用意
- デュアルモニターで作業効率アップ
- 照明と温度を適切に保つ
初期投資は必要ですが、長期的には十分元が取れます。
心構え4:オンオフを切り替える
在宅だと仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちです。
- 勤務時間を明確に決める
- 仕事用の服に着替える
- 終業時はPCをシャットダウンする
私は18時になったら、どんなにキリが悪くても必ず作業を止めるようにしています。
心構え5:孤独感への対処法を持つ
リモートワークの最大の課題は孤独感です。
- オンラインコミュニティに参加する
- コワーキングスペースを活用する
- 定期的にオフラインで人と会う
私は週1回、カフェやコワーキングスペースで作業するようにしています。
よくある質問と回答
リモートワーク求人について、よくある質問にお答えします。
Q1: 未経験でもリモートワーク可能な企業はありますか?
A: あります。ただし、完全リモートは少なく、ハイブリッドが多いです。
未経験の場合、最初の3〜6ヶ月は出社してOJTを受け、その後リモート可能になるパターンが一般的です。
Q2: リモートワークだと給与は下がりますか?
A: 企業によります。
地方在住者の場合、地域手当が減額されるケースもありますが、基本給は変わらないことが多いです。むしろ、リモートワークできる企業はWeb系企業が多く、給与水準が高い傾向にあります。
Q3: リモートワークでもキャリアアップできますか?
A: 可能ですが、自己アピールが重要です。
成果を可視化し、積極的に発信することで、オフィス勤務者と同等にキャリアアップできます。
Q4: 完全リモートの企業に地方から応募できますか?
A: 多くの企業で可能です。
ただし、年に数回の出社が必要な企業もあるため、その際の交通費や宿泊費の負担について確認しましょう。
Q5: リモートワークとフリーランスの違いは?
A: 雇用形態が異なります。
リモートワークは正社員として企業に所属し、給与・福利厚生があります。フリーランスは個人事業主として契約し、報酬が高い反面、保障が少ないです。
Q6: リモートワーク求人は倍率が高いですか?
A: 人気企業は高いですが、全体では普通の求人と変わりません。
Web系自社開発企業は倍率が高めですが、SIerのリモート可求人などは比較的競争率は低いです。
Q7: リモートワークの面接もオンラインですか?
A: 多くの企業でオンライン面接が可能です。
最終面接のみ対面を希望する企業もありますが、地方在住者の場合はすべてオンラインで対応してくれるケースが増えています。
まとめ:理想のリモートワーク環境を手に入れよう
リモートワーク求人を見つけることは、決して難しくありません。正しい方法で探し、見極めるポイントを押さえれば、必ず自分に合った企業と出会えます。
この記事のポイント:
- リモートワーク特化サイトと大手サイトを併用する
- 転職エージェントにリモート希望を明確に伝える
- 「リモートワーク可」の定義を必ず確認する
- 面接で詳細な勤務条件を質問する
- 企業のリモートワークへの本気度を見極める
- 入社後は主体的なコミュニケーションと自己管理が鍵
私の経験から言えることは、「妥協しない」ことが重要だということです。「週3リモートでもいいか」と妥協すると、結局通勤の負担が残ります。
完全リモートを希望するなら、完全リモートの企業だけに応募しましょう。選択肢は想像以上に多くあります。
2025年は、エンジニアにとってリモートワークがさらに一般化する年です。この機会を活かして、理想の働き方を実現してください。
あなたがリモートワークで、ストレスフリーに働けることを心から応援しています。
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