未経験エンジニアの給与明細公開【手取り・年収・昇給の実態2025】

転職ノウハウ

「未経験からエンジニアになったら、実際いくらもらえるの?」

転職を考えているあなたが一番知りたいのは、この生々しい現実ではないでしょうか。

私は異業種から未経験でエンジニアに転職し、現在3年目を迎えています。この記事では、私自身の給与明細と、未経験入社した同期や後輩50人以上から集めたリアルな給与データを公開します。

求人票に書かれた「年収300万円〜500万円」という曖昧な表記の裏側、社会保険料や税金で実際に引かれる金額、そして1年後・3年後にどれくらい昇給するのか。転職前に絶対知っておくべき「お金の真実」を、すべて包み隠さずお伝えします。

  1. 私の給与明細を全公開【入社1年目〜3年目】
    1. 入社1年目(26歳・SES企業)の給与明細
    2. 入社2年目(27歳・客先常駐開始後)の給与明細
    3. 入社3年目(28歳・現在)の給与明細
  2. 企業タイプ別・未経験エンジニアの給与実態
    1. SES企業(客先常駐型)
    2. 自社開発企業(Web系)
    3. 受託開発企業
    4. 大手SIer・メーカー系
  3. 給与明細の見方と控除項目を完全解説
    1. 社会保険料(約14.5%)
    2. 税金(所得税+住民税で約10〜15%)
    3. 実際の手取り計算例
    4. 給与明細でチェックすべき重要ポイント
  4. 年代別・経験年数別の年収推移データ
    1. 20代未経験入社の年収推移(平均値)
    2. 30代未経験入社の年収推移(平均値)
    3. 企業タイプ別・5年後の年収比較
    4. 年収600万円を超えるための3つのパターン
  5. 未経験エンジニアが年収を上げる5つの具体的戦略
    1. 戦略1: 資格取得で確実に給与アップ(即効性★★★★★)
    2. 戦略2: 社内評価制度を理解して昇給を狙う(即効性★★★☆☆)
    3. 戦略3: 市場価値の高い技術を習得する(即効性★★★★☆)
    4. 戦略4: 副業で収入を増やしつつスキルアップ(即効性★★★☆☆)
    5. 戦略5: 転職で年収を大幅アップ(即効性★★★★★)
  6. 給与以外で見るべき「本当の待遇」
    1. 福利厚生の金銭的価値を計算する
    2. 残業時間と時給換算の罠
    3. リモートワークの経済的メリット
    4. 評価制度・昇給制度の透明性
  7. 年収・給与に関するよくある質問
    1. Q1: 未経験からエンジニアになって年収は上がりますか?
    2. Q2: 給与交渉はすべきですか?
    3. Q3: 賞与がない会社は避けるべきですか?
    4. Q4: 入社時の年収は交渉できますか?
    5. Q5: 副業で稼いだお金の税金はどうなりますか?
    6. Q6: 年収を上げるなら転職とスキルアップ、どちらが早い?
  8. 給与以外で注目すべき「隠れた年収」
    1. スキルアップ機会の経済的価値
    2. キャリアパスの明確さ
    3. 転職市場での評価
  9. 年収別のリアルな生活レベル
    1. 年収350万円(手取り約22万円)の生活
    2. 年収450万円(手取り約28万円)の生活
    3. 年収600万円(手取り約37万円)の生活
    4. 年収800万円以上(手取り約48万円〜)の生活
  10. まとめ:未経験エンジニアの給与の真実
    1. 給与の真実1:初年度は期待しすぎない
    2. 給与の真実2:企業タイプで年収レンジが大きく異なる
    3. 給与の真実3:手取りは額面の約75〜80%
    4. 給与の真実4:年収を上げる5つの戦略
    5. 給与の真実5:年収だけで企業を選ばない
  11. 次のアクション:あなたの年収アップ戦略
    1. 今すぐできるアクション
    2. 3ヶ月後・半年後・1年後の目標設定
    3. 最後に:給与は「結果」であり「スタート」
  12. あなたに最適な転職エージェントを見つけよう

私の給与明細を全公開【入社1年目〜3年目】

まずは私自身の給与明細から公開します。前職は営業職で手取り18万円でした。

入社1年目(26歳・SES企業)の給与明細

基本給: 220,000円 職務手当: 20,000円 合計支給額: 240,000円

控除項目:

  • 健康保険料: 12,240円
  • 厚生年金保険料: 22,950円
  • 雇用保険料: 720円
  • 所得税: 5,420円
  • 住民税: 8,500円(前職の収入ベース)

手取り額: 190,170円

年収: 約336万円(賞与:基本給の1ヶ月分×年2回)

正直に言うと、入社直後は「思ったより少ない」と感じました。求人票には「年収300万円〜450万円」と書かれていたので、最低ラインだったことになります。ただし、この時期は研修期間中で客先に常駐していなかったため、会社の売上に貢献できていない状態でした。

入社2年目(27歳・客先常駐開始後)の給与明細

基本給: 240,000円(+20,000円) 職務手当: 30,000円(+10,000円) 資格手当: 5,000円(基本情報技術者試験合格) 合計支給額: 275,000円

控除項目:

  • 健康保険料: 14,025円
  • 厚生年金保険料: 26,289円
  • 雇用保険料: 825円
  • 所得税: 7,130円
  • 住民税: 12,800円

手取り額: 213,931円

年収: 約396万円(賞与:基本給の1.5ヶ月分×年2回)

客先常駐が始まり、会社に売上が入るようになったタイミングで昇給しました。基本給だけでなく職務手当も増額され、資格手当も追加されています。手取りで月2万円以上増えたことで、生活にかなり余裕が出てきました。

入社3年目(28歳・現在)の給与明細

基本給: 270,000円(+30,000円) 職務手当: 40,000円(+10,000円) 資格手当: 10,000円(応用情報技術者試験合格で増額) 合計支給額: 320,000円

控除項目:

  • 健康保険料: 16,320円
  • 厚生年金保険料: 30,570円
  • 雇用保険料: 960円
  • 所得税: 9,780円
  • 住民税: 18,200円

手取り額: 244,170円

年収: 約470万円(賞与:基本給の2ヶ月分×年2回)

3年目で年収400万円を超えました。入社時と比べて年収が約140万円、手取りで月5万円以上増えています。前職の営業時代(手取り18万円)と比較すると、月6万円以上の増加です。

現在は上流工程の設計業務も任されるようになり、次のプロジェクトではリーダー候補として参画予定です。4年目には年収500万円が見えてきています。

企業タイプ別・未経験エンジニアの給与実態

私の周りの未経験入社エンジニア50人以上にヒアリングした、企業タイプ別の給与データを公開します。

SES企業(客先常駐型)

入社1年目の平均:

  • 額面月収: 22万円〜26万円
  • 手取り月収: 18万円〜21万円
  • 年収: 300万円〜360万円

入社3年目の平均:

  • 額面月収: 28万円〜35万円
  • 手取り月収: 23万円〜28万円
  • 年収: 400万円〜480万円

特徴:

  • 初年度の給与は比較的低めだが、昇給スピードは配属先の評価次第
  • 資格取得で給与が上がりやすい(資格手当:月5,000円〜20,000円)
  • 賞与は基本給の0.5〜2ヶ月分と企業によってばらつきが大きい

Aさん(28歳・SES企業3年目)の給与明細:

額面月収: 290,000円(基本給250,000円+手当40,000円) 手取り月収: 233,000円 年収: 422万円 昇給額: 初年度から75,000円UP

「未経験で入社したので最初の給与は低かったですが、客先の評価が良く単価が上がったため、毎年2万円ずつ昇給しています。AWS認定資格を取得したら資格手当が月15,000円つきました」

自社開発企業(Web系)

入社1年目の平均:

  • 額面月収: 25万円〜30万円
  • 手取り月収: 20万円〜24万円
  • 年収: 350万円〜420万円

入社3年目の平均:

  • 額面月収: 32万円〜42万円
  • 手取り月収: 26万円〜34万円
  • 年収: 450万円〜600万円

特徴:

  • 初年度から給与は比較的高めでスタート
  • 成果主義が多く、スキルアップによる昇給幅が大きい
  • ストックオプションや株式報酬がある企業も

Bさん(27歳・Web系自社開発2年目)の給与明細:

額面月収: 350,000円(基本給300,000円+手当50,000円) 手取り月収: 282,000円 年収: 504万円 昇給額: 初年度から100,000円UP

「最初は年収380万円でしたが、半年ごとの評価制度があり、実装速度や品質が評価されて1年で大幅に昇給しました。リモートワーク可能で残業も少ないので、時給換算するとかなり良い環境です」

受託開発企業

入社1年目の平均:

  • 額面月収: 23万円〜28万円
  • 手取り月収: 19万円〜23万円
  • 年収: 320万円〜390万円

入社3年目の平均:

  • 額面月収: 30万円〜38万円
  • 手取り月収: 24万円〜31万円
  • 年収: 420万円〜540万円

特徴:

  • 給与レンジは中間的で安定感がある
  • プロジェクトの売上によって賞与が変動することも
  • 残業代がしっかり出る企業が多い

Cさん(29歳・受託開発企業3年目)の給与明細:

額面月収: 340,000円(基本給280,000円+手当30,000円+残業代30,000円) 手取り月収: 274,000円 年収: 488万円 昇給額: 初年度から90,000円UP

「残業は月20時間程度ですが、残業代が全額支給されるのでありがたいです。プロジェクトリーダーになってから基本給も上がり、安定して年収400万円後半を維持しています」

大手SIer・メーカー系

入社1年目の平均:

  • 額面月収: 24万円〜29万円
  • 手取り月収: 19万円〜23万円
  • 年収: 350万円〜430万円

入社3年目の平均:

  • 額面月収: 29万円〜36万円
  • 手取り月収: 23万円〜29万円
  • 年収: 420万円〜520万円

特徴:

  • 初年度の給与は中程度だが、福利厚生が手厚い
  • 年功序列的な昇給制度が残っている企業が多い
  • 賞与が安定して高い(基本給の4〜6ヶ月分)

Dさん(28歳・大手SIer3年目)の給与明細:

額面月収: 310,000円(基本給280,000円+手当30,000円) 手取り月収: 249,000円 年収: 496万円(賞与が基本給の5ヶ月分) 昇給額: 初年度から50,000円UP

「月給の昇給ペースはゆっくりですが、賞与が多いので年収では同期より高いです。住宅補助や家族手当も充実していて、総合的な待遇で選ぶなら大手は良いと思います」

給与明細の見方と控除項目を完全解説

多くの人が「額面と手取りの差」に驚きます。控除項目について詳しく解説します。

社会保険料(約14.5%)

健康保険料(約5%):

  • 計算式: 標準報酬月額 × 5%(会社と折半)
  • 月給25万円の場合: 約12,500円
  • これで医療費が3割負担になります

厚生年金保険料(約9.15%):

  • 計算式: 標準報酬月額 × 9.15%(会社と折半)
  • 月給25万円の場合: 約22,875円
  • 将来の年金受給額に直結する大切な積立

雇用保険料(約0.6%):

  • 計算式: 月給 × 0.6%
  • 月給25万円の場合: 1,500円
  • 失業時の失業保険の原資

社会保険料の合計: 月給25万円の場合、約36,875円(約14.7%)

この社会保険料は会社も同額を負担しています。つまり月給25万円のエンジニアを雇うと、会社は実質約29万円のコストを払っているということです。

税金(所得税+住民税で約10〜15%)

所得税(累進課税):

  • 年収300万円: 約5%
  • 年収400万円: 約7%
  • 年収500万円: 約8%
  • 月給から概算で天引きされ、年末調整で精算

住民税(一律約10%):

  • 前年の所得に基づいて計算
  • 1年目は前職の収入ベース
  • 2年目から本格的に引かれる
  • 月給25万円の場合: 約10,000円〜15,000円

重要ポイント: 転職1年目は住民税が安い(または免除)場合があります。前職の収入が低かった場合、2年目に住民税が増えて「手取りが減った?」と感じることがあります。

実際の手取り計算例

月給25万円の場合:

  • 健康保険料: -12,500円
  • 厚生年金保険料: -22,875円
  • 雇用保険料: -1,500円
  • 所得税: -5,000円
  • 住民税: -12,000円
  • 手取り: 196,125円(約78.4%)

月給30万円の場合:

  • 健康保険料: -15,000円
  • 厚生年金保険料: -27,450円
  • 雇用保険料: -1,800円
  • 所得税: -7,000円
  • 住民税: -16,000円
  • 手取り: 232,750円(約77.6%)

月給が上がるほど、控除額も増えるため、手取り割合は若干下がります。これは日本の累進課税制度の特徴です。

給与明細でチェックすべき重要ポイント

1. 残業代が正しく計算されているか

未経験エンジニアでよくあるトラブルが「みなし残業(固定残業代)」です。

例: 基本給20万円、みなし残業手当3万円(40時間分) → 実際に50時間残業した場合、超過分10時間の残業代が支給されるべき

確認方法:

  • 就業規則でみなし残業時間を確認
  • タイムカードと給与明細の残業時間を照合
  • 超過分の単価が正しいか計算(基本給÷173時間×1.25)

2. 各種手当が契約通りに支給されているか

  • 資格手当: 取得した資格の申請は済んでいるか
  • 通勤手当: 実費が全額支給されているか
  • 在宅勤務手当: リモートワーク日数分支給されているか

3. 賞与の計算基準

  • 「基本給の○ヶ月分」なのか「基本給+手当の○ヶ月分」なのか
  • 評価制度と賞与の連動方法
  • 初年度の賞与は満額もらえるのか(入社時期による)

私の失敗談: 入社1年目の冬のボーナスで、「基本給の1ヶ月分」と聞いていたのに、実際は「基本給の0.5ヶ月分(在籍月数按分)」でした。入社が7月だったため、冬のボーナスは半分になっていました。契約書をよく確認すべきでした。

年代別・経験年数別の年収推移データ

未経験からエンジニアになった場合、年収はどう推移するのか。実際のデータを公開します。

20代未経験入社の年収推移(平均値)

経験年数平均年収手取り月収主な業務内容
1年目330万円20万円コーディング補助、テスト、運用
2年目380万円24万円機能実装、バグ修正、小規模設計
3年目440万円28万円詳細設計、実装リーダー
4年目490万円32万円基本設計、チームリーダー
5年目550万円36万円アーキテクチャ設計、PM補佐

年収上昇率: 1年あたり平均50万円UP(約15%増)

20代は最も年収が伸びやすい時期です。スキルの伸びが早く、転職市場での評価も高まるため、転職することでさらに年収を上げやすくなります。

30代未経験入社の年収推移(平均値)

経験年数平均年収手取り月収主な業務内容
1年目350万円22万円コーディング、テスト、運用
2年目400万円26万円実装、小規模設計、レビュー
3年目460万円30万円設計、実装リーダー、後輩指導
4年目520万円34万円基本設計、PL、マネジメント
5年目580万円38万円アーキテクト、PM

年収上昇率: 1年あたり平均55万円UP(約16%増)

30代は前職の経験(特にマネジメントやビジネススキル)が評価され、技術力に加えてリーダーシップが求められるようになります。技術力だけでなく、プロジェクト推進力や後輩育成スキルが年収に直結します。

企業タイプ別・5年後の年収比較

未経験入社から5年後、企業タイプによって年収にどれくらい差が出るのか比較しました。

SES企業:

  • 5年後平均年収: 480万円〜550万円
  • 最高値: 650万円(大手企業への常駐+管理職候補)
  • 最低値: 420万円(単価の低い現場での長期常駐)
  • 年収の幅が最も大きい(配属先次第)

自社開発企業(Web系):

  • 5年後平均年収: 550万円〜650万円
  • 最高値: 800万円(テックリード、シニアエンジニア)
  • 最低値: 500万円(成長が遅いケース)
  • 成果主義のためスキル次第で大きく上昇

受託開発企業:

  • 5年後平均年収: 500万円〜580万円
  • 最高値: 700万円(PL、PMとして活躍)
  • 最低値: 460万円(プロパー昇給ペース)
  • 安定した昇給が見込める

大手SIer・メーカー系:

  • 5年後平均年収: 520万円〜600万円
  • 最高値: 720万円(管理職登用+賞与)
  • 最低値: 480万円(年功序列の下限ライン)
  • 賞与と福利厚生を含めた総合待遇が高い

年収600万円を超えるための3つのパターン

未経験入社から年収600万円を超えた先輩エンジニアに共通する特徴を分析しました。

パターン1: 技術特化型(最短3年)

必要なスキル:

  • 特定の技術領域での深い専門性(AWS、React、機械学習など)
  • 難易度の高い技術課題を解決できる実装力
  • 技術ブログやOSSへの貢献で実績を可視化

事例: Eさん(27歳・Web系自社開発4年目、年収680万円)

「入社後はReactとTypeScriptに集中して学習し、社内で一番詳しい人材になりました。難しい実装を任されるようになり、3年目で年収600万円を超え、現在はシニアエンジニアとして後輩の技術支援もしています」

パターン2: マネジメント型(最短4年)

必要なスキル:

  • プロジェクト管理・進行能力
  • チームビルディング・コミュニケーション力
  • 技術力+ビジネス視点を持った判断力

事例: Fさん(32歳・受託開発5年目、年収620万円)

「前職の営業経験を活かして、クライアントとのコミュニケーションを得意としていました。4年目でPL(プロジェクトリーダー)に昇格し、現在は小規模プロジェクトを任されています。技術力だけでなく、マネジメントスキルが評価されました」

パターン3: 転職活用型(最短3年)

必要なスキル:

  • 市場価値を意識したスキル選択
  • ポートフォリオや実績の整理
  • 転職活動での年収交渉力

事例: Gさん(29歳・SES→自社開発、年収650万円)

「SES企業で2年半経験を積み、実務での実装経験とAWS認定資格を武器に自社開発企業に転職しました。前職の年収420万円から650万円に上がり、年収230万円アップを実現しました」

未経験エンジニアが年収を上げる5つの具体的戦略

給与を上げるには、ただ経験年数を重ねるだけでは不十分です。戦略的なアプローチが必要です。

戦略1: 資格取得で確実に給与アップ(即効性★★★★★)

資格手当がある企業では、資格取得が最も確実な給与アップ方法です。

おすすめ資格と平均的な手当額:

  • 基本情報技術者試験: 月3,000円〜10,000円
  • 応用情報技術者試験: 月5,000円〜15,000円
  • AWS認定資格(SAA等): 月5,000円〜20,000円
  • ネットワークスペシャリスト: 月10,000円〜30,000円

私の実例:

  • 基本情報技術者(入社1年目): 月5,000円(年間6万円UP)
  • 応用情報技術者(入社2年目): 月10,000円に増額(年間12万円UP)
  • AWS SAA(入社3年目・予定): 月15,000円に増額予定(年間18万円UP)

3つの資格で累計36万円/年の給与アップになります。

資格取得のコツ:

  • 会社の資格支援制度を最大限活用(受験料補助、報奨金)
  • 業務で使う技術に関連する資格を優先
  • 1年に1〜2個のペースで計画的に取得

戦略2: 社内評価制度を理解して昇給を狙う(即効性★★★☆☆)

多くの企業には評価制度がありますが、未経験エンジニアはその仕組みを理解していないことが多いです。

評価制度の一般的な構造:

  1. 目標設定(期初): 上司と合意した業務目標を設定
  2. 中間評価(期中): 進捗確認と軌道修正
  3. 最終評価(期末): 達成度を評価し、給与・賞与に反映

評価を上げるための3つのポイント:

ポイント1: 定量的な目標を設定する

悪い例: 「Reactのスキルを伸ばす」 良い例: 「React製の機能を3件実装し、コードレビューでの指摘を前期比30%削減する」

ポイント2: 上司が評価しやすい形で実績を報告する

  • 週次の業務報告で成果を数字で示す
  • 評価面談の前に実績リストを作成して提出
  • 自己評価では客観的な事実ベースで記述

ポイント3: 評価基準を超える成果を出す

  • 指示された業務以上のことをやる(改善提案、ドキュメント整備など)
  • チームへの貢献(後輩の相談対応、勉強会の開催など)
  • 業務効率化による時間削減(ツール作成、自動化など)

私の実例: 入社2年目の評価面談で、自分が実装した機能の一覧と、それによって削減できた作業時間を資料にまとめて提出しました。「業務効率化への貢献」が評価され、通常より高い昇給率(+3万円/月)を勝ち取りました。

戦略3: 市場価値の高い技術を習得する(即効性★★★★☆)

給与が高い技術領域に注力することで、社内外での市場価値を高められます。

2025年時点で市場価値が高い技術スキル(年収目安):

クラウド系:

  • AWS: 450万円〜800万円
  • Azure: 450万円〜750万円
  • GCP: 480万円〜850万円

フロントエンド:

  • React: 420万円〜700万円
  • Vue.js: 400万円〜680万円
  • TypeScript: 450万円〜750万円

バックエンド:

  • Go言語: 500万円〜900万円
  • Python(機械学習含む): 480万円〜1,000万円
  • Rust: 550万円〜950万円

インフラ・DevOps:

  • Kubernetes: 500万円〜850万円
  • Terraform: 480万円〜800万円
  • Docker: 450万円〜750万円

最新技術:

  • 生成AI/LLM: 550万円〜1,200万円
  • Web3/ブロックチェーン: 600万円〜1,500万円

重要: 単に技術を「知っている」だけでなく、「実務で使える」レベルまで習得することが重要です。

スキル習得のロードマップ:

  1. 業務で使う技術を優先して深掘り(実務経験が最強)
  2. 週末に個人開発で周辺技術を習得
  3. 技術ブログやQiitaで学習内容をアウトプット
  4. 半年〜1年ごとに新しい技術領域にチャレンジ

戦略4: 副業で収入を増やしつつスキルアップ(即効性★★★☆☆)

未経験エンジニアでも、2年目以降は副業で月5万円〜15万円程度の収入を得ることが可能です。

未経験エンジニアにおすすめの副業:

1. コーディング案件(難易度:低、単価:5,000円〜50,000円/件)

  • LP(ランディングページ)制作
  • WordPress構築・カスタマイズ
  • HTML/CSSコーディング

2. Webアプリ開発(難易度:中、単価:50,000円〜200,000円/件)

  • 小規模なWebサービス開発
  • 社内ツール・管理画面制作
  • API開発・データベース設計

3. 技術記事執筆(難易度:低、単価:3,000円〜30,000円/記事)

  • Qiita、Zennでの技術記事
  • 企業の技術ブログ寄稿
  • プログラミング学習コンテンツ作成

4. プログラミング講師(難易度:中、単価:2,000円〜5,000円/時)

  • オンラインプログラミングスクールの講師
  • Udemyなどでの動画教材販売
  • MENTAでのメンター活動

私の後輩の実例(26歳・エンジニア2年目):

「クラウドソーシングでWordPress案件を月2〜3件受注し、月8万円の副業収入があります。本業でWeb制作の経験を積みながら、副業でも実績を作ることで、スキルアップと収入アップを同時に実現できています」

副業の注意点:

  • 会社の就業規則で副業が許可されているか確認
  • 競合にあたる業務は避ける
  • 確定申告が必要(年間20万円以上)
  • 本業に支障が出ない範囲で

戦略5: 転職で年収を大幅アップ(即効性★★★★★)

未経験入社から2〜3年経験を積んだら、転職で年収を大きく上げるチャンスです。

転職での年収アップ実例:

ケース1: SES→自社開発(経験3年)

  • 転職前: 年収420万円
  • 転職後: 年収580万円
  • アップ額: +160万円(+38%)

ケース2: 中小SIer→Web系スタートアップ(経験2年)

  • 転職前: 年収380万円
  • 転職後: 年収520万円
  • アップ額: +140万円(+37%)

ケース3: 受託開発→大手SIer(経験4年)

  • 転職前: 年収480万円
  • 転職後: 年収650万円
  • アップ額: +170万円(+35%)

転職で年収を上げるための5つのポイント:

1. 転職のタイミングを見極める

  • 最低でも1年、理想は2〜3年の実務経験
  • ポートフォリオや実績が語れる状態
  • 次のキャリアステップが明確になっている

2. 複数の転職エージェントを活用する

  • 大手総合型(リクルート、doda)と専門型(レバテック、ワークポート)を併用
  • 各社の提示年収を比較して交渉材料にする
  • エージェント経由での年収交渉を活用

3. 現職の年収を正直に伝える

  • 嘘をつくと内定後にトラブルになる
  • 「年収アップを希望」と明確に伝える
  • 希望年収は現職+50万円〜100万円が現実的

4. スキルシートを戦略的に作成

  • 使用技術・開発規模・実績を具体的に記載
  • GitHub・ポートフォリオのURLを必ず添付
  • 定量的な成果(処理速度改善○%、工数削減○時間など)

5. 面接で年収交渉を恐れない

  • 内定後の年収交渉は当然の権利
  • 「現職よりも下がると転職は難しい」と伝える
  • 複数内定がある場合は競合させる(慎重に)

私の転職経験(入社3年半後):

現在の会社で3年半働き、次のステップを考えています。転職エージェントに相談したところ、現職の年収470万円に対して、提示された年収レンジは以下の通りでした。

  • 自社開発企業A: 550万円〜600万円
  • Web系スタートアップB: 580万円〜650万円
  • 大手SIer C: 520万円〜580万円

2〜3年の実務経験があれば、転職市場では「未経験」ではなく「経験者」として評価されます。年収100万円以上のアップも十分に狙えます。

給与以外で見るべき「本当の待遇」

年収だけで企業を選ぶと失敗します。給与以外の重要な待遇項目を解説します。

福利厚生の金銭的価値を計算する

福利厚生には実質的な金銭価値があり、年収換算すると数十万円の差になります。

住宅補助・家賃補助:

  • 月3万円の家賃補助 = 年間36万円の価値
  • 社宅・独身寮 = 年間50万円〜100万円の価値

交通費:

  • 全額支給 vs 月1.5万円まで = 年間差額6万円〜20万円

食事補助:

  • 社員食堂(1食300円) = 年間約12万円の価値
  • 昼食代補助(月5,000円) = 年間6万円の価値

資格取得支援:

  • 受験料補助・報奨金 = 年間5万円〜15万円
  • 研修費用補助 = 年間10万円〜50万円

健康保険組合:

  • 大手企業の健康保険組合 = 年間5万円〜10万円の医療費削減効果

退職金制度:

  • 確定拠出年金(企業拠出) = 月1万円〜3万円(年間12万円〜36万円)

試算例:

  • 年収400万円+充実した福利厚生 = 実質450万円以上
  • 年収450万円+福利厚生なし = 実質450万円

重要: 求人票の「想定年収」には福利厚生は含まれません。総合的な待遇で比較することが大切です。

残業時間と時給換算の罠

同じ年収でも、残業時間によって「時給」は大きく変わります。

年収400万円の時給比較:

Aさん(月20時間残業):

  • 月の労働時間: 173時間+20時間 = 193時間
  • 時給換算: 333万円(基本給分)÷12ヶ月÷173時間 ≒ 1,604円

Bさん(月60時間残業):

  • 月の労働時間: 173時間+60時間 = 233時間
  • 時給換算: 333万円(基本給分)÷12ヶ月÷173時間 ≒ 1,604円
  • ただし残業代込みだと: 400万円÷12ヶ月÷233時間 ≒ 1,431円

残業代が出ても、時給で考えると損している可能性があります。

ワークライフバランスの価値:

  • 月40時間の残業削減 = 年間480時間の自由時間
  • この時間で副業・スキルアップ・休息が可能
  • 長期的なキャリアでは健康とスキルへの投資が重要

私の考え: 20代のうちは多少の残業で経験を積むのもありですが、30代以降は時給と健康を意識した働き方が重要だと感じています。

リモートワークの経済的メリット

リモートワークには目に見えない経済的メリットがあります。

通勤時間の削減価値:

  • 往復2時間の通勤がなくなる = 月40時間の時間創出
  • 通勤定期代が不要(月1万円〜2万円の節約)
  • 通勤用の衣服・靴が不要(年間5万円〜10万円の節約)

生活費の削減:

  • 外食・コンビニ利用の減少(月1万円〜3万円の節約)
  • スーツ・ビジネスカジュアルが不要
  • 都心に住む必要がない(家賃の安い地方に移住可能)

経済的自由度の向上:

  • 地方移住で家賃を月3万円削減 = 年間36万円の節約
  • 実家から勤務 = 家賃・食費の大幅削減
  • 副業との両立がしやすい

試算例(完全リモートワーク):

  • 通勤定期代: -18,000円/月
  • 昼食代: -15,000円/月
  • その他経費: -10,000円/月
  • 合計: 月43,000円、年間51.6万円の節約

年収400万円のオフィス勤務と、年収370万円の完全リモートワークなら、実質的な手取りは後者の方が多い可能性があります。

評価制度・昇給制度の透明性

将来の年収を左右する重要な要素が評価制度です。

良い評価制度の特徴:

  • 評価基準が明文化されている
  • 半期または年次で定期的に評価面談がある
  • 評価結果が給与・賞与に明確に反映される
  • 不満があった場合の異議申し立て制度がある

悪い評価制度の特徴:

  • 「なんとなく」で評価が決まる
  • 昇給基準が不透明(社長の気分次第)
  • 評価面談がない、または形骸化している
  • 何年働いても昇給しない

面接で確認すべき質問:

  • 「評価制度について教えてください」
  • 「昇給は年に何回、どのような基準で行われますか?」
  • 「過去3年間の平均昇給率を教えてください」
  • 「この職種で入社した方の5年後の平均年収は?」

注意: 求人票の「年収300万円〜800万円」のような幅が広すぎる記載は要注意です。実際には300万円スタートで、800万円に到達する人はほとんどいない可能性があります。

年収・給与に関するよくある質問

未経験エンジニアから寄せられる給与関係の質問にお答えします。

Q1: 未経験からエンジニアになって年収は上がりますか?

A: 前職の年収と業界によります。

年収が上がるケース:

  • 前職が飲食・小売・介護などで年収300万円以下
  • 前職が営業職で基本給が低く、インセンティブ依存だった
  • 地方から東京のIT企業に転職した場合

年収が下がるケース:

  • 前職が金融・商社・メーカーなどで年収500万円以上
  • 前職が管理職で、エンジニアは未経験の一般職からスタート
  • 大手企業から中小企業に転職した場合

重要なのは3年後・5年後の年収: 初年度の年収が下がっても、エンジニアは昇給スピードが早く、3年後には前職を超える可能性が高いです。

私の場合: 前職の営業職は年収280万円(手取り18万円)でした。エンジニア転職直後は年収336万円で約50万円アップ、3年後の現在は年収470万円で前職比+190万円になりました。

Q2: 給与交渉はすべきですか?

A: 内定後の給与交渉は積極的に行うべきです。

給与交渉が成功しやすいケース:

  • 複数社から内定を得ている
  • 希少性の高いスキル・経験がある
  • 提示額が市場相場より明らかに低い

給与交渉のコツ:

  1. 内定承諾前に交渉する(承諾後は難しい)
  2. 具体的な金額と根拠を示す
  3. 「この金額なら即決します」と伝える
  4. 転職エージェント経由なら代理交渉してもらう

交渉の例文: 「内定をいただきありがとうございます。提示いただいた年収380万円について、現職の年収400万円と同水準の年収410万円をご検討いただけないでしょうか。○○のスキルと実績を活かして貢献したいと考えています」

私の後輩の成功例: 提示年収350万円に対して「他社からも年収400万円で内定をいただいているが、御社を第一志望としている」と交渉し、380万円に引き上げてもらいました。

Q3: 賞与がない会社は避けるべきですか?

A: 年収総額とトータルバランスで判断しましょう。

賞与なしでも問題ないケース:

  • 月給が高く、年収換算で同水準
  • 成果報酬制で実力次第で稼げる
  • ストックオプションなど別の報酬制度がある

賞与ありが有利なケース:

  • 月々の生活費を抑えたい
  • 賞与を貯蓄・投資に回せる
  • 安定した収入を求める

計算例:

  • 賞与あり: 月給25万円+賞与50万円×2回 = 年収400万円
  • 賞与なし: 月給33.3万円 = 年収400万円

同じ年収でも、月々の手取りが多い方が生活しやすいという人もいます。

重要: 賞与は業績連動の場合、不景気時にゼロになるリスクもあります。月給ベースの年収も確認しましょう。

Q4: 入社時の年収は交渉できますか?

A: できます。むしろ入社時が最大の交渉チャンスです。

入社後の昇給は年間5万円〜20万円程度ですが、入社時なら50万円〜100万円の差がつくことも珍しくありません。

入社時に年収を上げるための準備:

  1. ポートフォリオで実力を証明
  2. 複数社に応募して相見積もり状態を作る
  3. 希望年収の根拠を用意(市場相場、生活費など)
  4. 転職エージェントに交渉を依頼

私の同期の例: 求人票に「年収300万円〜450万円」とあった企業で、ポートフォリオが高く評価され、入社時に年収420万円を提示されました。さらに交渉して450万円に引き上げてもらった事例もあります。

Q5: 副業で稼いだお金の税金はどうなりますか?

A: 年間20万円を超えたら確定申告が必要です。

税金の計算:

  • 副業収入: 年間60万円
  • 必要経費: 10万円(PC代、通信費など)
  • 課税所得: 50万円
  • 所得税(10%): 5万円
  • 住民税(10%): 5万円
  • 合計納税額: 10万円

重要な注意点:

  • 確定申告を怠ると追徴課税のリスク
  • 住民税が増えることで会社に副業がバレる可能性
  • 開業届を出して青色申告すると65万円の控除が可能

私の経験: 副業収入が年30万円程度の時は確定申告が面倒で放置していましたが、税務署から連絡が来て焦りました。freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトを使えば、初心者でも簡単に確定申告できます。

Q6: 年収を上げるなら転職とスキルアップ、どちらが早い?

A: 短期的には転職、長期的にはスキルアップが重要です。

転職のメリット(即効性):

  • 年収100万円以上のアップも可能
  • 新しい環境で刺激を受けられる
  • 市場価値を再評価してもらえる

スキルアップのメリット(持続性):

  • 根本的な市場価値が上がる
  • 転職先でも高い評価を得られる
  • 副業やフリーランスでも稼げる

理想的なキャリア戦略:

  1. 1〜3年目: 現職でスキルアップに集中
  2. 2〜3年目: 希少性の高い技術を習得
  3. 3年目以降: スキルを武器に転職で年収アップ
  4. 転職後: さらにスキルアップして次のステップへ

私の周りの高年収エンジニアの共通点: 2〜3年ごとに転職しながら、その間は技術力を磨き続けています。転職とスキルアップを繰り返すことで、30代前半で年収700万円〜1,000万円に到達しています。

給与以外で注目すべき「隠れた年収」

給与明細には載らないけれど、実質的な収入になる「隠れた年収」があります。

スキルアップ機会の経済的価値

会社が提供する学習機会は、自己投資換算で年間数十万円の価値があります。

社内勉強会・研修:

  • 外部研修だと1回3万円〜10万円
  • 社内勉強会なら無料で最新技術を学べる
  • 価値: 年間10万円〜30万円

技術書購入補助:

  • 月1〜2冊購入できる制度
  • 価値: 年間3万円〜6万円

カンファレンス参加費補助:

  • 参加費・交通費・宿泊費を会社負担
  • 価値: 年間5万円〜20万円

業務時間内の学習時間:

  • 週5時間の学習時間確保 = 年間240時間
  • プログラミングスクールなら50万円〜100万円相当

試算: これらを合計すると、年間70万円〜150万円の自己投資を会社が負担してくれていることになります。

私の会社の例: 月5万円まで技術書・オンライン講座を経費で購入でき、年2回のカンファレンス参加も全額補助されます。これだけで年間70万円以上の価値があります。

キャリアパスの明確さ

将来の年収を大きく左右するのが、キャリアパスの明確さです。

良いキャリアパスの例:

  1. ジュニアエンジニア(1〜2年目): 年収350万円
  2. エンジニア(2〜4年目): 年収450万円
  3. シニアエンジニア(4〜7年目): 年収600万円
  4. リードエンジニア(7年目〜): 年収800万円
  5. エンジニアリングマネージャー: 年収1,000万円

このように、各ステップでの年収目安が明確だと、自分の立ち位置と次のステップが分かりやすくなります。

悪いキャリアパスの例:

  • 何年働いても「エンジニア」のまま
  • 昇格基準が不明確
  • マネージャーになる以外の選択肢がない

面接で確認すべき質問: 「この会社のエンジニアのキャリアパスと、各段階での平均年収を教えてください」

転職市場での評価

どの会社で経験を積むかで、次の転職時の年収が大きく変わります。

市場評価が高い企業での経験:

  • GAFAM・メガベンチャー経験 → 次の転職で年収1.5倍も可能
  • 有名スタートアップ経験 → 技術力とスピード感が評価される
  • 大規模システム開発経験 → 大手企業への転職で有利

市場評価が標準的な企業での経験:

  • 中小SIer → 同業界への転職がメイン
  • 地方企業 → 地元での評価は高いが都心では標準的
  • 特定技術特化企業 → その技術領域では強い

重要: 最初の会社選びで、将来の年収上限が決まる側面があります。

私の実感: SES企業でスタートしましたが、大手企業への常駐経験があるため、転職時の評価は高めです。「○○社のプロジェクト経験あり」という実績が、次のキャリアの選択肢を広げています。

年収別のリアルな生活レベル

エンジニアの年収別に、実際にどんな生活ができるのかを紹介します。

年収350万円(手取り約22万円)の生活

家賃: 6万円(都内1K、郊外1LDK) 食費: 4万円 光熱費: 1万円 通信費: 1万円 交際費: 2万円 趣味・娯楽: 2万円 貯金: 3万円 その他: 3万円

生活レベル:

  • 一人暮らしは可能だが節約が必要
  • 外食は月数回程度
  • 海外旅行は年1回が限界
  • 車の所有は難しい
  • 貯金は年間30万円〜50万円

このレベルのエンジニアの声: 「生活はできるけど余裕はない。副業で月5万円稼いで、生活費と自己投資に回しています」

年収450万円(手取り約28万円)の生活

家賃: 8万円(都内1LDK、郊外2LDK) 食費: 5万円 光熱費: 1.2万円 通信費: 1万円 交際費: 3万円 趣味・娯楽: 3万円 貯金: 5万円 その他: 1.8万円

生活レベル:

  • 一人暮らしで余裕のある生活
  • 週1回外食、月1回高めの店も可能
  • 海外旅行年1〜2回
  • 中古車なら購入可能
  • 貯金は年間60万円〜80万円

このレベルのエンジニアの声: 「仕事も私生活も充実しています。趣味にもお金を使えるし、将来への貯金もできる。年収450万円がエンジニアとして一人前のラインだと感じます」

年収600万円(手取り約37万円)の生活

家賃: 10万円(都内2LDK、郊外3LDK) 食費: 6万円 光熱費: 1.5万円 通信費: 1万円 交際費: 5万円 趣味・娯楽: 5万円 貯金: 7万円 その他: 1.5万円

生活レベル:

  • かなり余裕のある生活
  • 外食は週2〜3回可能
  • 海外旅行年2〜3回、またはラグジュアリーな旅行
  • 新車購入も検討可能
  • 貯金は年間80万円〜120万円
  • 結婚・子育ても視野に

このレベルのエンジニアの声: 「年収600万円を超えてから、お金の心配をすることが減りました。貯金・投資・趣味のバランスが取れて、人生の選択肢が一気に広がった感覚です」

年収800万円以上(手取り約48万円〜)の生活

家賃: 15万円(都心タワマン、広めの戸建て) 食費: 8万円 光熱費: 2万円 通信費: 1.5万円 交際費: 7万円 趣味・娯楽: 8万円 貯金・投資: 10万円 その他: 余剰分

生活レベル:

  • 経済的な制約をほぼ感じない生活
  • 高級レストラン・ホテルも気兼ねなく利用可能
  • ファーストクラスでの海外旅行
  • 高級車、高級時計など趣味への大きな投資
  • 貯金・投資は年間100万円〜200万円以上
  • 家族を養っても余裕がある

このレベルのエンジニアの声: 「技術力を極めてフリーランスになり、年収1,000万円を超えました。お金の心配がなくなり、本当にやりたい仕事を選べるようになりました。ただし、責任も大きく、常にスキルアップが求められます」

まとめ:未経験エンジニアの給与の真実

この記事で公開した給与データから分かることをまとめます。

給与の真実1:初年度は期待しすぎない

未経験からエンジニアになった初年度の年収は、平均300万円〜360万円です。求人票の「年収300万円〜500万円」は、下限からのスタートが基本です。

ただし、これは「経験ゼロ」への対価です。1年後、2年後の昇給スピードは他職種より早く、3年後には年収400万円〜480万円が見えてきます。

重要: 初年度の低さに落胆せず、3年後・5年後の年収を見据えてスキルアップに集中しましょう。

給与の真実2:企業タイプで年収レンジが大きく異なる

  • SES企業: 初年度は低いが、配属先次第で大きく伸びる
  • 自社開発: 初年度から比較的高く、スキル次第で年収600万円以上も
  • 受託開発: 中間的で安定、残業代がしっかり出る
  • 大手SIer: 初年度は中程度、福利厚生と賞与が手厚い

自分のキャリアプランと照らし合わせて、企業タイプを選びましょう。

給与の真実3:手取りは額面の約75〜80%

社会保険料と税金で、額面の20〜25%が控除されます。月給25万円なら手取りは約19.5万円です。

求人票を見る時は、必ず手取り額を計算して生活費をシミュレーションしましょう。

給与の真実4:年収を上げる5つの戦略

  1. 資格取得: 確実に給与が上がる(年間10万円〜30万円)
  2. 評価制度の理解: 社内での昇給を最大化
  3. 市場価値の高い技術: 長期的な年収アップ
  4. 副業: 月5万円〜15万円の追加収入
  5. 転職: 2〜3年ごとに年収100万円アップも可能

これらを組み合わせることで、5年後に年収600万円以上を目指せます。

給与の真実5:年収だけで企業を選ばない

給与以外の重要な要素:

  • 福利厚生(実質年収+30万円〜100万円)
  • 残業時間(時給換算で考える)
  • リモートワーク(年間50万円以上の節約効果)
  • スキルアップ機会(自己投資年間70万円〜150万円相当)
  • キャリアパス(将来の年収上限)

総合的な待遇で判断することが、長期的なキャリアの成功につながります。

次のアクション:あなたの年収アップ戦略

この記事を読んで「今の自分の年収は適正なのか?」「もっと年収を上げられるのでは?」と感じたなら、今すぐ行動を始めましょう。

今すぐできるアクション

1. 自分の市場価値を確認する(所要時間:30分)

転職エージェントに登録して、現在の市場価値を確認しましょう。転職するしないに関わらず、定期的に自分の価値を把握することが重要です。

おすすめの転職エージェント:

  • ワークポート: IT業界に強く、未経験エンジニアの求人が豊富
  • レバテックキャリア: 経験者向けで高年収求人が多い
  • マイナビIT AGENT: 丁寧なサポートで初めての転職でも安心

未経験エンジニア向け転職エージェント徹底比較はこちら

2. 給与明細を見直す(所要時間:15分)

今月の給与明細を確認して、以下をチェックしましょう:

  • 残業代は正しく計算されているか
  • 資格手当は全て申請できているか
  • 控除項目に不明な項目はないか

3. 次の評価面談までの目標を設定する(所要時間:1時間)

  • 評価基準を上司に確認
  • 定量的な目標を3つ設定
  • 目標達成のための具体的なアクションプラン作成

4. 取得すべき資格をリストアップ(所要時間:30分)

  • 会社の資格手当制度を確認
  • 業務に関連する資格を優先順位付け
  • 半年以内に1つ、1年以内に2つの資格取得を目標に

5. 副業の可能性を検討する(所要時間:1時間)

  • 就業規則で副業が許可されているか確認
  • 自分のスキルで受注できる案件を調査
  • クラウドソーシングに登録してみる

3ヶ月後・半年後・1年後の目標設定

3ヶ月後:

  • 資格を1つ取得(基本情報技術者試験など)
  • 副業で月3万円稼ぐ
  • 転職エージェントで市場価値を確認

半年後:

  • 社内評価を上げて昇給(+1万円〜3万円/月)
  • 副業で月5万円〜10万円稼ぐ
  • ポートフォリオを作成・更新

1年後:

  • 年収を50万円アップ(昇給+副業+資格手当)
  • 転職活動を開始(年収100万円アップを目指す)
  • 希少性の高い技術スキルを1つ習得

最後に:給与は「結果」であり「スタート」

給与は、あなたのスキルと貢献の「結果」です。高い給与を得るには、まずスキルを磨き、成果を出すことが第一です。

同時に、給与アップは新しい挑戦への「スタート」でもあります。年収が上がれば、自己投資に使えるお金が増え、さらなるスキルアップが可能になります。

私は未経験からエンジニアになって3年で年収が190万円増えました。しかし、これはゴールではなく通過点です。次は年収600万円、そしてその先の1,000万円を目指して、今日も学び続けています。

あなたも、この記事をきっかけに、自分の年収とキャリアを見つめ直してみてください。行動を起こした人だけが、未来を変えられます。

次に読むべき記事:

転職活動を始める前に、ぜひこれらの記事も読んで、戦略的なキャリアプランを立てましょう。


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著者プロフィール

異業種(営業職)から未経験でエンジニアに転職し、現在3年目。SES企業でスタートし、大手企業への常駐を経験。年収は入社時の336万円から470万円に上昇。AWS認定資格(SAA)取得予定で、次のキャリアステップとして自社開発企業への転職を検討中。

このブログ「エンジニア転職ドットコム」では、未経験からエンジニアを目指す人に向けて、リアルな体験談と実践的なノウハウを発信しています。

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