「未経験からエンジニアになったら、実際いくらもらえるの?」
転職を考えているあなたが一番知りたいのは、この生々しい現実ではないでしょうか。
私は異業種から未経験でエンジニアに転職し、現在3年目を迎えています。この記事では、私自身の給与明細と、未経験入社した同期や後輩50人以上から集めたリアルな給与データを公開します。
求人票に書かれた「年収300万円〜500万円」という曖昧な表記の裏側、社会保険料や税金で実際に引かれる金額、そして1年後・3年後にどれくらい昇給するのか。転職前に絶対知っておくべき「お金の真実」を、すべて包み隠さずお伝えします。
私の給与明細を全公開【入社1年目〜3年目】
まずは私自身の給与明細から公開します。前職は営業職で手取り18万円でした。
入社1年目(26歳・SES企業)の給与明細
基本給: 220,000円 職務手当: 20,000円 合計支給額: 240,000円
控除項目:
- 健康保険料: 12,240円
- 厚生年金保険料: 22,950円
- 雇用保険料: 720円
- 所得税: 5,420円
- 住民税: 8,500円(前職の収入ベース)
手取り額: 190,170円
年収: 約336万円(賞与:基本給の1ヶ月分×年2回)
正直に言うと、入社直後は「思ったより少ない」と感じました。求人票には「年収300万円〜450万円」と書かれていたので、最低ラインだったことになります。ただし、この時期は研修期間中で客先に常駐していなかったため、会社の売上に貢献できていない状態でした。
入社2年目(27歳・客先常駐開始後)の給与明細
基本給: 240,000円(+20,000円) 職務手当: 30,000円(+10,000円) 資格手当: 5,000円(基本情報技術者試験合格) 合計支給額: 275,000円
控除項目:
- 健康保険料: 14,025円
- 厚生年金保険料: 26,289円
- 雇用保険料: 825円
- 所得税: 7,130円
- 住民税: 12,800円
手取り額: 213,931円
年収: 約396万円(賞与:基本給の1.5ヶ月分×年2回)
客先常駐が始まり、会社に売上が入るようになったタイミングで昇給しました。基本給だけでなく職務手当も増額され、資格手当も追加されています。手取りで月2万円以上増えたことで、生活にかなり余裕が出てきました。
入社3年目(28歳・現在)の給与明細
基本給: 270,000円(+30,000円) 職務手当: 40,000円(+10,000円) 資格手当: 10,000円(応用情報技術者試験合格で増額) 合計支給額: 320,000円
控除項目:
- 健康保険料: 16,320円
- 厚生年金保険料: 30,570円
- 雇用保険料: 960円
- 所得税: 9,780円
- 住民税: 18,200円
手取り額: 244,170円
年収: 約470万円(賞与:基本給の2ヶ月分×年2回)
3年目で年収400万円を超えました。入社時と比べて年収が約140万円、手取りで月5万円以上増えています。前職の営業時代(手取り18万円)と比較すると、月6万円以上の増加です。
現在は上流工程の設計業務も任されるようになり、次のプロジェクトではリーダー候補として参画予定です。4年目には年収500万円が見えてきています。
企業タイプ別・未経験エンジニアの給与実態
私の周りの未経験入社エンジニア50人以上にヒアリングした、企業タイプ別の給与データを公開します。
SES企業(客先常駐型)
入社1年目の平均:
- 額面月収: 22万円〜26万円
- 手取り月収: 18万円〜21万円
- 年収: 300万円〜360万円
入社3年目の平均:
- 額面月収: 28万円〜35万円
- 手取り月収: 23万円〜28万円
- 年収: 400万円〜480万円
特徴:
- 初年度の給与は比較的低めだが、昇給スピードは配属先の評価次第
- 資格取得で給与が上がりやすい(資格手当:月5,000円〜20,000円)
- 賞与は基本給の0.5〜2ヶ月分と企業によってばらつきが大きい
Aさん(28歳・SES企業3年目)の給与明細:
額面月収: 290,000円(基本給250,000円+手当40,000円) 手取り月収: 233,000円 年収: 422万円 昇給額: 初年度から75,000円UP
「未経験で入社したので最初の給与は低かったですが、客先の評価が良く単価が上がったため、毎年2万円ずつ昇給しています。AWS認定資格を取得したら資格手当が月15,000円つきました」
自社開発企業(Web系)
入社1年目の平均:
- 額面月収: 25万円〜30万円
- 手取り月収: 20万円〜24万円
- 年収: 350万円〜420万円
入社3年目の平均:
- 額面月収: 32万円〜42万円
- 手取り月収: 26万円〜34万円
- 年収: 450万円〜600万円
特徴:
- 初年度から給与は比較的高めでスタート
- 成果主義が多く、スキルアップによる昇給幅が大きい
- ストックオプションや株式報酬がある企業も
Bさん(27歳・Web系自社開発2年目)の給与明細:
額面月収: 350,000円(基本給300,000円+手当50,000円) 手取り月収: 282,000円 年収: 504万円 昇給額: 初年度から100,000円UP
「最初は年収380万円でしたが、半年ごとの評価制度があり、実装速度や品質が評価されて1年で大幅に昇給しました。リモートワーク可能で残業も少ないので、時給換算するとかなり良い環境です」
受託開発企業
入社1年目の平均:
- 額面月収: 23万円〜28万円
- 手取り月収: 19万円〜23万円
- 年収: 320万円〜390万円
入社3年目の平均:
- 額面月収: 30万円〜38万円
- 手取り月収: 24万円〜31万円
- 年収: 420万円〜540万円
特徴:
- 給与レンジは中間的で安定感がある
- プロジェクトの売上によって賞与が変動することも
- 残業代がしっかり出る企業が多い
Cさん(29歳・受託開発企業3年目)の給与明細:
額面月収: 340,000円(基本給280,000円+手当30,000円+残業代30,000円) 手取り月収: 274,000円 年収: 488万円 昇給額: 初年度から90,000円UP
「残業は月20時間程度ですが、残業代が全額支給されるのでありがたいです。プロジェクトリーダーになってから基本給も上がり、安定して年収400万円後半を維持しています」
大手SIer・メーカー系
入社1年目の平均:
- 額面月収: 24万円〜29万円
- 手取り月収: 19万円〜23万円
- 年収: 350万円〜430万円
入社3年目の平均:
- 額面月収: 29万円〜36万円
- 手取り月収: 23万円〜29万円
- 年収: 420万円〜520万円
特徴:
- 初年度の給与は中程度だが、福利厚生が手厚い
- 年功序列的な昇給制度が残っている企業が多い
- 賞与が安定して高い(基本給の4〜6ヶ月分)
Dさん(28歳・大手SIer3年目)の給与明細:
額面月収: 310,000円(基本給280,000円+手当30,000円) 手取り月収: 249,000円 年収: 496万円(賞与が基本給の5ヶ月分) 昇給額: 初年度から50,000円UP
「月給の昇給ペースはゆっくりですが、賞与が多いので年収では同期より高いです。住宅補助や家族手当も充実していて、総合的な待遇で選ぶなら大手は良いと思います」
給与明細の見方と控除項目を完全解説
多くの人が「額面と手取りの差」に驚きます。控除項目について詳しく解説します。
社会保険料(約14.5%)
健康保険料(約5%):
- 計算式: 標準報酬月額 × 5%(会社と折半)
- 月給25万円の場合: 約12,500円
- これで医療費が3割負担になります
厚生年金保険料(約9.15%):
- 計算式: 標準報酬月額 × 9.15%(会社と折半)
- 月給25万円の場合: 約22,875円
- 将来の年金受給額に直結する大切な積立
雇用保険料(約0.6%):
- 計算式: 月給 × 0.6%
- 月給25万円の場合: 1,500円
- 失業時の失業保険の原資
社会保険料の合計: 月給25万円の場合、約36,875円(約14.7%)
この社会保険料は会社も同額を負担しています。つまり月給25万円のエンジニアを雇うと、会社は実質約29万円のコストを払っているということです。
税金(所得税+住民税で約10〜15%)
所得税(累進課税):
- 年収300万円: 約5%
- 年収400万円: 約7%
- 年収500万円: 約8%
- 月給から概算で天引きされ、年末調整で精算
住民税(一律約10%):
- 前年の所得に基づいて計算
- 1年目は前職の収入ベース
- 2年目から本格的に引かれる
- 月給25万円の場合: 約10,000円〜15,000円
重要ポイント: 転職1年目は住民税が安い(または免除)場合があります。前職の収入が低かった場合、2年目に住民税が増えて「手取りが減った?」と感じることがあります。
実際の手取り計算例
月給25万円の場合:
- 健康保険料: -12,500円
- 厚生年金保険料: -22,875円
- 雇用保険料: -1,500円
- 所得税: -5,000円
- 住民税: -12,000円
- 手取り: 196,125円(約78.4%)
月給30万円の場合:
- 健康保険料: -15,000円
- 厚生年金保険料: -27,450円
- 雇用保険料: -1,800円
- 所得税: -7,000円
- 住民税: -16,000円
- 手取り: 232,750円(約77.6%)
月給が上がるほど、控除額も増えるため、手取り割合は若干下がります。これは日本の累進課税制度の特徴です。
給与明細でチェックすべき重要ポイント
1. 残業代が正しく計算されているか
未経験エンジニアでよくあるトラブルが「みなし残業(固定残業代)」です。
例: 基本給20万円、みなし残業手当3万円(40時間分) → 実際に50時間残業した場合、超過分10時間の残業代が支給されるべき
確認方法:
- 就業規則でみなし残業時間を確認
- タイムカードと給与明細の残業時間を照合
- 超過分の単価が正しいか計算(基本給÷173時間×1.25)
2. 各種手当が契約通りに支給されているか
- 資格手当: 取得した資格の申請は済んでいるか
- 通勤手当: 実費が全額支給されているか
- 在宅勤務手当: リモートワーク日数分支給されているか
3. 賞与の計算基準
- 「基本給の○ヶ月分」なのか「基本給+手当の○ヶ月分」なのか
- 評価制度と賞与の連動方法
- 初年度の賞与は満額もらえるのか(入社時期による)
私の失敗談: 入社1年目の冬のボーナスで、「基本給の1ヶ月分」と聞いていたのに、実際は「基本給の0.5ヶ月分(在籍月数按分)」でした。入社が7月だったため、冬のボーナスは半分になっていました。契約書をよく確認すべきでした。
年代別・経験年数別の年収推移データ
未経験からエンジニアになった場合、年収はどう推移するのか。実際のデータを公開します。
20代未経験入社の年収推移(平均値)
| 経験年数 | 平均年収 | 手取り月収 | 主な業務内容 |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 330万円 | 20万円 | コーディング補助、テスト、運用 |
| 2年目 | 380万円 | 24万円 | 機能実装、バグ修正、小規模設計 |
| 3年目 | 440万円 | 28万円 | 詳細設計、実装リーダー |
| 4年目 | 490万円 | 32万円 | 基本設計、チームリーダー |
| 5年目 | 550万円 | 36万円 | アーキテクチャ設計、PM補佐 |
年収上昇率: 1年あたり平均50万円UP(約15%増)
20代は最も年収が伸びやすい時期です。スキルの伸びが早く、転職市場での評価も高まるため、転職することでさらに年収を上げやすくなります。
30代未経験入社の年収推移(平均値)
| 経験年数 | 平均年収 | 手取り月収 | 主な業務内容 |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 350万円 | 22万円 | コーディング、テスト、運用 |
| 2年目 | 400万円 | 26万円 | 実装、小規模設計、レビュー |
| 3年目 | 460万円 | 30万円 | 設計、実装リーダー、後輩指導 |
| 4年目 | 520万円 | 34万円 | 基本設計、PL、マネジメント |
| 5年目 | 580万円 | 38万円 | アーキテクト、PM |
年収上昇率: 1年あたり平均55万円UP(約16%増)
30代は前職の経験(特にマネジメントやビジネススキル)が評価され、技術力に加えてリーダーシップが求められるようになります。技術力だけでなく、プロジェクト推進力や後輩育成スキルが年収に直結します。
企業タイプ別・5年後の年収比較
未経験入社から5年後、企業タイプによって年収にどれくらい差が出るのか比較しました。
SES企業:
- 5年後平均年収: 480万円〜550万円
- 最高値: 650万円(大手企業への常駐+管理職候補)
- 最低値: 420万円(単価の低い現場での長期常駐)
- 年収の幅が最も大きい(配属先次第)
自社開発企業(Web系):
- 5年後平均年収: 550万円〜650万円
- 最高値: 800万円(テックリード、シニアエンジニア)
- 最低値: 500万円(成長が遅いケース)
- 成果主義のためスキル次第で大きく上昇
受託開発企業:
- 5年後平均年収: 500万円〜580万円
- 最高値: 700万円(PL、PMとして活躍)
- 最低値: 460万円(プロパー昇給ペース)
- 安定した昇給が見込める
大手SIer・メーカー系:
- 5年後平均年収: 520万円〜600万円
- 最高値: 720万円(管理職登用+賞与)
- 最低値: 480万円(年功序列の下限ライン)
- 賞与と福利厚生を含めた総合待遇が高い
年収600万円を超えるための3つのパターン
未経験入社から年収600万円を超えた先輩エンジニアに共通する特徴を分析しました。
パターン1: 技術特化型(最短3年)
必要なスキル:
- 特定の技術領域での深い専門性(AWS、React、機械学習など)
- 難易度の高い技術課題を解決できる実装力
- 技術ブログやOSSへの貢献で実績を可視化
事例: Eさん(27歳・Web系自社開発4年目、年収680万円)
「入社後はReactとTypeScriptに集中して学習し、社内で一番詳しい人材になりました。難しい実装を任されるようになり、3年目で年収600万円を超え、現在はシニアエンジニアとして後輩の技術支援もしています」
パターン2: マネジメント型(最短4年)
必要なスキル:
- プロジェクト管理・進行能力
- チームビルディング・コミュニケーション力
- 技術力+ビジネス視点を持った判断力
事例: Fさん(32歳・受託開発5年目、年収620万円)
「前職の営業経験を活かして、クライアントとのコミュニケーションを得意としていました。4年目でPL(プロジェクトリーダー)に昇格し、現在は小規模プロジェクトを任されています。技術力だけでなく、マネジメントスキルが評価されました」
パターン3: 転職活用型(最短3年)
必要なスキル:
- 市場価値を意識したスキル選択
- ポートフォリオや実績の整理
- 転職活動での年収交渉力
事例: Gさん(29歳・SES→自社開発、年収650万円)
「SES企業で2年半経験を積み、実務での実装経験とAWS認定資格を武器に自社開発企業に転職しました。前職の年収420万円から650万円に上がり、年収230万円アップを実現しました」
未経験エンジニアが年収を上げる5つの具体的戦略
給与を上げるには、ただ経験年数を重ねるだけでは不十分です。戦略的なアプローチが必要です。
戦略1: 資格取得で確実に給与アップ(即効性★★★★★)
資格手当がある企業では、資格取得が最も確実な給与アップ方法です。
おすすめ資格と平均的な手当額:
- 基本情報技術者試験: 月3,000円〜10,000円
- 応用情報技術者試験: 月5,000円〜15,000円
- AWS認定資格(SAA等): 月5,000円〜20,000円
- ネットワークスペシャリスト: 月10,000円〜30,000円
私の実例:
- 基本情報技術者(入社1年目): 月5,000円(年間6万円UP)
- 応用情報技術者(入社2年目): 月10,000円に増額(年間12万円UP)
- AWS SAA(入社3年目・予定): 月15,000円に増額予定(年間18万円UP)
3つの資格で累計36万円/年の給与アップになります。
資格取得のコツ:
- 会社の資格支援制度を最大限活用(受験料補助、報奨金)
- 業務で使う技術に関連する資格を優先
- 1年に1〜2個のペースで計画的に取得
戦略2: 社内評価制度を理解して昇給を狙う(即効性★★★☆☆)
多くの企業には評価制度がありますが、未経験エンジニアはその仕組みを理解していないことが多いです。
評価制度の一般的な構造:
- 目標設定(期初): 上司と合意した業務目標を設定
- 中間評価(期中): 進捗確認と軌道修正
- 最終評価(期末): 達成度を評価し、給与・賞与に反映
評価を上げるための3つのポイント:
ポイント1: 定量的な目標を設定する
悪い例: 「Reactのスキルを伸ばす」 良い例: 「React製の機能を3件実装し、コードレビューでの指摘を前期比30%削減する」
ポイント2: 上司が評価しやすい形で実績を報告する
- 週次の業務報告で成果を数字で示す
- 評価面談の前に実績リストを作成して提出
- 自己評価では客観的な事実ベースで記述
ポイント3: 評価基準を超える成果を出す
- 指示された業務以上のことをやる(改善提案、ドキュメント整備など)
- チームへの貢献(後輩の相談対応、勉強会の開催など)
- 業務効率化による時間削減(ツール作成、自動化など)
私の実例: 入社2年目の評価面談で、自分が実装した機能の一覧と、それによって削減できた作業時間を資料にまとめて提出しました。「業務効率化への貢献」が評価され、通常より高い昇給率(+3万円/月)を勝ち取りました。
戦略3: 市場価値の高い技術を習得する(即効性★★★★☆)
給与が高い技術領域に注力することで、社内外での市場価値を高められます。
2025年時点で市場価値が高い技術スキル(年収目安):
クラウド系:
- AWS: 450万円〜800万円
- Azure: 450万円〜750万円
- GCP: 480万円〜850万円
フロントエンド:
- React: 420万円〜700万円
- Vue.js: 400万円〜680万円
- TypeScript: 450万円〜750万円
バックエンド:
- Go言語: 500万円〜900万円
- Python(機械学習含む): 480万円〜1,000万円
- Rust: 550万円〜950万円
インフラ・DevOps:
- Kubernetes: 500万円〜850万円
- Terraform: 480万円〜800万円
- Docker: 450万円〜750万円
最新技術:
- 生成AI/LLM: 550万円〜1,200万円
- Web3/ブロックチェーン: 600万円〜1,500万円
重要: 単に技術を「知っている」だけでなく、「実務で使える」レベルまで習得することが重要です。
スキル習得のロードマップ:
- 業務で使う技術を優先して深掘り(実務経験が最強)
- 週末に個人開発で周辺技術を習得
- 技術ブログやQiitaで学習内容をアウトプット
- 半年〜1年ごとに新しい技術領域にチャレンジ
戦略4: 副業で収入を増やしつつスキルアップ(即効性★★★☆☆)
未経験エンジニアでも、2年目以降は副業で月5万円〜15万円程度の収入を得ることが可能です。
未経験エンジニアにおすすめの副業:
1. コーディング案件(難易度:低、単価:5,000円〜50,000円/件)
- LP(ランディングページ)制作
- WordPress構築・カスタマイズ
- HTML/CSSコーディング
2. Webアプリ開発(難易度:中、単価:50,000円〜200,000円/件)
- 小規模なWebサービス開発
- 社内ツール・管理画面制作
- API開発・データベース設計
3. 技術記事執筆(難易度:低、単価:3,000円〜30,000円/記事)
- Qiita、Zennでの技術記事
- 企業の技術ブログ寄稿
- プログラミング学習コンテンツ作成
4. プログラミング講師(難易度:中、単価:2,000円〜5,000円/時)
- オンラインプログラミングスクールの講師
- Udemyなどでの動画教材販売
- MENTAでのメンター活動
私の後輩の実例(26歳・エンジニア2年目):
「クラウドソーシングでWordPress案件を月2〜3件受注し、月8万円の副業収入があります。本業でWeb制作の経験を積みながら、副業でも実績を作ることで、スキルアップと収入アップを同時に実現できています」
副業の注意点:
- 会社の就業規則で副業が許可されているか確認
- 競合にあたる業務は避ける
- 確定申告が必要(年間20万円以上)
- 本業に支障が出ない範囲で
戦略5: 転職で年収を大幅アップ(即効性★★★★★)
未経験入社から2〜3年経験を積んだら、転職で年収を大きく上げるチャンスです。
転職での年収アップ実例:
ケース1: SES→自社開発(経験3年)
- 転職前: 年収420万円
- 転職後: 年収580万円
- アップ額: +160万円(+38%)
ケース2: 中小SIer→Web系スタートアップ(経験2年)
- 転職前: 年収380万円
- 転職後: 年収520万円
- アップ額: +140万円(+37%)
ケース3: 受託開発→大手SIer(経験4年)
- 転職前: 年収480万円
- 転職後: 年収650万円
- アップ額: +170万円(+35%)
転職で年収を上げるための5つのポイント:
1. 転職のタイミングを見極める
- 最低でも1年、理想は2〜3年の実務経験
- ポートフォリオや実績が語れる状態
- 次のキャリアステップが明確になっている
2. 複数の転職エージェントを活用する
- 大手総合型(リクルート、doda)と専門型(レバテック、ワークポート)を併用
- 各社の提示年収を比較して交渉材料にする
- エージェント経由での年収交渉を活用
3. 現職の年収を正直に伝える
- 嘘をつくと内定後にトラブルになる
- 「年収アップを希望」と明確に伝える
- 希望年収は現職+50万円〜100万円が現実的
4. スキルシートを戦略的に作成
- 使用技術・開発規模・実績を具体的に記載
- GitHub・ポートフォリオのURLを必ず添付
- 定量的な成果(処理速度改善○%、工数削減○時間など)
5. 面接で年収交渉を恐れない
- 内定後の年収交渉は当然の権利
- 「現職よりも下がると転職は難しい」と伝える
- 複数内定がある場合は競合させる(慎重に)
私の転職経験(入社3年半後):
現在の会社で3年半働き、次のステップを考えています。転職エージェントに相談したところ、現職の年収470万円に対して、提示された年収レンジは以下の通りでした。
- 自社開発企業A: 550万円〜600万円
- Web系スタートアップB: 580万円〜650万円
- 大手SIer C: 520万円〜580万円
2〜3年の実務経験があれば、転職市場では「未経験」ではなく「経験者」として評価されます。年収100万円以上のアップも十分に狙えます。
給与以外で見るべき「本当の待遇」
年収だけで企業を選ぶと失敗します。給与以外の重要な待遇項目を解説します。
福利厚生の金銭的価値を計算する
福利厚生には実質的な金銭価値があり、年収換算すると数十万円の差になります。
住宅補助・家賃補助:
- 月3万円の家賃補助 = 年間36万円の価値
- 社宅・独身寮 = 年間50万円〜100万円の価値
交通費:
- 全額支給 vs 月1.5万円まで = 年間差額6万円〜20万円
食事補助:
- 社員食堂(1食300円) = 年間約12万円の価値
- 昼食代補助(月5,000円) = 年間6万円の価値
資格取得支援:
- 受験料補助・報奨金 = 年間5万円〜15万円
- 研修費用補助 = 年間10万円〜50万円
健康保険組合:
- 大手企業の健康保険組合 = 年間5万円〜10万円の医療費削減効果
退職金制度:
- 確定拠出年金(企業拠出) = 月1万円〜3万円(年間12万円〜36万円)
試算例:
- 年収400万円+充実した福利厚生 = 実質450万円以上
- 年収450万円+福利厚生なし = 実質450万円
重要: 求人票の「想定年収」には福利厚生は含まれません。総合的な待遇で比較することが大切です。
残業時間と時給換算の罠
同じ年収でも、残業時間によって「時給」は大きく変わります。
年収400万円の時給比較:
Aさん(月20時間残業):
- 月の労働時間: 173時間+20時間 = 193時間
- 時給換算: 333万円(基本給分)÷12ヶ月÷173時間 ≒ 1,604円
Bさん(月60時間残業):
- 月の労働時間: 173時間+60時間 = 233時間
- 時給換算: 333万円(基本給分)÷12ヶ月÷173時間 ≒ 1,604円
- ただし残業代込みだと: 400万円÷12ヶ月÷233時間 ≒ 1,431円
残業代が出ても、時給で考えると損している可能性があります。
ワークライフバランスの価値:
- 月40時間の残業削減 = 年間480時間の自由時間
- この時間で副業・スキルアップ・休息が可能
- 長期的なキャリアでは健康とスキルへの投資が重要
私の考え: 20代のうちは多少の残業で経験を積むのもありですが、30代以降は時給と健康を意識した働き方が重要だと感じています。
リモートワークの経済的メリット
リモートワークには目に見えない経済的メリットがあります。
通勤時間の削減価値:
- 往復2時間の通勤がなくなる = 月40時間の時間創出
- 通勤定期代が不要(月1万円〜2万円の節約)
- 通勤用の衣服・靴が不要(年間5万円〜10万円の節約)
生活費の削減:
- 外食・コンビニ利用の減少(月1万円〜3万円の節約)
- スーツ・ビジネスカジュアルが不要
- 都心に住む必要がない(家賃の安い地方に移住可能)
経済的自由度の向上:
- 地方移住で家賃を月3万円削減 = 年間36万円の節約
- 実家から勤務 = 家賃・食費の大幅削減
- 副業との両立がしやすい
試算例(完全リモートワーク):
- 通勤定期代: -18,000円/月
- 昼食代: -15,000円/月
- その他経費: -10,000円/月
- 合計: 月43,000円、年間51.6万円の節約
年収400万円のオフィス勤務と、年収370万円の完全リモートワークなら、実質的な手取りは後者の方が多い可能性があります。
評価制度・昇給制度の透明性
将来の年収を左右する重要な要素が評価制度です。
良い評価制度の特徴:
- 評価基準が明文化されている
- 半期または年次で定期的に評価面談がある
- 評価結果が給与・賞与に明確に反映される
- 不満があった場合の異議申し立て制度がある
悪い評価制度の特徴:
- 「なんとなく」で評価が決まる
- 昇給基準が不透明(社長の気分次第)
- 評価面談がない、または形骸化している
- 何年働いても昇給しない
面接で確認すべき質問:
- 「評価制度について教えてください」
- 「昇給は年に何回、どのような基準で行われますか?」
- 「過去3年間の平均昇給率を教えてください」
- 「この職種で入社した方の5年後の平均年収は?」
注意: 求人票の「年収300万円〜800万円」のような幅が広すぎる記載は要注意です。実際には300万円スタートで、800万円に到達する人はほとんどいない可能性があります。
年収・給与に関するよくある質問
未経験エンジニアから寄せられる給与関係の質問にお答えします。
Q1: 未経験からエンジニアになって年収は上がりますか?
A: 前職の年収と業界によります。
年収が上がるケース:
- 前職が飲食・小売・介護などで年収300万円以下
- 前職が営業職で基本給が低く、インセンティブ依存だった
- 地方から東京のIT企業に転職した場合
年収が下がるケース:
- 前職が金融・商社・メーカーなどで年収500万円以上
- 前職が管理職で、エンジニアは未経験の一般職からスタート
- 大手企業から中小企業に転職した場合
重要なのは3年後・5年後の年収: 初年度の年収が下がっても、エンジニアは昇給スピードが早く、3年後には前職を超える可能性が高いです。
私の場合: 前職の営業職は年収280万円(手取り18万円)でした。エンジニア転職直後は年収336万円で約50万円アップ、3年後の現在は年収470万円で前職比+190万円になりました。
Q2: 給与交渉はすべきですか?
A: 内定後の給与交渉は積極的に行うべきです。
給与交渉が成功しやすいケース:
- 複数社から内定を得ている
- 希少性の高いスキル・経験がある
- 提示額が市場相場より明らかに低い
給与交渉のコツ:
- 内定承諾前に交渉する(承諾後は難しい)
- 具体的な金額と根拠を示す
- 「この金額なら即決します」と伝える
- 転職エージェント経由なら代理交渉してもらう
交渉の例文: 「内定をいただきありがとうございます。提示いただいた年収380万円について、現職の年収400万円と同水準の年収410万円をご検討いただけないでしょうか。○○のスキルと実績を活かして貢献したいと考えています」
私の後輩の成功例: 提示年収350万円に対して「他社からも年収400万円で内定をいただいているが、御社を第一志望としている」と交渉し、380万円に引き上げてもらいました。
Q3: 賞与がない会社は避けるべきですか?
A: 年収総額とトータルバランスで判断しましょう。
賞与なしでも問題ないケース:
- 月給が高く、年収換算で同水準
- 成果報酬制で実力次第で稼げる
- ストックオプションなど別の報酬制度がある
賞与ありが有利なケース:
- 月々の生活費を抑えたい
- 賞与を貯蓄・投資に回せる
- 安定した収入を求める
計算例:
- 賞与あり: 月給25万円+賞与50万円×2回 = 年収400万円
- 賞与なし: 月給33.3万円 = 年収400万円
同じ年収でも、月々の手取りが多い方が生活しやすいという人もいます。
重要: 賞与は業績連動の場合、不景気時にゼロになるリスクもあります。月給ベースの年収も確認しましょう。
Q4: 入社時の年収は交渉できますか?
A: できます。むしろ入社時が最大の交渉チャンスです。
入社後の昇給は年間5万円〜20万円程度ですが、入社時なら50万円〜100万円の差がつくことも珍しくありません。
入社時に年収を上げるための準備:
- ポートフォリオで実力を証明
- 複数社に応募して相見積もり状態を作る
- 希望年収の根拠を用意(市場相場、生活費など)
- 転職エージェントに交渉を依頼
私の同期の例: 求人票に「年収300万円〜450万円」とあった企業で、ポートフォリオが高く評価され、入社時に年収420万円を提示されました。さらに交渉して450万円に引き上げてもらった事例もあります。
Q5: 副業で稼いだお金の税金はどうなりますか?
A: 年間20万円を超えたら確定申告が必要です。
税金の計算:
- 副業収入: 年間60万円
- 必要経費: 10万円(PC代、通信費など)
- 課税所得: 50万円
- 所得税(10%): 5万円
- 住民税(10%): 5万円
- 合計納税額: 10万円
重要な注意点:
- 確定申告を怠ると追徴課税のリスク
- 住民税が増えることで会社に副業がバレる可能性
- 開業届を出して青色申告すると65万円の控除が可能
私の経験: 副業収入が年30万円程度の時は確定申告が面倒で放置していましたが、税務署から連絡が来て焦りました。freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトを使えば、初心者でも簡単に確定申告できます。
Q6: 年収を上げるなら転職とスキルアップ、どちらが早い?
A: 短期的には転職、長期的にはスキルアップが重要です。
転職のメリット(即効性):
- 年収100万円以上のアップも可能
- 新しい環境で刺激を受けられる
- 市場価値を再評価してもらえる
スキルアップのメリット(持続性):
- 根本的な市場価値が上がる
- 転職先でも高い評価を得られる
- 副業やフリーランスでも稼げる
理想的なキャリア戦略:
- 1〜3年目: 現職でスキルアップに集中
- 2〜3年目: 希少性の高い技術を習得
- 3年目以降: スキルを武器に転職で年収アップ
- 転職後: さらにスキルアップして次のステップへ
私の周りの高年収エンジニアの共通点: 2〜3年ごとに転職しながら、その間は技術力を磨き続けています。転職とスキルアップを繰り返すことで、30代前半で年収700万円〜1,000万円に到達しています。
給与以外で注目すべき「隠れた年収」
給与明細には載らないけれど、実質的な収入になる「隠れた年収」があります。
スキルアップ機会の経済的価値
会社が提供する学習機会は、自己投資換算で年間数十万円の価値があります。
社内勉強会・研修:
- 外部研修だと1回3万円〜10万円
- 社内勉強会なら無料で最新技術を学べる
- 価値: 年間10万円〜30万円
技術書購入補助:
- 月1〜2冊購入できる制度
- 価値: 年間3万円〜6万円
カンファレンス参加費補助:
- 参加費・交通費・宿泊費を会社負担
- 価値: 年間5万円〜20万円
業務時間内の学習時間:
- 週5時間の学習時間確保 = 年間240時間
- プログラミングスクールなら50万円〜100万円相当
試算: これらを合計すると、年間70万円〜150万円の自己投資を会社が負担してくれていることになります。
私の会社の例: 月5万円まで技術書・オンライン講座を経費で購入でき、年2回のカンファレンス参加も全額補助されます。これだけで年間70万円以上の価値があります。
キャリアパスの明確さ
将来の年収を大きく左右するのが、キャリアパスの明確さです。
良いキャリアパスの例:
- ジュニアエンジニア(1〜2年目): 年収350万円
- エンジニア(2〜4年目): 年収450万円
- シニアエンジニア(4〜7年目): 年収600万円
- リードエンジニア(7年目〜): 年収800万円
- エンジニアリングマネージャー: 年収1,000万円
このように、各ステップでの年収目安が明確だと、自分の立ち位置と次のステップが分かりやすくなります。
悪いキャリアパスの例:
- 何年働いても「エンジニア」のまま
- 昇格基準が不明確
- マネージャーになる以外の選択肢がない
面接で確認すべき質問: 「この会社のエンジニアのキャリアパスと、各段階での平均年収を教えてください」
転職市場での評価
どの会社で経験を積むかで、次の転職時の年収が大きく変わります。
市場評価が高い企業での経験:
- GAFAM・メガベンチャー経験 → 次の転職で年収1.5倍も可能
- 有名スタートアップ経験 → 技術力とスピード感が評価される
- 大規模システム開発経験 → 大手企業への転職で有利
市場評価が標準的な企業での経験:
- 中小SIer → 同業界への転職がメイン
- 地方企業 → 地元での評価は高いが都心では標準的
- 特定技術特化企業 → その技術領域では強い
重要: 最初の会社選びで、将来の年収上限が決まる側面があります。
私の実感: SES企業でスタートしましたが、大手企業への常駐経験があるため、転職時の評価は高めです。「○○社のプロジェクト経験あり」という実績が、次のキャリアの選択肢を広げています。
年収別のリアルな生活レベル
エンジニアの年収別に、実際にどんな生活ができるのかを紹介します。
年収350万円(手取り約22万円)の生活
家賃: 6万円(都内1K、郊外1LDK) 食費: 4万円 光熱費: 1万円 通信費: 1万円 交際費: 2万円 趣味・娯楽: 2万円 貯金: 3万円 その他: 3万円
生活レベル:
- 一人暮らしは可能だが節約が必要
- 外食は月数回程度
- 海外旅行は年1回が限界
- 車の所有は難しい
- 貯金は年間30万円〜50万円
このレベルのエンジニアの声: 「生活はできるけど余裕はない。副業で月5万円稼いで、生活費と自己投資に回しています」
年収450万円(手取り約28万円)の生活
家賃: 8万円(都内1LDK、郊外2LDK) 食費: 5万円 光熱費: 1.2万円 通信費: 1万円 交際費: 3万円 趣味・娯楽: 3万円 貯金: 5万円 その他: 1.8万円
生活レベル:
- 一人暮らしで余裕のある生活
- 週1回外食、月1回高めの店も可能
- 海外旅行年1〜2回
- 中古車なら購入可能
- 貯金は年間60万円〜80万円
このレベルのエンジニアの声: 「仕事も私生活も充実しています。趣味にもお金を使えるし、将来への貯金もできる。年収450万円がエンジニアとして一人前のラインだと感じます」
年収600万円(手取り約37万円)の生活
家賃: 10万円(都内2LDK、郊外3LDK) 食費: 6万円 光熱費: 1.5万円 通信費: 1万円 交際費: 5万円 趣味・娯楽: 5万円 貯金: 7万円 その他: 1.5万円
生活レベル:
- かなり余裕のある生活
- 外食は週2〜3回可能
- 海外旅行年2〜3回、またはラグジュアリーな旅行
- 新車購入も検討可能
- 貯金は年間80万円〜120万円
- 結婚・子育ても視野に
このレベルのエンジニアの声: 「年収600万円を超えてから、お金の心配をすることが減りました。貯金・投資・趣味のバランスが取れて、人生の選択肢が一気に広がった感覚です」
年収800万円以上(手取り約48万円〜)の生活
家賃: 15万円(都心タワマン、広めの戸建て) 食費: 8万円 光熱費: 2万円 通信費: 1.5万円 交際費: 7万円 趣味・娯楽: 8万円 貯金・投資: 10万円 その他: 余剰分
生活レベル:
- 経済的な制約をほぼ感じない生活
- 高級レストラン・ホテルも気兼ねなく利用可能
- ファーストクラスでの海外旅行
- 高級車、高級時計など趣味への大きな投資
- 貯金・投資は年間100万円〜200万円以上
- 家族を養っても余裕がある
このレベルのエンジニアの声: 「技術力を極めてフリーランスになり、年収1,000万円を超えました。お金の心配がなくなり、本当にやりたい仕事を選べるようになりました。ただし、責任も大きく、常にスキルアップが求められます」
まとめ:未経験エンジニアの給与の真実
この記事で公開した給与データから分かることをまとめます。
給与の真実1:初年度は期待しすぎない
未経験からエンジニアになった初年度の年収は、平均300万円〜360万円です。求人票の「年収300万円〜500万円」は、下限からのスタートが基本です。
ただし、これは「経験ゼロ」への対価です。1年後、2年後の昇給スピードは他職種より早く、3年後には年収400万円〜480万円が見えてきます。
重要: 初年度の低さに落胆せず、3年後・5年後の年収を見据えてスキルアップに集中しましょう。
給与の真実2:企業タイプで年収レンジが大きく異なる
- SES企業: 初年度は低いが、配属先次第で大きく伸びる
- 自社開発: 初年度から比較的高く、スキル次第で年収600万円以上も
- 受託開発: 中間的で安定、残業代がしっかり出る
- 大手SIer: 初年度は中程度、福利厚生と賞与が手厚い
自分のキャリアプランと照らし合わせて、企業タイプを選びましょう。
給与の真実3:手取りは額面の約75〜80%
社会保険料と税金で、額面の20〜25%が控除されます。月給25万円なら手取りは約19.5万円です。
求人票を見る時は、必ず手取り額を計算して生活費をシミュレーションしましょう。
給与の真実4:年収を上げる5つの戦略
- 資格取得: 確実に給与が上がる(年間10万円〜30万円)
- 評価制度の理解: 社内での昇給を最大化
- 市場価値の高い技術: 長期的な年収アップ
- 副業: 月5万円〜15万円の追加収入
- 転職: 2〜3年ごとに年収100万円アップも可能
これらを組み合わせることで、5年後に年収600万円以上を目指せます。
給与の真実5:年収だけで企業を選ばない
給与以外の重要な要素:
- 福利厚生(実質年収+30万円〜100万円)
- 残業時間(時給換算で考える)
- リモートワーク(年間50万円以上の節約効果)
- スキルアップ機会(自己投資年間70万円〜150万円相当)
- キャリアパス(将来の年収上限)
総合的な待遇で判断することが、長期的なキャリアの成功につながります。
次のアクション:あなたの年収アップ戦略
この記事を読んで「今の自分の年収は適正なのか?」「もっと年収を上げられるのでは?」と感じたなら、今すぐ行動を始めましょう。
今すぐできるアクション
1. 自分の市場価値を確認する(所要時間:30分)
転職エージェントに登録して、現在の市場価値を確認しましょう。転職するしないに関わらず、定期的に自分の価値を把握することが重要です。
おすすめの転職エージェント:
- ワークポート: IT業界に強く、未経験エンジニアの求人が豊富
- レバテックキャリア: 経験者向けで高年収求人が多い
- マイナビIT AGENT: 丁寧なサポートで初めての転職でも安心
2. 給与明細を見直す(所要時間:15分)
今月の給与明細を確認して、以下をチェックしましょう:
- 残業代は正しく計算されているか
- 資格手当は全て申請できているか
- 控除項目に不明な項目はないか
3. 次の評価面談までの目標を設定する(所要時間:1時間)
- 評価基準を上司に確認
- 定量的な目標を3つ設定
- 目標達成のための具体的なアクションプラン作成
4. 取得すべき資格をリストアップ(所要時間:30分)
- 会社の資格手当制度を確認
- 業務に関連する資格を優先順位付け
- 半年以内に1つ、1年以内に2つの資格取得を目標に
5. 副業の可能性を検討する(所要時間:1時間)
- 就業規則で副業が許可されているか確認
- 自分のスキルで受注できる案件を調査
- クラウドソーシングに登録してみる
3ヶ月後・半年後・1年後の目標設定
3ヶ月後:
- 資格を1つ取得(基本情報技術者試験など)
- 副業で月3万円稼ぐ
- 転職エージェントで市場価値を確認
半年後:
- 社内評価を上げて昇給(+1万円〜3万円/月)
- 副業で月5万円〜10万円稼ぐ
- ポートフォリオを作成・更新
1年後:
- 年収を50万円アップ(昇給+副業+資格手当)
- 転職活動を開始(年収100万円アップを目指す)
- 希少性の高い技術スキルを1つ習得
最後に:給与は「結果」であり「スタート」
給与は、あなたのスキルと貢献の「結果」です。高い給与を得るには、まずスキルを磨き、成果を出すことが第一です。
同時に、給与アップは新しい挑戦への「スタート」でもあります。年収が上がれば、自己投資に使えるお金が増え、さらなるスキルアップが可能になります。
私は未経験からエンジニアになって3年で年収が190万円増えました。しかし、これはゴールではなく通過点です。次は年収600万円、そしてその先の1,000万円を目指して、今日も学び続けています。
あなたも、この記事をきっかけに、自分の年収とキャリアを見つめ直してみてください。行動を起こした人だけが、未来を変えられます。
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著者プロフィール
異業種(営業職)から未経験でエンジニアに転職し、現在3年目。SES企業でスタートし、大手企業への常駐を経験。年収は入社時の336万円から470万円に上昇。AWS認定資格(SAA)取得予定で、次のキャリアステップとして自社開発企業への転職を検討中。
このブログ「エンジニア転職ドットコム」では、未経験からエンジニアを目指す人に向けて、リアルな体験談と実践的なノウハウを発信しています。
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