「ゲーム業界のエンジニアになりたいけど、どうすればいいの?」「UnityとUnreal Engine、どっちを学ぶべき?」「ゲーム業界は激務って本当?」「年収は低いって聞くけど実際どうなの?」
ゲーム業界は、多くのエンジニアが憧れる特殊な業界です。自分が作ったゲームが何百万人にプレイされる喜び、最先端の技術に触れられる興奮、クリエイティブな仕事内容。しかし同時に、「激務」「低年収」「実力主義」といったイメージもあります。
私自身、転職エージェントとして100人以上のゲーム業界エンジニアの転職をサポートしてきました。その経験から断言できるのは、ゲーム業界は確かに特殊だが、適切な準備と戦略があれば、未経験からでも転職でき、やりがいのあるキャリアを築けるということです。
ゲーム業界でのエンジニア転職を目指す方向けのガイドです。
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この記事では、ゲーム業界特有の求人と転職方法を解説します。
この記事では、ゲーム業界エンジニアの職種、年収、Unity・Unreal Engineの違い、未経験からの転職方法、求人の探し方まで、2025年最新の情報を徹底解説します。
- ゲーム業界のエンジニア職種【6つの専門分野】
- ゲーム業界エンジニアの年収【2025年最新データ】
- ゲーム業界 vs その他のIT業界
- Unity vs Unreal Engine【どっちを学ぶべき?】
- 未経験からゲーム業界エンジニアになる方法【5つのルート】
- ゲーム業界エンジニアに必要なスキル【レベル別ロードマップ】
- ゲーム業界の求人の探し方【2025年版】
- ゲーム業界特有の転職ノウハウ
- ゲーム業界エンジニアのキャリアパス【5つの方向性】
- ゲーム業界の働き方の実態【2025年】
- ゲーム業界転職の成功事例・失敗事例
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:ゲーム業界エンジニアとして成功するための10のステップ
- ゲーム業界への転職を迷ったら
- 最後に:あなたのゲーム業界エンジニアとしてのキャリアを応援します
- あなたに最適な転職エージェントを見つけよう
ゲーム業界のエンジニア職種【6つの専門分野】
1. ゲームプログラマー(クライアントエンジニア)
概要: ゲームの中核となるゲームロジック、キャラクターの動き、UI、エフェクトなどを実装するプログラマー。ゲーム開発の花形職種。
使用技術:
- Unity(C#):スマホゲーム、インディーゲーム、VR/AR
- Unreal Engine(C++、Blueprint):コンシューマーゲーム、AAA級タイトル
- Cocos2d-x(C++):2Dスマホゲーム
- その他:独自エンジン(任天堂、スクウェア・エニックスなど)
主な業務:
- キャラクターの操作実装
- 敵AI の実装
- UI/UXの実装
- エフェクト、アニメーションの制御
- バトルシステムの実装
- ゲームバランス調整
年収: 400万円〜800万円(経験3〜5年)
向いている人:
- ゲームが好き
- プログラミングが好き
- 数学・物理に興味がある
- 創造的な仕事がしたい
2. サーバーサイドエンジニア(バックエンドエンジニア)
概要: オンラインゲームのサーバー側を担当。ユーザーデータ管理、マッチング、ランキング、課金処理などを実装。
使用技術:
- 言語:Go、Java、PHP、Ruby、Python、Node.js
- データベース:MySQL、PostgreSQL、Redis、MongoDB
- クラウド:AWS、GCP
- インフラ:Docker、Kubernetes
主な業務:
- ゲームサーバーの開発
- データベース設計
- API開発
- マスタデータ管理
- 課金システムの実装
- 負荷対策、スケーリング
年収: 500万円〜900万円(経験3〜5年)
向いている人:
- 大規模システムに興味がある
- データベース、インフラに詳しい
- 安定性、パフォーマンスを追求したい
3. グラフィックスエンジニア(TA: Technical Artist)
概要: ゲームの描画処理、シェーダー、ライティング、最適化を担当する技術とアートの橋渡し役。
使用技術:
- シェーダー言語:HLSL、GLSL、Shader Graph
- グラフィックスAPI:DirectX、OpenGL、Vulkan、Metal
- ツール:Unity、Unreal Engine、Maya、Blender
主な業務:
- リアルタイムレンダリング実装
- シェーダー開発(水、炎、光など)
- パフォーマンス最適化
- アーティストのサポート
- ビジュアルエフェクト実装
年収: 600万円〜1000万円(希少価値が高い)
向いている人:
- グラフィックスに情熱がある
- 数学(線形代数、ベクトル)が得意
- 美しい映像を追求したい
4. インフラエンジニア(DevOps)
概要: ゲームサーバーのインフラ構築、監視、運用を担当。大規模オンラインゲームには不可欠。
使用技術:
- クラウド:AWS、GCP、Azure
- コンテナ:Docker、Kubernetes
- 監視:Prometheus、Grafana、Datadog
- IaC:Terraform、Ansible
主な業務:
- ゲームサーバーのインフラ構築
- デプロイ自動化
- 監視・アラート設定
- 障害対応
- コスト最適化
年収: 550万円〜900万円(経験3〜5年)
向いている人:
- インフラ、クラウドに詳しい
- 安定稼働を支えたい
- 大規模トラフィックに興味がある
5. ツールエンジニア(Pipeline Engineer)
概要: ゲーム開発を効率化するための社内ツールを開発。デザイナー、プランナーの作業を支援。
使用技術:
- 言語:Python、C#、C++
- UI:Qt、WPF、Electron
- ゲームエンジン:Unity、Unreal Engine
主な業務:
- レベルエディタ開発
- アセット管理ツール開発
- ビルド自動化ツール開発
- データコンバーターツール開発
年収: 500万円〜800万円(経験3〜5年)
向いている人:
- ツール開発が好き
- 他職種を支援することに喜びを感じる
- 効率化に興味がある
6. QAエンジニア(テストエンジニア)
概要: ゲームのバグを発見し、品質を保証する専門家。自動テストの実装も担当。
使用技術:
- 自動テストツール:Unity Test Framework、Appium、Selenium
- 言語:C#、Python
- バグ管理ツール:Jira、Backlog
主な業務:
- 手動テスト実施
- 自動テストコード実装
- バグレポート作成
- テスト計画策定
年収: 400万円〜650万円(経験3〜5年)
向いている人:
- 細かい作業が得意
- ゲームを遊ぶのが好き
- 品質にこだわりがある
詳しくは以下の記事も参照してください: → QAエンジニア転職完全ガイド【未経験からのキャリアパス・年収・必要スキル2025】
ゲーム業界エンジニアの年収【2025年最新データ】
経験年数別の年収相場
未経験〜1年目:
- 年収レンジ:300万円〜450万円
- 平均年収:370万円
- 注:未経験からゲームプログラマーになるのは難しい。通常はWeb開発などの経験を経てから
2〜3年目:
- 年収レンジ:400万円〜600万円
- 平均年収:480万円
4〜5年目:
- 年収レンジ:500万円〜750万円
- 平均年収:600万円
6〜10年目(シニアエンジニア):
- 年収レンジ:650万円〜1000万円
- 平均年収:800万円
10年以上(リードエンジニア、技術責任者):
- 年収レンジ:800万円〜1500万円
- 平均年収:1000万円
企業規模別の年収比較
大手ゲーム会社(任天堂、スクウェア・エニックス、カプコン、バンダイナムコなど):
- 年収レンジ:500万円〜1200万円
- 特徴:安定性、福利厚生充実、大規模タイトル開発
- 採用難易度:非常に高い
中堅ゲーム会社(コロプラ、Cygames、アカツキなど):
- 年収レンジ:450万円〜900万円
- 特徴:スマホゲームが中心、技術力が高い
スタートアップ・インディーゲーム会社:
- 年収レンジ:350万円〜700万円
- 特徴:裁量が大きい、ストックオプションの可能性
受託開発会社:
- 年収レンジ:350万円〜650万円
- 特徴:様々なゲームに関われる、年収は低め
Unity vs Unreal Engine:年収への影響
| ゲームエンジン | 平均年収(5年目) | 求人数 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| Unity | 600万円 | 多い | 中 |
| Unreal Engine | 700万円 | 少ない | 高 |
Unreal Engineエンジニアの方が年収が高い傾向にあります。理由は、Unreal Engineが高度な技術を要求され、希少価値が高いためです。
一般的なWeb系エンジニアとの年収比較
| 職種 | 平均年収(5年目) |
|---|---|
| ゲームプログラマー(Unity) | 600万円 |
| ゲームプログラマー(Unreal) | 700万円 |
| バックエンドエンジニア(Web) | 650万円 |
| フロントエンドエンジニア(Web) | 600万円 |
かつては「ゲーム業界は年収が低い」と言われましたが、2025年現在では、Web系エンジニアと遜色ないレベルまで上がっています。特に、スマホゲームの収益が大きい企業では、高年収が期待できます。
ゲーム業界 vs その他のIT業界
ゲーム業界は確かに魅力的ですが、
年収や働き方は他の業界と大きく異なります。
複数の業界・職種を比較したい場合は:
エンジニアの職種別キャリアパス完全マップで、
全職種の特徴を確認できます。
業界選びの参考にしてください。
Unity vs Unreal Engine【どっちを学ぶべき?】
Unityの特徴
概要: 世界で最も使われているゲームエンジン。スマホゲーム、インディーゲーム、VR/ARに強い。
使用言語:
- C#:モダンで学びやすい
得意分野:
- スマホゲーム(iOS、Android)
- 2D/3Dゲーム
- VR/ARゲーム
- インディーゲーム
- カジュアルゲーム
代表的なゲーム:
- ポケモンGO
- 原神(Genshin Impact)
- Fall Guys
- Among Us
- Cuphead
メリット:
- 学習コストが低い
- 日本語ドキュメントが豊富
- アセットストアが充実
- クロスプラットフォーム開発が簡単
- 求人数が多い
デメリット:
- 超大規模AAA級ゲームには不向き
- グラフィックスの最高品質はUnrealに劣る
求人数: 約3,000件(2025年)
学習難易度: ★★☆☆☆(初心者でも学びやすい)
向いている人:
- スマホゲームを作りたい
- インディーゲーム開発に興味がある
- 短期間でゲームを作りたい
- プログラミング初心者
Unreal Engineの特徴
概要: Epic Gamesが開発する、AAA級ゲーム開発に使われる高性能ゲームエンジン。圧倒的なグラフィックス性能。
使用言語:
- C++:高速だが学習コストが高い
- Blueprint:ビジュアルスクリプティング(プログラミング不要)
得意分野:
- コンシューマーゲーム(PS5、Xbox、PC)
- AAA級タイトル
- リアルなグラフィックスが必要なゲーム
- VR
- 建築ビジュアライゼーション、映像制作
代表的なゲーム:
- Fortnite
- FINAL FANTASY VII REMAKE
- ドラゴンクエストXII
- PUBG
- Gears of War
メリット:
- 最高品質のグラフィックス
- 大規模開発に適している
- Blueprintでプログラミング不要
- 無料(ロイヤリティ5%のみ)
デメリット:
- 学習コストが高い
- C++は難易度が高い
- ビルド時間が長い
- 求人数がUnityより少ない
求人数: 約800件(2025年)
学習難易度: ★★★★☆(中〜上級者向け)
向いている人:
- コンシューマーゲームを作りたい
- 高品質なグラフィックスを追求したい
- C++を学びたい
- 大規模開発に関わりたい
どちらを学ぶべきか?
Unityを選ぶべき人:
- プログラミング初心者
- スマホゲーム業界を目指す
- インディーゲーム開発に興味がある
- 短期間で転職したい(求人数が多い)
- VR/AR開発に興味がある
Unreal Engineを選ぶべき人:
- コンシューマーゲーム業界を目指す
- 高品質なグラフィックスを追求したい
- C++を学びたい
- 大規模AAA級タイトルに関わりたい
- 年収を重視(Unreal Engineエンジニアは高年収傾向)
両方学ぶのもアリ: 実際、両方のエンジニアを使いこなせると、市場価値が大幅に上がります。まずは一方を深く学び、実務経験を積んだ後、もう一方も習得するのが理想的です。
未経験からゲーム業界エンジニアになる方法【5つのルート】
ルート1:独学でゲームを作る→ポートフォリオで転職(最も一般的)
メリット:
- コストが最小(ほぼ無料)
- 自分のペースで学べる
- 実践的なスキルが身につく
デメリット:
- 学習の道筋がわかりにくい
- 挫折しやすい
- 転職サポートがない
ステップ:
1〜3ヶ月:基礎学習
- Unity公式チュートリアル
- Udemy「Unity超入門」
- 「Unityの教科書」(書籍)
- C#の基礎を学ぶ
4〜6ヶ月:簡単なゲームを作る
- 2Dアクションゲーム
- 2Dシューティングゲーム
- パズルゲーム
- チュートリアルを見ながらでOK
7〜12ヶ月:オリジナルゲームを作る
- 企画から実装まで全て自分で
- 3Dゲームに挑戦
- Google PlayやApp Storeに公開
- GitHubでソースコード公開
13〜15ヶ月:転職活動
- ポートフォリオサイト作成
- 転職エージェントに登録
- ゲーム会社に応募
実例:Aさん(27歳・男性・Web開発からゲーム業界へ)
転職前:
- 職種:Webエンジニア(PHP)
- 年収:480万円
転職活動:
- 業務時間外にUnityを独学(1年)
- 3Dアクションゲームを3本制作
- GitHubとポートフォリオサイトで公開
- ギークリー経由で応募
転職後:
- 職種:Unityエンジニア(スマホゲーム会社)
- 年収:550万円(+70万円)
成功のポイント:
- Web開発経験が評価された
- ポートフォリオのゲームが完成度が高かった
- ゲームへの情熱が伝わった
ルート2:ゲーム専門学校・プログラミングスクールに通う
メリット:
- 体系的に学べる
- ポートフォリオ作成支援
- 転職サポート付き
- 業界とのコネクション
デメリット:
- 費用が高い(100万円〜300万円)
- 時間がかかる(1〜2年)
おすすめスクール:
1. HAL(ハル)
- ゲーム専門学校の大手
- 任天堂、スクウェア・エニックスへの就職実績
- 学費:年間約150万円
2. 日本工学院
- ゲームクリエイター科
- 学費:年間約130万円
3. テックスタジアム
- オンラインゲームプログラミングスクール
- Unity、Unreal Engineコース
- 受講料:約10万円(3ヶ月)
- 転職サポート付き
4. テックアカデミー(Unity)
- オンライン完結
- 受講料:約30万円(4ヶ月)
ルート3:Web系エンジニアとして経験を積んでから転職(推奨)
メリット:
- 最も確実
- プログラミングスキルが身につく
- 給与をもらいながらスキルアップ
デメリット:
- 遠回り(2〜3年かかる)
ステップ:
1〜2年目:Web系エンジニアとして経験を積む
- バックエンド(PHP、Ruby、Pythonなど)
- フロントエンド(JavaScript、React、Vue.jsなど)
- プログラミングの基礎を固める
2〜3年目:業務時間外にUnity/Unrealを学ぶ
- ゲームを2〜3本制作
- ポートフォリオを準備
3年目:ゲーム業界へ転職
- Web開発経験+ゲーム開発スキルをアピール
- 年収を下げずに転職可能
ルート4:インディーゲーム開発者として活動→実績を作る
メリット:
- 自分の作りたいゲームを作れる
- 実績があれば高く評価される
デメリット:
- 収入が不安定
- ゲームが売れるとは限らない
ステップ:
- 小規模なインディーゲームを開発
- Steamで販売
- SNSで宣伝、コミュニティ形成
- ゲームがヒットすれば、企業からスカウトも
実例:「Undertale」のToby Fox
- 個人開発のRPG
- 世界で350万本以上販売
- 大手ゲーム会社からのオファーが殺到
ルート5:ゲームジャムに参加→人脈を作る
概要: ゲームジャムは、短期間(24〜48時間)でゲームを作るイベント。世界中で開催されています。
メリット:
- 無料で参加できる
- 実践的な経験が積める
- 業界の人と出会える
- ポートフォリオになる
主なゲームジャム:
- Global Game Jam:世界最大、1月開催
- Ludum Dare:オンライン開催
- Unity1週間ゲームジャム:日本で人気
ステップ:
- ゲームジャムに参加(年3〜5回)
- 作ったゲームを公開
- 業界の人と交流
- リファラル採用につながることも
ゲーム業界エンジニアに必要なスキル【レベル別ロードマップ】
レベル1:未経験から転職できるレベル(学習期間:6ヶ月〜1年)
必須スキル:
1. プログラミングの基礎(重要度:★★★★★)
- 変数、関数、ループ、条件分岐
- オブジェクト指向(クラス、継承、ポリモーフィズム)
- C#(Unity)またはC++(Unreal Engine)
2. Unity/Unreal Engineの基本操作(重要度:★★★★★)
- シーンの作成
- オブジェクトの配置
- コンポーネントの追加
- スクリプトの作成・アタッチ
3. ゲームの基本要素の実装(重要度:★★★★★)
- キャラクターの移動(Input、Transform)
- 衝突判定(Collider)
- アニメーション制御
- UI実装(Canvas、Button、Text)
4. 数学の基礎(重要度:★★★★☆)
- ベクトル(Vector2、Vector3)
- 座標系、回転(Quaternion)
- 三角関数(sin、cos)
5. Git/GitHubの使用(重要度:★★★☆☆)
- バージョン管理
- コミット、プッシュ、プル
- ブランチ戦略
目標: 簡単な2Dゲーム(ジャンプアクション、シューティングなど)を1から作れるレベル
このレベルで目指せる年収: 350万円〜500万円
レベル2:実務で活躍できるレベル(実務経験1〜3年)
必須スキル:
1. ゲームデザインパターン(重要度:★★★★★)
- Singleton、Observer、Command、State、Factory
- ゲーム特有の設計パターン
2. パフォーマンス最適化(重要度:★★★★★)
- プロファイリング
- メモリ管理
- DrawCall削減
- オブジェクトプール
3. アセット管理(重要度:★★★★☆)
- Addressable Asset System(Unity)
- アセットバンドル
- リソースの動的読み込み
4. ネットワーク通信(重要度:★★★★☆)
- HTTP通信
- WebSocket
- Photon、Mirror(Unity)
- マルチプレイヤー実装
5. ゲームエンジンの深い理解(重要度:★★★★★)
- レンダリングパイプライン
- 物理エンジン
- アニメーションシステム
目標: 3Dゲーム、オンラインゲームを開発できるレベル
このレベルで目指せる年収: 550万円〜800万円
レベル3:シニア・リードレベル(実務経験5年以上)
必須スキル:
1. シェーダープログラミング(重要度:★★★★★)
- HLSL、GLSL
- カスタムシェーダー実装
- ポストプロセス
2. ゲームエンジンの拡張(重要度:★★★★☆)
- カスタムエディタツール開発
- プラグイン開発
- ビルドパイプライン構築
3. アーキテクチャ設計(重要度:★★★★★)
- ゲーム全体の設計
- スケーラブルなコード設計
- 技術選定
4. チームリーダーシップ(重要度:★★★★☆)
- コードレビュー
- 技術的な意思決定
- メンバー育成
このレベルで目指せる年収: 1000万円〜1500万円
ゲーム業界の求人の探し方【2025年版】
求人の見つけ方:6つのチャネル
1. ゲーム業界特化型転職エージェント(最も確実)
- IT・ゲーム業界特化
- ゲーム求人:約1,500件
- 内定率が高い
- ポートフォリオ添削サポート
- ゲーム業界特化
- 大手ゲーム会社の求人が豊富
- ゲーム業界出身のアドバイザー
- ファミ通が運営
- ゲーム業界専門
- 業界の最新情報が手に入る
2. 総合型転職エージェント
- エンジニア特化
- ゲーム求人も豊富
- 年収交渉に強い
- 20代〜30代に強い
- ゲーム求人:約800件
3. 転職サイト
- IT・Web業界特化
- ゲーム会社の求人が多い
- 企業と直接やりとり可能
- 求人数が多い
- ゲーム求人:約2,000件
4. ゲーム業界専門求人サイト
IndieGameJobs
- インディーゲーム求人特化
- リモート案件が多い
5. 企業の採用ページ(直接応募)
大手ゲーム会社は、自社の採用ページで募集しています:
- 任天堂
- スクウェア・エニックス
- カプコン
- バンダイナムコ
- Cygames
- コロプラ
6. SNS・コミュニティ
- Twitter:「#Unity求人」「#ゲーム業界求人」で検索
- Discord:Unityコミュニティ、Unreal Engineコミュニティ
- connpass:ゲーム開発勉強会で人脈形成
求人票のチェックポイント
必須チェック項目:
1. 開発環境
- Unity or Unreal Engine?
- 使用言語:C#、C++、その他
- プラットフォーム:スマホ、コンシューマー、PC、VR
- 開発規模:チーム人数
2. 開発タイトル
- 新規タイトルか、運用中タイトルか
- ジャンル:RPG、アクション、パズル、シューティングなど
- 既存タイトル名(公開されている場合)
3. 業務内容の詳細
- クライアント開発:〇〇%
- サーバー開発:〇〇%
- ツール開発:〇〇%
- 企画への参加度
4. 働き方
- 残業時間の実態(月平均何時間か)
- リモートワーク可否
- フレックスタイム制度
- クランチタイム(発売前の激務期間)の頻度
5. 求められるスキル
- 必須スキル vs 歓迎スキル
- 実務経験年数の要件
- ポートフォリオの必要性
6. キャリアパス
- シニアエンジニア、リードエンジニアへの昇格
- 技術以外のキャリア(ディレクター、プロデューサー)
7. 年収
- 提示年収の範囲
- 昇給の実績
- 賞与の実績(ゲーム業界はヒット時のボーナスが大きい場合も)
8. 福利厚生
- ゲーム購入費補助
- 技術書購入費補助
- カンファレンス参加費補助
- 社内ゲームプレイ環境
9. 企業の安定性
- 資金調達状況(スタートアップの場合)
- 代表タイトルの売上
- 上場しているか
10. 企業文化
- クリエイティブな提案ができるか
- 技術への投資意欲
- 社員の平均年齢
- ゲーム好きが多いか
優良ゲーム会社の見分け方
優良ゲーム会社の特徴:
✅ ヒット作を複数持っている ✅ 技術ブログを公開している(技術への投資意欲) ✅ GDC、CEDEC、Uniteなどのカンファレンスで登壇している ✅ ワークライフバランスが良好(残業月30時間以内) ✅ 社員のゲームへの情熱が感じられる ✅ 開発環境が整っている(最新のPC、デュアルディスプレイなど) ✅ 自社IPを持っている(版権ゲームだけでない) ✅ クランチタイムの管理が適切
要注意ゲーム会社の特徴:
❌ 激務が常態化(残業月80時間以上) ❌ クランチタイムが半年以上続く ❌ 離職率が高い ❌ 版権ゲームの受託開発のみ ❌ 技術的負債が放置されている ❌ 開発環境が古い ❌ 給与が低い(年収300万円台) ❌ ゲーム好きを搾取する文化
面接時に企業に質問すべきこと
技術・開発環境について:
- 「使用しているゲームエンジンとバージョンを教えてください」
- 「開発チームの構成(エンジニア、デザイナー、プランナーの人数)を教えてください」
- 「コードレビュー文化はありますか?」
- 「技術的負債への取り組みを教えてください」
働き方について:
- 「残業時間の実態を教えてください(月平均、最繁期)」
- 「クランチタイム(発売前の激務期間)の頻度と期間を教えてください」
- 「リモートワークは可能ですか?」
- 「フレックスタイム制度はありますか?」
キャリアについて:
- 「エンジニアのキャリアパスを教えてください」
- 「技術書購入費、カンファレンス参加費の補助はありますか?」
- 「社内勉強会はありますか?」
ゲーム開発について:
- 「企画段階からエンジニアも参加できますか?」
- 「自分のアイデアを提案できる文化はありますか?」
- 「過去のヒット作の成功要因を教えてください」
これらの質問に対して、具体的で誠実な回答がある企業は、信頼できる可能性が高いです。
ゲーム業界特有の転職ノウハウ
ポートフォリオが最重要
ゲーム業界では、ポートフォリオが履歴書よりも重要です。面接官は、あなたが作ったゲームを実際にプレイして評価します。
優れたポートフォリオの条件:
1. 完成度が高い
- バグがない
- チュートリアルがある
- ゲームとして楽しい
2. オリジナリティがある
- 既存ゲームのコピーではない
- 独自のアイデアが盛り込まれている
3. 技術力が伝わる
- コードが読みやすい
- 設計がしっかりしている
- GitHubでソースコード公開
4. 実際にプレイできる
- WebGL版をポートフォリオサイトに埋め込む
- Google Play、App Storeで公開
- itch.ioで公開
5. 解説がある
- 使用技術
- 開発期間
- 工夫したポイント
- 苦労したポイント
ポートフォリオの例:
- 「3Dアクションゲーム(Unity、C#)」:キャラクターの操作、敵AI、ステージギミック実装
- 「2Dシューティングゲーム(Unity、C#)」:弾幕パターン、スコアシステム、ステージ選択実装
- 「パズルゲーム(Unity、C#)」:パズルロジック、レベルデザイン、セーブ機能実装
面接でよく聞かれる質問と回答例
Q1. なぜゲーム業界を志望するのですか?
回答例: 「子供の頃からゲームが好きで、特に〇〇(具体的なゲーム名)に感動しました。自分もプレイヤーに感動を与えるゲームを作りたいと思い、独学でUnityを学び始めました。現在、ポートフォリオとして3Dアクションゲームを制作しており、実際にプレイしていただけます。ゲーム業界で技術を磨き、プレイヤーに楽しんでもらえるゲームを作ることが私の目標です」
Q2. あなたが好きなゲームとその理由を教えてください
回答例: 「『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が好きです。理由は、オープンワールドの自由度と、プレイヤーの創意工夫を尊重する設計です。物理エンジンを活用したパズルや、複数の解法が用意されている点に、技術とゲームデザインの融合を感じました。このようなプレイヤーの創造性を引き出すゲームを作りたいと考えています」
Q3. ポートフォリオのゲームで最も苦労したポイントは?
回答例: 「3Dアクションゲームでのカメラワークに最も苦労しました。プレイヤーの動きに追従しながら、壁を透過させたり、狭い場所での見やすさを確保する必要がありました。複数の参考資料を読み、Cinemachineを使って実装しましたが、最終的には自分でカメラコントローラーを書き直すことで、理想的な動きを実現できました。この経験から、ゲームエンジンの機能を理解しつつ、必要に応じて独自実装する重要性を学びました」
Q4. チーム開発の経験はありますか?
回答例(経験がない場合): 「実務でのチーム開発経験はありませんが、Global Game Jamに参加し、3人チームでゲームを48時間で開発した経験があります。その際、Gitでのバージョン管理、タスク分担、コミュニケーションの重要性を学びました。入社後は、チームでの開発に早く馴染めるよう、コードレビューやドキュメント作成を意識して取り組みたいと考えています」
Q5. 激務と言われるゲーム業界ですが、大丈夫ですか?
回答例: 「ゲーム開発は、発売前のクランチタイムなど、忙しい時期があることは理解しています。ただ、自分が情熱を注げる仕事であれば、乗り越えられると考えています。前職でも、繁忙期には月60時間程度の残業を経験しており、適切な体調管理とタスク管理ができます。また、御社が働き方改革に取り組んでいることも、面接前の企業研究で確認しており、安心しております」
ゲーム業界特有の選考プロセス
一般的な選考フロー:
- 書類選考(ポートフォリオが最重要)
- 1次面接(人事、または現場エンジニア)
- 技術課題(コーディング試験、またはゲーム制作課題)
- 2次面接(リードエンジニア、技術責任者)
- 最終面接(役員面接)
- 内定
技術課題の例:
- 「48時間以内に、指定されたテーマでミニゲームを作成してください」
- 「このコードの問題点を指摘し、改善してください」
- 「既存のゲームに新機能を追加してください」
技術課題は、スキルだけでなく、コードの読みやすさ、設計力、問題解決能力も評価されます。
ゲーム業界エンジニアのキャリアパス【5つの方向性】
キャリアパス1:リードエンジニア・技術責任者
概要: 開発チーム全体の技術的な意思決定を担当するリーダー。
必要なスキル:
- 高度な技術力
- アーキテクチャ設計
- チームマネジメント
- プロジェクトマネジメント
年収: 1000万円〜1500万円
向いている人:
- 技術とマネジメント両方に興味がある
- チームを率いたい
- 大規模プロジェクトに関わりたい
キャリアパス2:スペシャリスト(グラフィックス、AI、物理など)
概要: 特定の技術領域に特化したスペシャリスト。
必要なスキル:
- 専門領域の深い知識
- 最新技術のキャッチアップ
- 研究開発能力
年収: 800万円〜1200万円
向いている人:
- 特定技術を深く追求したい
- 研究開発に興味がある
- 技術を極めたい
キャリアパス3:ゲームディレクター・プロデューサー
概要: 技術からゲーム全体の企画・ディレクションに転身。
必要なスキル:
- ゲームデザイン
- プロジェクトマネジメント
- ビジネス理解
- コミュニケーション能力
年収: 1000万円〜2000万円
向いている人:
- ゲーム全体を作りたい
- ビジネス視点を持ちたい
- 企画に興味がある
キャリアパス4:インディーゲーム開発者
概要: 独立して、自分のゲームを開発・販売。
必要なスキル:
- ゲーム開発の全工程(プログラミング、グラフィック、音楽、企画)
- マーケティング
- 自己管理能力
年収: 0円〜数億円(ヒット作次第)
向いている人:
- 自分のゲームを作りたい
- 独立志向
- リスクを取れる
キャリアパス5:他業界への転職(XR、映像、建築など)
概要: ゲーム開発で培った技術を、他業界で活かす。
転職先の例:
- VR/AR開発(メタバース、トレーニングシミュレーション)
- 映像制作(VFX、プリビズ)
- 建築ビジュアライゼーション
- 自動車(シミュレーション)
年収: 600万円〜1000万円
向いている人:
- ゲーム以外の分野にも興味がある
- UnityやUnreal Engineの技術を活かしたい
ゲーム業界の働き方の実態【2025年】
残業時間の実態
平均残業時間:
- 大手ゲーム会社:月20〜30時間
- 中堅ゲーム会社:月30〜40時間
- スタートアップ:月40〜60時間
- 発売前のクランチタイム:月60〜100時間(数ヶ月限定)
2025年の改善傾向: かつては「月100時間以上の残業が常態化」していたゲーム業界ですが、近年は働き方改革が進んでいます。
- クランチタイムの管理(期間限定、手当支給)
- リモートワークの導入
- フレックスタイム制度
- 有給休暇の取得推奨
ただし、企業によって差が大きいため、面接時に必ず確認しましょう。
リモートワークの実態
リモートワーク可否:
- 大手ゲーム会社:週1〜2日リモート可が増加
- スマホゲーム会社:完全リモート可も多い
- コンシューマーゲーム会社:セキュリティの関係で出社が多い
Unity、Unreal Engineはクラウド開発環境が整ってきており、リモートワークはしやすくなっています。
ゲーム業界で働くメリット・デメリット
メリット:
- 自分の作品が何百万人にプレイされる喜び
- 最先端の技術に触れられる
- クリエイティブな仕事
- ゲーム好きの仲間と働ける
- ヒット作に関われば大きな達成感
デメリット:
- クランチタイムの激務
- ゲームがヒットしないとモチベーション低下
- 技術的負債が溜まりやすい
- 版権ゲームの場合、創造性が制限される場合も
- 会社によっては「ゲーム好き」を搾取する文化
ゲーム業界転職の成功事例・失敗事例
成功事例1:Web開発からUnityエンジニアへ(27歳・男性・Aさん)
前述の事例を再掲します。
転職前:
- 職種:Webエンジニア(PHP)
- 年収:480万円
転職後:
- 職種:Unityエンジニア
- 年収:550万円(+70万円)
- 3年後:リードエンジニア、年収750万円(+270万円)
成功事例2:ゲーム専門学校からコンシューマーゲーム会社へ(22歳・男性・Bさん)
学生時代:
- HALでゲームプログラミングを学ぶ
- 卒業制作でUnreal Engineを使った3Dアクションゲームを制作
- 東京ゲームショウに出展
就職:
- 大手ゲーム会社に新卒入社
- 年収:400万円
- 5年後:シニアエンジニア、年収700万円
成功のポイント:
- 卒業制作の完成度が高かった
- 東京ゲームショウでの評価が高かった
- ゲームへの情熱が伝わった
成功事例3:インディーゲーム開発者からゲーム会社へ(30歳・男性・Cさん)
個人開発時代:
- インディーゲームをSteamで販売
- 売上は少ないが、海外メディアで高評価
- Twitter、YouTubeで宣伝
転職:
- インディーゲームの実績が評価される
- 大手ゲーム会社からスカウト
- 年収:650万円
- 自分の企画でゲーム開発
成功のポイント:
- インディーゲームの完成度と独創性
- SNSでの発信力
- ゲームへの情熱
失敗事例1:準備不足で全落ち(25歳・男性・Dさん)
状況:
- 前職:販売職
- ゲーム開発経験:なし
- ポートフォリオ:なし
- 応募社数:15社 → 全て書類落ち
失敗の原因:
- 「ゲームが好き」だけで、技術がなかった
- ポートフォリオがなかった
- Unity、Unreal Engineを触ったことがなかった
反省と改善: その後、1年間Unityを独学し、ゲームを3本制作。再チャレンジで内定獲得(年収420万円)。
教訓: ゲーム業界は「情熱」だけでは入れない。技術とポートフォリオが必須。
失敗事例2:激務に耐えられず退職(26歳・男性・Eさん)
状況:
- Unityエンジニアとして入社
- 発売前のクランチタイムが半年続く
- 月100時間以上の残業
- 体調を崩して1年で退職
失敗の原因:
- 面接時に残業時間を確認しなかった
- クランチタイムの管理が適切でない会社だった
教訓: 面接時に「残業時間の実態」「クランチタイムの頻度と期間」を必ず確認すべき。
失敗事例3:年収だけで選んで後悔(28歳・男性・Fさん)
状況:
- 年収650万円の好条件で入社
- しかし、開発環境が古い(Unity 2017)
- 技術的負債が山積み
- スキルが伸びず、2年で市場価値が下がる
失敗の原因:
- 年収だけで選んだ
- 開発環境、技術スタックを確認しなかった
教訓: 年収だけでなく、「成長環境」「使用技術」「チーム体制」を重視すべき。
よくある質問(FAQ)
Q1. 未経験からゲーム業界エンジニアになれますか?
A. なれますが、難易度は高いです。
ゲーム業界は実力主義のため、ポートフォリオ(実際に作ったゲーム)が必須です。未経験の場合、独学で6ヶ月〜1年学習し、ゲームを2〜3本制作する必要があります。
または、Web開発などで1〜2年プログラミング経験を積んでから、ゲーム業界に転職する方が確実です。
Q2. UnityとUnreal Engine、どっちを学ぶべきですか?
A. スマホゲームならUnity、コンシューマーゲームならUnreal Engineです。
- Unity:求人数が多い(約3,000件)、学習コストが低い、スマホゲームに強い
- Unreal Engine:年収が高い(+100万円)、AAA級タイトル、グラフィックスが美しい
迷ったらUnityから始めるのがおすすめです。理由は、求人数が多く、転職しやすいからです。
Q3. ゲーム業界は激務って本当ですか?
A. 企業によるが、近年は改善傾向にあります。
かつては月100時間以上の残業が常態化していましたが、2025年現在では、多くの企業が働き方改革を進めています。平均残業時間は月20〜40時間程度です。
ただし、発売前のクランチタイムは依然として忙しいです(月60〜100時間、数ヶ月限定)。面接時に必ず確認しましょう。
Q4. ゲーム業界の年収は低いって本当ですか?
A. かつては低かったですが、2025年現在では改善されています。
5年目の平均年収:
- ゲームプログラマー(Unity):600万円
- ゲームプログラマー(Unreal):700万円
- Webエンジニア:650万円
Web系エンジニアと遜色ないレベルです。特に、スマホゲームの収益が大きい企業(Cygames、コロプラなど)では、高年収が期待できます。
Q5. ゲーム業界に年齢制限はありますか?
A. 基本的にありませんが、実力主義です。
ゲーム業界は年齢よりも「技術力」「ポートフォリオ」が重視されます。30代、40代からの転職も可能ですが、相応のスキルとポートフォリオが必要です。
Q6. ゲーム業界からWeb業界への転職は可能ですか?
A. 可能です。むしろ歓迎されます。
ゲーム開発で培ったスキル(Unity/C#、パフォーマンス最適化、大規模開発経験)は、Web業界でも高く評価されます。
特に、リアルタイム性が求められるWebサービス(チャット、ゲーム性のあるWebアプリなど)では、ゲームエンジニアの経験が活きます。
Q7. インディーゲーム開発者として生活できますか?
A. 非常に難しいです。
インディーゲーム市場は競争が激しく、ヒット作を出すのは宝くじに当たるようなものです。Steamでは、毎日数十本の新作がリリースされており、埋もれてしまいます。
副業として始め、ヒットしたら独立する、というのが現実的です。
Q8. ゲーム業界の将来性は?
A. 非常に高いです。
理由:
- 世界のゲーム市場は拡大中(2025年で約25兆円)
- スマホゲーム、VR/AR、メタバースの成長
- eスポーツの普及
- ゲーム技術の他業界への応用(建築、医療、教育)
ゲームエンジニアの需要は今後も増加し続けると予測されます。
Q9. ゲームプログラマーに数学は必須ですか?
A. 基礎レベルは必須、高度な数学は職種によるです。
必須レベル:
- ベクトル(Vector2、Vector3)
- 座標系、回転
- 三角関数(sin、cos)
高度な数学が必要な職種:
- グラフィックスエンジニア:線形代数、行列
- AI エンジニア:機械学習、統計学
- 物理エンジニア:物理学、微積分
一般的なゲームプログラマーであれば、高校数学レベルで十分です。
Q10. ゲーム業界の企業文化は?
A. 企業によって大きく異なりますが、共通点もあります。
共通する文化:
- ゲーム好きが多い
- クリエイティブな雰囲気
- 技術への投資意欲が高い
- カジュアルな服装(スーツ不要)
- フラットな組織(役職が少ない)
企業による差:
- 大手:安定、福利厚生充実、保守的
- スタートアップ:挑戦的、裁量大、不安定
- インディー:自由、情熱的、収入不安定
まとめ:ゲーム業界エンジニアとして成功するための10のステップ
ゲーム業界は、多くのエンジニアが憧れる特殊な業界です。適切な準備と戦略があれば、未経験からでも転職でき、やりがいのあるキャリアを築けます。最後に、成功するためのロードマップをまとめます。
ステップ1:UnityまたはUnreal Engineを選ぶ(1週間)
- スマホゲーム志望→Unity
- コンシューマーゲーム志望→Unreal Engine
- 迷ったらUnity(求人数が多い)
ステップ2:基礎を学ぶ(1〜3ヶ月)
- Unity公式チュートリアル
- Udemy「Unity超入門」
- C#(Unity)またはC++(Unreal Engine)の基礎
- ゲーム数学の基礎
ステップ3:簡単なゲームを作る(2〜4ヶ月)
- 2Dジャンプアクション
- 2Dシューティング
- パズルゲーム
- チュートリアルを見ながらでOK
ステップ4:オリジナルゲームを作る(3〜6ヶ月)
- 企画から実装まで全て自分で
- 3Dゲームに挑戦
- 完成度を高める(バグ修正、UI改善)
ステップ5:ポートフォリオを公開(1ヶ月)
- ゲームをWebGL版で公開
- GitHubでソースコード公開
- ポートフォリオサイト作成
- itch.io、Google Play、App Storeで公開
ステップ6:ゲームジャムに参加(継続的)
- Global Game Jam
- Unity1週間ゲームジャム
- Ludum Dare
- 業界の人と交流
ステップ7:転職エージェントに登録(1週間)
- ギークリー、レバテックキャリア、マイナビIT AGENTなど
- 複数のエージェントに登録
- ポートフォリオを見てもらう
ステップ8:面接対策(2週間)
- よく聞かれる質問の回答準備
- ポートフォリオの解説練習
- 技術課題の対策
ステップ9:内定獲得(1〜2ヶ月)
- 10〜15社に応募
- 技術課題をこなす
- 2〜3社から内定獲得
ステップ10:入社後も継続的にスキルアップ
- 新しい技術のキャッチアップ
- GDC、CEDEC、Uniteなどのカンファレンス参加
- 個人開発の継続
- コミュニティへの参加
ゲーム業界への転職を迷ったら
ゲーム業界のエンジニア転職について、Unity・Unreal Engine別に解説しました。
「ゲーム業界が本当に自分に合っているか」迷う場合は:
エンジニアの職種別キャリアパス完全マップで、
ゲーム業界を含む全職種を比較できます。
業界選びで迷っている場合は、参考にしてください。
最後に:あなたのゲーム業界エンジニアとしてのキャリアを応援します
ゲーム業界は、自分の作品が何百万人にプレイされる喜び、最先端の技術に触れられる興奮、クリエイティブな仕事内容が魅力です。
ゲーム業界エンジニアの3つの魅力:
- 自分の作品が多くの人に遊ばれる喜び
- 最先端の技術に触れられる(Unity、Unreal Engine、VR/AR)
- クリエイティブな仕事
一方で、激務、実力主義、技術的負債といった課題もあります。しかし、適切な企業選び、スキルアップの継続、ワークライフバランスへの意識があれば、長く楽しく働けます。
重要なポイントをもう一度:
- ポートフォリオが最重要(ゲームを2〜3本作る)
- UnityかUnreal Engineを選ぶ(迷ったらUnity)
- ゲームジャムに参加して経験を積む
- 面接時に「残業時間」「クランチタイム」を必ず確認
- 入社後も継続的に学習する
まずは、ステップ1から始めてみてください。UnityまたはUnreal Engineの公式チュートリアルをやってみましょう。小さな一歩が、あなたのゲーム業界でのキャリアの始まりです。
あなたのゲーム業界エンジニアとしての成功を、心から願っています。この記事が、あなたのキャリアの助けになれば幸いです。
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