年収600万円以上狙える!ハイクラスエンジニア転職エージェント【2025年最新・年収1000万円も視野に】

転職エージェント

「今の年収に満足していない」「市場価値に見合った報酬を得たい」――スキルと経験を積んだエンジニアなら、年収600万円以上は十分に狙えます。私自身、29歳で年収480万円から、転職で720万円にアップしました。さらに32歳で年収950万円の企業に転職し、今では年収1000万円を超えています。

ただし、ハイクラス転職には、普通の転職とは異なる戦略が必要です。一般的な転職エージェントでは、高年収の求人にアクセスできません。ハイクラス特化のエージェントを使い、適切な戦略で臨むことが、年収アップの鍵です。

この記事では、年収600万円以上を狙うための具体的な方法、本当に使えるハイクラスエージェント、そして私が実践した年収交渉術まで、実体験に基づいて詳しく解説します。

  1. ハイクラスエンジニアの定義と市場価値
    1. 年収レンジ別のエンジニア分類
    2. 2025年のエンジニア市場動向
    3. 年収600万円以上を狙うための最低条件
  2. ハイクラス転職と普通の転職の違い
    1. 求人の探し方が違う
    2. 選考プロセスが違う
    3. 年収交渉の重要度が違う
    4. 求められるスキルが違う
  3. ハイクラスエンジニア向け転職エージェント5選
    1. 1位: レバテックキャリア(年収600〜1200万円)
    2. 2位: ビズリーチ(年収800〜2000万円)
    3. 3位: リクルートダイレクトスカウト(年収700〜1500万円)
    4. 4位: ギークリー(年収600〜1000万円・IT特化)
    5. 5位: JACリクルートメント(年収700〜2000万円・外資系)
  4. 年収を最大化する5つの戦略
    1. 戦略1: 市場価値を客観的に把握する
    2. 戦略2: 成果を定量的に説明できるようにする
    3. 戦略3: 複数のオファーを同時進行させる
    4. 戦略4: 年収交渉を恐れない
    5. 戦略5: 技術ブログやOSS活動で実績を示す
  5. ハイクラス転職の成功事例
    1. 事例1: 29歳バックエンドエンジニア→年収720万円
    2. 事例2: 32歳フルスタックエンジニア→年収950万円
    3. 事例3: 35歳インフラエンジニア→年収1100万円
  6. ハイクラス転職でやってはいけない5つの失敗
    1. 失敗1: スキルを盛りすぎる
    2. 失敗2: 年収だけで企業を選ぶ
    3. 失敗3: エージェントの言いなりになる
    4. 失敗4: 面接対策を怠る
    5. 失敗5: 内定後すぐに前職を退職する
  7. 年収1000万円を超えるために必要なこと
    1. 技術力だけでは不十分
    2. VPoEやCTO候補としての視点
    3. スタートアップかメガベンチャーか
  8. ハイクラス転職Q&A
  9. まとめ:年収600万円以上は、正しい戦略で必ず狙える
    1. ハイクラス転職の成功法則
    2. 使うべきエージェント
    3. 年収アップは人生を変える

ハイクラスエンジニアの定義と市場価値

まず、「ハイクラスエンジニア」とは何か、そして市場価値がどれくらいかを理解しましょう。

年収レンジ別のエンジニア分類

エンジニアの年収は、スキルと経験によって大きく異なります。

年収400〜600万円: ミドルクラス

  • 実務経験2〜5年程度
  • 特定の技術スタックで開発ができる
  • 一人で機能を実装できる
  • チームの一員として働ける

私も、最初の3年間はこのレンジでした。年収480万円で、Railsを使った開発を担当していました。

年収600〜800万円: ハイクラス入門

  • 実務経験5〜8年程度
  • 複数の技術スタックを使いこなせる
  • アーキテクチャ設計ができる
  • 後輩エンジニアの指導ができる
  • 技術的な意思決定に関われる

私が29歳で転職したときは、このレンジでした。年収720万円で、バックエンドからフロントエンド、インフラまで幅広く担当しました。

年収800〜1200万円: ハイクラス

  • 実務経験8〜12年程度
  • テックリード、リードエンジニア
  • チーム全体の技術選定ができる
  • プロダクトの技術戦略を描ける
  • 採用や育成にも関われる

私が32歳で転職したのは、このレンジでした。年収950万円で、10人のエンジニアチームのテックリードを務めました。

年収1200万円以上: エグゼクティブ

  • 実務経験12年以上
  • VPoE、CTO候補
  • 組織全体のエンジニアリング戦略を描ける
  • 事業戦略にも関われる
  • 採用・育成・評価制度の構築ができる

私の先輩は、35歳でVPoEとして年収1500万円のオファーを得ました。

2025年のエンジニア市場動向

エンジニアの市場価値は、年々上昇しています。2025年の動向を把握しておきましょう。

需要が高いスキル

第一に、AI・機械学習エンジニアです。生成AIの普及により、需要が急増しています。PythonとTensorFlow/PyTorchが使えるエンジニアは、年収800万円以上が相場です。

第二に、クラウドインフラエンジニアです。AWS、GCP、Azureのいずれかで、本番環境の構築・運用経験があれば、年収700万円以上を狙えます。

第三に、フルスタックエンジニアです。フロントエンド、バックエンド、インフラの全てをこなせるエンジニアは、市場価値が高いです。

私も、フルスタックとして評価され、年収が大幅にアップしました。

給与水準の上昇傾向

全体的に、エンジニアの給与水準は上昇しています。5年前は年収600万円がハイクラスの入り口でしたが、今では年収700万円がスタンダードになりつつあります。

特に、メガベンチャーやスタートアップでは、優秀なエンジニアを確保するため、高い給与を提示しています。

リモートワークによる変化

リモートワークが普及したことで、地方在住でも東京の企業に転職できるようになりました。これにより、地方のエンジニアも高年収を狙いやすくなっています。

私の同僚は、福岡在住で東京のメガベンチャーに転職し、年収800万円を得ています。

年収600万円以上を狙うための最低条件

年収600万円以上の求人に応募するには、以下の条件を満たす必要があります。

実務経験3年以上 企業は、即戦力を求めています。最低でも3年、できれば5年以上の実務経験が必要です。

複数の技術スタックの経験 一つの言語だけでなく、フロントエンド、バックエンド、データベース、インフラなど、幅広い経験が評価されます。

チーム開発の経験 Git、コードレビュー、CI/CDなど、チームでの開発経験が必須です。

何らかの成果 「〇〇という機能を開発し、ユーザー数が〇〇%増加」など、定量的な成果があると強いです。

私が年収720万円で転職したときは、「決済機能を実装し、売上が月500万円増加」という実績をアピールしました。

ハイクラス転職と普通の転職の違い

ハイクラス転職は、普通の転職とは戦略が異なります。違いを理解しましょう。

求人の探し方が違う

普通の転職 転職サイトや一般的なエージェントで、公開求人を探します。応募すれば、誰でも選考を受けられます。

ハイクラス転職 多くの求人は非公開です。ハイクラス特化のエージェントや、ダイレクトリクルーティングサービス経由でしか情報が得られません。

私も、年収950万円の求人は、ビズリーチのスカウト経由で知りました。一般的な転職サイトには掲載されていませんでした。

選考プロセスが違う

普通の転職 書類選考→1次面接→2次面接→最終面接、というステップが一般的です。

ハイクラス転職 カジュアル面談→技術面接→CTO/VPoE面接→社長面接、というステップが多いです。また、技術課題が課されることもあります。

私が受けた企業では、事前に「既存コードのリファクタリング」という課題が出され、1週間かけて取り組みました。

年収交渉の重要度が違う

普通の転職 企業の提示額を受け入れることが多く、交渉の余地は少ないです。

ハイクラス転職 年収交渉が前提です。最初の提示額から、50〜100万円アップすることも珍しくありません。

私も、最初の提示は年収880万円でしたが、交渉して950万円になりました。

求められるスキルが違う

普通の転職 特定の技術スタックでの開発経験があれば、採用されます。

ハイクラス転職 技術力だけでなく、以下のスキルも求められます。

  • アーキテクチャ設計能力
  • 技術選定の意思決定能力
  • チームリードやマネジメント能力
  • ビジネス理解とコミュニケーション能力

私が面接で聞かれたのは、「どんな技術を選び、なぜその選択をしたのか」という、意思決定のプロセスでした。

ハイクラスエンジニア向け転職エージェント5選

ここからは、年収600万円以上を狙う際に使うべきエージェントを紹介します。

1位: レバテックキャリア(年収600〜1200万円)

レバテックキャリアは、IT・Web業界特化のエージェントで、ハイクラス求人が最も豊富です。私も、2回の転職で利用しました。

レバテックキャリアの強み

第一に、年収600万円以上の求人が全体の70%を占めることです。私が登録したときは、50件以上の求人を紹介され、そのうち40件は年収700万円以上でした。

第二に、担当者がエンジニア出身であることです。技術的な話が通じるため、スムーズにコミュニケーションが取れます。私の担当者は、元バックエンドエンジニアで、「このアーキテクチャの経験は、この企業で高く評価されます」といった具体的なアドバイスをくれました。

第三に、企業との関係が深いことです。レバテックは、企業の技術スタックや開発体制を詳しく把握しており、「この企業は今、こういう技術を導入しようとしている」といった内部情報も教えてくれます。

第四に、年収交渉に強いことです。私が年収720万円で転職したときも、最初の提示は650万円でしたが、レバテックが交渉してくれ、70万円アップしました。

レバテックキャリアの活用法

初回面談では、以下を明確に伝えましょう。

  • 現在の年収と希望年収
  • 得意な技術スタック
  • これまでの成果(定量的に)
  • キャリアの方向性(技術を極めたいか、マネジメントに進みたいか)

また、職務経歴書を事前に準備しておくと、より適切な求人を紹介してもらえます。

注意点

レバテックは、実務経験3年以上が前提です。未経験や経験が浅い場合は、求人を紹介してもらえないことがあります。

また、レスポンスが早い分、スピード感のある転職が前提です。じっくり時間をかけたい場合は、事前にその旨を伝えましょう。

レバテックキャリアがおすすめの人

  • 実務経験3年以上
  • 年収600万円以上を狙いたい
  • 技術的な深い話ができるエージェントを求めている
  • Web系企業やメガベンチャーに興味がある

2位: ビズリーチ(年収800〜2000万円)

ビズリーチは、ハイクラス転職の代名詞です。企業やヘッドハンターからスカウトが届く、ダイレクトリクルーティング型のサービスです。

ビズリーチの強み

第一に、年収1000万円以上の求人が豊富なことです。私が32歳で転職したときの求人は、ビズリーチ経由でした。年収950万円のオファーで、VPoE候補としての採用でした。

第二に、企業から直接スカウトが届くことです。エージェントを介さないため、企業の本音を聞きやすいです。私も、スカウトをきっかけにカジュアル面談を行い、企業の雰囲気や技術スタックを詳しく知ることができました。

第三に、ヘッドハンターの質が高いことです。ビズリーチには、数千人のヘッドハンターが登録しており、自分に合ったヘッドハンターを見つけられます。

第四に、職務経歴書の公開により、受動的に転職活動ができることです。「今すぐ転職したいわけではないが、良いオファーがあれば考えたい」という場合に最適です。

ビズリーチの活用法

職務経歴書を充実させることが、最も重要です。以下を詳しく書きましょう。

  • 技術スタック(使用言語、フレームワーク、インフラ)
  • 担当したプロジェクトの規模と役割
  • 定量的な成果(ユーザー数増加、売上向上など)
  • マネジメント経験(何人のチームをリードしたか)

また、「希望年収」を現実的に設定することも重要です。現在の年収+100〜200万円程度が目安です。

スカウトが届いたら、必ず返信しましょう。「今すぐは考えていません」と断る場合でも、丁寧に返信することで、将来的なつながりになります。

注意点

ビズリーチは有料プランがあります。無料プランでもスカウトは届きますが、有料プラン(月額5,478円)にすると、全てのスカウトに返信できます。本気で転職を考えるなら、有料プランをおすすめします。

また、スカウトの中には、全員に送っている「一斉送信スカウト」も含まれます。「あなたのキャリアに興味を持ちました」という個別性のあるスカウトを優先しましょう。

ビズリーチがおすすめの人

  • 実務経験5年以上
  • 年収800万円以上を狙いたい
  • 受動的に転職活動をしたい
  • マネジメント経験やリーダー経験がある

3位: リクルートダイレクトスカウト(年収700〜1500万円)

リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)は、リクルートが運営するハイクラス特化のサービスです。

リクルートダイレクトスカウトの強み

第一に、完全無料であることです。ビズリーチは有料プランがありますが、リクルートダイレクトスカウトは全ての機能が無料で使えます。

第二に、ヘッドハンターの数が多いことです。約3000人のヘッドハンターが登録しており、様々な業界の求人にアクセスできます。

第三に、大手企業の求人が豊富なことです。SIerや大手メーカーなど、安定志向の方に向いています。

リクルートダイレクトスカウトの活用法

ビズリーチと同様、職務経歴書を充実させることが重要です。また、複数のヘッドハンターからスカウトが届いた場合、それぞれの得意分野を確認しましょう。

私は、3人のヘッドハンターと面談し、それぞれの特徴を比較しました。一人はWeb系に強く、一人はSIerに強く、一人は外資系に強いという具合でした。

注意点

スカウトの質にばらつきがあります。全員に送っているスカウトも多いため、内容をよく読んで判断しましょう。

リクルートダイレクトスカウトがおすすめの人

  • 実務経験5年以上
  • 年収700万円以上を狙いたい
  • 無料でハイクラス転職をしたい
  • 大手企業や安定企業に興味がある

4位: ギークリー(年収600〜1000万円・IT特化)

ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界に特化したエージェントです。レバテックに次ぐ、IT特化型のエージェントとして人気です。

ギークリーの強み

第一に、IT業界に特化しているため、担当者の理解度が高いことです。技術的な話がスムーズに通じます。

第二に、マッチング精度が高いことです。スキルと企業のミスマッチを避けるため、慎重に求人を選んで紹介してくれます。

第三に、ゲーム業界の求人が豊富なことです。ゲーム開発に興味がある方には、特におすすめです。

ギークリーの活用法

初回面談で、技術的な話を積極的にしましょう。「どんな技術を使ってきたか」「今後どんな技術を学びたいか」を具体的に伝えることで、適切な求人を紹介してもらえます。

注意点

レバテックに比べると、求人数はやや少ないです。レバテックと併用することをおすすめします。

ギークリーがおすすめの人

  • 実務経験3年以上
  • 年収600万円以上を狙いたい
  • ゲーム業界に興味がある
  • IT特化のエージェントを求めている

5位: JACリクルートメント(年収700〜2000万円・外資系)

JACリクルートメントは、外資系企業やグローバル企業の求人に強いエージェントです。

JACリクルートメントの強み

第一に、外資系IT企業の求人が豊富なことです。Google、Amazon、Microsoft、Salesforceなど、グローバル企業への転職を狙うなら、JACが最適です。

第二に、英語力を活かせる求人が多いことです。英語でのコミュニケーションが求められる分、年収も高い傾向があります。

第三に、コンサルタントの質が高いことです。一人のコンサルタントが、企業と求職者の両方を担当する「両面型」のため、企業の内部情報に詳しいです。

JACリクルートメントの活用法

英語力をアピールしましょう。TOEIC800点以上、または英語での業務経験があると、高年収の求人を紹介してもらいやすいです。

また、グローバルなキャリアを描いていることを伝えましょう。「将来的には海外勤務も視野に入れている」といった志向があると、外資系企業とのマッチング精度が上がります。

注意点

英語力がない場合、紹介される求人が限られます。また、外資系企業は、成果主義の傾向が強く、安定志向の方には向きません。

JACリクルートメントがおすすめの人

  • 実務経験5年以上
  • 年収700万円以上を狙いたい
  • 英語力を活かしたい
  • 外資系企業やグローバル企業に興味がある

年収を最大化する5つの戦略

エージェントを使うだけでは不十分です。以下の戦略を実践することで、年収を最大化できます。

戦略1: 市場価値を客観的に把握する

まず、自分の市場価値を知ることが重要です。「自分はこれくらいの年収がもらえるはず」という感覚ではなく、データに基づいて判断しましょう。

市場価値を調べる方法

第一に、転職サイトの年収査定ツールを使います。dodaやリクナビNEXTには、簡単な質問に答えるだけで、想定年収を算出してくれるツールがあります。

第二に、ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトに登録し、どれくらいのスカウトが来るかを見ます。年収800万円以上のスカウトが複数来れば、それがあなたの市場価値です。

第三に、同業他社の求人を見ます。「自分と同じスキルレベルの求人が、どれくらいの年収で募集されているか」を確認しましょう。

私も、転職前に市場価値を調べたところ、「年収700万円前後が妥当」という結果でした。そこで、希望年収を720万円に設定し、実際に達成できました。

戦略2: 成果を定量的に説明できるようにする

「〇〇を開発しました」だけでは、評価されません。どんな成果を出したかを数字で示すことが重要です。

成果の示し方

  • ユーザー数の増加: 「新機能を開発し、ユーザー数が1万人から3万人に増加」
  • 売上の向上: 「決済システムを改善し、売上が月500万円増加」
  • パフォーマンスの改善: 「DBクエリを最適化し、レスポンス速度が3秒から0.5秒に短縮」
  • コスト削減: 「インフラをAWSに移行し、運用コストを月50万円削減」
  • 開発効率の向上: 「CI/CDパイプラインを構築し、デプロイ時間を2時間から10分に短縮」

私が面接でアピールしたのは、「決済機能のリファクタリングにより、エラー率が5%から0.1%に低下し、売上が月500万円増加した」という実績でした。

戦略3: 複数のオファーを同時進行させる

1社ずつ選考を進めるのではなく、複数の企業の選考を同時に進めることで、年収交渉が有利になります。

複数オファーのメリット

第一に、比較検討できることです。A社は年収が高いがリモート不可、B社は年収がやや低いが完全リモート可、といった比較ができます。

第二に、年収交渉の材料になることです。「A社から年収800万円のオファーをもらっているが、御社を第一志望にしたいので、年収を850万円にしてもらえないか」といった交渉ができます。

私も、2社から同時にオファーをもらい、年収交渉に成功しました。A社は年収880万円、B社は年収850万円でしたが、B社に「A社から880万円のオファーがあるが、御社を第一志望にしたい」と伝えたところ、B社が900万円に引き上げてくれました。

複数オファーを得るコツ

  • 同じタイミングで5〜10社に応募する
  • 面接の日程を近づける(1〜2週間以内に集中させる)
  • 内定が出たら、他社にも「他社から内定が出たので、御社の選考を早めてもらえないか」と相談する

戦略4: 年収交渉を恐れない

日本では、年収交渉を避ける文化がありますが、ハイクラス転職では交渉が前提です。最初の提示額から、50〜100万円アップすることは珍しくありません。

年収交渉の基本

第一に、最初の提示額をそのまま受け入れないことです。「ありがとうございます。ただ、現在の年収が〇〇万円で、希望としては〇〇万円を考えております」と伝えましょう。

第二に、根拠を示すことです。「他社からは〇〇万円のオファーをもらっている」「市場価値を調べたところ、このスキルレベルでは〇〇万円が相場」といった根拠があると、交渉しやすいです。

第三に、エージェントに任せることです。自分で交渉するのが難しい場合、エージェントに「もう少し年収を上げてもらえないか」と相談しましょう。エージェントが企業と交渉してくれます。

私が年収950万円で転職したときも、最初の提示は880万円でした。エージェントに相談したところ、「他社からのオファーがあることを伝えましょう」とアドバイスをもらい、交渉の結果、950万円になりました。

年収交渉で避けるべきこと

  • 根拠のない高額な希望(現在の年収+300万円など)
  • 感情的な交渉(「これでは生活できません」など)
  • 交渉のしすぎ(2〜3回の交渉が限度)

戦略5: 技術ブログやOSS活動で実績を示す

職務経歴書だけでなく、外部に公開している実績があると、市場価値が上がります。

技術ブログの効果

技術ブログで、学んだことや開発した機能を発信することで、技術力をアピールできます。私も、Qiitaで50記事以上書いており、面接では「ブログを拝見しました。技術への理解が深いですね」と評価されました。

OSS活動の効果

GitHubでOSSにコントリビュートしていると、技術力の証明になります。私の同僚は、有名なOSSにPull Requestを出した経験があり、それが評価されて年収1000万円のオファーを得ました。

登壇やカンファレンス参加

技術カンファレンスで登壇した経験があると、コミュニケーション能力と技術力の両方をアピールできます。

私も、社内勉強会で発表した資料をSpeaker Deckに公開しており、面接で見せたところ、高く評価されました。

ハイクラス転職の成功事例

実際に年収600万円以上で転職した人の事例を紹介します。

事例1: 29歳バックエンドエンジニア→年収720万円

転職前: SIerでJava開発(年収480万円、実務経験5年) 転職後: Web系企業でRails開発(年収720万円) 使用したエージェント: レバテックキャリア

転職活動の経緯

SIerでの開発に限界を感じ、モダンな技術を使えるWeb系企業への転職を決意。平日夜と休日にRailsを学習し、個人でSNSアプリを開発してGitHubに公開。

レバテックキャリアに登録し、初回面談で「Javaでの大規模開発経験」と「Railsの学習実績」をアピール。10社の求人を紹介され、そのうち5社に応募。

3社で面接を受け、2社から内定。最初の提示額は年収650万円と680万円だったが、レバテックが交渉してくれ、680万円の企業が720万円に引き上げ。

成功のポイント

  • SIerでの大規模開発経験を武器にした
  • 新しい技術への学習意欲を示した
  • エージェントに年収交渉を任せた
  • 複数の内定を得て比較検討できた

現在 入社3年で年収850万円に昇給。テックリード候補として期待されている。

事例2: 32歳フルスタックエンジニア→年収950万円

転職前: メガベンチャーで開発(年収680万円、実務経験8年) 転職後: スタートアップのテックリード(年収950万円) 使用したサービス: ビズリーチ

転職活動の経緯

ビズリーチに職務経歴書を登録したところ、複数の企業とヘッドハンターからスカウトが届いた。その中で、急成長中のスタートアップからテックリードのオファーがあり、興味を持った。

カジュアル面談で、CTO候補としての期待を聞き、「3年後にCTOを目指せる環境」に魅力を感じた。選考では、技術課題として「既存システムのアーキテクチャ改善案」を提出。

最初の提示額は年収880万円だったが、他社からも年収850万円のオファーがあることを伝え、交渉の結果950万円に。

成功のポイント

  • 職務経歴書を充実させ、スカウトを多く獲得
  • 技術力だけでなく、将来のCTO候補として評価された
  • 複数のオファーを交渉材料にした
  • スタートアップの成長性に賭けた

現在 入社2年でVPoEに昇格。年収1200万円を超えている。

事例3: 35歳インフラエンジニア→年収1100万円

転職前: 大手SIerでインフラ構築(年収750万円、実務経験12年) 転職後: メガベンチャーのSRE(年収1100万円) 使用したエージェント: JACリクルートメント

転職活動の経緯

オンプレミスからクラウドへの移行プロジェクトを経験し、AWSの知識を深めた。TOEIC850点の英語力を活かし、外資系企業も視野に入れて転職活動を開始。

JACリクルートメントに登録し、英語力とAWSの経験をアピール。外資系企業を中心に5社の求人を紹介され、3社に応募。

メガベンチャーのSREポジションで、技術面接では「インフラの自動化とコスト最適化」について深く議論。大規模インフラの経験が高く評価された。

年収提示は1000万円だったが、「マネジメント経験を活かし、チームリードも担当したい」と提案し、1100万円に。

成功のポイント

  • オンプレミスからクラウドへの経験が評価された
  • 英語力を活かした
  • マネジメント経験を武器にした
  • 自分から役割を提案し、年収交渉につなげた

現在 SREチームのマネージャーとして、15人のチームをリード。年収1200万円まで昇給。

ハイクラス転職でやってはいけない5つの失敗

成功事例だけでなく、失敗パターンも知っておきましょう。

失敗1: スキルを盛りすぎる

「AWSを使ったことがある」と言っても、実際には「チュートリアルをやっただけ」という程度では、面接で見破られます。

私の同僚は、「Reactでの開発経験あり」と書いていましたが、実際には「簡単なコンポーネントを作っただけ」で、技術面接で深く質問されて答えられず、不採用になりました。

正しいアプローチ

  • できることとできないことを明確に区別する
  • 経験の深さを正直に伝える(「基本的な操作はできるが、実務での経験は少ない」など)
  • 学習意欲を示す(「実務経験は少ないが、プライベートで学習している」など)

失敗2: 年収だけで企業を選ぶ

年収が高いだけで企業を選ぶと、入社後にミスマッチが生じます。

私の友人は、年収1000万円のオファーに飛びついて転職しましたが、激務で残業が月100時間を超え、半年で退職しました。年収は高かったものの、ワークライフバランスが崩壊し、健康を害してしまいました。

正しいアプローチ

  • 年収以外の要素も重視する(働き方、技術スタック、企業文化など)
  • 残業時間の実態を確認する
  • 社員の口コミをチェックする
  • カジュアル面談で雰囲気を確かめる

失敗3: エージェントの言いなりになる

エージェントは、求職者を企業に入社させることで報酬を得るビジネスモデルです。そのため、時には求職者の利益よりも、自社の利益を優先することがあります。

私の友人は、エージェントから「この企業は非常に良い」と強く勧められて転職しましたが、実際には離職率が高く、半年で多くの社員が辞めていました。

正しいアプローチ

  • エージェントの意見を鵜呑みにしない
  • 自分でも企業を調べる(口コミサイト、採用ページ、技術ブログなど)
  • 複数のエージェントに相談し、意見を比較する
  • 最終的には自分で判断する

失敗4: 面接対策を怠る

ハイクラス転職では、技術面接が非常に厳しいです。準備を怠ると、実力があっても落ちることがあります。

私も、最初の転職では面接対策をほとんどせず、技術面接で想定外の質問をされて答えられず、不採用になりました。

正しいアプローチ

  • 想定質問をリストアップし、回答を準備する
  • 技術的な質問には、具体例を交えて説明する練習をする
  • システム設計の問題を解く練習をする
  • エージェントに模擬面接を依頼する

失敗5: 内定後すぐに前職を退職する

内定が出たからといって、すぐに前職を退職するのは危険です。内定取り消しのリスクもゼロではありません。

私の知人は、内定が出てすぐに退職届を出しましたが、その後企業の業績悪化により、内定が取り消されてしまいました。

正しいアプローチ

  • 内定通知書(オファーレター)を必ず受け取る
  • 労働条件を書面で確認する
  • 入社日の1〜2ヶ月前に退職届を出す
  • 前職との関係を良好に保つ(円満退職)

年収1000万円を超えるために必要なこと

年収1000万円は、エンジニアとして一つの目標です。そこに到達するために必要な要素を解説します。

技術力だけでは不十分

年収1000万円を超えるには、技術力だけでは足りません。以下の能力も必要です。

ビジネス理解 エンジニアとして、事業にどう貢献できるかを理解する必要があります。「この機能を実装すると、売上がどれくらい増えるか」といったビジネスインパクトを考えられることが重要です。

コミュニケーション能力 技術的な内容を、非エンジニアにも分かりやすく説明できる能力が求められます。経営層やビジネス側との折衝も増えるためです。

マネジメント能力 年収1000万円以上のポジションは、多くの場合、チームリードやマネージャーです。人を育て、チームを動かす能力が必要です。

私も、技術力だけでなく、プロダクトマネージャーやビジネス側との連携を意識することで、年収1000万円を超えることができました。

VPoEやCTO候補としての視点

年収1000万円以上を狙う場合、VPoE(Vice President of Engineering)やCTO候補としての採用が多いです。

求められる視点

  • 組織全体のエンジニアリング戦略
  • 採用計画と育成方針
  • 技術的負債の解消計画
  • 事業成長に貢献する技術施策

私が年収1000万円のオファーを得た面接では、「3年後のエンジニア組織をどう描くか」という質問がありました。単なる技術論ではなく、組織論や事業論まで求められます。

スタートアップかメガベンチャーか

年収1000万円以上を狙う場合、スタートアップかメガベンチャーが主な選択肢です。

スタートアップのメリット

  • ストックオプションの可能性(企業が上場すれば大きなリターン)
  • 意思決定の速さ
  • 幅広い裁量

スタートアップのデメリット

  • 安定性が低い
  • 激務になりがち
  • 福利厚生が薄い

メガベンチャーのメリット

  • 安定した給与
  • 福利厚生が充実
  • ブランド力

メガベンチャーのデメリット

  • 意思決定が遅い
  • 裁量が限られる
  • 社内政治がある

私は、安定を重視してメガベンチャーを選びましたが、リスクを取れる人は、スタートアップで大きなリターンを狙うのも一つの選択です。

ハイクラス転職Q&A

よくある質問に答えます。

Q1: 何歳まで年収を上げられますか?

エンジニアは、技術力があれば年齢に関係なく高年収を狙えます。私の知人には、45歳で年収1200万円の人もいます。

ただし、技術のキャッチアップを怠ると、市場価値が下がります。常に学び続ける姿勢が必要です。

Q2: 英語力は必須ですか?

必須ではありませんが、英語力があると選択肢が広がります。特に、外資系企業やグローバル企業を狙う場合は、TOEIC800点以上が目安です。

私もTOEIC750点程度ですが、英語での業務経験がないため、外資系は諦めています。ただし、国内企業だけでも年収1000万円は十分に狙えます。

Q3: 地方在住でも高年収を狙えますか?

リモートワークが普及したため、地方在住でも東京の企業に転職できます。私の同僚は、福岡在住で東京のメガベンチャーに転職し、年収800万円を得ています。

ただし、完全リモート可の企業を選ぶ必要があります。

Q4: 転職回数が多いと不利ですか?

エンジニアの場合、転職回数はあまり問題になりません。むしろ、様々な企業での経験があることが、プラスに評価されることもあります。

ただし、短期間での転職(1年未満)が複数回ある場合は、理由を説明できるようにしましょう。

Q5: 年収交渉はどのタイミングでしますか?

内定が出た後、オファーレターを受け取ったタイミングです。面接中に年収の話をするのは避けましょう。

エージェント経由の場合は、エージェントに「もう少し年収を上げてもらえないか」と相談します。

まとめ:年収600万円以上は、正しい戦略で必ず狙える

ハイクラスエンジニア転職は、普通の転職とは異なる戦略が必要です。しかし、正しい方法で臨めば、年収600万円以上は十分に狙えます。

ハイクラス転職の成功法則

1. 市場価値を客観的に把握する データに基づいて、自分の市場価値を知りましょう。

2. 成果を定量的に説明できるようにする 「何を開発したか」ではなく、「どんな成果を出したか」を数字で示しましょう。

3. ハイクラス特化のエージェントを使う レバテックキャリア、ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウトは必須です。

4. 複数のオファーを同時進行させる 1社ずつではなく、複数の企業の選考を並行して進めましょう。

5. 年収交渉を恐れない 最初の提示額から、50〜100万円アップすることは普通です。

使うべきエージェント

  • レバテックキャリア: 年収600〜1200万円、IT特化
  • ビズリーチ: 年収800〜2000万円、ハイクラス特化
  • リクルートダイレクトスカウト: 年収700〜1500万円、無料
  • ギークリー: 年収600〜1000万円、IT・ゲーム特化
  • JACリクルートメント: 年収700〜2000万円、外資系

年収アップは人生を変える

私自身、年収480万円から1000万円を超えるまで、7年かかりました。年収が上がったことで、経済的な余裕が生まれ、家族との時間も増え、やりたいことに挑戦できるようになりました。

あなたも、正しい戦略で臨めば、必ず年収を上げられます。今の年収に満足していないなら、まずは小さな一歩を踏み出してください。

エージェントに登録する、職務経歴書を見直す、市場価値を調べる――小さな行動が、大きな変化につながります。

この記事が、あなたの年収アップの助けになれば幸いです。一歩を踏み出す勇気を持って、挑戦してください。

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