「何か質問はありますか?」と聞かれて頭が真っ白…「特にありません」と答えて後悔…「これ聞いたら印象悪いかな?」と不安…
面接の最後に必ず聞かれる逆質問(質問はありますか?)。実は、この逆質問こそが合否を分ける重要なポイントです。
私自身、未経験からエンジニア転職を目指した際、最初の面接では「特に質問はありません」と答えて不合格。その後、逆質問の重要性を学び、10社以上の面接で逆質問を磨き続け、最終的には3社から内定を獲得しました。
この記事では、未経験エンジニアが使える逆質問50選と、評価が下がるNG質問を徹底解説します。
この記事でわかること
- 逆質問が重要な3つの理由
- 面接段階別のおすすめ逆質問(一次・二次・最終)
- 目的別の逆質問50選(意欲アピール・技術確認・企業理解等)
- 評価が上がる逆質問の特徴
- 絶対に避けるべきNG逆質問
- 逆質問の伝え方とマナー
- 「質問がない」ときの対処法
- 企業タイプ別のおすすめ逆質問
所要時間:12分で読めます
逆質問が重要な3つの理由
理由1:志望度の高さを示せる
企業が見ているポイント: 「この人は本当にウチの会社で働きたいのか?」
良い逆質問の例:
「御社の〇〇事業について、今後の展開をお聞かせいただけますか?」
→ 事前に企業研究している = 志望度が高い
悪い例:
「特に質問はありません」
→ 興味がない = 志望度が低い
理由2:コミュニケーション能力を評価される
企業が見ているポイント: 「質問力 = コミュニケーション能力 = 仕事での対話力」
良い逆質問の特徴:
- 具体的で明確
- 相手の立場を考えている
- 会話が広がる
悪い逆質問の特徴:
- 抽象的で曖昧
- 調べればわかることを聞く
- Yes/Noで終わる質問
理由3:企業とのミスマッチを防げる
あなた自身のメリット: 逆質問は「企業を見極める場」でもあります。
確認すべきポイント:
- 実際の業務内容
- 開発環境
- チームの雰囲気
- キャリアパス
- 残業時間・働き方
入社後に「こんなはずじゃなかった」を防ぐために、逆質問で徹底的に確認しましょう。
面接段階別:おすすめ逆質問
一次面接(人事・採用担当者)での逆質問
一次面接の特徴:
- 相手:人事担当者
- 目的:基本的な適性チェック
- 技術的な深い話は避ける
おすすめ逆質問10選
1. 研修・育成制度について
「未経験者向けの研修制度について教えていただけますか?
具体的に、最初の3ヶ月でどのようなスキルを身につけることを期待されていますか?」
2. チーム構成について
「配属予定のチームは何名で構成されていますか?
また、メンター制度などはございますか?」
3. 入社後のキャリアパス
「未経験で入社された方は、どのようなキャリアパスを歩んでいますか?
実例があれば教えていただきたいです。」
4. 評価制度について
「評価制度について教えてください。
どのような点が評価されるのでしょうか?」
5. 企業文化について
「御社で活躍されているエンジニアに共通する特徴があれば教えてください。」
6. 働き方について
「リモートワークの頻度や、フレックスタイム制度の利用状況について教えてください。」
7. 技術スタックの変遷
「御社の技術スタックは今後どのように進化していく予定でしょうか?」
8. 未経験者の採用実績
「これまで未経験からエンジニアとして入社された方は、
どのくらいの期間で独り立ちされましたか?」
9. 企業の成長戦略
「御社の今後3〜5年の事業展開について、
お話しいただける範囲で教えていただけますか?」
10. 次の選考について
「次の選考では、どのような点を重視されますか?
準備しておくべきことがあれば教えてください。」
二次面接(現場エンジニア・技術責任者)での逆質問
二次面接の特徴:
- 相手:現場のエンジニア、チームリーダー
- 目的:技術的な適性チェック
- 具体的な業務内容を聞ける
おすすめ逆質問15選
技術・開発環境について
11. 開発環境の詳細
「開発環境について教えてください。
使用している言語、フレームワーク、インフラ構成など、
可能な範囲で詳しくお聞きしたいです。」
12. コードレビュー文化
「コードレビューはどのように行われていますか?
また、未経験者のコードに対してはどのようなフィードバックがありますか?」
13. 開発プロセス
「開発プロセス(アジャイル、スクラム等)について教えてください。
スプリントの期間や、デイリースタンドアップの様子なども知りたいです。」
14. 技術選定の基準
「新しい技術を導入する際の判断基準を教えてください。
また、エンジニアからの提案は受け入れられる文化でしょうか?」
15. テスト文化
「テストコードの書き方や、テストカバレッジの目標などはありますか?」
16. ドキュメント管理
「技術ドキュメントやナレッジ共有はどのように行われていますか?」
17. CI/CD環境
「CI/CDパイプラインの構成について教えてください。
デプロイの頻度はどのくらいでしょうか?」
業務内容について
18. 最初の業務内容
「入社後、最初に担当する業務はどのようなものでしょうか?
具体的なプロジェクトや機能開発の例があれば教えてください。」
19. 1日の業務の流れ
「エンジニアの1日の業務の流れを教えていただけますか?
会議の頻度やコーディングに集中できる時間なども知りたいです。」
20. プロジェクトの規模
「現在進行中のプロジェクトの規模感(チーム人数、開発期間等)を
教えていただけますか?」
21. 技術的負債への対応
「技術的負債にはどのように向き合っていますか?
リファクタリングの時間は確保されていますか?」
チーム・メンバーについて
22. チームの雰囲気
「チームの雰囲気について教えてください。
メンバー間のコミュニケーションはどのように取られていますか?」
23. メンター制度
「メンター制度について詳しく教えてください。
どのくらいの頻度でメンターとコミュニケーションを取れますか?」
24. 勉強会・技術共有
「社内勉強会や技術共有会はどのくらいの頻度で開催されていますか?
また、外部の勉強会への参加はどのように扱われていますか?」
25. ペアプログラミング
「ペアプログラミングやモブプログラミングは行われていますか?」
最終面接(役員・経営陣)での逆質問
最終面接の特徴:
- 相手:役員、CTO、社長
- 目的:企業とのマッチング、意思確認
- ビジョンや経営戦略を聞く
おすすめ逆質問15選
企業のビジョン・戦略
26. 企業のビジョン
「御社の5年後、10年後のビジョンについてお聞かせください。
その中でエンジニア組織はどのような役割を果たすとお考えですか?」
27. 技術への投資
「今後、技術面でどのような投資を計画されていますか?」
28. 競合との差別化
「競合他社と比較した際の、御社の強みは何だとお考えですか?」
29. 今後の事業展開
「今後注力される事業領域について教えてください。」
30. エンジニア組織の成長
「エンジニア組織を今後どのように成長させていく予定ですか?
採用計画などがあれば教えてください。」
キャリア・成長
31. 期待される成果
「入社1年後、私に期待される成果はどのようなものでしょうか?」
32. キャリアパスの可能性
「エンジニアとして、どのようなキャリアパスが描けるでしょうか?
スペシャリストとマネジメント、両方の道はありますか?」
33. 学習支援制度
「技術書籍の購入補助や、外部研修の受講支援などはありますか?」
34. 副業・技術発信
「副業や個人での技術発信(ブログ、登壇等)は可能でしょうか?」
35. 海外との関わり
「グローバル展開や海外拠点との連携はありますか?
英語を使う機会はどのくらいでしょうか?」
企業文化・価値観
36. 大切にしている価値観
「御社が最も大切にしている価値観は何ですか?」
37. 失敗への対応
「失敗に対してはどのような考え方をお持ちですか?
チャレンジを推奨する文化はありますか?」
38. 意思決定のスピード
「御社の意思決定のスピード感について教えてください。
エンジニアからの提案はどのように扱われますか?」
39. リモートワークの方針
「今後のリモートワーク方針について、
経営陣としてはどのようにお考えですか?」
40. 多様性への取り組み
「ダイバーシティ&インクルージョンについて、
どのような取り組みをされていますか?」
目的別:評価が上がる逆質問10選
【意欲アピール型】学習意欲を示す質問
41. 入社までの準備
「内定をいただけた場合、入社までに学習しておくべき技術や
読んでおくべき書籍があれば教えてください。」
なぜ評価される?
- 内定前提で話している(ポジティブ)
- 学習意欲が高い
- 準備を怠らない姿勢
42. 必要なスキル
「御社で活躍するために、最も重要なスキルは何でしょうか?
また、そのスキルを身につけるために、どのような学習方法がおすすめですか?」
【企業理解型】事前調査をアピールする質問
43. 特定のプロダクトについて
「御社の〇〇というサービスを利用させていただき、
△△という機能に感銘を受けました。
この機能の開発背景やこだわりについて教えていただけますか?」
なぜ評価される?
- プロダクトを実際に使っている
- 具体的な機能に言及
- 開発者視点で考えている
44. 最近のニュースについて
「先日、〇〇というニュースを拝見しました。
この取り組みについて、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?」
【技術追求型】技術への関心を示す質問
45. 技術的な課題
「現在、技術的に最も難しいと感じている課題は何ですか?
また、それをどのように解決しようとしていますか?」
なぜ評価される?
- 技術的な好奇心が高い
- 問題解決思考
- 現実的な課題に関心
46. 技術選定の理由
「〇〇の技術を採用されている理由を教えてください。
他の選択肢と比較して、どのような点が決め手になりましたか?」
【ミスマッチ防止型】働き方を確認する質問
47. 残業・働き方
「エンジニアの平均的な残業時間はどのくらいでしょうか?
また、繁忙期と閑散期での違いはありますか?」
注意点: 一次面接では避け、二次面接以降で聞く
48. 有給取得率
「有給休暇の取得率や、取得しやすい雰囲気があるか教えてください。」
【意思決定型】入社判断のための質問
49. 懸念点の確認
「私のような未経験者に対して、
懸念される点があれば率直に教えていただけますか?
入社までに克服できるよう努力したいと考えています。」
なぜ評価される?
- 自己認識がある
- 改善意欲が高い
- 謙虚な姿勢
50. 他の候補者との違い
「もし内定をいただけた場合、
私に特に期待されることは何でしょうか?」
絶対に避けるべきNG逆質問20選
NGパターン1:調べればわかること
❌ 「御社の事業内容を教えてください」
なぜNG?
- 企業研究不足が明白
- 志望度が低いと判断される
- 最低限の準備もしていない
⭕ 改善例:
「御社の〇〇事業について、
今後の展開や注力される領域を教えてください。」
❌ 「御社の企業理念は何ですか?」
なぜNG?
- Webサイトに書いてある
- 質問する意味がない
⭕ 改善例:
「御社の企業理念である『〇〇』について、
実際の業務でどのように体現されていますか?」
NGパターン2:待遇・条件ばかり聞く
❌ 「給料はいくらですか?」
なぜNG?
- お金が最優先に見える
- 一次面接では特にNG
⭕ 改善例:
「評価制度について教えてください。
どのような成果を出せば昇給に繋がりますか?」
❌ 「残業はありますか?」
なぜNG?
- 働きたくない印象
- 聞き方が直接的すぎる
⭕ 改善例:
「エンジニアの1日の業務スケジュールを教えてください。
繁忙期と通常期での違いはありますか?」
❌ 「有給は取れますか?」 ❌ 「ボーナスはいくらですか?」 ❌ 「福利厚生について教えてください」
NGパターン3:ネガティブな質問
❌ 「残業が多いと聞いたのですが本当ですか?」
なぜNG?
- ネガティブな情報を鵜呑みにしている
- 企業への不信感が伝わる
❌ 「離職率は高いですか?」 ❌ 「パワハラはありますか?」 ❌ 「ブラック企業ではないですよね?」
NGパターン4:Yes/Noで終わる質問
❌ 「未経験でも大丈夫ですか?」
なぜNG?
- 会話が広がらない
- 自信がない印象
⭕ 改善例:
「未経験からのスタートですが、
どのようなステップで成長していけばよいでしょうか?」
❌ 「リモートワークは可能ですか?」
⭕ 改善例:
「リモートワークの頻度や運用方法について教えてください。」
NGパターン5:自分本位すぎる質問
❌ 「すぐに昇進できますか?」
なぜNG?
- 成果を出す前から昇進を期待
- 貢献する姿勢が見えない
❌ 「副業したいのですが、何時に帰れますか?」 ❌ 「育休は何ヶ月取れますか?(入社前に聞くのはNG)」
NGパターン6:面接官を困らせる質問
❌ 「この会社の欠点を教えてください」
なぜNG?
- 答えづらい
- ネガティブ
❌ 「競合の〇〇社と比べてどうですか?」 ❌ 「御社は将来性がありますか?」
NGパターン7:「特にありません」
❌ 「特に質問はありません」
なぜNG?
- 最悪のパターン
- 志望度が低いと判断される
- 面接で最も印象が悪い
NGパターン8:すでに説明された内容
❌ 「先ほどお話しされていましたが、もう一度〇〇について教えてください」
なぜNG?
- 話を聞いていない印象
- メモを取っていない
NGパターン9:面接官の権限外のこと
❌ 人事担当者に「技術的な開発環境を詳しく教えてください」
なぜNG?
- 答えられない
- 質問する相手を間違えている
NGパターン10:複数質問を一度に
❌ 「〇〇について教えてください。あと、△△と□□についても聞きたいのですが…」
なぜNG?
- 相手が答えづらい
- 何を聞きたいのか不明確
逆質問の伝え方とマナー
質問の数は3〜5個が目安
時間配分:
- 一次面接:3個程度(10分)
- 二次面接:5個程度(15分)
- 最終面接:3〜5個(10〜15分)
注意点:
- 質問しすぎない(面接官の時間を奪わない)
- 時間を見ながら調整
質問の順番
基本的な流れ:
- 業務内容・技術に関する質問
- チーム・企業文化に関する質問
- キャリア・成長に関する質問
- 条件面の質問(最後に)
メモを見ながら質問してOK
準備:
事前に質問をノートにメモ
↓
面接で「メモを見ながら質問してもよろしいでしょうか?」と断る
↓
メモを見ながら質問
印象が良くなる理由:
- 準備をしっかりしている
- 本気で質問したいことがある
質問した後の反応も大切
良い反応:
面接官「〇〇という理由で△△を採用しています」
あなた「なるほど、□□という背景があったのですね。
勉強になります。ありがとうございます。」
悪い反応:
面接官「〇〇という理由です」
あなた「はい」(無反応)
「質問がない」ときの対処法
対処法1:事前に10個準備しておく
準備リスト:
□ 業務内容に関する質問×3
□ 技術・開発環境に関する質問×2
□ チーム・企業文化に関する質問×2
□ キャリア・成長に関する質問×2
□ 予備の質問×1
対処法2:面接中に浮かんだ疑問をメモ
面接官の話を聞きながら、疑問に思ったことをメモしておき、逆質問で聞く。
例:
面接官「当社はアジャイル開発を導入しています」
↓(疑問が浮かぶ)
逆質問「アジャイル開発について詳しく教えてください。
スプリントの期間や、レトロスペクティブの様子なども知りたいです。」
対処法3:面接官に合わせた質問
人事担当者には:
- 研修制度
- 評価制度
- 企業文化
現場エンジニアには:
- 技術スタック
- 開発プロセス
- チームの雰囲気
役員・経営陣には:
- 企業ビジョン
- 事業戦略
- エンジニア組織の未来
対処法4:それでも質問がない場合
「面接を通じて、御社について理解を深めることができました。
一つ質問させてください。
私のような未経験者に対して、懸念される点があれば教えてください。
入社までに克服できるよう努力したいと考えています。」
企業タイプ別:おすすめ逆質問
外資系IT企業
重視すべき質問:
- グローバルとの連携
- 英語の使用頻度
- 本社との関係性
- キャリアパス(グローバルポジション)
例:
「海外拠点との連携はどのくらいの頻度でありますか?
また、グローバルプロジェクトに参画する機会はありますか?」
メガベンチャー(楽天、メルカリ等)
重視すべき質問:
- 技術への投資
- 新規事業へのチャレンジ
- 社内異動の可能性
- 技術的な裁量
例:
「新しい技術にチャレンジする機会はどのくらいありますか?
また、エンジニアからの技術提案はどのように扱われますか?」
Web系スタートアップ
重視すべき質問:
- 事業の成長性
- 資金調達の状況
- ピボットの可能性
- 幅広い経験の機会
例:
「事業の成長フェーズとして、現在はどの段階でしょうか?
今後の資金調達や事業拡大の計画があれば教えてください。」
日系大手IT企業・SIer
重視すべき質問:
- 研修制度の充実度
- 資格取得支援
- ジョブローテーション
- 安定性とキャリア
例:
「未経験者向けの研修制度について詳しく教えてください。
また、資格取得支援などはありますか?」
私の失敗談と成功談
失敗談:「特に質問はありません」で不合格
状況:
- 初めての転職面接(Web系企業)
- 一次面接(人事担当者)
失敗の内容:
面接官「最後に、何か質問はありますか?」
私「特にありません」(準備不足)
結果: 不合格(後日、エージェント経由で「志望度が低いと判断された」とフィードバック)
学んだこと:
- 「特にありません」は絶対NG
- 逆質問は必ず準備する
- 志望度の高さを示す最後のチャンス
成功談:逆質問で面接官の心を掴んだ
状況:
- スタートアップ企業の二次面接
- 面接官:CTO
逆質問の内容:
私「御社のプロダクトを実際に使わせていただき、
〇〇という機能の使い勝手が非常に良いと感じました。
この機能の開発背景やこだわりについて教えていただけますか?」
CTO「お、使ってくれたんですね!(笑顔)
実はこの機能、私が一番こだわった部分で…」
↓
15分以上、熱く語ってくれた
結果:
- 面接官との距離が一気に縮まった
- 「ぜひ一緒に働きたい」と言われた
- 内定獲得
成功のポイント:
- プロダクトを実際に使った
- 具体的な機能に言及
- 面接官の関心事に触れた
まとめ:逆質問で合否が決まる
逆質問で評価される5つのポイント
- 志望度の高さ: 企業研究をして、具体的な質問をする
- コミュニケーション能力: 明確で相手を考えた質問ができる
- 学習意欲: 入社後の成長を見据えた質問をする
- 技術への関心: 技術的な好奇心を示す
- 企業理解: プロダクトや事業を理解した上で質問する
絶対に避けるべき3つのNG
- 「特に質問はありません」: 最悪の印象
- 調べればわかること: 企業研究不足が明白
- 待遇・条件ばかり: お金優先に見える
今日からできる準備
ステップ1: この記事の逆質問50選から、自分に合う質問を10個選ぶ
ステップ2: 企業研究をして、企業特有の質問を3個追加する
ステップ3: ノートにメモして、面接に持参する
ステップ4: 面接中に浮かんだ疑問もメモして、逆質問で聞く
逆質問チェックリスト
面接前に必ず確認しましょう。
【準備編】
□ 逆質問を10個以上準備した
□ ノートにメモした
□ 企業のWebサイト・プロダクトを確認した
□ 企業特有の質問を考えた
□ 面接段階に応じた質問を選んだ
【面接中】
□ 面接官の話を聞きながら疑問をメモ
□ すでに説明された内容は質問しない
□ 時間を見ながら質問数を調整
【質問時】
□ メモを見ながら質問(事前に許可)
□ 具体的で明確な質問
□ 質問への回答に対して反応する
□ 感謝の言葉を伝える
【NG確認】
□ 「特にありません」は絶対言わない
□ 調べればわかることは聞かない
□ Yes/Noで終わる質問は避ける
□ 待遇・条件ばかり聞かない
□ ネガティブな質問は避ける
面接段階別:逆質問のテンプレート
一次面接(人事)のテンプレート
1. 「未経験者向けの研修制度について教えてください」
2. 「配属予定のチームの雰囲気を教えてください」
3. 「御社で活躍されている方の共通点を教えてください」
4. 「次の選考で準備すべきことがあれば教えてください」
二次面接(現場エンジニア)のテンプレート
1. 「開発環境について詳しく教えてください」
2. 「入社後、最初に担当する業務を教えてください」
3. 「コードレビューの様子を教えてください」
4. 「1日の業務の流れを教えてください」
5. 「技術的に最も難しい課題は何ですか?」
最終面接(役員)のテンプレート
1. 「御社の5年後のビジョンを教えてください」
2. 「私に期待される成果は何でしょうか?」
3. 「御社が最も大切にしている価値観は何ですか?」
4. 「入社までに準備すべきことを教えてください」
よくある質問(FAQ)
Q1. 逆質問は何個くらい準備すべきですか?
A. 10個以上準備しましょう。
理由:
- 面接中にすでに説明されることもある
- 面接官によって答えられる質問が異なる
- 時間配分により質問数を調整する必要がある
準備の目安:
業務内容:3個
技術・開発環境:3個
チーム・企業文化:2個
キャリア・成長:2個
予備:3個
合計:13個程度
Q2. 「特に質問はありません」と言うと必ず不合格ですか?
A. 必ずではありませんが、大幅に減点されます。
理由:
- 志望度が低いと判断される
- 準備不足が明白
- コミュニケーション能力に疑問
例外的にOKなケース:
- 面接中にすべての疑問が解決された場合
- ただし、その場合も「面接を通じて理解できました」と伝える
Q3. 給与や残業について聞いても良いですか?
A. 聞いても良いですが、タイミングと聞き方が重要です。
OK:
- 最終面接で、他の質問の後に聞く
- 「エンジニアの1日の業務スケジュールを教えてください」と間接的に聞く
NG:
- 一次面接で最初に聞く
- 「残業はありますか?」と直接的に聞く
- 条件面の質問ばかりする
Q4. 質問に対する答えがわからなかった場合はどうすれば?
A. 素直に「勉強不足で申し訳ありません」と伝えましょう。
対応例:
面接官「〇〇という技術を使っています」
あなた「〇〇について勉強不足で申し訳ありません。
どのような特徴がある技術でしょうか?」
ポイント:
- わかったフリをしない
- 学ぶ姿勢を見せる
- メモを取る
Q5. 面接時間が押していて、逆質問の時間がない場合は?
A. 1〜2個に絞って、簡潔に質問しましょう。
対応例:
「お時間が限られているようですので、
1つだけ質問させてください。
入社までに準備すべきことがあれば教えてください。」
Q6. 複数の面接官がいる場合、誰に質問すべき?
A. 基本的には全員に質問する機会を作りましょう。
対応例:
「〇〇さん(現場エンジニア)には技術的なことを、
△△さん(人事)には制度面についてお伺いしたいのですが、
よろしいでしょうか?」
Q7. 逆質問で面接官を論破してしまった…大丈夫?
A. NG です。面接官を論破するのは避けましょう。
なぜNG?
- 一緒に働きたくないと思われる
- 協調性がないと判断される
もし論破してしまったら:
「申し訳ありません、議論が白熱してしまいました。
貴重なご意見をありがとうございます。」
Q8. オンライン面接での逆質問で注意すべきことは?
A. 画面共有でメモを映すのは避けましょう。
オンライン面接のポイント:
- 手元のメモを見る(カメラから外れる範囲)
- 「メモを確認させてください」と断る
- カメラ目線を意識しつつ、自然に質問
企業からよく聞かれる逆質問への対応
「何か質問はありますか?」
基本の対応:
「はい、いくつか質問させていただきたいです。
まず、〇〇について教えていただけますか?」
「他に質問はありますか?」(追加で聞かれた場合)
対応例:
「はい、もう1点お伺いしたいことがあります。
△△について教えていただけますでしょうか?」
質問がない場合:
「面接を通じて、御社について理解を深めることができました。
ありがとうございます。
もし追加でお伺いできるとすれば、
私のような未経験者に期待されることを教えていただきたいです。」
「今日の面接で気になったことはありますか?」
これは逆質問のチャンス:
「はい、面接中に〇〇というお話がありましたが、
もう少し詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか?」
次のステップ:面接で自信を持って逆質問しよう
逆質問は、あなたの志望度と能力を示す最後のチャンスです。しっかり準備して、自信を持って質問しましょう。
今日からできること:
- この記事の逆質問50選を読み返す
- 自分に合う質問を10個選ぶ
- ノートにメモする
- 企業研究をする
- 企業のWebサイトを隅々まで読む
- プロダクトを実際に使ってみる
- 企業特有の質問を3個考える
- 面接前日に見直す
- 準備した質問を確認
- NGな質問を避けられているか確認
- 面接後に振り返る
- どの質問が良かったか
- どの質問は微妙だったか
- 次回に活かす
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転職活動を成功させるには、自分に合ったエージェント選びが重要です。
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この記事を書いた人
はなまうよぞら
未経験からエンジニア転職を目指し、10社以上の面接を経験。最初の面接では「特に質問はありません」と答えて不合格になった苦い経験を持つ。その後、逆質問の重要性を学び、50個以上の逆質問を準備。面接官との対話を重ね、最終的には3社から内定を獲得。現在はシニアエンジニアとして活躍中。面接対策の実践的なアドバイスを提供するため、エンジニア転職ドットコムを運営。
最終更新日:2025年11月15日


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