こんにちは。エンジニア転職ドットコム編集部です。
「転職したいけど、今の仕事が忙しくて時間がない…」 「働きながら転職活動なんて、本当にできるの?」
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、転職成功者の約8割が働きながら転職活動をしています。私自身も、フルタイムで働きながら3ヶ月で内定を獲得した経験があります。
この記事では、限られた時間の中で効率的に転職活動を進める具体的な方法を、実体験に基づいて徹底解説します。
働きながらの転職活動が難しい3つの理由
まず、なぜ働きながらの転職活動が難しいのか、その本質的な理由を理解しましょう。
理由1:物理的な時間の制約
平日は朝9時から夜7時まで仕事。通勤時間を含めると、自由に使える時間は1日2〜3時間程度。その中で求人検索、書類作成、面接準備を進めなければなりません。
理由2:精神的な余裕の欠如
仕事で疲れた後に転職活動をするのは、想像以上に大変です。特にプレッシャーの多い職場では、家に帰ってから「さあ、転職活動だ!」という気力が湧きにくいのが現実です。
理由3:スケジュール調整の困難さ
面接は平日の日中が基本。有給を取得するにも理由が必要で、頻繁に休むと職場での印象が悪くなる懸念もあります。
働きながら転職活動をする5つのメリット
一方で、働きながらの転職活動には大きなメリットがあります。
メリット1:収入が途切れない安心感
退職してから転職活動をすると、無収入の期間が発生します。貯金が減っていく不安から、焦って妥協した転職先を選んでしまうリスクがあります。
働きながらなら、収入を確保しつつ、じっくりと自分に合った企業を探せます。
メリット2:強気の交渉ができる
「現職がある」という状況は、年収交渉で有利に働きます。「今の会社でも問題ないが、より良い条件なら転職したい」というスタンスは、企業側に好印象を与えます。
実際、私は働きながらの転職で年収を80万円アップさせることができました。
メリット3:ブランク期間がない
履歴書に空白期間があると、面接で必ず理由を聞かれます。働きながらの転職なら、キャリアに一切の空白がなく、職務経歴書もきれいにまとまります。
メリット4:現職と比較検討できる
転職先の企業と現職を客観的に比較できるのも大きなメリットです。「本当にこの会社に転職すべきか?」を冷静に判断できます。
メリット5:失敗しても戻れる場所がある
万が一、転職活動がうまくいかなくても、現職に留まるという選択肢があります。この「逃げ道」があることで、精神的に余裕を持って活動できます。
効率的に転職活動を進める10の実践テクニック
ここからは、私が実際に試して効果があった具体的なテクニックを紹介します。
テクニック1:転職エージェントをフル活用する
働きながらの転職活動で最も重要なのが、転職エージェントの活用です。
エージェントを使うと以下の作業を代行してもらえます:
- 求人の検索と絞り込み
- 企業への応募手続き
- 面接日程の調整
- 年収交渉の代行
- 書類添削と面接対策
特に日程調整は、働きながらだと自分でやるのが大変です。エージェントが企業と調整してくれるだけで、大幅な時間短縮になります。
私は3社のエージェントに登録し、それぞれの強みを活かして使い分けました。
おすすめの転職エージェント:
- リクルートエージェント:求人数が圧倒的で選択肢が広い
- ワークポート:IT・Web業界に強く、レスポンスが早い
- マイナビIT AGENT:20代・30代のエンジニア転職に強い
テクニック2:スキマ時間を徹底活用する
1日2〜3時間しかないなら、スキマ時間を最大限に活用しましょう。
通勤時間(往復1時間):
- 求人情報のチェック
- 企業研究
- 転職関連の情報収集
- 面接の想定問答の暗記
昼休み(30分):
- エージェントとの連絡
- 企業へのメール返信
- 面接日程の確認
就寝前(30分):
- 職務経歴書の更新
- ポートフォリオの修正
- 翌日のタスク整理
スキマ時間だけで1日2時間確保できれば、まとまった時間は書類作成や面接対策に集中できます。
テクニック3:タスクを優先順位付けする
転職活動には多くのタスクがあります。すべてを完璧にこなそうとすると、時間がいくらあっても足りません。
優先度A(必須):
- 応募書類の作成・提出
- 面接の準備と参加
- エージェントとの面談
優先度B(重要):
- 企業研究
- 業界動向の把握
- スキルの棚卸し
優先度C(余裕があれば):
- ポートフォリオの充実
- 技術記事の執筆
- 勉強会への参加
まずは優先度Aのタスクに集中し、余裕ができたらBやCに取り組むようにしましょう。
テクニック4:書類作成を効率化する
職務経歴書や履歴書の作成は、最初は時間がかかりますが、一度テンプレートを作ってしまえば使い回せます。
効率化のポイント:
- ベースとなる職務経歴書を1つ作成
- 応募企業ごとに20%だけカスタマイズ
- 自己PRは3パターン用意して使い分け
- 実績は数値化して箇条書き
私は職務経歴書のベースを作るのに最初は8時間かかりましたが、2社目以降は30分程度で応募書類が完成するようになりました。
テクニック5:面接は有給を戦略的に使う
面接日程の調整が最も難しい問題です。以下の戦略で乗り切りましょう。
有給取得の戦略:
- 月曜または金曜に取得して3連休にする
- 1日で複数社の面接を入れる
- 午前半休や午後半休を活用する
- 体調不良を理由にするのは最終手段
面接時間の交渉:
- 18時以降の面接が可能か確認
- オンライン面接を希望する
- 土曜日の面接が可能な企業を優先
私の経験では、IT企業の約3割が18時以降の面接に対応してくれました。
テクニック6:週末を最大限活用する
週末は転職活動の勝負日です。ただし、休息も必要なので、メリハリをつけましょう。
土曜日(4〜5時間):
- 午前:求人検索と応募
- 午後:書類作成と企業研究
日曜日(2〜3時間):
- 午前:面接対策と想定問答
- 午後:翌週のスケジュール整理
日曜の夕方以降は完全に休んで、リフレッシュすることが重要です。
テクニック7:応募数を戦略的に調整する
働きながらだと、同時に多くの企業に応募すると管理が大変になります。
おすすめの応募ペース:
- 第1週:5社応募
- 第2週:書類選考の結果待ち+3社追加応募
- 第3週:面接対応+新規応募は控えめに
- 第4週:2次面接対応+状況に応じて追加応募
一度に10社以上応募すると、面接が重なって調整が困難になります。
テクニック8:情報収集を効率化する
企業研究や業界研究に時間をかけすぎないよう、効率的な情報収集を心がけましょう。
効率的な情報源:
- 企業の採用ページ(15分)
- Wantedlyの社員インタビュー(10分)
- OpenWorkやカイシャの評判(10分)
- 転職会議の口コミ(10分)
1社あたり45分程度で十分な情報が集まります。深掘りは面接に進んでからで問題ありません。
テクニック9:家族の理解とサポートを得る
家族と同居している場合、理解と協力を得ることが重要です。
家族への伝え方:
- 転職の理由と目標を共有する
- 活動期間の目安を伝える(3〜6ヶ月)
- 週末の予定を事前に調整する
- 家事の分担を見直す
私は妻に転職活動を始めることを伝え、週末の家事を一部免除してもらいました。この協力のおかげで、集中して活動できました。
テクニック10:デジタルツールで管理を自動化する
転職活動の進捗管理は、ツールを使って効率化しましょう。
おすすめツール:
- Googleスプレッドシート:応募企業の管理
- Googleカレンダー:面接日程の管理
- Notion:企業研究のメモ整理
- Trello:タスク管理
特にスプレッドシートで応募企業を一覧管理すると、進捗が一目で分かります。
働きながら転職活動をする際の注意点
効率的に進めるだけでなく、トラブルを避けるための注意点も押さえておきましょう。
注意点1:現職での態度に気をつける
転職活動をしていることが職場にバレると、人間関係が悪化したり、評価が下がったりするリスクがあります。
バレない工夫:
- スーツで出社する日を増やさない
- 昼休みの電話は人目につかない場所で
- 会社のPCやメールは使わない
- SNSでの発信を控える
注意点2:有給取得の理由を用意する
頻繁に有給を取ると怪しまれます。自然な理由を用意しておきましょう。
使える理由:
- 通院(歯医者、眼科など)
- 役所の手続き
- 家族の用事
- 自宅の修理・点検
嘘はつかない範囲で、詳しく聞かれても答えられる理由を選びましょう。
注意点3:内定後の退職交渉を想定する
内定が出てから退職を申し出ると、引き止めに遭う可能性があります。
スムーズな退職のコツ:
- 退職の意思は固く伝える
- 後任の育成期間を提案する
- 繁忙期を避ける
- 引き継ぎ計画を事前に用意
法律上は2週間前の通知で退職できますが、円満退職のためには1〜2ヶ月前が理想です。
注意点4:体調管理を最優先にする
仕事と転職活動の両立は、想像以上に体力を消耗します。
体調管理のポイント:
- 睡眠時間は最低6時間確保
- 週に1日は完全休養日を設ける
- 栄養バランスの取れた食事
- 適度な運動でストレス発散
体調を崩したら元も子もありません。無理は禁物です。
期間別の転職活動スケジュール
ここでは、3ヶ月で転職を成功させるための具体的なスケジュールを紹介します。
1ヶ月目:準備フェーズ
週1(7時間):
- 転職の目的と条件を明確にする(2時間)
- 職務経歴書のベースを作成(3時間)
- 転職エージェントに登録・面談(2時間)
週2〜4(各5時間):
- 求人情報の収集(週2時間)
- 企業研究(週2時間)
- 書類のブラッシュアップ(週1時間)
2ヶ月目:応募・選考フェーズ
週1〜2(各6時間):
- 求人応募(週2時間)
- 書類選考の結果確認(週1時間)
- 面接準備(週3時間)
週3〜4(各7時間):
- 一次面接(週2〜3時間)
- 面接の振り返りと改善(週1時間)
- 追加応募(週2時間)
- 企業研究の深掘り(週2時間)
3ヶ月目:最終選考・内定フェーズ
週1〜2(各5時間):
- 二次面接・最終面接(週3時間)
- 内定条件の確認(週1時間)
- 退職準備(週1時間)
週3〜4(各4時間):
- 内定承諾の判断(週2時間)
- 退職交渉(週2時間)
このスケジュールは目安ですが、私はこの流れで3ヶ月で内定を獲得しました。
実際に働きながら転職成功した体験談
最後に、私の実体験を具体的にお話しします。
背景
当時、私は都内のSIer企業でシステムエンジニアとして働いていました。残業は月30時間程度で、そこまで激務ではありませんでしたが、自社開発のWeb企業への転職を目指していました。
転職活動の流れ
1ヶ月目: 転職エージェント3社(リクルートエージェント、ワークポート、マイナビIT AGENT)に登録。平日の夜と週末を使って職務経歴書を作成しました。
2ヶ月目: 週に2〜3社のペースで応募。書類選考の通過率は約30%でした。一次面接は有給を2日使い、1日に2社ずつ詰め込みました。
3ヶ月目: 最終的に3社から内定をいただき、条件を比較して1社に決定。年収は80万円アップしました。
苦労したこと
最も大変だったのは、面接日程の調整です。希望する企業の面接が平日の日中に集中し、有給の取得理由を考えるのに苦労しました。
また、仕事が忙しい時期と面接が重なり、深夜まで面接対策をする日もありました。
成功のポイント
転職エージェントに日程調整を任せたことで、大幅な時間短縮になりました。また、職務経歴書のテンプレート化により、応募のハードルが下がったのも大きかったです。
まとめ:働きながらの転職は「効率」と「継続」が鍵
働きながらの転職活動は確かに大変ですが、正しい戦略と効率的な時間の使い方で必ず成功できます。
この記事のポイント:
- 転職エージェントをフル活用して作業を効率化
- スキマ時間を徹底活用して1日2時間を確保
- タスクを優先順位付けして、重要なことに集中
- 週末を戦略的に使い、メリハリをつける
- 体調管理を最優先にして、無理をしない
私の経験から言えることは、完璧を目指さず、「できる範囲で継続する」ことが最も重要だということです。
転職活動は短距離走ではなく、マラソンです。焦らず、自分のペースで進めていきましょう。
あなたの転職活動が成功することを心から応援しています。


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